バスフィッシングタックル注目の新製品はこれだ!

2012.3.8 Update

ティムコのバスフィッシングタックルといえばまずはフェンウィックでしょう・・・。
昨年ブームになった、【ベイトフィネス】は間違いなくティムコが牽引してきた部分になると思います。
ベイトフィネスガイド拡大

まずご紹介したいのは満を持して発売となったスーパーテクナベイトフィネスS-TAV 64CLP+J S-TAV 610CLP+J 2機種です。

ベイトフィネス

このロッドは正直、【最強のベイトフィネスロッド】といえる出来栄えだと思います。沢村幸弘プロのブログ【サワムラ式】でも何度も語られていますが、このロッドはベイトフィネスの必要な条件をすべて満たした究極のロッドだともいえます。それというのも、このスーパーテクナの素材特性によるところが大きい。

・軽く

・感度がよく

・それでいてトルクフルである

という条件を満たすスーパーテクナの素材・・・。これこそがベイトフィネスに要求される要素。
軽量なルアーを操作するということは、軽量なタックルが不可欠な部分です。なぜならば重たいタックルではアクションさせる際、ノー感じになってしまうためです。そのため、ことベイトフィネスにおいてはリール・ロッドを含めた、【全体の軽量化】は不可欠な部分なのです。
ベイトフィネス
ただ、いたずらな軽量化はベイトフィネスにおいてはマイナス要素にしかなりえません。ベイトフィネスの基本的なメリットはカバーに軽量なリグを入れていくということにあります。いたずらな軽量化を施した華奢なタックルでは、カバー周りでバスにやられてしまいます。だからこそ、ベイトフィネスという釣りにおいては軽く・感度がよく、それでいてトルクフルであるという、一見矛盾するようなロッドの性能が高次元で要求されてくるわけです。それらすべてを満たすブランクスがスーパーテクナなのです!
これこそスーパーテクナのベイトフィネスロッドが、数あるフェンウィックのベイトフィネスの中でも“最強”と呼ばれる所以なのです。
スーパーテクナ
無論ベイトフィネスにおいても、一概にスーパーテクナだけあればいいというものではありません。フェンウィックにはそれぞれのブランドで特徴的な素材を採用しており、テクナGPが優れた部分やゴールデンウィングが優れた部分、エリートエナジーシリーズが優れた部分もあります。
テクナGPであれば、スーパーテクナよりも感度面では劣りますが、よりしなやかでトルクフルなブランクであり、ベイトフィネスにおいても感度を落としてもトルク感を優先したい場合はテクナGPを選ぶべきでしょう。特に琵琶湖のようなフィールドでは軽さや感度を犠牲にしてでも、バスを浮かせてくるトルクというのはバスが「獲れるか獲れないか」に関わってくる重要な要素になってきます。

そんなメリットを引き出したロッドが今季の新製品TAV-GP 69CMLJです!メインターゲットはズバリ【琵琶湖のベイトフィネス】。
琵琶湖のベイトフィネス
やや大ぶりなワームのネコリグや、PDLマルチスティックを利用したリアクションネコに最適な一本。フルキャストしたときのキャストフィールは、スーパーテクナよりもマイルドで投げやすいのも特徴の一つ。まさに琵琶湖のライトリグにぴったりの一本でしょう。

他にテクナGPのマイルドな素材を生かしたベイトフィネスロッドとしては、ミドスト対応ベイトフィネスロッドとしてTAV-GP 65CULJが追加される部分も注目していただきたいロッドです。
スピニングでミドストやればいいじゃないか?という話もありますが、実はベイトロッドでミドストする意味とそのメリットは想像以上のものがあるのです!
琵琶湖のベイトフィネス

まずスピニングではトラブルの連続となってしまう、通常より太いラインが使えるという点。6~8ポンドラインでミドストできれば、特に琵琶湖のような大型のバスが釣れるフィールドでは切られずに済む。また、ラインが太くなることによって重さが増すのでラインが振りやすくなる、すなわちレンジコントロールが容易になる点も見逃せません。

さらにスピニングに比べベイトタックルは、ハンドルがグリップしている手の中心軸に近いため巻きが安定します。加えてベイトならではのアキュラシー性能も向上するため、リザーバーでカバーの脇を通したいなんていうときにもスピニングよりもテクニカルに操作していくことができるという、正にメリットずくめなのです!
もし仮に、ディープウォーターを3~4ポンドラインという細いラインでミドストする、もしくはシャローレンジでも超軽量のリグをミドストするならばスピニングに部があるといえますが、そうでない場合においてはベイトロッドでミドストをするというメリットは想像以上のものがあるのです。
琵琶湖のベイトフィネス
以上ここまで【今季のベイトフィネス】のメリットを紹介してきたわけですが、ティムコの今季ベイトフィネスと双璧をなすコンセプトとして提案していくのがスピニングの釣り
ウルトラフィネス】です。

ベイトフィネスは沢村幸弘プロが提唱し「ティムコ・フェンウィック」が、2010年に打ち出したコンセプトです。軽量なルアーをベイトでキャストする・・・このメリットは昨年、広く知られることになったと思います。
その「ティムコ・フェンウィック」が提唱するスピニング、ウルトラフィネスの世界。これほどまでにベイトリールが進化した現在、スピニングの優位性とはいかなるものなのか?ベイトフィネスの酸いも甘いも知りつくしたメーカーだからこそなしえた最先端のスピニングの世界。
それこそ、【ウルトラフィネス】のコンセプトなのです!
ウルトラフィネス
カタログページをご覧いただくと、スピニングのメリットは以下のように記載されています。

1.細いラインが使える
スピニングは2lb.~5lb.を快適に扱えます。細いラインはバスに与えるプレッシャーも少なく、ディープウォーターにおいても水圧の影響を受けにくく、高い操作性を維持します。

2.超軽量リグのキャストができる。
スピニングリールの構造上、キャスティングではラインがフリーで放出されるので、軽量なリグを誰でも簡単にキャストできます。

3.ラインテンションがかかりにくい。
リールの構造上、ラインにテンションがかからないフリーな状態を作りやすい。ゆえにラインスラックも作りやすく、ダルダルに弛ませたラインはバスに警戒されにくい。シェイクするなどの操作性にも優れている。

4.繊細なロッドを作ることができる。
これはドラグ性能に優れるスピニングリールであるがゆえに、フッキングやバスとのファイトでロッドの破損を防ぐことが可能となるため、ベイトロッドに比べ繊細で軽量なロッドを作製できるということ。使用されるラインが上限5lb.程度と割り切ってしまえば、自ずと求められる強度のハードルが下がり、結果として繊細なロッドの生産が可能になる。

細かな点を挙げればきりがありませんが、スピニングタックルによるメリットを生かすことが出来れば、ビッグフィッシュを釣るための強力な武器となることは間違いない事実なのです。
しかし、これはよく知られている部分だともいえます。それらメリットがあるからこそ、JBのトーナメント等でスピニングロッドがウイニングパターンの中核を担っていたともいえると思います。しかしそれは、今までのスピニングでも同じことはできたはず。それでもなおこの2012年、フェンウィックが【ウルトラフィネス】のNEWロッドを提案しているのには、以前よりもはるかに繊細なロッドが作れるようになったという近年稀に見る技術革新があったためなのです。
その技術革新とはズバリ【ガイドシステムの進化】です。
いわゆるスピニングのマイクロガイド化、フェンウィックオリジナル・フィネススピニングガイドシステムの登場です。

フェンウィックに関して言えば、最新のガイドシステムをそのままテストもせず組むということは一切ありません。現在存在する、様々な形のガイドをテストし、「現在最高のセッティング」を作り出しています。
それは、ロッドの特性やその使用用途に応じてガイドの位置関係とガイドそのものは変えるべきというコンセプトがあるためです。実際バスロッドにおいては、やみくもな飛距離重視よりも「操作性・キャストフィール・パワー」など、飛距離以外に優先される部分が多く、それゆえティムコフェンウィック独自のオリジナルのガイドセッティングが数多く存在するのです。
そして今回生まれてきた2012年最先端のシステムが、フェンウィックオリジナル・フィネススピニングガイドシステムなのです!
ウルトラフィネス
カタログにはこのように記載されています。
~~~~フェンウィックオリジナル・フィネススピニングガイドシステム~~~~
ブランクの持つ性能を最大限引き出し、ロッドとしての操作性向上、感度アップにつながる軽量化とバスを寄せる、浮かせるためのトルクを発生させるためにフェンウィックとティムコが生み出したスピニングロッド用ガイドセッティング。トップにLGST、ティップ部にはKTSGを使用。ロッド別にベストなセッティングに組み上げています。
このガイドシステムがなければ今季フェンウィックのキーワードである【ウルトラフィネス】はなしえません。これはもはや別次元のフィーリングを約束するガイドシステムです。

・感度

・キャストフィール

・操作性

これはもう言葉では言い表せられないほどの進化です!
今まで入らなかったような場所にどの方向からでもスムーズにキャスト。ルアーを送り込める・・・。

感じられなかったような小さなボトムの変化を感じ取りながら繊細なアクションを行える・・・。
ドラグにパワーを逃がすしかなかったバスの突っ込みの場合でも、ロッドがもう一仕事してくれる・・・。

そんなロッドに仕上がっています。新しいガイドシステムがそれを生み出しているのです!軽く、ロッドのパワーを以前のガイドシステムをはるかに引き出し、そしてキャストフィールを極限まで引き上げるまさに近年稀に見るガイド進化なのです。
ウルトラフィネス
マイクロガイド化は飛距離が落ちるのでは??とよく言われますが、弊社には具体的な数値がないので何とも言えませんが個人的な感覚としては正直、飛距離が落ちる感覚は一切ないです。接点が多くなる分、単純なブレーキはかかっているはずなのですが飛距離が落ちる感覚はない・・・。それは、ガイドが小口径化することでキャスト時のねじれパワーが逃げないことと、ガイドが多くなることでブランクの曲がりがスムーズになること、そして全体のロッドの重量が軽量化されるためです。結果として放たれるルアーの初速が通常のガイドセッティングより速まるためガイド抵抗が大きくなったとしても飛距離がトータルで落ちることがないのです。

フェンウィックオリジナル・フィネススピニングガイドシステム搭載のロッドは以下の通りです。

S-TAV 61S L J      6′1"   1/32 - 1/8oz.Lure      2 - 5lb.Line

TAV-GP 64S XUL J    6′4"   1/64 - 1/8oz. Lure     2 - 5lb. Line  
“Mid Strolling Special Finesse”

GWT-SF 61S UL J    6′1"   1/64 - 1/8oz.Lure      2 - 5lb.Line

GWT-SF 64S XUL J   6′4"   1/64 - 1/8oz.Lure      2 - 5lb.Line

GWT-SF 68S UL J    6′8"  1/20 - 3/16oz.Lure     2 - 5lb.Line

ENG 64S UL J        6′4"   1/32 - 3/16oz.Lure     2 - 5lb.Line
“Mid Strolling Special”

色々出るのでご紹介しきれませんが、個人的に一本オススメするなら
ゴールデンウィングスーパーファインGWT-SF 61SULJですね・・・。
ウルトラフィネス
とにかく一押し!これだけはぜひとも触っていただきたいロッドです。次世代のソリッドティップロッドです。コンセプトや仕様はともかく、自らが持つライトリグのテクニックをさらに上の次元へと引き上げてくれるロッド。これは食い込みがいいとか感度がいいとかそういう次元の話ではありません。このロッドの持つ性能は「異次元の操作性」にあります!

たとえるなら、このロッドなら、水中の段差がわずかしかない引っかかりに、ネコリグをシェイキングで延々とどめてテールだけ揺らすシェイキングが可能になる。サイトマスタースタッフ福島健プロが2011野尻湖のクラシックの際、語っていた「5m動かすのに10分かけて丁寧に動かす」ことだって不可能じゃない。昨年のJBジャパンオープンクラシック覇者である北大祐プロが行っていた、スイミーバレット2.5ネコリグ(1/42~1/32oz) を12mラインでボトムを切らずに延々シェイクすることもできる。そういうロッドです。

無論、自らのもつ技術にもよるのですが、このロッドなら私でもやれると感じたロッドでした。今までのロッドではまったく不可能と感じていた技術が、体得できると思うのとでは、これはまったく違います。技術が手の届く範囲にあるのですから。
道具は日々進化します。最新のタックルこそがフェンウィック技術の最先端なのです!
北選手優勝!
2012年は特に富士工業がKRコンセプトを打ち出してきた年でもあり、今年は一気にスピニングへの注目が集まる年となると私は考えています。フェンウィックの進化したスピニングをぜひとも体感していただきたいと思います!

また、2012年のNEWコンセプトルアーも見逃せません。ティムコは近年、グロッキーやステルスペッパー等、NEWコンセプトルアーを提案してきました。
そんなティムコが送るNEWコンセプトルアーは【スクリューブロー】です!
いわゆるバス用のでっかいスピナー。このルアーは構成パーツがスピナーベイトとほぼ同じなのですが、どちらかといえばスピナーベイトではなくステルスペッパーに近いものです。スピナーベイトは追ってきて食うというのは少ないと思いますが、このルアーはステルスペッパー同様、バスが何だろう?と見に来るタイプのルアーです。
スクリューブロー
開発者である北大祐プロ曰く、フロントのペラの水流波によってルアー全体包み込こむことによって存在感が曖昧になり、バスが【何か】を認識できないために追ってくるようです。また、これもスピナーベイトと異なるのですがトレーラーは必須。北プロの話では釣果は倍違うとのことです!これもバスを追尾させて食わせるタイプのルアーだからのようです。追尾させたときにルアーにワームが付いていると柔らかい波動を出してくれるので最終的に食わせるきっかけになる。「ブレード付ジグより弱く、ステルスペッパーより強い」そんなルアーです。

その他にNEW虫系ワーム【シェイキーバグ】、ジャークベイト【ジャーキンペッパー】、琵琶湖ガイド平村尚也プロデュース【マルチカーリーロング8.5】等、紹介しきれない新製品がまだまだ登場したします。
スクリューブロー


フェンウィック雷魚ロッド「FVA ーSH」シリーズ~in九州(原裕之)

2011.11.2 Update
ティムコ・フェンウィック雷魚ロッド

はじめまして。
北部九州で雷魚&バスのフレッシュウォーター、シーバス、エギング、アジングなどのソルトウォーターのルアーゲームを年中楽しんでおります原裕之と申します。

今回レポートさせてもいただくのは
今年発売となり業界注目の的となった、フェンウィック雷魚ロッド「FVA ーSH」シリーズです。

水性植物などのカバーエリアでのゲームが中心となり、バーブレスフック使用の中空フロッグルアーを限定とする雷魚ゲーム。
ルアーフィッシングとしては特異な環境下で
猛獣のようなファイトをする雷魚を確実にキャッチするには
タックルの性能が大きく左右してくると考えます。

ティムコ・フェンウィック雷魚ロッド

遠投を必要とする大場所では大型フロッグをぶっ飛ばせ、
遠くから藻団子になった雷魚を楽々寄せるトルク&パワーをあわせもつ
「FAV-SH 82CXH J“Ancient Swamp”」が大活躍!

クリークなどの中、小場所でのピンスポットにフロッグを送り込む
テクニカルな至近距離戦やサイトゲームの場面では、

アキュラシー性能に長ける「FAV-SH 75CXH J“Paradise Creek” 」が
その性能をいかんなく発揮!

「FVAーSH」シリーズを使用して特に実感したのは、
今までのロッドにはない「アラミドヴェールコンポジット」のトルク&パワー。
文章にするのは難しいのですが、
「これが寄せれるのか!」と思えるヘビーカバーから雷魚をグイグイと寄せ、
「ちょっと厳しいか?」といった大型のリフトも難なくこなしています。

ティムコ・フェンウィック雷魚ロッド

そして何より伝えたいのが、とにかくバラシが激減したこと。
雷魚ゲームでのバラシは付き物ですが、
最も多いバラシの場面として、
フッキング直後のヘッドシェイクとランディング寸前の大暴れ。
ロッドの動きがしっかりとその暴力的なファイトに追従し、
高確率でキャッチへと導いてくれました。

また、「FVAーSH」シリーズを使用している友人、知人からも
初の90アップキャッチや「バラシが減った」との嬉しい報告も届いています。

そして、ロッドの性能もさることながら、
未だに人気の高いオールドフェンウィックを彷彿させるコスメティック。
古いタイプのアンバサダーなどにピッタリ似合い、
使っていて楽しい、満足感のあるロッドになっています。

ティムコ・フェンウィック雷魚ロッド

今シーズン、私事で忙しく、思うように釣行できなかったのですが、
少ない釣行で大型と言える雷魚たちに巡り合えることができました。

今シーズンはもう終わりを告げますが、
来シーズンには、ぜひ「フェンウィックFVAーSH」シリーズを手にして
雷魚ゲームを楽しんで下さい。

マジで良いロッドですよ。

ティムコ・フェンウィック雷魚ロッド

原裕之

春のワカサギ接岸

2011.3.4 Update
ワカサギ接岸といえばグロッキー!!この必殺ルアーの生みの親、沢村幸弘プロがアプローチからチューニングまで細かく解説。グロッキーの威力を証明する衝撃的な映像をご覧ください。


≪グロッキー ドリフトアプローチ編≫



≪グロッキー チューンドグロッキー編≫



グロッキー2011年NEWカラーは3月下旬入荷予定です。

池原・七色爆発秒読みか!?

2011.2.23 Update
ティムコ・バス開発日記

リビングレジェンド“山岡計文”から入電! 表層の温度が上昇しつつある池原・七色は第一陣のプリバスの爆発が秒読みとなっています。いつ始まってもおかしくないこの状況、デカバスは、中層攻略「ミドスト」で決まり!!

今回の情報をいち早く連絡をくれた山岡計文プロの動画 「フラッシングミドスト 春の池原ダム攻略」をご覧ください。



~使用ルアー~
・PDL スーパーシャッドシェイプ3”
・PDL スーパーフィンテール2.7″


春の琵琶湖 間もなくシーズン到来!!

2011.2.22 Update
ディープクランクの爆発するシーズン。市村直之プロのファットペッパープラスでの「春の琵琶湖攻略」をイメージトレーニングにご利用ください。



2011新色が追加されました!

『DVD ベイトフィネスアドバンテージ・沢村幸弘』PRムービー公開!

2011.2.2 Update
最強の本家が語る、ベイトフィネスDVD。沢村幸弘監修・ベイトフィネスアドバンテージのPRムービーが公開されました!

本当のベイトフィネスをマスターすれば、獲れるバスが必ず増える!
”プライド・オブ・ベイトフィネス”沢村幸弘が、そのアドバンテージを完全公開!!



2月4日発売予定

日々是開発 「新製品紹介!フィッシングショーではこれを見て!の巻」

2011.1.31 Update
さてさてフィッシングショー大阪に向けて怒涛の新製品紹介です。

「あんまり公開しすぎるとフィッシングショーの楽しみが・・・・」なんて声も聞こえますが、みんながみんなショーに来られるわけでもありませんしね。何よりもココで写真を見ていただいて、実物を確認しにティムコブースへ来場いただく、という流れの方が見逃し無しってもんでしょう!

今回ご紹介するのはこれ↓

ティムコ開発日記
「ステルスペッパー・・・・ですが、フックが3本。そう!サイズアップしたステルスの登場です。」

全長は110mm。ぱっと見ではダブルスイッシャーのプロップペッパーと似ていますが、もちろん全く違います。ボディも新設計ですし、ウェイトもリアフックの付け方も違います。
現行のステルスペッパーは70mmと55mmですから、110mmの新型とはずいぶんサイズ感、ボリュームが違いますね。

ティムコ開発日記
「上から110mm、70mm、55mm。ずいぶんボリュームが違います。」

ルアーのボリュームの違いは、飛距離やアピール力の違いにもつながりますが、加えてベイトフィッシュのサイズに合わせることが出来る、というメリットがあります。
70mm、55mmサイズはワカサギやコアユサイズに合わせて使い、110mmはウグイやハス、アユ成魚、ボラなどを意識しているときに投げてみたいですね。
バスのサイズも関係するんですけど、どちらかと言えばアピールの強さとベイトのサイズを意識した方が良いような?

ステルスペッパーの命、プロップ。既存のステルスペッパー70S、55Sでは0.2mm厚の極薄ステンレスバネ材を使用したオリジナルプロップを採用していますが、新型の110Sでは0.3mm厚に変更しています。これはサイズが上がることによるプロップのたわみや水カミ、強度などを検討した結果、この厚さとこのサイズ。形状に辿りつきました。

ティムコ開発日記
「0.3mm厚のオリジナルプロップ。デッドスローでも高速回転。」

カラーラインナップは既存のステルスペッパーと同じです。

ティムコ開発日記
「全8色が初回リリース。」

実際のサイズ感や使い方のキモ、詳細なスペックはフィッシングショーの会場で北大祐プロやティムコスタッフへお声かけください。

開発課 鬼形

日々是開発 「要注目新製品を紹介!フィッシングショー大阪迫る!の巻」

2011.1.27 Update
フィッシングショー大阪まで1週間と迫ってきました。ついこの前に年越し、正月だったのにホント時間が強烈に速く流れていきます。

フェンウィックロッドの注目アイテムはなんといってもベイトフィネスなわけですが、それはフェンウィックスペシャルサイトで紹介してきましたので、ここではルアーの注目アイテムを紹介したいと思います。

今年は横浜のショーが3月後半に開催されるため、大阪のショーに間に合わずに発表されなかったアイテムは横浜で公開されることになるでしょう。そういう意味ではここで紹介するアイテムも、大阪で発表出来るアイテムということになります。

まずは新色!
実は使った人は高評価なマッドペッパーシャッドには待望のアワビプレート入りの新色と、マッディウォーター対応のシャート系が追加になります。

ティムコ社員ブログ
「マッドペッパーシャッド45SPには5色が追加。アワビには日本アワビとニュージーランドアワビの2種類がある。」

ティムコ社員ブログ
「ニュージーランドアワビ/オリーブワカサギ。背中の淡いオリーブカラーとアワビの輝きで、ワカサギに限らず全てのベイトフィッシュをイメージする。」

ティムコ社員ブログ
「日本アワビ/ワカサギ。背中のカラーがはっきりとしたシルエットを作り出し、アワビの輝きとの明滅効果を生む。」

ティムコ社員ブログ
「ゴールドタイガー。実はクリアウォーターでも実績高いカラー。」

さらにさらに、昨年全国各地で猛威をふるった回転I字系ともいうべきステルスペッパーにもアワビプレート入りカラーが登場です!

ティムコ社員ブログ
「ニュージーランドアワビ/オリーブワカサギ。何となくトロロ昆布に見えるのは私だけ?」

ティムコ社員ブログ
「ニュージーランドアワビ/ワカサギ。アワビのギラつき感が良いね。」

ティムコ社員ブログ
「日本アワビ/ワカサギ。ナチュラルさはこっちかな?」

アワビプレート入りでないものも出ますし、写真を良く見ていただければ使用感を向上させる仕掛けも追加されています。
新色ってどうしても新型に比べると注目度低いけど、実は釣れる!って気持ちにさせてくれるし、結果として釣果にも反映すると思います。

次回は新型を紹介します!あのルアーにこんなのが!みたいなサプライズも。お楽しみに。

開発課 鬼形


日々是開発 「冬の間に巻き巻き・・・の巻」

2011.1.17 Update
冬のバスフィッシングの楽しみは間違いなくありますが、そうは言ってもあまりの寒さや大雪では釣りに行く気が失せるのもしかたがないもの。無理な釣行は危険ですし、風邪をひくのも困りますからね。

そんな時におススメなのはジグのスカート巻きです。
スモラバ、カバー用ジグ、スピナーベイトなどが収納されたボックスを改めてチェックしてもらえばわかると思いますが、結構スカートが傷んでいたり、思いのほか欲しい色がなかったりしているものです。

シリコンスカートならば劣化が少ないうえにカラーバリエーションも豊富ですから、オフシーズンを機にあったかコタツに入りながらスカートの巻き替えをしてみてはいかがでしょう。

PDLからはシリコンスカートが4種類発売されています。
・レギュラーカット凸凹
・レギュラーカットノーマル
・ファインカット凸凹
・ファインカットノーマル

ティムコ・バス開発日記
「このパッケージが目印。太さが2種類、凸凹とノーマルがそれぞれラインナップ」

ティムコ・バス開発日記
「これはレギュラーカット凸凹のカラーラインナップ。
カバージグに適したはっきりしたカラーが多い」

ティムコ・バス開発日記
「これはレギュラーとファインカットノーマルの共通カラー」

ティムコ・バス開発日記
「ファインカット凸凹のカラー。スモラバメインなので淡い色を中心に」

太さや表面の凸凹の有無、そしてカラー。なによりも釣れる!実績抜群のスカートメーカーを厳選し、カラーもPDLオリジナルが多数含まれています。
釣れる!実績というのは意外と重要で、「何となくこのスカート、質感がいいよな」とか、「このメーカーのジグって釣れるよな」という感覚や実績を集約して、スカートの生産元を探っていくと実は同じ工場だった、なんてことが多々あります。国内外を問わず、様々なスカートが市場に溢れていますが、生産元を探るといくつかの工場に絞られていくのです。
PDLではカラー、太さ、張り、品質安定度などの観点から生産元を絞り込んで厳選したスカートをお届けしています。

PDLマルチジグでも当然このスカートのレギュラーカットを使用しているのですが、試しにレギュラーカット凸凹スカートで巻いてみました。カットの方法も少し変えてみたりして。

ティムコ・バス開発日記
「PDLマルチジグは製品版ではレギュラーカットノーマルのストライプカラーが多い」

ティムコ・バス開発日記
「レギュラー凸凹に巻き替え。カットも本数も変えると違うジグみたいですね」

どうでしょう?ずいぶん雰囲気変わりますよね。こんな調子でスモラバやフットボールジグなんかもスカートのカラーやカットをいじっているとあっという間に時間が過ぎているものです。
自分でスカートを巻いたジグなら自信も持てますし、釣れれば嬉しいですよね。
シーズンに向けての準備って意味も含めて、スカート巻き巻き、どうでしょう?

開発課 鬼形

日々是開発 「冬はポーク!Uncle Josh とPDLポークフレックスで仕込みはOK!」

2011.1.7 Update
真冬になってさすがにフィールドへ出かけるのがつらい時期ではありますが、そんな時期だからこそ、手にする1本には大きな価値があるとも言えます。
冬の定番と言えば、PDLメタルソニックのようないわゆる鉄板系やマッドペッパーシャッドのようなシャッド系がすぐ思い浮かぶのですが、もうひとつ加えておくならば、シャローカバーに潜むビッグフィッシュ狙いに欠かせない、ジグ&ポークですかね。

通年1級のシャローカバーにはビッグフィッシュの可能性があるわけですが、特に冬~早春にかけてのシャローカバーでは、体力のあるそのフィールドのMAXサイズが潜んでいるように感じます。そこをややバルキーなジグで撃つ!というわけです。
その際のトレーラーは、誰が何と言おうと絶対にポーク!低水温でプラスティックが硬くなりやすい時期でも天然素材のポークはしっかり動きます。何よりルアーのバスフィッシングにおいて唯一許されている?天然素材をそのまま使用するというメリットは、使わない手はないでしょう。
あの脂身のニオイ、食感(触感?)、しみ出すエキス・・・。ショートバイトが多い冬の釣りでは大きなアドバンテージになるはずです。

そして、ポークと言えば信頼のブランドUncle Josh!!アンクルジョッシュ以外には考えられませんよ、エエ。
しかしながら、天然素材ゆえのバラつきが避けられないのが難点。品質管理は厳しくしているものの、なんせ豚さんの皮と脂身ですからね、どうしても一個一個違ってしまうのです。
ポーク大好き!なアングラーは当たりポークを見つけるために何個も買いあさったり、パイント(デカ瓶ね)を買ってその中から1軍、2軍を選ぶなんてのは当たり前の作業なんですが、同時に、ポークを仕込む(育てる、とも言う)作業も行うわけです。

そこで欠かせないのがPDLポークフレックス。この粉末をポークの瓶にサラサラっと入れて良く振って放置!すると、あら不思議。どういうわけだか先程まで硬くて使い物にならなかったポークが、軟らかくなるってシロモノです。
まぁ、大抵の場合、1軍に選抜されたポークにポークフレックスを投入しておけば、実戦で使うレベルには到達します。
でもなぁ、2軍レベルをどうするか、これが問題なんです。

そこで今回はPDLポークフレックスを使って、2軍ポークを軟らかくする方法を公開しましょう。
用意するのはPDLポークフレックス、2軍ポーク(ここではビッグダディを使用)。

ティムコ・フェンウィック開発日記
ポークフレックス「ポークには欠かせないアイテムです!」

ティムコ・フェンウィック開発日記

1.ポークを真水でよく洗う(PDLポークフレックスの中に含まれるポークを軟化させる成分は塩分を嫌います)

ティムコ・フェンウィック開発日記

2.濡れたままの洗ったポークにPDLポークフレックスをまんべんなく付ける(軟化成分はタンパク質に影響を与えますが、油分は分解できません)

ティムコ・フェンウィック開発日記

3.30分間隔程度でポークの軟化具合を確認し、PDLポークフレックスの効果によってやわらかくなっていたら真水で余分なPDLポークフレックスを洗い流す(軟化が進みすぎるのを避けるため)

4.容器に戻す(保存液はそのまま)

私の場合、3の放置時間をポークの出来によっては長時間とります。②の工程も、振りかけるだけでなく、揉みこんだりもします。
様子を見ながらにはなりますが、窓際において少し温めながら放置すると、効果はさらに加速します。注意点としてはあまり温まり過ぎると効果が進み過ぎてポークそのものが分解する可能性があるということです。よって常に経過は観察しながら、慎重に進めてください(あくまでも自己責任でお願いします)。

手間も時間もかかりますが、保存液内にPDLポークフレックスを入れる従来の方法では効果の見られない2軍ポークにも、この方法なら一定の効果が得られます。
様々なポーク軟化材や保存液が出てきていますが、実験検証の結果、PDLポークフレックス+アンクルジョッシュオリジナルの保存液が最適な組み合わせだと思います。

自分で仕込んだ(育てた)ポークなら自信を持って使うことが出来ますし、それで釣れれば嬉しさ倍増です。この冬はUncle JoshポークとPDLポークフレックスで1軍ポークをじっくり育ててみてはいかがでしょうか。

開発課 鬼形


頭がパーマーク~幸釣でヤリタナゴ

2009.4.3 Update



今年発売の幸釣でヤリタナゴを早く釣りに行きたいです!!
合切箱に入る仕舞寸法で、ズームというのは、完璧です。

バラタナゴなどは、短い竹竿でどっかり座っての釣りですが、渓流釣りのように、あちこち探りながらのヤリタナゴ釣りは、ズームが最適。
小さな藪沢では、ちょうちん釣りもやりますし、9尺まで伸びるので、結構広い沼や川でも対応出来ます。

幸釣2本を持って、GWに 早くヤリタナゴ遠征に行きたいです。水の中から、あの真赤&ブルーグリーンの魚が飛び出してくるのは、最高です!!

by樋口@たなご


■頭がパーマーク全動画へのリンク(YOU TUBE)

インサイドストーリーVol. 2 ~ワームの味とニオイ~

2009.3.3 Update


インサイドストーリー第2回は昨年ついに形となった奇跡のコラボレーション、ピュアフィッシング/バークレイのガルプ!についてお話していきます。

Gulp!(ガルプ!)とは英語で「がぶ飲み」や「丸飲み」「ガツガツ食べる」の意味です。その単語にビックリマークが付いているので、私たちが釣りの最中によく叫ぶ「喰え!」の意味になるでしょうか(笑)。ガルプ!を既にお使いになった方なら、なんと商品の特徴をよく表したブランド名かと思われるでしょう。今回はバークレイのエンジニア達によって商品化に至るまでに実に20年もの歳月をかけられたガルプ!の秘密の一端を解き明かしていきたいと思います。


このロゴとパッケージがいかにもアメリカンで大好きです。


【ガルプ!との出会い】
今回のプロジェクトを始める前から我々はガルプ!のファンでした。あらゆるワーム素材を試していますが、判断基準はまずもって釣果です。環境負荷の低減への取り組みが急がれますが、それでも釣果が必要なのです。これは環境問題へのアプローチの仕方や考え方だとは思いますが、たとえ生分解性の素材であっても、釣果が伴わなければ広く流通せず、結局はメーカーの自己満足で終わってしまう可能性が大きいからです。
「性能は劣るけど、環境には良いですよ」というのでは、これはお客様の側の意識の問題ではなく、ともすればメーカーの押し付けになってしまいます。今出来ることの一つとして、釣れるワームが結果として生分解性であり、結果として広く流通し、結果として全体の環境負荷が減るということの方が自然で継続的のような気がします。生分解ワームと言えば釣れないワームの代名詞のように言われることもありますが、ガルプ!の登場によって大きく変わりました。

【フィッシング・マラソン?】
ガルプ!はなぜ釣れるのか?ガルプ!のパッケージを見ると「Outfishes live bait」(生エサを凌ぐ釣果)と書いてあります。これは単なる売り文句ではなく、バークレイ社による延べ50日間に渡って4,500匹を釣り上げた実験の結果なのです。調合した全149種類のフォーミュラを全て釣り場で試していく中で、ある1種類の調合が生エサを上回る結果を出したのです。(しかし、4,500匹釣れる釣り場というのも凄いですが、一日あたり90匹釣り続けるというのも凄いですね)。

[ひとくちメモ: 魚の舌と鼻?の豆知識]
パッケージにはもう一つのキーワードとして「400X」と書いてありますが、これは一体何が何に対して400倍と言っているのでしょうか。ここでまず魚の味とニオイに対する反応の仕組みを見てみましょう。
人との最大の違いは、人は陸上で生活し、魚は水中で生活しているということです。つまり人の鼻は空気に触れていて、舌はつば(液体)のある口の中にあります。魚の場合は味覚器官、嗅覚器官ともに水に触れているということになります。感覚器官については伝達の仕組みなどまだまだ分からない部分も多いようですが、魚の味やニオイに対する反応はヒトとは大きく異なっています。
魚は味もニオイも水中で感知し、つまり「水溶性の」物質のみに反応するようにできています。同じ物質(例えばガルプ!のあのニオイ)でもヒトと魚では感じ方が違うようです。同じヒトでも「釣りビト」にとっては良いニオイということになるのと同じでしょうか(笑)。
ちなみにチョウの味覚受容体は前足に、ナマズなどは体表全体にあるそうです。チョウが前足を動かしているのはあれで蜜を味わっているということなのでしょうか。またサケが生まれた川に帰ってくるのはニオイが関係しているとも言われていますね。
嗅覚と味覚はそれぞれ脳とつながり方が異なり、それぞれ別々の行動をつかさどっています。嗅覚は脳の前部につながり、主に餌を探す行動を促進します。例えばバスが魅力的な匂いに出会うと、嗅覚は餌となる対象が近くに存在していることをバスに知らせ、視覚によってその存在を探すという行動に移らせる働きをします。これに対して味覚は脳の後部につながり、餌を口に取り込む行動や、噛むことなどの行動をコントロールしています。もちろん、実際の捕食行動にはさらに視覚や聴覚器官(側線)なども伴います。


【逆転の発想】
ここで話を元に戻しましょう。バークレイ社の化学エンジニアのジョン・プロクノウ氏は次の様に説明しています。
「通常のワームは、魚がエサを見つけるためのニオイの多くを覆ってしまうのです。対してガルプ!は水溶性のナチュラルな成分を使用し、実験によってゲームフィッシュが好んだニオイと味のみを詰め込んでいるのです。そのニオイと味は通常のオイルベースのプラスティックワームの実に412倍の速さで拡散していきます。このことはワーム自体が効果を与えられる空間を大幅に拡大し、市場にある他のプラスティックワームよりも多くの魚をキャッチすることを可能にしてきたのです」。


この拡散の速さが通常のプラスティックワームの412倍!

この臭いの拡散というのは非常に強力で、魚はより遠くから嗅ぎ付けることができます。それはつまり、より多くのバイトのチャンスが得られることを意味し、そして多くの魚をキャッチできることを意味します。つまりガルプ!はより多くの魚をキャッチするための味とニオイがあり、それを素早く拡散するために水溶性マテリアルが必要なのです。極端に言えば、“魚を釣るための生分解マテリアルの採用”とも言うべき、逆転の発想です。こうして前述の魚の感覚器官の仕組みやこうしたガルプ!の特徴を知っておくと、実際の釣りの際の水中のイメージやアプローチの仕方、ルアーの使い方などが少し変わってくるのではないでしょうか。

【ティムコの味付け?】
ティムコオリジナルのラベル

ガルプ!にはデザインをする上で他のワームには無い要素もあります。マテリアルの効果を最大限に生かすための、ニオイの拡散を左右する表面積とアクションです。ティムコが展開するガルプ!のラベルには「味×ニオイ×アクション! ティムコオリジナルデザイン」と書いてあります。「アクション」という言葉を加えたのは我々のこだわりなのですが、ティムコの強力なプロスタッフや開発スタッフのノウハウを注ぎ込んで、本家とはまた一味違ったユニークな提案が出来ればと考えています。

【ガルプ!のヒミツ?】
最近ガルプ!に関して様々な評判を耳にするようになりました。ガルプ!が認知されてきた証拠とも言えますが、中には誤解に基づいた噂などもあるようです。ガルプ!は天然成分のウォーターベース素材から出来ています。ニオイの成分もオーガニックです。それらの安全性にも関わらず、加えてバークレイのラボでは常に魚や環境に対する研究や影響評価も地道に行われています。
環境に関する学問や研究というべきものはまだまだ始まったばかりの領域で、昨日まで良いと思われていたことが実は良くないとなったり、その逆も起こっています。実証が難しい分野であるということもありますが、地球という巨大なシステムの中における影響を数十年の研究で分かろうとするのはやはり難しいのでしょうか。90年代後半に騒がれ始めた石油系プラスティックの可塑剤についてさえ、一部の合成エストロゲンなどとは違い、ホルモンを撹乱させるか否かの科学的な実証は実は成されていないのが現状です。しかし学問というのはそうした議論の時代を経てやがて一つの結論へとたどり着くものです。浮き足立つことなく、落ち着いた対応が必要だということでしょうか。


【ガルプ!の進化】
ガルプ!マテリアルと一口に言っても、その中身はバークレイのラボで日々進化し続けています。成型の精度もかなり上がり、通常のプラスティックワームと比べても遜色のない細かい形状が可能になってきています。また素材感も向上し、初期のものとは比べ物にならないぐらいの絶妙な触感も出せるようになっています。また密かに開発が進められてきていたクリアー系のカラーも今後登場してきそうです。これからのガルプ!、そしてティムコオリジナルデザインの展開にご期待ください。

※文中のデータはピュアフィッシング社様よりご提供いただきました。

開発課:姫野

日々是開発 Part28「新製品が次々と活躍!来年に向けてのテストも着々の巻 鬼形 毅

2008.5.23 Update
4/17 北浦 (ロッドテスト)
来年向け新製品のテストがいよいよ本格化。3月に工場へ出張した際に作製したプロトが続々と届いており、実際のフィールドで釣り込む作業が進んでいると言うわけです。

その中から、まずはGWTのベイトロッドのテストへ。
もちろんただ漫然と釣れば良いわけではなく、テストにはテーマがあります。今回はアシのやや奥などカバー周りで魚を掛けた感じを確認したいという目的があったので、奥行きのあるアシが存在する北浦へ出かけました。
この日の北浦はかなり濁りが入っており、全体的にややタフなコンディションに感じましたが、直前に行われたW.B.Sの試合の状況をプロスタッフの平本プロにメールで確認すると、スポーンのためにシャローに差したバスがそのままスポーンエリアにとどまっているとのこと。代表的なスポーンエリアのワンド奥に位置するアシやコンタクトポイントであるドック周りをフラッピンホッグJr.のテキサスリグで探ると、700g~1kgのバスが連発。
まだテナガエビの季節には早いのですが、ワームのボリュームとアクションが効きました。バスが何を食べているかを気にすることはもちろん大事なことですが、餌となる小魚やエビがいなくても、その食性に訴えることは十分可能です。また、ルアーで釣れるバスの中にはリアクションでの反応も少なくはありません。ゆえに、何を食べているか、という情報にあまり偏重しないほうが良い場合もあります。

フラッピンホッグJr.で5連発。釣れますな。


4/25~27 河口湖 (JBマスターズトーナメント第1戦)
詳細はPart 27で。

4/29~5/2 北の某湖
毎年恒例となったゴールデンウィーク期間の遠征。会社に無理言って連休の谷間を全休し、マスターズ戦の翌日には出発という強行日程で北の某湖へ。試合とテスト以外の釣りは年に数回程度しかないので、毎年楽しみなこの遠征ですが、今回は持ち込んだロッドのほとんどがプロトタイプっていうことで、事実上のテストみたいなもんですな。
状況としては、またしても風ビュービュー。まぁ、毎年この時期は風が強いし、朝夕は寒いしで、このあたりは慣れっこなんですけどね。魚はおそらく、一部のエリアでスポーニング第1陣が終わった直後で、大部分のエリアではプリスポーンが多く、一部ネストがらみ、ポストスポーンはほとんどいない、という感じでした。
水の色は雪代水の影響を受けている流入河川からの水が、強風に煽られて流れてくるエリアでは、春の白濁り。水温も他のエリアに比べ低め。でもこれをネガティブに捉えることなく、シーズナルパターンのひとつとして考え、プリスポーンパターンの進行が最も遅いエリアとして敢えてプリメスのグッドウェイトを狙うという展開を目指しました。

アシの生え方、ボトムの形状、硬さからプリバスの上がり口になりそうな場所を、タイミングを変えて何度も入りなおし、アプローチも色々試しながら差してくるプリのメスバスを狙います。

アシ手前で3/8oz. ハーフスピンをスローに引くと、プリがバイト!ロッドはTF-GP66CMJ(スピナベ用プロト)

春先の濁りには薄いピンクが効果大。残念ながらハーフスピンには無い色なので巻き変えて使用。

アシのちょい中でもバイトが得られるため、他のボートを見てもほとんどがテキサスリグやノーシンカーでのアシ撃ちをしています。しかし、アシ手前で張り出しの両サイドか先端、ハードボトムという好条件を見つければ、プリのグッドコンディションが何度も差してくるようで、そのようなバスはフレッシュなため、朝のうちはハードベイトをキッチリ通してやると結構な確率で釣れました。同じスポットに入りなおして釣れるということがありましたからね。

日が高くなり、水温の上昇とともにプリのメスがアシに絡むようになってきました。なかなかスピナベでは反応が無くなってきたので、アシをダイレクトに撃ちはじめますが、テキサスには反応が今ひとつ。高気圧バリバリで魚も浮き気味なうえに、アシに差し始めるとステイに強い反応を示し始めました。ということでヘビダン。ワームはヘビダンに滅法相性が良いフラッピンホッグJr。

ヘビダンのステイではプリメスが狙って釣れた。ELT611CMLP+JにフラッピンホッグJr.の組み合わせ

さて、前述の水温上昇の遅いエリアを敢えて狙うというのは、水温上昇が遅ければそれだけバスのスポーンへの動きが遅く、プリスポーンの釣り方が最も効果的に行えるエリアが存在するわけです。ブレイク下のシャッドやクランクのスローリトリーブがセオリーですな。
まずはマッディーシャローのクランキンシャッドでは強いライブリーペッパー60。強風下でも投げやすく、強いウォブリングアクションとネガカリ回避力が特徴です。プリスポーンのバスはボトムコンタクトしながら釣るよりも、上を意識させてブレイクライン上で下から食わせる方が効果的な気がします。そのためにもある程度強いアクションが必要なのです。

やはりプリメスがコンタクトするブレイクでキャッチ


ライブリーペッパー60、イイです


クランクはナックルペッパー150。安定した飛距離、キレのあるアクションでありながら強すぎないアクションは、同じストレッチを何度もトレースする場合に不必要に魚をスプークさせず、かつ必要十分なアピールの強さを併せ持っています。いやぁ~ティムコのハードベイト、釣れますな。

TF-GP66CMLJにナックルペッパー150。
ベストセッティングです


また釣れた。


またまた釣れた。僕は自社製品Loveです


結局、毎日スピナベ~テキサス、ヘビダン~クランクという流れでエリアを変えタイミングを変えて釣っていきました。数がボコボコに釣れるわけではありませんが、サイズは1200~1400gサイズが最も多く、最大は1700g超。このサイズでGoodコンディションばかりなら十分楽しめます。

これが最大かな。ナックルペッパー150で


持ち込んだプロトロッド各種も使用感は上々。釣ってみなくてはわからないこと、使わなくてもわかること、釣り道具の開発にはさまざまなステップがあります。ロッドも工業製品のひとつである以上、釣りする以前にわかる出来不出来もあります。釣り具の開発に必要な要素を100%現場の経験と限定してしまう意見もありますが、僕の考えは違います。たとえ毎日釣りをして誰よりもたくさん魚を釣ることが出来ても、すぐに良い釣り道具が作れるわけではありません。道具として必要なこと、製品として欠かせないことの両方を知ってこそ、より良い開発作業が出来るのです。

◆メインタックル◆
シャッド用
ロッド:TF-GP62CMLJ
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパー 12lb.
ルアー:ライブリーペッパー60、ビーツァなど

クランクベイト用
ロッド:TF-GP66CMLJ
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパー 14lb.
ルアー:ナックルペッパー150

スピナーベイト用
ロッド:TF-GP66CMJ (プロト)
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパー 14lb.
ルアー:PDL ハーフスピン3/8oz.(コットンキャンディー系)

ヘビーダウンショットリグ用
ロッド:ELT611CMLP+J
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパーBMS 12lb.
ルアー:フラッピンホッグJr./シェーキーワーム+3/16oz.ダウンショットリグ

テキサスリグ用(1)
ロッド:GWT72CMLP+J(プロト)
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパーBMS 12lb.
ルアー:フラッピンホッグJr. + 3/16oz テキサスリグ

テキサスリグ用(2)
ロッド:TAV-GP69CMHJ
リール:ABU Revo Elite (K.T.Fチューン)
ライン:FCスナイパーBMS 16lb.
ルアー:フラッピンホッグ/PDL ABホッグ+3/8oz.テキサスリグ

日々是開発 Part27「JBマスターズシリーズ開幕!」の巻 鬼形 毅

2008.5.21 Update
4/25~27 河口湖
今年の僕のメインカテゴリーであるJBマスターズ。JB(日本バスプロ協会)のセカンドカテゴリーであるマスターズは、年毎にその構成が変わり、時に東西別になったり、全国トレイルになったりと、どうも落ち着きません。参加人数も減少の一途をたどり、今年はついに200名を割り、180名程度となってしまいました。
では、レベルは下がったのか?と言えばその逆で、この状況でもなおマスターズに登録する選手っていうのは、かなりのスキモノ(笑)。トップカテゴリーに比べ、色々な制約のある中でトーナメントを続けていくのは大抵のことではありません。最近つくづく思うのは「トーナメントは出るのも大変だが、続けていくのはもっと大変」ってことです。

さて、試合のほうは3日前に放流が入り、そのサイズがキーパーぎりぎり。2週間前に行われたクラシックの前に放流された、いわゆる「メタボバス」と呼ばれた重量のある楽勝キーパーをいかに混ぜるか、がキーになりそうな感じでした。
人数が減ったとはいえ、そこは手錬れ揃いのマスターズ。
そんなことはみんな承知なので、直前放流の溜まり場は前日プラの時点で叩かれまくり。「メタボ」狙いはマスターズ戦前の3試合での再放流が最も多いということで、やはり狙いどころは絞り込まれている状態でした。
僕は初日に第1フライトだったため、真っ先に直前放流の溜まり場へ入ることが出来ましたが、前日で叩きすぎたのか思いのほか釣れず、何とか1本。
その後プラで目星をつけていたエリアを何度も入りなおして、突然シャローに入ってくる過去放流をサイトで探しながら、1本掛けるもバラシで終了してしまいました。
周囲の釣れ方を見ても思ったよりも釣れておらず、おそらく放流5本揃えれば上出来、メタボで揃えれば上位、ネイティブ入れば優勝!って展開でした。
試合中にプロスタッフの北大祐プロに状況を聞くと、やはり厳しいとの事。まずは揃えることに集中しているようでした。

2日目。
まぁ、正直言ってフライト最後だし、昨日と違って行きたい場所もなく、初日の結果もダメダメだったのでリラックスしまくり。初日に触らなかった場所も何箇所かまわってみたけど、結局釣れず。無念のノーフィッシュで帰着となりました。
終わってみれば、放流釣れ釣れ大会と思いきや、毎日1本でもそこそこの順位という大会に。最近のマスターズは放流入ろうが、フィールドがどこであろうが、とにかく毎日ウェイインすることが大事。ゼロだけは避ける、これが鉄則ってことですな。

優勝は・・・! 北大祐プロ!!
初日6位、2日目2位とパーフェクトな結果でしたが、その内容はかなり綱渡りだったようです。特に2日目は終了間際まで放流2本と大苦戦。伝家の宝刀であるジョイクロをネイティブの上がり口に数投しては移動というランガン戦略で、奇跡の1800グラムを仕留めての優勝でした。

優勝おめでとう!


北プロは北陸出身の若手で、普段は琵琶湖でガイドを営みながら、JBのトップカテゴリーであるトップ50に名を連ねています。河口湖はアウェーですが河口湖シリーズにも積極的に参加し、07年度は年間1位。河口湖のみに通い詰める通称「河口湖星人」が多い中、アウェーでのこの成績は、素晴らしいと思います。
トップ50、マスターズ、河口湖シリーズとエントリーして結果を残すことは並大抵のことではありません。若いので体力的な不安はまだないかもしれませんが、何よりも「バスフィッシングで食べていくんだ!」という気持ちの強さが彼を支えているのでしょう。
若さゆえの荒削りな面もありますが、今後が期待できるプロの一人であることは間違いありません。

そんな北プロのブログはこちら→ http://dbigsmile.exblog.jp/

今回、優勝を決めたのは得意のジョイクロでのビッグフィッシュでしたが、実は初日に確実に5本リミットを獲ってきたことがカギだったように思います。試合前日に、彼から「放流バス用にロッドを貸して欲しい」と頼まれたときに、クラシック前から試していたあるプロトロッドを手渡しました。見た目はELT61SLJですが、そのブランクにはとんでもないポテンシャルを持たせるチューンが施された完全ワンオフ仕様のロッドです。
放流バスは引きこそ弱いものの、重量があります。口が弱いので口切れもしやすく、カバーに居ついているため、ライトリグでも強引なやり取りも必要です。そんな放流バス対策としてあるプロトに目をつけた北プロが貸し出しを依頼してきたというわけです。
今はまだ詳細を語ることが出来ませんが、テクノロジーの追求においては世界をリードしてきたフェンウィック。さまざまな改良とテストは常に行われているのです。

優勝カップとウィニングタックル。ジョイクロにはTAV-GP70CHJ、ダウンショットにはELT61SLJ(ワンオフチューン仕様)。サイト戦には欠かせない偏光グラスはもちろんサイトマスター・スティングレー

インサイド・ストーリーVol.1~アラミドヴェールの真実

2008.4.2 Update

このインサイド・ストーリーでは毎回ある事柄を取り上げて、少し掘り下げて皆さんにお伝えてしていければと思っています。
第一回は「アラミドヴェールの真実」と題し、フェンウィックのアラミドヴェール・テクノロジーの秘密に迫りたいと思います。

初代「テクナAV」の発売から10年、その後フェンウィックのテクナシリーズは熟成を重ね「テクナGP」、そして「スーパーテクナ」へと進化してきました。フェンウィックはその50年以上に渡る歴史において、常に革新的な技術を発表してきましたが、アラミドヴェールは進化のペースをさらに10年早めたと言っても過言ではないかもしれません。
「テクナには他には無い独特のトルクがある。」という言葉をよく耳にします。
今回は「アラミドヴェール・テクノロジー」の再考察を通してその秘密の一端を解き明かしていきたいと思います。

1980年のカタログの冒頭ページ。フェンウィックは常に明確なロッド哲学をもって世のアングラーに提案してきました。グラファイトロッドは1974年にフェンウィックによって世界で始めて作られました。(歴史にご興味のある方はEP Press刊「Fenwick – Fenwick’s History and Rods, Including the Development of the First Graphite Rod」(Victor R. Johnson著)という本に詳しくまとめられているのでお探しになってみてください。)

一般に、ハイモデュラスのグラファイトを使用したロッドを作る場合、必要な強度を確保するために“何か”を付加していく必要があります。ほとんどの場合には、グラス繊維がその目的を果たすものとして使われます。
1998年、フェンウィックはテクナAVというアラミドヴェール・テクノロジーを採用した革新的なロッドを発表しました。この新しい技術はロッドに類まれな強度を、より少ない重量でもたらすことが出来るというものです。なぜなら、グラスよりも強くて軽いということは、使用するマテリアルを減らすことが出来ることを意味し、より軽いロッドというものはより感度を上げ、より強いロッドを作ることが出来ることになるからです。

[ひとくちメモ]
モデュラスとは極めて単純に言えば材料の硬さと言い換えられます。
材料が硬くなればなるほどハイモデュラスということになります。少し難しくなってしまいますが、いわゆる複合材料の世界では、比弾性率(Specific Modulus)という言葉が使われます。これは比重に対する硬さを表しますので、値が高ければ同じ重量でより高い弾性率が得られるということになります。しかし、ここで注意しなければならないのは、一般に「硬い物は脆い」ということです。地球上で一番硬いと言われるダイアモンドもかなづちで叩けば割れます。硬さと強度は違うということです。超ハイモデュラスのグラファイトを使って極めて軽いロッドを作ることは出来ても、特にロッドという形にした場合は壁の厚さが非常に薄く、そもそも衝撃に対しては極めて弱いものです。
そのため、これをグラファイトシートに配合する樹脂の量や補強材によって補っていきます。


【アラミド繊維の誕生】
それではアラミドヴェールについてさらに掘り下げていきましょう。アラミド繊維自体は意外に長い歴史があり、1960年代前半に開発されたものです。有名なものではケブラーなどがあり、本来は商標ですが、一般的な代名詞ともなっています。今やその目的により様々な種類のアラミド繊維が開発されており、航空機の補強材や構造物の耐震補強など建築現場で強度が必要な場所や、軍事関連など耐久性が必要な場所でも使用されています。一般にアラミド繊維シートと言えば、アラミド繊維を一方向あるいは二方向に配列してシート状に織り上げた材料です。アラミド繊維の大きな特徴としては高強力、高弾性率、高耐衝撃性、耐熱性、振動吸収等が挙げられます。

【テクナに使われるアラミド繊維とは?】
ここで一つ疑問が出てきます。
アラミド繊維や他の補強材なら、他のロッドに使われているのを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
一体何が違うのでしょうか。
それではまずはテクナシリーズのロッドをよくご覧になってください。表面に和紙のような模様が透けて見えることにお気づきになると思います。まさにこれがテクナと他の製法によるロッドとの違いを決定付ける「アラミドヴェール」と言われるものです。

アラミドヴェールのイメージ図。グラファイトマテリアルの表面に和紙のような模様のヴェールが見える。

【不織(ふしょく)という技術】
皆さんは不織布というものをご存知でしょうか。その名の通り織られていない布のことですが、身近な存在で言えばCDの記録面を保護する袋などにも使われています。一般に繊維でシート状のものを作るには縦糸と横糸を織り込んでいきますが、不織布は繊維を重ね合わせて熱や接着剤、または繊維同士をランダムに絡ませることによってシート状にします。テクナに使われているヴェール(花嫁のかぶるブライダルヴェールの「ヴェール」と同じ単語です)は、これと同じような構造をアラミド繊維で実現した非常に画期的なものです。アラミド繊維のファイバーを高弾性グラファイトシート上にランダムに付着させた構造は、まさにヴェールという表現がぴったりです。
この不織のアラミド繊維を使用したロッドを作ることが出来るのは、フェンウィック以外にありません。

【アラミドヴェールの真価】
しかし、製法や素材の先進性だけで「釣り」のための良いロッドは成り立ちません。技術はともすれば単なる独りよがりのギミックとなってしまい、実際の釣りの中では全く機能していないということも起こり得ます。 ではアラミドヴェールのアドバンテージとは何でしょうか。
第一に、マルチディレクション(逆に言えば無方向性)ということにあります。一般にランダムに結合されたものは、強度や伸びなどに方向性を持たないと言われています。全ての方向に強さと構造的な均一性を発揮するのです。
これが一般的な縦と横の2軸の繊維だった場合、0度方向と45度方向では大きく特性が変化してしまうのです。

アラミドヴェールと2軸繊維の比較イメージ図


あらゆる方向のネジレやつぶれに強いということ、これがテクナの秘密の一端です。かなり以前から、縦と横方向に加えてさらに斜め方向にグラファイトシートや補強材を配置(繊維を45度ずらす)した製法も存在しますが、それでも段階的な8方向にしかなりません。魚という生き物を相手にするロッドは常に予測不可能な状況にもスムースに対応することが求められ、これはロッドの追従性と言われる性能です。
またロッドにおいてトルクとはバレの少なさや、魚の寄せにも大きく関係します。ちなみにグラスファイバーといえば、単に軟らかいだけのロッドをイメージされる方も多いと思いますが、実はこれも作り方によって非常に大きなトルクを出すことの出来る素材であり、魚の寄せにはアドバンテージのある素材です。
細い釣針と糸というものを通して魚とやりとりをする釣りは、固くて強いだけのロッドが魚を寄せやすいわけではありません。究極のファイティングとは、気付いたら魚が足元に寄ってきている様な感覚のものと表現する人がいます。釣りの技術だけでなく、ロッドの性能を示唆する面白い表現です。

アラミドヴェールの特徴の中で第二に重要なことは構造的な均一性です。
不織にすることによって寸法安定性や均一性が飛躍的に向上し、ロッドの何処をとってもストレスの無いアクションが可能となるのです。これを直径数十ミリのバット部から数ミリのティップ部にかけて大きくテーパーするロッド構造の中で縦横2軸のみで再現するのは非常に難しいことです。
テクナが単なる強さだけを実現したロッドでないことは、これでお分かりいただけるかと思います。
また構造的な均一性は、エネルギーの伝達過程においてロスが少なく、また同時に余計なブレを抑えることが出来るため、正確なキャスティング性能をもたらします。
そしてこれら全てがフッキング性能、ファイティング性能へとつながっていることは言うまでもありません。

一般的なロッドの構造。縦方向の繊維を「ワープファイバー」Warp Fiber、横方向の環状の繊維を「フープファイバー」Hoop Fiberと言います。通常ワープファイバーがロッドのアクションを決定し、フープファイバーはつぶれなどに対しての構造的な強度を生み出します。

【ロッドの重量とは何か?】
フェンウィックのテクナシリーズロッドを既にお使いのアングラーには、もう一つの疑問が出てくることでしょう。
例えばテクナGPシリーズのロッドは軽いとはいえ、軽量化一辺倒の市場にあっては特別軽いという訳ではありません。
(※今ではさらに軽量化を実現したスーパーテクナシリーズが登場しています)。
多くのアングラーが忘れがちなことですが、釣りの中には様々な一連の動作があり、魚を掛けて獲らなければなりません。ロッドには多くの性能が求められますが、フッキング性能、そして特にファイティング性能というものは意外と見過ごされがちです。釣りをトータルで考えた時、アラミドヴェール・テクノロジーはその目指すところのパワーとアクションをより少ない重量で可能にしているというのが正確な表現でしょう。
これがテクナ独特の「トルク」や「粘り」、「筋肉」と表現されるゆえんです。同じトルクを単なる低弾性化や他の製法で求めた場合、無駄に太く、重いだけのロッドとなり、アクションや感度、抜けの良さ、キャスティング性能など他の多くの要素を犠牲にしたロッドとなってしまうことでしょう。
また重量というものは、それだけでエネルギーを持っていることになります。軽いロッドを作らないもしくは作れないということではなく、重量もロッドの性能を左右する一つの構成要素であり、積極的に利用することも出来るのです。

[ひとくちメモ]
ロッドに対する表現で最近よく「トルク」という言葉が使われていますが、これは一体どういうことを意味しているのでしょうか?
本来トルク(torque)とは回転モーメント、極めて簡単に言えば回転力のことです。推測ですが、車の解説などで「このエンジンは低回転のトルクが太い(厚い)」などと使われることが多いので、そのイメージをロッドの表現に使うようになったということではないでしょうか。
エンジンは回転するものですので、結果として車を前に進める力ということになり、計算によって明確に数字化できますが、ロッドのアクションなどの表現はなかなか数値化が難しく、この単語でニュアンスを伝えたいという事だと思われます。魚を掛けた時にロッドのグリップを回転軸として、その中心からロッドの長さ分離れたティップ部分にかかる物体(=掛かった魚+α)を加速させる力と定義することも出来なくはないと思いますが、一般的にはそこまでは言及する必要が無い様に思います。誤解を恐れずにあえて定義するなら、ロッドの重量、アクション、パワー、素材の復元力などから総合的に生み出されるロッド全体の押し出す力、引っ張る力ということになるでしょうか。
また「粘り」という表現も見かけますが、本来「粘る」とは最後までふんばるの意ですので、ロッドの性能の表現に使われる場合にはある程度の負荷が掛かった後の最後のふんばり、すなわちロッドが十分に曲がった状態からの復元力、もしくは限界付近での許容範囲ということになるかと思います。またネバリという語感から、シャキっとした(クリスピーな)のロッドの反対で、モチモチ?した感覚を表現する場合にも使われることがあるようです。いずれにしても釣りに関する用語は感覚的なものが多く、英語の表現などをそのまま使う場合も多いので、専門用語がますます多くなる結果となるようです。“The aerospace industry requires less technical jargon than average bass fishermen.”(宇宙航空産業で使われる専門用語の数は平均的なバスマンが使うより少ない。) というジョークがあるほどです。


【最後に】
とここまでアラミドヴェールについて考察してきましたが、もちろんアラミドヴェールも万能ではありません。あくまでも目的とするロッドがあって採用しなければ本末転倒です。その為に、フェンウィックにはそれぞれの特性を生かした多様なシリーズが存在しています。 ロッドという最終形にするためには、元となるグラファイトの素材選定、パターン設計、マンドレル設計、ガイド設定など他にも実に多くの要素があり、それらとどう組み合わせるかという課題があります。
大切なことは釣りの道具としてのロッド、その目的のためには何が必要かということです。たとえ非常に素晴らしい製造技術を持っていたとしても、それを実際の釣りに使えるロッドに仕上げられなければ全く意味が無くなってしまいます。膨大なフィードバックを基に数字上は設計どおりに作れたとしても、実際の釣りにおいては何かが違うということが往々にして起こり得ます。
釣りという一連の動作の中の「感覚」というものを数字化することは非常に難しいからです。また金型や切削によって出来上がるような工業製品とも違い、焼きや多くの手作業を経るロッドにはその難しさもあります。
日々の釣行の積み重ね、プロスタッフからのフィードバックを分析し、そのイメージをロッドという形に具現化するにはまた多くのストーリーがあります。その辺りは各開発スタッフの日記に詳しいので、これからもぜひご覧になってください。

開発課:姫野

日々是開発 Part26「Gulp ! ×ティムコ=釣れる!バックスライドバグ発売!!」の巻 鬼形 毅

2008.3.31 Update
いよいよ、バークレイの釣れ釣れ素材、ガルプ!マテリアルを使い、ティムコがデザインをしたワーム、「Gulp!バックスライドバグ」が発売になります。
もはや釣れる素材として全く疑う余地の無い、ガルプ!マテリアル。あのなんとも言われぬくさーいニオイが、水中でバスのみならず全ての魚に強烈にアピールしているのは間違いありません。100%天然素材による生分解素材であることは、このエコブーム(やや行き過ぎの感もありますが・・・)においては最も注目すべき特徴ですが、そんなことを完全に忘れてしまうぐらい“釣れる”のがガルプ!なのです。

私自身、海でのロックフィッシュやメバルゲームでその釣れっぷりは認識していましたし、ソルトルアーアングラーに言わせれば「ガルプ!が釣れるのは当たり前」な話でしょう。ガルプ!の威力の認識が最も遅れているのがバスフィッシングの世界かもしれませんね。
我々としても「ガルプ!素材でオリジナルデザインのワームが作れたらぁ・・・」と思い巡らせていました。

ガルプ!を有するバークレイはピュアフィッシングのブランドです。このティムコデザインによるガルプ!の販売に向け、昨年からピュアフィッシング本社と入念な打ち合わせを重ねてきた結果、信頼できるパートナーとしてティムコを認め、新たなるコラボレーションとして「ティムコ企画のガルプ!」が誕生したのです。ピュアフィッシング以外の会社がガルプ!を企画販売するなんてことは当然世界初の試みです。

さてこのバックスライドバグ(以下BSB)。
ぱっと見はショボいデザインに感じられるかもしれません。イモグラブに小さい手が生えてる?って感じですからね。
でも、ガルプ!の素材特性を研究し、その強みを最大限活かし、なおかつタフった時ほど思わず手が伸びるようなデザインに仕上げたつもりです。

まず、表面積を極力広くするために、ボディのリブを立体的に作りました。ニオイ付きワームの特性を最大限引き出すためには、ニオイの拡散効率をいかに高めるか、が大事。当然、表面積が広ければ広いほど、水中でニオイ成分があらゆる方向に染み出すって分けです。また、ガルプ!汁と呼ばれるフォーミュラーは水溶性なため、水中での拡散効率が非常に良い反面、すぐにニオイが出切ってしまう感じが否めませんでした。そのためある程度ガルプ!汁をホールドするためのボディの太さ、ボリュームも必要だったわけです。

ワームのデザインは素材と密接な関係がある。ガルプ!ならどんなデザインでも良いというわけではない。単純な形状でも素材特性を引きだす工夫がいっぱい。

オススメのリグとしては、名の通りバックスライドアクションを生み出す逆付けノーシンカーが基本となります。ただし、小さな手は上半分がシェイプされていますので、セットする向きをお間違えの無いように。

バックスライドアクションが魅力のオフセットフック逆付けノーシンカーリグ。

ガルプ!のマテリアルは親水性が高く、ノーシンカーでも良い感じに沈んでくれます。フォールスピードの調整はネイルシンカーを使用すると良いでしょう。フックに関しては、姿勢の安定度を高める狙いもあって細軸ではなく普通の太さのオフセットフックを選びます(キロフック#1など)。そうは言っても手が付いているため回収時などにはどうしてもワームが回転しやすく、イト撚れも起こります。ショートディスタンスでのカバー撃ちなら手を付けたまま、キャストしてズル引きなどで使う場合は手をとってしまって、イモグラブスタイルにするのが良いでしょう。

近距離戦やPEラインによるパワーフィネス以外では手をとってしまうと回転しにくくてよい

さらにオススメなのはスモールラバージグのトレーラーとしての使用です。ただでさえ最終兵器的なスモラバにガルプ!パワーが加わるなんて、想像しただけでも釣れそうでしょ! しかも、投げにくいスモラバもBSBイモ仕様を装着すると重心が後ろに行くのですこぶる投げやすくなります。裏技として最近お気に入りなのは、サワムラさんから出ているワンナップモスにBSBを装着することです。スモラバちっくに使うなら並付け、飛距離を稼ぎたい時や、バックスライドアクションを強調したい場合には逆付けが良いでしょう。 ズレ防止のためシリコンストッパーを装着するのが重要です。

ワンナップモス+ガルプ!BSB。釣れます!!




逆付けならなんちゃってイカ風?でも400Xガルプ!汁パワー付です。


私の場合は、PEラインを使ったいわゆるパワーフィネスによるカバー撃ちで使用することが多く、アシ、テトラ穴、クイ、倒木などにどんどん撃って行きます。こういったストラクチャー、カバーは閉鎖的な空間であり、ガルプ!のニオイパワーの効果が出やすいのです(テトラ穴にガルプ!汁が充満していく・・・想像してください)。

その際のタックルは
ロッド:フェンウィックTAV-GP65SMLP+J
ライン:スーパーバスPE0.8号~1号+FCスナイパー10lbリーダー
となります。

桧原湖のスモールマウスなどはイモグラブもガルプ!も大好き!って感じなので、イモ仕様かワンナップモス仕様でキャスティングしてフォール、ステイ、ズル引きで使用します。
着水音で寄せて、ボトムステイで拾い喰いさせる、といった桧原湖通なら「あるある!」と感じていただける釣り方にも、ガルプ!ニオイパワーは絶大です。

その時のタックルは
ロッド:フェンウィックELT-SF63SULJまたはS-TAV63SLJ
ライン:FCスナイパー2.5~3lb
と言った感じです。

もちろん、ライトテキサス(この場合は並付け)、ダウンショットなどでも十分な威力を発揮するガルプ!BSB。是非お試しください。

これは昨冬にテキサスリグでキャッチ。寒い時期のショートバイト対策にもガルプ!は強い。

日々是開発 Part 25 「テクナGPに巻物専用モデルが登場!後編」の巻 鬼形 毅

2008.1.30 Update
さて、後編はテクナGPファストムービングシリーズ(以下、TF-GP)の各アイテムをご紹介します。

TF-GP 62C MLJ 6′2″ 3/16 - 1/2oz. Lure 8 - 14lb. Line
シャロークランキングの伝道師、吉田幸二の懐刀として好評価のTAV-GP62CMLJをそのままファーストムービングシリーズに移籍。グリップ形状やエンドキャップパーツを見直し、TF-GP62CMLJとして生まれ変わりました。細身のブランクに秘められた脅威のトルクと抜群のキャスタビリティー&アキュラシー。スモールサイズクランクからワイドウォブルのフルサイズクランクまで意のままにキャストでき、バイトを確実に捉え、ビッグフィッシュに負けないパワーで勝負を決めることが出来るブランクはテクナの真骨頂。吉田幸二プロが「クランキン人生で最高のロッド」と語るこの1本がシャロークランキングの真髄を教えてくれます。
霞ヶ浦や利根川などで多用されるシャロークランクならばサイズを問わず使いこなせます。 僕個人としても昨年から非常に出番の多いロッドです。

TF-GP 66C ML J 6′6″ 3/16 - 1/2oz. Lure 8 - 16lb. Line
クランキングのベーシック。既存同スペックの66CMLJと比べショートグリップを採用し、シングルハンドでのキャスティングはもちろん、バックハンド、サークルキャストなどマルチアングルなキャスティングを容易にしています。シャロー~ミドルレンジのクランクベイト、バイブレーション、コンパクトサイズのスピナーベイトなどを完全網羅。弾性を抑え、バット径を太めに設定したブランクはトルクフルでスムースなキャストフィールをもたらします。ジャークベイトやトップウォーターでも快適な使用感はショートグリップとブランクデザインの融合の賜物です。
僕自身、80~130mmサイズのジャークベイト、ミドルレンジまでのクランクベイト(ファットペッパー150、ナックルペッパー150、RC1.5など)、ハーフスピン3/8oz.などで多用。テストも兼ねて試合やプライベートでも積極的に導入したロッドです。

TBCトーナメントでのグッドサイズもこのロッドのプロトでキャッチ。

Basserオールスターのプラで相羽プロと同船。最終プロトとハーフスピンの組み合わせでキャッチした北浦のバス。

TF-GP 70C ML J 7′0″ 3/16 - 1/2oz. Lure 8 - 16lb. Line
バイブレーションプラグをロングキャストして広大なウィードフラットを探る釣り。この釣りを実践できる代表的なフィールドは琵琶湖南湖。年間約250日を湖上で過ごすフルタイムプロガイドの平村尚也や、琵琶湖通いを続ける多くのフェンウィックユーザーから「ぜひバイブレーションロッドの開発を!」との熱いリクエストに応える形で、開発がスタートしました。飛距離=釣果と言えるほど欠かせないキャスト能力は、バット径を上げバット部を急テーパーにすることで生み出されるパワーを、スムースなベンディングカーブと組み合わせることでティップスピードへと変換。ルアーの初速を上げ、十分な飛距離を生み出すことに成功しています。もちろん、バイトを弾かない、掛けたらバラさない粘りや追従性は、アラミドヴェールの素材特性を活かし、グラスロッドに迫るフィーリングです。飛距離を生み出すパワーとティップスピードと粘り、追従性といった、相反する要素を1本のブランクにまとめ上げることが出来たのは、アラミドヴェールというフェンウィックテクノロジーと、フルタイムガイド平村尚也の膨大な経験値の融合のみがなせる業です。

(琵琶湖プロガイド 平村尚也コメント)
広大なウィードフラットを持つ琵琶湖では欠かせない、バイブレーションルアー専用ロッド。あらゆるスピードのリトリーブでルアーを自由にコントロールするために、パラボリックなテーパーとアラミドヴェール独特の粘りによるグラスロッドフィーリングの「ノリ」とカーボン特有の感度による「操作性」を両立。7ftのレングスとスムーズなベンドは驚愕の「飛距離」を実現した。
カーボンの持つ「感度」とベリーからティップのソフトさはバイブレーションルアーの振動増幅効果をもたらし、春に多用されるスローリトリーブにおいて振動を消すことなく確実なリトリーブと、一定層を泳がせるレンジコントロールを実現する。
一方、グラスロッドフィーリングのパラボリックテーパーと7ftのレングスは秋に多用される超高速リトリーブ時でのバイトを逃さずキャッチし、アラミドヴェール独特の粘りとトルクと相まって、バイブレーションに多いバラシを極力減らすことに成功した。
そのグラスロッドフィーリングによる「ノリ」を生かしてシャロークランクからミッドレンジのクランクにも対応する汎用性を持つ。

プロトロッドでキャッチしたロクマル!!このサイズを掛けるとアラミドヴェールの底力を理解できる。

TF-GP 71C H J 7′1″ 3/8 - 1oz. Lure 12 - 20lb. Line
琵琶湖においてビッグフィッシュ捕獲率の上位を占める、ヘビースピナーベイトのスローローリング。3/4~1oz.超のスピナーベイトをディープウォーターに送り込み、微細なバイトを捕らえ、確実に掛けるためには、専用のロッドが必要でした。既存のラインナップでは、どうしても端々に不満が残っていたからです。
開発には想像以上に長い時間を要しました。琵琶湖フルタイムプロガイドの平村尚也、国保誠の全面協力を受けて開発をスタートしたものの、二人のフェイバリットスピナーベイトに、大きな違いがあったからです。平村はUSAブランドの中間的なブレードバイブレーションを好み、国保は国内ブランドの微弱でナチュラルなバイブレーションを好んでいました。使われているフックのサイズも軸の太さも違います。
当然、ブレードのバイブレーションを捉える感度、抵抗のあるスピナーベイトごと引っ張ってフッキングさせるパワーなど、求められる要素に違いが出ます。トータルバランスに優れたブランクを完成させるまでに、発売時期を変更し、さらに1シーズンのテストを要することになりました。
試行錯誤を繰り返し完成したブランクは、ヘビースピナーベイトをブン投げ、ウィードを切る、ビッグバスの硬い上あごをスピナーベイトの抵抗をものともせずにフッキングするに十分なパワーを持っていました。自重の増加が見られたものの、実釣で必要なパワーを追求した結果であり、その方向性に迷いはありませんでした。ブレードのバイブレーションを捉えるティップは、スローロールと言う過酷な作業を、集中力を維持しつづけるためにも繊細さが欠かせませんでした。平村、国保の求める繊細さを実現できた瞬間に、このロッドの完成を見たのです。

いやぁ、このロッドには苦労しました。これは2006年のテスト時の写真。釣っても浮かない顔・・・。やっと2008年春にデビューです。

(琵琶湖プロガイド 平村尚也コメント)
ヘビースピナーベイトのスローロール専用ロッド。いままでこの釣りに使用してきたTAV-GP70CHJは、元来テキサスリグ用ロッド。ヘビーアクションとは言え食わせの間をとるためにロッドティップが入るので、ヘビースピナーベイト使用時にはロングディスタンスでのフッキングやウィードの切れに不満があった。抵抗の大きいヘビーウェイトなスピナーベイトを、ロングキャストし、ウィードを切ったり、確実なフッキングを決めたりしなくてはならないスローロール用のロッド。このTF-GP71CHJではベリーからティップセクションの張りを強くすることによって、ロングディスタンス時にバスが反転してから掛かるのではなく、自らの意思でフッキングできる。
既存のTAV-GP66CMHJのレングスを延長した感覚で、ティップ部分はやわらかすぎず硬すぎず、琵琶湖で最も使用されている国内ブランドの3/4ozスピナーベイトの弱いブレード振動を感じる高感度かつ、USAブランドスピナーベイトの太軸フックであっても、確実にフッキングするパワーを両立した。ロッドの自重自体は決して軽くは無いが、パワーとトルク、そして琵琶湖での使用を考えれば、全く理にかなった、必然の結果である。
フッキング時の体への負担を軽減するためグリップエンドにはラバーエンドを装備。リアグリップ全長、ガイド位置設定までこだわり抜いたロッド。

(琵琶湖プロガイド 国保誠コメント)
琵琶湖でビッグバスを狙っていく上で必ず必要とされる3/4oz.クラスを中心としたフルサイズスピナーベイトのスローロール専用機種として開発がスタートしたTF-GP71CHJ。テストを繰り返していく途中、大幅なロッドレングスの変更や、テスト延長による発売時期の1年延期を行うほどこだわりぬいたこのロッドは、ロッド全体でスピナーベイトの重さを受け止める、全体的に硬くパラボリックなテーパーデザインを採用することで一日中フルサイズスピナーベイトを楽に投げ続けることができる。ロングキャスト性能を引き上げるためにリアグリップの長さや、ガイドの設定も様々なタイプのテストを繰り返しベストなセッティングを出し、アラミドヴェールとの相乗効果でより軽い力で距離を稼ぐことが出来るロッドに仕上がった。また、スローロールに欠かせない感度という点では、ブレードのバイブレーションが強いタイプのスピナーベイトはもちろんのこと、弱いタイプのスピナーベイトのバイブレーションをもしっかり感じ続けるティップアクションを最後の最後まで微調整した結果、作り上げることに成功した。
ヘビースピナーベイトのスローロールは、僕の琵琶湖ガイドにおいて不可欠でストロングなもの。その専用機種を完成させたことで、僕のビッグフィッシュ捕獲率(もちろんゲストの方も)はさらに上がることは間違いない。

TF-GP 74C M-TJ 7′4″ 1/4 -1oz. Lure 10 - 20lb. Line
琵琶湖のプロガイドたちが火付け役となり、ディープクランキングがビッグフィッシュパターンとして定着した今、ただ漫然とロングキャストとリトリーブを繰り返していては、他を圧倒するような釣果を得られなくなってきました。ルアーを止めている際のバイトを取る感度などの操作性はもちろん、ウィードへソフトにコンタクトさせ、バスにルアーを吸い込ませる追従性やウィードエリアでビッグバスを浮かせるパワーなど必要とされる要素が多岐にわたる、完成度の高いロッドが必要になってきたのです。
TF-GP74CM-TJは琵琶湖プロガイド国保誠の協力のもと、アラミドヴェールの素材特性を最大限に活かして完成させた、ディープクランキンロッドへのひとつの回答です。

このロッドはかつてのTFシリーズにあったTF711CMH-TJ “Magnum Crankin’”に比べると明らかにソフトで、極端な言い方をすると「ダルく」なっている。それはなぜなのでしょう。そこに琵琶湖クランキングの今が垣間見えます。
つまり、かつての琵琶湖ディープクランキングは、下物、ディープホールなどの浚渫跡がメインスポットでした。また今ほどウィードが繁茂していなかったので、ブレイクをゴリゴリとボトムコンタクトしながらリトリーブし、時々掛かるウィードを切って外すという作業の繰り返しだったのです。それゆえ、ロッドは比較的張りの強さが必要でしたし、ブンブン投げてグリグリ巻くのには7’11”という長さも必要だったわけです。

しかし、現在の琵琶湖は南湖を中心に広大なウィードエリアが形成され、クランキングのメインスポットも浚渫ボトムコンタクトから、ウィードエリア攻略、ウィード引っ掛け&外しの釣りへと変化したのです。しかもデカバスになればなるほどウィードをむやみに切ったりルアーを突っ込ませたりしては喰わなくなります。そのため、クランクベイトのウィードへの当たりを弱め、また掛かったウィードを強引に切ることなくほぐしながら外すことが出来るマイルドで柔軟なロッドが必要とされるのです。もちろん、クランクベイトを浮かせたり止めたりしている最中のバイトを感知する感度との両立も必要です。このTF-GP74CM-TJはフルタイムプロガイド国保誠によって、現代の琵琶湖クランキングにベストな味付けを施したロッドなのです。

今や琵琶湖ではテクニカルなクランキングが不可欠。そのために開発されたこのロッドでテスト中に数多くのビッグバスをキャッチ。

(琵琶湖プロガイド 国保誠コメント)
琵琶湖では完全に定番化されたファットペッパーとマッドペッパーマグナムを中心とするディープクランキングパターン。多くのアングラーがディープクランキングパターンを実践するようになったことで、ただ巻くだけではない、より繊細にウィードエリアを釣っていく技術が求められると同時に、繊細にディープクランクを操ることができるロッドが必要となってきた。従来のテクナGPシリーズをブランクマテリアルから見直し、低弾性カーボンに粘りとトルクをもたらしてくれるアラミドヴェールを加えた新マテリアルを採用。
クランクベイトがウィードにコンタクトした瞬間、グラスのようにスムースに入るティップを持ち、不用意にウィードを動かしてバスをスプークさせることなく誘うことができる、今の琵琶湖ディープクランキングに求められているロッドを作ることができた。
もちろん従来のテクナGPシリーズ同様にトルクとパワーを併せ持っているので、バスがバイトしたときにはスムースにベリーが入っていき、ビッグバスが走り出したときには柔軟にバスの突進を受け止め浮き上がらせることができるロッドに仕上がっている。
琵琶湖のプロガイドが必要としている、より繊細な食わせのディープクランキングロッドがこのTF-GP74CM-TJなのだ。

と、言うことで前後編に分けて長々と紹介してきましたが、まぁ、それだけ思い入れも自信もあるってことです。フィッシングショーでは全アイテムが展示されますし、大阪には平村、国保両氏もティムコブースに常駐してくれますので、よりコアな話が聞けると思いますよ。

日々是開発 Part 24 「テクナGPに巻物専用モデルが登場!前編」の巻 鬼形 毅

2008.1.28 Update
さてフィッシングショーを間近に迎え、新製品情報が気になるところですが、今回の「日々是~」では前回のV5 Limitedに続き、ロッドの話題です。

テクナGP(以下、TAV-GP)シリーズはフェンウィックのフラッグシップブランドとして数多くのアイテムをリリースしてきました。フェンウィックの特許であるアラミドヴェールをジャパンオリジナルとして徹底的に鍛えぬいたロッド達は、「トルクにおいてテクナに勝るもの無し」「一度使うと、手放せなくなる」など、多くのアングラーにご愛用いただいています。そんなTAV-GPシリーズですが、ラインナップにイマイチ欠けているものがありました。そう、ファストムービングルアー、いわゆる巻物に特化したロッドについて、TAV-GPには穴があったのです。

まぁ、それにはいろいろ理由もあるんですけどね・・・。一例を挙げれば、巻物系のロッドにはエリートクランクシャフト(以下、ELT-CS)があることです。ELT-CSには100%UDグラスを採用した本格的なカバークランキング対応ロッドから、グラス+中弾性カーボンのコンポジットブランクによるディープクランキンロッドまで、実に7アイテムも存在しており、開発担当である僕自身愛用していたため「やりきった」感がありました。

ELT-CSはUDグラス100%のモデル、カーボンコンポジットのモデルとも完成度高し。

関東の川や低地のフィールドではグラスメインで対応する。新作ナックルペッパー150との相性も良い

ELT-CSシリーズは琵琶湖でのファットペッパーの威力を最大限引き出すことに貢献した

ELT-CS以前には、TAV-GPの前身である初代テクナAV(以下、TAV)に巻物に特化したシリーズであるテクナファストムービングシリーズ(以下、TF)が存在しました。当時考えうる最高のノウハウと技術を集めて作られたTFシリーズは、廃番となった現在でも愛用者が絶えない、出来の良いロッド達でした。
そうは言っても、最後の生産が2002年となるTFシリーズは現在のフィールドコンデションにベストマッチしているか、疑問符がついていたのも事実。
またここ数年、琵琶湖プロガイドがスタッフとして活躍しており(国保氏、平村氏ともにスタッフ契約をする以前からトーナメント仲間でもあり、友人でもあったけど)、彼らから「琵琶湖で巻物ロッドは不可欠。ELT-CSも良いけど、テクナに使われるアラミドヴェールの粘り、トルク感はまさに琵琶湖向き。ぜひTFシリーズのリメイクを。」との声も寄せられたので、「ならば、2008年版TFシリーズを作ったるか!!」と相成ったわけです。

初代テクナの巻物用、TFシリーズ。1998年~2002年の間に全6機種が存在した。

開発はTAV-GPシリーズにも既に巻物に使えるロッドも存在しており、ラインナップの一部見直し作業から始まりました。基本コンセプトの立案から、契約スタッフとの意見交換、サンプル作製~テスト~修正~テストを繰り返し、昨年10月末のディーラーショー(小売店様向け展示会)でテクナGPファストムービングシリーズとして(以下、TF-GP)発表にこぎつけました(実はそこからさらに修正された・・・)。以下はディーラーショーで使われた説明文(もちろん僕が書きました)の抜粋です。

~ファストムービングルアーの使い手たちへ~
バスの個体数の減少が進む日本のフィールドにおいて、アングラーに求められる「魚を見つける」能力。バスフィッシングはまさしく“バス探し”から始まるという、この奥深きゲームフィッシングの基本が問われる時代になってきました。
“バスを探す”という作業を進めていく上で、広範囲を効率よく探れるファストムービングルアーを使いこなすことは、もはや必須条件。トップウォータープラグ、バイブレーション、クランクベイトは言うに及ばず、スピナーベイトやバズベイトといったワイヤーベイトなど、サーフェイスからディープレンジまでを攻略可能なファストムービングルアーは、サーチベイトとしての能力だけでなく、時に食わせの釣りとしても威力を発揮します。
そのファストムービングルアーの性能を発揮するために欠かせないのが、ロッドの選択です。

全てのファストムービングルアー用ロッドに求められる基本性能は、

「投げやすいこと、巻きやすいこと、魚を確実に獲れること。」

このシンプルな命題に対し、TF-GPシリーズは、それぞれの機種に合わせて最適なテーパーとマテリアルを選択し、アラミドヴェールと組み合わせることでしなやかさと力強さを兼ね備えたブランクを作り上げました。
無用の軽量化を廃し、あえてブランクの肉厚を増すことによって生み出されるパワー、トルクを生み出す太目のバット。バイトの前アタリを捉える感度は、ファイバーグラスやコンポジットでは得られないフィーリングです。

初回リリースされる5機種は吉田幸二の愛竿TF-GP62CMLJやファストムービングルアーによるシャロー攻略には万能なTF-GP66CMLJ、世界に誇るビッグフィッシュファクトリーであり、ファストムービングルアーを最も必要とするフィールドである琵琶湖のプロガイド、平村尚也が得意とするウィードエリアでのバイブレーション引き倒しスペシャルTF-GP70CMLJ、国保誠の食わせのディープクランキングスペシャルTF-GP74CM-TJ、2人が妥協を許さずこだわりぬいたスピナーベイトのスローロール専用機TF-GP71CHJがラインナップ。いずれもファストムービングルアーの手練れたちにオススメのロッドです。

さて、後編ではアイテムごとの解説やスタッフからのコメントを紹介します。お楽しみに!!

日々是開発 Part 23 「V5Limitedを解剖する!其の弐」の巻 鬼形 毅

2008.1.23 Update
~日々是開発Part. 22からの続き~
さて、テストという名の実戦投入を相羽プロ、僕の2名で行なった結果は満足のいくものでした。
相羽プロは言うまでもなく野尻湖開催のJBメジャートーナメント5連勝を達成(だからV5 Limitedなんだけどね)。しかも昨年の虫パターンから一転してディープのキャロやダウンショットをこのGWT65SUL-SJのプロトロッドで釣ると言う、まさに絵に描いたような展開での勝利でした。極限のプレッシャーの中、確実にバイトをモノにしていった過程にはこのロッドの性能に助けられた部分も少なくないと、相羽プロは語ります。

5連勝達成。結果的に完勝だった昨年の野尻湖戦においてGWT65SUL-SJはその性能をいかんなく発揮した。

僕はというと、9/21~23に野尻湖で開催されたJBのセカンドカテゴリーであるマスター戦にキャロをメインパターンで臨みました。Part.22でも書いたように、野尻湖では釣るポイント別にロッドをチョイスします。琵琶島周辺はELT-SF63SULJ、メインエリアである砂間が崎周辺からのブレイクやハードボトムにはこのGWT65SUL-SJのプロトとELT-SF64SXULJを用意しました。

野尻湖戦での僕のタックルの一部。TAV-GP、GWT、ELT-SFとブランドにこだわらず適材適所でロッドを選ぶ。豊富なラインナップを誇るフェンウィックならでは

試合のほぼ全てをキャロでの釣りに費やした結果は6位。惜しくも表彰台は逃しましたが、周りが沈黙する中、ナーバスなスモールマウスを確実にキャッチできたのは、明らかにロッドの性能に助けられた結果でした。

試合2日目のナイスキーパー。ラインテンションをコントロールしなくては絶対に獲れない魚。

特に初日は周囲に何艇ものトーナメンターが浮いている中、狙いを定めたピンスポットにGPSのフロントモニターで自船の位置を確実にキープして、きっちりとリグを通し、ラインテンションを絶対に掛けずにひたすらステイさせるという、実は結構シビアな釣りで痺れる展開でした。

クランクでカバーをトレースしたり、スキッピングでジグをオーバーハングに撃ち込んだりする釣りと、その価値、その奥深さ、求められる技量は何ら変わりません。僕個人の意見として、バスの釣り方に貴賎はありません。クランクで釣ったから偉いわけでもなければ、ライトリグがせこい訳でもありません。いろいろなスタイルで色々なルアーで楽しめるのがバスフィッシングなのですから。

話が脱線しましたが、相羽プロと僕の実戦投入によるテストによって、
GWT65SUL-SJ“Junichi Aiba V5Limited”は完成されたのです。

では、このロッドの詳細をチェックしてみましょう。
ブランクはフルソリッドカーボン。言うまでもなく無垢なカーボンを削り出して作製されます。チューブラーブランクと呼ばれる中が空洞のブランクは、マンドレルと言う鉄心にカーボンなどのシートを巻きつけて焼成し、その後マンドレルを抜いて完成となりますが、フルソリッドのブランクは、無垢なカーボンの棒を鉛筆削りのようにテーパーをつけて削り出して作られます。

この削り出す前の無垢なカーボンの品質も、最終的な仕上がりに大きな影響を与えますが、なんと言っても削り出す技術がブランク性能を決める最大のポイントです。
通常、フェンウィックのロッドは世界最高水準の技術をもつ海外工場で生産されていますが、今回のGWT65SUL-SJ V5 Limitedは日本国内でブランクの生産が行われています。フルソリッドブランクを削り出す技術が、日本国内でしか得られないものだからです。
生産業の多くが隣の大国に移ってきている世界の流れですが、やはり日本には世界のどこにも真似できない技術が、まだまだあるってことです。

無垢な棒を削ってテーパーをつける作業と言えば、野球のバットが思い起こされますね。一流のプロやメジャーリーガーはその形状や重さに徹底的にこだわりぬきます。その要求に応えるのはほとんどが日本の職人さん達です。某スポーツメーカーのバット職人の方は、既に定年迎えたにもかかわらず、その技術力と多くの選手からの要望により、いまなおバットを削り続けているそうです。その技術はまさに職人技。図面などは一切用いず、すべて指先の感覚で削り出していくそうです。

実は今回のGWT65SUL-SJもこのような職人技によってブランクが作られることになっています。世界中を探してもおそらく数社程度しか、その技術をもった職人さんのいる工場はありません。削る機械に触れることでさえ、10年以上の経験が必要だということです。
それゆえ、このロッドのブランクはハイコストなものになってしまいました。加えて最近の原油高、金属価格高騰の影響で、およそロッド作りにかかる全ての材料、コストが上昇しています。ですから、このGWT65SUL-SJは決して簡単に手が出る価格ではないと思います。なんとか限界まで調整した結果の価格と言うことでご理解いただきたいと思います。

グリップ周りは通常のGWTシリーズに採用されたフェンウィックオリジナルリールシートの逆付け仕様。フックキーパーの位置をフォアグリップ直上に変更してあります。
ガイドは全てチタンフレームSICリング。元ガイドもノーマルセッティングとし、ティップからトップガイドもT-LSGガイド+T-MNSTトップの組み合わせで、軽量化とバランスを重視した仕様になっています。
ロゴ上には 5連勝記念モデルの証、
★★“Junichi Aiba ★ V5 Limited”★★ のプリントが入ります。
気になるキャロ以外への使い道ですが、当然ダウンショット、スモールワームのネコリグなどには抜群の相性を見せます。
琵琶湖湖北などでは秋が深まると数釣りパターンでソリッドティップのロッドが大活躍しますが、不意のビッグフィッシュにもこのロッドなら安心して対応できます。
また、スモラバの微細なシェイクや、極軽量ジグヘッドリグにも十分使えるロッドです。

できることならドラグ性能の高いリールと組み合わせたい。僕の場合は07ステラとのコンビ。対スモールマウスには絶対の信頼を置いている。2~2.5lb.ラインでも不安なし。

すでに各小売店様ではすでに予約を受け付けているようです。もちろんフィッシングショーではコンプリートサンプルが展示されますし、相羽プロも僕も会場に居ます。実際に手にとって、直接ご質問いただければ、よりディープ話も出来るかも? 2008年限定生産、最注目のロッドですゾ!!

日々是開発 Part 22 「V5Limitedを解剖する!其の壱」の巻 鬼形 毅

2008.1.22 Update
僕はほぼ毎回、相羽プロのプラには同船しています。07年8月の野尻湖でも同船してきました。相羽プロにとって野尻湖メジャートーナメント4連勝中で、V5なるか!と注目された1戦(結果はV5達成でしたね)。そのプラに同船できるとあって楽しみであったのですが、スケジュールの都合上日帰り・・・しんどい。

大きな目的は、V5が達成された場合、07年に発売したV4 Limited、TAV-GP70SLJのような企画が出来るかどうか、そのネタを詰めることにありました。というのも、すでにこの時点で相羽プロより「もし勝ったらこのロッドがV5 Limitedに出来そう」とコメントを頂いていたロッドがあったからです。

野尻湖のスモールマウス攻略で真っ先に思い浮かぶのはムシパターンですが、この釣りはあくまでも期間や条件が限定されます。ほぼ通年使え、トーナメントからプライベートまで多用されるのはディープのライトキャロであり、実は野尻湖を攻略する上で欠かせないメソッドなのです。ライトキャロやスプリットショットリグは、人によっては一昔前のリグとのイメージがあるかもしれませんが、それは大間違い。シンカーの重さやリーダーの長さ、使うワームやフックなどのセッティング幅の広さ、ディープでノーシンカー状態を作り出すことが出来るなど、その強みはいまだ健在です。

当然、相羽プロも野尻湖のディープ攻略は徹底的に練習済みで、その過程で必要なロッドが具体的にイメージされてきたようです。では、野尻湖でのライトキャロとはいかなるスタイルなのでしょうか。

まず、ロングリーダーが多いこと。1mは当たり前で、状況によっては1.5~1.8m程度まで伸ばします。ラインはメインラインが2.5~3lb。リーダーは2lbまで落とす場合もあります。シンカーは1g~5gを狙うスポットによって使い分けます。
神経質な野尻湖のスモールは、時にラインテンションを嫌います。キャロをズル引きしながらも、メインラインに無用なラインテンションをかけないこと、また、バイトを手元に感じすぎないこと(ここが難しい!)が求められるのです。
それゆえ、チューブラーブランクに比べ反発力を抑え込みやすいソリッドティップを採用したロッドが重宝されるのです。フェンウィックではELT-SF64SXULJ、ELT-SF63SULJが該当します。
ではなぜ、ソリッドティップ搭載のロッドで硬さ違いが必要なのでしょうか? 使うウェイトによる場合もありますが、こと野尻湖においては、狙うスポットによって使い分けが成立します。
野尻湖の具体的な場所を挙げると、菅川、大川、砂間が崎、カトリック前など、ところどころ沈み物や岩が絡むようなフラットエリアでは、キャロを引いた場合にシンカーが致命的にネガカリしてしまうことがあまりありません。
それゆえ、よりティップの軟らかいELT-SF64SXULJを選択し、食い込みの良さやラインテンションのコントロールに重点を置きます。
しかし、亀石、竜宮、針の木などにある大きな岬や琵琶島周辺のロックエリアなどでは、あまりティップが軟らかすぎると、根がかりを感知する前にシンカーが岩に食われてしまい、キャロをスムースに通すことができません。それゆえ、食い込みの良さとシンカーが岩に食われないようにする適度な張りをもったソリッドティップロッドが欲しくなるのです。そこで、ELT-SF63SULJの出番と言うわけです。

つまり、硬さの違うロッドの選択基準は、シンカーの重さよりも、狙うスポットで快適にリグを操作できるか、に主眼が置かれているというわけです。もちろん、その先のフックやワームにまでバランスセッティングが及ぶのは言うまでもありません。

「ふーん、じゃあELT-SFの2本があればOKなんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、野尻湖というフィールドでスモールマウス攻略を極めていく段階で相羽プロは必要とされる新たな要素を見出していたのです。

それは、掛けたバスを浮かせる力。ソリッドティップにチューブラーのブランクを接ぐ製法のELT-SFは、どうしてもベリーからバット部に関してはテクナGPのようなトルクフルなアクションは得られません。とはいえアラミドヴェールがブランク全体に採用されているテクナGPではカーボンソリッドティップを接ぐことが出来ません。
ソリッドティップの繊細さとテクナGPのようなトルクを両立させるにはソリッドティップのままブランクを伸ばしていくこと、つまりフルソリッドブランクを採用するしかなかったのです。

プラ中に船団内であっさりグッドサイズを掛ける相羽プロ。ロッドの性能差は無視できない要素と語った

フルソリッドブランクは、文字通りロッドの全体が無垢のカーボン素材で出来ており、チューブラーブランクのようにつぶれたりしないので、非常にトルクフルなロッドが出来上がります。その反面、無垢(つまり空洞が無い)ゆえに自重の増加が最大の弱点と言えます。しかし、繊細さとトルク、パワーの両立にはフルソリッドブランクは極めて優秀な素材と言えます。そして、フェンウィックにはフルソリッドブランクを使用することが可能な、テクナGPでもELT-SFでもない、ブランドが存在していたのです。

それがゴールデンウィングツアーエディション(以下、GWT)。初代ゴールデンウィングの時代から数々の栄光へフェンウィックプロ達を導いた、伝統のブランドです。このGWTならば、テクナGPには出来ないフルソリッドロッドを完成させること出来るわけです。
僕自身、スモールマウスの釣りはそれなりの経験があるので、相羽プロの求めるロッドが何たるかは、すぐに理解できましたし、それをGWTシリーズで開発することに何の不安もありませんでした。
早々にプロトサンプルを作製し、後は相羽プロや僕自身の実戦での検証作業を待つのみでした。

(其の弐へ続く)

ゴールデンウィングツアーエディション。テクナの陰に隠れがちだが、そのポテンシャル、完成度は全く引けをとらない。沢村プロがK.T.F.のベースとしてGWTを選んだことでも理解できるだろう。

日々是開発 Part 21 「たまにはカツオ」の巻 鬼形 毅

2007.11.21 Update
8/15 三浦半島よりシイラ・カツオ狙いで出船
仕事柄いつもバスフィッシングばかり行きまくると、どうしても他の釣りが恋しくなるときがあります。
僕の場合、バスフィッシング以外の釣りは完全なる息抜きなので、そんなに難しく考えたり、深く追求したりしません。時にテナガエビ釣りであったり、東北のロックフィッシュであったりするわけですが、そのひとつとして年イチ程度(少なっ!)行くのがシイラ/カツオ狙いのオフショアゲームです。
基本的に息抜きなんで、釣れそうな時期に、誰かに手配してもらった船に乗っかって釣るというお気楽フィッシング。シイラは引きが強すぎてしんどいので、メーターオーバーのでか過ぎるやつは勘弁。お土産に持って帰るにはカツオにメジマグロ、サバ数本あればベストだなぁ、と贅沢なことを思い描きながらの出船でした。
結果、ゲーム内容は期待通り!!
シイラの80~メータークラスをキャッチした後はカツオ祭りに突入!
食べごろサイズを数本ゲットしたら、ペンペンシイラと遊びつつ、今度はサバの群れへ! ジグで上手そうなサバを入れ食ったら、文字通りサバ折りを決めてクーラーへキープ。
いやぁ~、楽しかった。海も荒れなかったから船酔いしなかったし。

こんな感じのカツオが乱舞。引きは強烈で、このサイズでもドラグがうなって、船の周りを2周はします

H野君は貴重なキメジをキャッチ。表情は相変わらず硬いが・・・

で、お持ち帰りしたカツオは一部をご近所に配って、さっさと捌きます(捌くのは僕の役割)。
で、翌日。
カツオ尽くし料理を作るのはカミサンの仕事なんだけど、どうも様子がおかしい・・・。もしかして陣痛始まってる?
そう、カミサンは臨月、予定日間近。でも、入院したらこのカツオをひとりでは食べきれないぞ、ってことで(その心配かよ)、なんとか料理して二人で食べようってことに。
結局、何度か痛みに中断しつつも、カツオのフルコース完成です!!(だからそれどころじゃないってば)

ジャーン!カツオ尽くしです


で、カミサンと二人で「うまいねぇ~」と言いつつ食したわけですが、その間も陣痛の間隔はどんどん短くなり・・・こりゃもう限界だ!ってことで病院へ。
で、あっさり(っていうのは男の勝手な感想だが)長男誕生。カツオ食べて産気づいたとなれば名前も「カツオ君」に決定だ!!(ウソです。サザエさんじゃあるまいし)
まぁ、そんな急を告げるタイミングで釣り行くか?って突っ込みも各方面から受けましたが、トーナメント当日でもなく、海の上に居るときでもなく絶妙なタイミングで生まれてくれた我が子に感謝の夏の日でした。

日々是開発 Part 20 「テスト連発、極秘プロジェクトが始動」の巻 鬼形 毅

2007.11.20 Update
あまりの更新の無さにお叱りも受けつつ、それでもなお、更新できずにいたのは公私ともに多忙を極めていたのと、精神的?な疲労によるもの。
前回Part19での琵琶湖テスト以降、テストや試合、イベントが相次ぎかなりタイトなスケジュールとなりました。ざっとこんな感じです。

6/21 利根川テスト
6/22 利根川プラクティス
6/23 霞ヶ浦プリプラクティス
6/24 利根川 TBC第2戦
6/27 霞ヶ浦プリプラクティス
6/29~7/1 野尻湖ティムコSUPER 2 DAYS
7/3~4 桧原湖 相羽氏プラ同船
7/6~8 霞ヶ浦 JBマスターズ第3戦
7/28~31 北の楽園へ遠征
8/2~3 利根川プラクティス
8/5 利根川 TBC第3戦

お~、釣りばっかりしてエエ身分やのぉ~との声がちらほら聞こえますが、もちろんこの間に会社へ出勤してデスクワークもあります。今年は暑さがキツかったので、体力的にもいっぱいいっぱいです。いくつか抜粋して報告します。

6/24 利根川 TBC第2戦 「TAV-GP65SMLP+JにPEラインでカバー撃ち」
正直言ってプラクティスの段階では利根川本流では安定した釣果を出すことが出来ませんでした。もちろん、釣れない訳ではなく、グッドサイズも含めて数本ずつキャッチできていたのですが、再現性に乏しい釣れ方だったので、試合本番では計算できないってことです。
試合に関しては、この「再現性」が重要で、それを理詰めで考えていけばパターンと言えるわけです。私にとってバスフィッシングは考える釣りであり、そこが最大の魅力なわけで、ただ何匹釣れた、どこで何を使って釣れたかということにあまり価値を見出すことが出来ません。
ひとつの釣り場に通いこむことでわかる「再現性」もあれば、ただ単に釣れた経験が多いだけの場所持ちになってしまう場合もあります。
ワームよりハードベイトで釣ったほうが価値があるとも全く思いませんし、ライトリグがセコい釣りだとも思いません。釣り方に貴賎は無く、いかにその日、その場所で最も正解な釣りに近づけるか、が最大の目標です。試合では選手のプレッシャーも考慮に入れつつ、選手間での1番が目標ですし、プライベートでは他人との比較よりも自分の釣りたい釣りや課題の克服、数釣りなど目標も様々です。
で、「再現性」の高いエリアとして選んだのは黒部川と利根川最下流域のバンク数箇所。釣り方は、ヘビダンでもテキサスでも良かったのですが、課題としているスモラバで確実に食わせる方法を選びました。
結局、釣り込みが足りない黒部川ではキャッチできず、利根川最下流域をランガンして何と1本(1225g)搾り出し26位。まぁ、試合内容はなんとなく自分のイメージに重なってきた感じでしたが、結果は伴わず・・・。

何とか搾り出した1本。TAV-GP65SMLP+JにサンラインPE1号+スモラバで。トレーラーはもちろんシルクワーム

O津君は黒部川の狭い範囲で絞りだした3本で7位。安定感ある試合運び

7/3~4 桧原湖 相羽プロTOP50プラクティス同船 「シルクのキャロ大爆発」
相羽プロはスモールマウスを得意としているのですが、いまだ桧原湖戦での優勝はありません。日本を代表するスモールマウスレイクは野尻湖と桧原湖ですが、野尻湖での強さは言うまでも無いところ。となると桧原湖を制することは=日本のスモールマウスマスターと言えることになります。相羽プロもその点は重々承知で「桧原湖では近いうちに必ず勝つ!」と気合に入ったコメントでしたので、今回のプラ同船も楽しみにしていました。

どどーんといきなり出ましたよ。デカイ!!48cm。


これが試合なら・・・。シルクワームのライトキャロで


このビッグフィッシュが釣れたポイントは僕が相羽プロに「ここらへんはスポーン~回復系のバスが狙えますよ」と教えた場所で、メジャーなスポットからわずかにずれた穴場。風向きに左右されるものの、過去に僕も試合中に40アップをキャッチしたこともありました。しかし、いくらなんでもいきなりこのサイズとは・・・ね。
相羽プロと同船するたびに感じることですが、その場所のMAXを引き出す力がスゴイ。プラの段階であれば、その時期にそのエリアのMAXウェイトをいとも簡単にキャッチしてしまいます。まぁ、場所を知っているだけでは勝つことなんか出来ないわけで、常にベストなスコアを出すことが出来る技術は不可欠ってことですな。

7/28~31 北の楽園へ遠征 (詳細は別編にて!)

8/5 利根川 TBC第5戦 「Gulp ! × ティムコ 始動!!」
直前に2日間プラした結果、台風の影響がおさまりつつあり、河口堰もガンガン水を流しすぎたせいか減水傾向が強まっていたのと、猛暑ってことでかなりタフな試合になるだろうと予想。魚影が濃く、バッティングが少なく、流れの影響を受けにくいエリア・・・ってことで、黒部川へ。利根川最下流に位置する閘門を通過して入る黒部川まではスタート地点の北総マリンから50キロ近くあり、足の早い船でなければ行けません。利根川本流では中流域が最も魚影も濃いのですが、他の選手とのバッティングを避けられず、昨年はそれでかなりフラストレーションがたまっていたので、今年はなるべく遠くに行くぞ!ってことです(笑)。
結果3本1866gで17位・・・。全くダメですな。5本リミット獲れないっていうのは試合として組み立てが甘い!ってことです。
今回の狙いはエビ喰いのシェード付きバス。となれば対エビ喰いバス最強のフラッピンホッグJr.のヘビダン&テキサス。プラの段階からノンキーパーも含めバイト数は他のワームを圧倒していました。これに、ようやく公表可能になった秘密のワーム、そう!あの臭くて釣れツレな生分解素材のアイツですよ。

バークレイGulp!
このたびティムコがピュアフィッッシング本社との合意により、オリジナルデザインのGulp!
ワームを企画、販売することになりました!!

これは長年フェンウィックロッドを日本で企画販売してきた実績をピュアフィッシングが高く評価し、信頼できるパートナーとしてティムコを認めた結果で、もちろん世界初の試みとなります。Gary YamamotoブランドやPDLブランドでは得られない魅力を持ったGulp!
マテリアルだけに、今後の展開に目が離せませんよ。

Gulp!×ティムコの共同プロジェクトが実現!!最初はこのバックスライド系万能フィネスベイトから。その威力はタフな霞ヶ浦や利根川で実証済み

日々是開発 Part 19 鬼形 毅

2007.9.10 Update
6/11~15 琵琶湖テスト
フェンウィックロッドやGaryワームのプロトを携えて琵琶湖へ。
もちろん琵琶湖プロガイドの面々に同船して、日本一の湖であり現在のバスフィッシングのトレンドリーダーでもある琵琶湖で開発中のプロトを鍛え上げるためです。
この8月に発売されたGWT70CHJは琵琶湖でブレイクしているフットボールジグのリアクションテクニック(通称ハネラバ)を行うために、ゴールデンウィングの金属的な張りと感度を活かし開発されています。昨年から多くのプロトを積み上げて、いよいよ最終プロトの確認作業を行ったというわけです。
エビモ、カナダモ、ササバモなどウィードの種類によってロッドに伝わる感触の違いがハッキリわかります。また、バイトを感知した後の一瞬の食い込みの良さとフルパワーフッキングから一気にバスを引き出すトルクの両立は、ヘビーアクションロッドをデザインする上で最も面白い部分です。

さて、このリアクションジグの釣り。
使うジグ、トレーラーの選択もさることながら、アクションのつけ方にも大いにキモがありそうです。エギングさながらのシャクリを見せるアングラーが多いのですが、ホントのデカバスはそれでは反応してくれないようです。なぜか?おそらくバスの警戒心を高める「ラインの音=糸鳴り」がその一因みたいですね。

平村ガイドは癒しの釣りから大物勝負まで何でもカバー。もちろんリアクションジグもお手の物。あっさり50UP。

さらにロクマルも!!62センチ。さすがにデカイ。GWT70CHJで。

国保ガイドはデカバスに狙いを絞ったストロングスタイルが人気。リアクションジグ、ファットペッパーのクランキング、ヘビーテキサスリグなど、琵琶湖で旬な釣りを知りたければ最も熱いガイドのひとりと言えます。
今回の彼との同船目的は08年度に向け開発が進んでいるテクナGPの巻き物用モデルをテスト。豪雨の中でもひたすら巻き続けます。いまや琵琶湖のクランキングは巻くだけではなく、止める、浮かせるはもちろん、ウィードへの当て方、ほぐし方などテクニカルな要素が増えています。その中でテクナGPを冠したクランキンロッドを出すとなれば、中途半端なものは出せません。

アラミドヴェールの粘りはファーストムービングルアーにこそ真価を発揮。テストは最終段階へ。

琵琶湖のクランキングブームはファットペッパーの炸裂から始まり、各社一斉に同レンジダイブのクランクをリリース、さらにクランキンロッドの開発合戦となりました。フェンウィックでは何年も前からグラス素材、コンポジット素材などのクランキンロッドを市場投入してきました。当然、その時々での最高の技術と知識、経験を注ぎこんで開発されたロッドばかりです。アラミドヴェール素材も過去にTF(テクナファーストムービングシリーズ)としてコアなハードベイトの使い手に愛用されてきたロッド達がありました。多くのロッドブランドが乱立する中で、技術、知識、経験、歴史を日本のフィールドで培ってきたブランドはごくわずか。フェンウィックはそのひとつだと自信をもって言い切れるブランドです。

新製品のプロトをテストするだけではなく、ラインナップの完成度、反省点などを確かめていくのも大事な作業です。
今回はTAV-GP611CMLP+Jがセンコーノーシンカーなどに適しているとの平村氏の声を受け、実釣で確認。このTAV-GP611CMLP+Jは普段霞ヶ浦や利根川に行く機会が多い私が、5g以下のテキサスリグ+スモールワームや、ベイトネコ、ヘビーダウンショットリグなどを使うために作り上げたロッドです。事実、利根川や霞ヶ浦では手放せないロッドになっています。琵琶湖のセンコーノーシンカーにも使えるだろうとの予想はしていたので、平村氏の声はあまり驚きませんでしたが、実際に使ってみることが重要なわけです。

TAV-GP611CMLP+Jにノーシンカー。バイトを“育てる”ことが出来るソフトティップとウィードに負けないベリー~バットのパワーがいい感じ

国保氏もグッドサイズをキャッチ


実際使ってみる、そこから開発にフィードバックする、わからなくなったらまた使ってみる。この繰り返しでこそ、優れた道具を開発することが出来ます。また、そうすることで自社、他社問わず、良い点、不適な点が見えてきます。 私の場合、フェンウィックの開発担当として会社業務をこなしつつ、バスフィッシングに取り組んできましたが、その年間釣行日数は100日ってところでしょう。もちろん、琵琶湖や霞ヶ浦だけではなく、各地のフィールドで釣りをしなければなりませんから、そういう意味での経験値は結構あるほうだと思います。
今回、同船した平村氏、国保氏の年間ガイド数、釣行数の合計はそれぞれ250日超。そのほとんどを琵琶湖に費やしています。経験値は毎年蓄積されますから、膨大です。琵琶湖ガイドバブルと言われていますが、サンデーガイド、パートタイムガイドが多いのも事実。フルタイムプロガイドである彼らは、パートタイマーとは明らかに一線を画す技術、経験があります。真のプロガイドとは何か?彼らと釣行するたびにそのことを考えさせられます。

シャッドシェイプ6インチのプロトでもキャッチ



日々是開発 Part 18 鬼形 毅

2007.7.25 Update
6/1 利根川水系支流 (市村プロと同船)
TOP50のプラクティスと本戦の合間にヒマを持て余しているであろう(勝手な想像ですが)市村プロを誘って利根川水系の某河川へ。市村プロとはなかなか同船する機会が得られないので、いろいろ開発ネタや釣り方、今後のバスプロのあり方など話し込んだりしながらの釣りとなりました。
今回、テーマにしていたのが、プレッシャーがかかった時にいかに釣るか。特にマッディーカバーウォーターでのフィネスな釣りを念頭に、タックルのセッティングを煮詰めることに主眼を置きました。
というのも、市村プロの参加するTOP50は、そりゃもう天才の集まりなわけで、試合ともなれば超ハイプレッシャー下で魚を釣らなくてはなりません。僕の参加しているマスターズも200名近い選手が競うわけで、これまたハイプレッシャーの下での戦いです。
僕が普段良く行く霞ヶ浦や利根川は、マッディーな水質にシャローのカバー撃ちがメインの釣り方になるがゆえに、ライトリグのイメージを持ちにくいフィールド。しかし試合となればライトリグの出番は必ずあるのです。もちろんクリアレイクで使っているようなライトなロッドに3lbラインではカバーを撃てません。使うリグに繊細さを要求されるのは変わらないのですが、タックルシステムが違うと言うわけです。
いつも僕が使うのは、

1.TAV-GP65SMLP+J+PE1~2号+フロロ10lbリーダー+スモラバ&シルクワーム
2.ELT68SLP+J+PE1号+フロロ10lbリーダー+スモラバ&シャッドシェイプワーム
3.S-TAV63SLJ+フロロ5lb+ネコリグ(スワンプなど)
4.TAV-GP62SMLJ+フロロ5lb+ノーシンカー、ライトテキサスなど


といった感じ。
でもこの中でカバーを撃てるのは1.だけ。後はせいぜいアシ手前とか単発クイまで。カバーの奥を撃つとなると1.でも物足りなさを感じていました。
そこで、今回は7ftのややスロー気味でかなり硬めのロッド(2年ほど前にカバー撃ち用として作製していたプロト)を引っ張り出しPEガイドセッティングに組みなおしてみました。硬さゆえに軽量リグの操作性は落ちますが、7ftという長さはフリップするにもカバーを撃つにも有利に働くのは間違いありません。

写真1
後ろに見えるコンクリート護岸越しに1/16oz.スモラバをアシ手前にフリップ。
7ftのプロトタックルで。


手前をヤワなタックルで撃っても全く反応無し。護岸越しに撃つと激バイト。タックルセッティングが攻略範囲を決める

ライトリグの延長としてアシの手前とかテトラのアウトサイド、単調に並んだクイなどをスモラバなどで撃つならば、ULロッドやLのロッドにPEラインを組んだタックルでOKでしょう。僕もその程度の釣りなら3.や4.のタックルで対応します。
しかし、写真1のようなスポットやレイダウンの奥の奥、ゴミだまりなどから確実にバスをキャッチするならば、半端なタックルでは役に立ちません。フリップまで視野に入れればロッドの長さ、硬さ、ラインの太さ、リーダーの長さなどをそれ相応に組む必要があります。
例えば、フリップがメインになるならば、ライン捌きの容易さを優先し、PEは2号まで上げます。リーダーの長さはルアーを沈めた後にカバーに擦れる長さにあわせます。写真1の場合、コンクリート護岸越しにフリップするので、PEが護岸の角に擦れるのを防がなくてはなりませんから、リーダーは1mくらいとることになります。当然ロッドはパワー優先で、1.のセッティングかもしくはプロトの7ftを使います。
チョイ奥や杭周りなどを撃つ際に最近お気に入りなのが、発売間近のELT68SLP+Jを使った2.のセッティング。長さ、軽量リグの操作性、バットパワーのバランスがすごく取れており、大変使いやすいセッティングです。

市村プロに強烈なバイト!ロッドが満月です


ん・・?ちょっとデカ過ぎるような気も・・・?


うぇ~~、レン公ですよ。目が下過ぎやっつーねん。


市村プロもTOP50霞ヶ浦戦に向けて、様々な秘密兵器を導入しており、その一部を試しながらの釣り。もともと河口湖で鍛えられたライトリグテクニシャンだけに、その釣り方はかなり勉強になりましたよ。

プロトクランクでもグッドサイズをキャッチ。

日々是開発 Part17 鬼形 毅

2007.7.18 Update
5/11~13 桧原湖 (プラクティス)
ゴールデンウィーク後半は四国の松山方面に出かけ、休み明けすぐに会議などをこなしたらまた東北方面へお出かけ。今回の行き先は裏磐梯桧原湖。JBマスターズ戦のプリプラクティスが目的です。
桧原湖の状況は、まだまだ春遠い感じで(まぁ毎年こんなもんですが)、試合に向けてあんまり好感触は得られず・・・。

5/18~20 桧原湖 (JBマスターズ第2戦)
う~ん・・・。書くことありませんねぇ。試合本番は2日間ノーフィッシュですからねぇ。 前日プラでは、やはり先週のプリプラクティスから大きく変貌を遂げており、春先のプリスポーンがコンタクトポイントに差しつつありました。PDLリトルイングリーの水面直下引きに背ビレを出して追いかけてくるバスも居たほど。コンタクトポイントを早いタイミングでランガンしながら拾っていくプランでなんとか乗り切れそうな感じでした。
ところが試合が始まってみると全く反応がありません。浮かせて追わせて食わせる釣りに全く反応がないのだから、じっくり釣らなきゃいけないのだけど、ランガンするプランを立ててしまった以上、そう簡単に釣り方は変えられず。
メインレイクのディープに隣接したシャローフラットにある岬やロックハンプには、多くの選手が陣取っており、しかも時折魚が回って来ているようで、プチラッシュがかかっています。こうなると選手の多くが移動をしないでじっくりと粘る作戦にでるため、隙をついてポイントをランガンすることが出来ません。結局、初日の早い時間には手詰まりとなってしまい、無念のノーフィッシュ。

2日目は朝から濃霧と雨。
あまりの視界の悪さ(酷いところでは完全にホワイトアウト)にスタートを遅らせて待機。結局3時間待った後に、大幅エリア限定で試合を成立させることに。この判断は安全を最優先すれば当然の判断だと思います。選手の中には不満もあったでしょうが、私の経験から言ってもあの状態の霧は非常に厄介で、危険極まりないもの。事実、朝の集合時には参加者同士の接触事故も起きていました(余談ですが、プロ戦に出るなら絶対にGPSは装備するべき。霧が出ていても方向を見失わなければ、危険度はぐっと下がるはず)。
で、大幅なエリア限定となれば、ますますランガンなんぞ出来るわけもなく、PDLリトルイングリーを投げまくるのみ。惜しいチェイスやバイトもあったのですが、結果はノーフィッシュ。得意の春の桧原湖で完全試合をくらうという自分でも予想外の結果。
参加187名中2日間で1匹でも釣ってきたのが87名。2日目にいたっては20名だけ!!という恐ろしい試合内容でしたが、これこそがマスターズの厳しさ。いかにノーフィッシュを回避するか、が求められるサバイバル戦が毎日続くわけです。プライベートではたくさん釣れる釣り場も、マスターズの手練れにかかれば瞬時にタフレイクへと変貌します。試合に出ている者にしかわからない厳しさが確かに存在します。

5/22~23 霞ヶ浦 (相羽プロTOP50プラクティス同船)
惨敗のショックを引きずることなど許されない日程で、すぐ霞ヶ浦へ。相羽プロのTOP50開幕戦のプリプラクティスに同行するためです。 この時期の霞ヶ浦はポストスポーン。ネストも点在しており(と言っても見えませんが)、シャローを撃っていくとポツリポツリと釣れるのですが、それがネストかもしれないという、1週間後の試合を予想するには難しい状況でした。

こういったテトラ奥はネストの可能性もある。しかしテナガが湧く場所だけに見逃せない。

水深のあるアシ、ハードボトムが絡むとナイスフィッシュ多し。スモラバ+シル クワームはマッディーウォーターでも破壊力抜群。

それにしても相羽プロの釣りウマっぷりには、舌を巻くしかありません(あたりまえか)。釣れるスポットは私の持ちネタを相羽プロへ提供する場合もあるのですが、そこから魚を絞り出す力は驚異的。「ココ釣れますよ」などと偉そうに教えたものの、自分の想像をはるかに上回る数やサイズのバスを釣ってしまうから恐ろしい。やはりねぇ、ただ者じゃないですよ、TOP50で上位を張るってことは。

僕も釣らせてもらいましたよ。お決まりのTAV-GP611CMLP+JとフラッピンホッグJr.のコンボで。

テナガの季節はフラッピンJr.の季節。5gテキサスで。信じて使う者だけが釣れます。

マッディーシャローの霞ヶ浦では、ライトリグの有効性がイマイチ認知されにくいですが、高い精度と的確なアプローチで、驚くほどの釣果を叩き出せます。スワンプのネコリグが代表格ですが、さらに進んでスモラバ+シルクワームやシルクワームのダウンショットリグ、ワッキーワーム4.5インチのジグヘッドワッキー、バレット3インチノーシンカーなどを織り交ぜていくことで、「まず1匹」を確実なものに出来ます。

お! 結構いいサイズですな。


シルクワームのダウンショット。試合では十分キッカーになりえるサイズ。

もちろん霞名物のヒゲ付き君も釣れました。ラインがヌルヌル・・・。

さて、相羽プロのTOP50開幕戦の試合結果は見事6位。初日はトップウェイトを叩き出し優勝を狙えるポジションでしたが、なにせいつでもノーフィッシュをやらかす可能性があるのが、霞水系の恐ろしさ。相羽プロはそのあたりを十分心得ていたようで、手堅い試合運びを展開。年間優勝を目指す上では絶好の結果となりました。 相羽プロと同船することは、開発担当として最先端の釣りに触れるだけでなく、試合の厳しさ、極限の世界で求められるタックルとは何かを理解するのに良い機会なのです。

日々是開発 Part16 鬼形 毅

2007.5.25 Update
4/27~5/1 北の某湖へ遠征
テストや試合ではないプライベートの釣りって1年のうちたくさんはありません。ゴールデンウィークはその貴重な機会。今回はカミサンが諸事情により留守番なので、釣友のI井氏を誘って、27日に仕事を終わらせ深夜に移動。

とにかく今年は風ビュービュー(またかよ・・・)。釣りにならないエリア続出、結構しんどい状況でした。僕の愛艇はバスボートの中では最大級の大きさだが、それでも無理は出来ません。ところがこの地では相変わらず無謀なボート、アングラーが多すぎ。せっかくの連休で遠征に来たのだから、と気持ちは十分わかるが、12ftのアルミボートに3人乗り、10ftのジョンボートにエレキのみ、ライフジャケット未着用など、この状況下では考えられない装備で釣りをしている人がたくさん見られました。そして残念なことにウェーディングのアングラーが亡くなっています。
釣りは確かに楽しいです。しかし命を投げ打ってまでやるもんじゃありません。自然の中での遊びは絶対に危険を冒してはなりません。 ボート、フローター、ウェーディングには絶対にライフジャケットを着用してください。もちろん、ライフジャケットを着ていたとしても、低水温期の落水では短時間で命を落としてしまうかもしれません。しかし、たとえ最悪な結果になったとしても、ライフジャケットで浮いていれば発見が早くなります。以前、某大物プロが「早く見つかれば家族の心配している時間短く出来るし、捜索する人の負担も減らせる」と言っていましたが、全くその通りだと思います。

さて、そんな悲しい出来事もありましたが、釣りのほうはと言えば、結構面白かったですよ。昔のように適当にアシ流してれば50本くらい釣れる、なんてことはもうありません。そのかわり明らかにサイズが良くなってきました。春だからってこともありますが、今回釣った魚のアベレージは1キロ超え。最大で1600gは楽勝です。「ちょっと小さいかな?」とサイズを測ると1400gとかありましたからね。
強風、雪代、田んぼの代掻き流入などで水の濁りが強く、でも水温は上昇傾向、大潮絡み。神経質なプリスポーンのバスが少しずつポジションを変える中、いかにアジャストするかが楽しい。風が吹き始めてからは途端にスピナーベイトへの反応が良くなったり、大混雑の流入河川で誰もやらないド茶濁りのストレッチだけが爆発したり(水温と水深の関係かな?)、ヘビーテキサスからヘビダンへの反応の変化など、魚を探す楽しみ、アジャストする楽しみは、昔に比べはるかに増えたような気がします。
スピナーベイトはハーフスピンの3/8ozウィロータンデム。
カラーは春の濁りに圧倒的に強いコットンキャンディー。このカラーは確実に他のカラーと差が出ました(カラーローテした結果なので、間違いないです)。
ハーフサイズのスピナベは、アシに絡めながら使う際にはすり抜けが良く重宝します。またショートディスタンスで撃っていくのでフッキングと乗りのバランスがGOODなELT-CS66CMJを選択。
ハーフスピンのコットンキャンディーが激ハマリ!

あんまり釣れすぎてアームが折れました


激濁りの中では押しの強いフラッピンホッグをフリップ。ロッドはS-TAV76CMH-TJにストレートフック(リアクションイノベーションズ製BMFフック#3/0)をPE5号でスネリング。このフックは今あるヘビーワイヤーストレートフックとしては最高だと思います。
濁りの中でも強烈な存在感を示すフラッピンホッグのサファイアブルー
フリップでこのサイズが揃えば結構楽しいっす


もちろんビッグフィッシュにはビッグなベイトってことで1/2ozジグ+ビッグダディーのコンボも投入。ロッドはTAV-GP70CHJでバッチリです。
ビッグダディー、やはり効きます

今回の最大サイズかな?ジグ+ビッグダディーで


日が経つにつれて、神経質なプリメスがアシ中をうろつきだしたようで、ドボンドボンと重たいテキサスを落としていては反応が悪くなってきました。そこで5gのヘビダンを投入。ソフトに落としてシェイクで長めの誘いをかけるとグッドサイズが再び好反応に。ヘビダンにはTAV-GP611CMLP+Jが最高です。
考えて、探して、合わせて。結果、この魚にたどり着く。それが楽しい

参考までに、今回の遠征で使用したメインタックルは下記の通りです。

・フリップ用
ロッド:S-TAV76CMH-TJ
リール:TD-Z
ライン:スーパーバスPE5号
ルアー:1/2~5/8oz.テキサスリグ+BMFフック#3/0+フラッピンホッグ

・スピナーベイト用
ロッド:ELT-CS66CMJ
リール:Revo STX
ライン:FCスナイパー14lb
ルアー:PDL ハーフスピン 3/8oz.

・ヘビーダウンショット&ライトテキサス用
ロッド:TAV-GP611CMLP+J
リール:TD-Z
ライン:FCスナイパーBMS12lb
ルアー:5gヘビーダウンショット&テキサスリグ+フラッピンホッグJr.

・ラバージグ用
ロッド:TAV-GP70CHJ
リール:Revo STX-L
ライン:FCスナイパー16lb
ルアー:1/2oz.ラバージグ+ビッグダディー

遠征から帰ってきたら5月になっていました・・・。5月の内容は次の機会に。
ではまた。

日々是開発 Part15 鬼形 毅

2007.5.24 Update
4/20~22 河口湖 (JBマスターズ第1戦)
僕のメイントーナメントがJBマスターズ。 今年は河口湖~桧原湖~霞ヶ浦~野尻湖~野尻湖の計5戦(5戦目は上位者のみ)。毎年釣れない試合が連発ですが、今年もそれは同じ。河口湖はJBクラシック後も試合が続き、プレッシャーはMAX。しかもキーパーサイズがマスターズ戦は30cm(クラシックは25cm)なので、放流はほぼノンキーパー。プレッシャーMAX、強風、放流無し、賢いネイティブを釣らなきゃいけないという厳しい試合になりました。

メインパターンは今年の河口湖で最も熱かった「シラウオパターン」。河口湖のネイティブ君たちは水面直下を泳ぐ半透明で弱々しいシラウオを異常なまでに偏食しており、いかにこのシラウオに似せたワームを使い、ナチュラルにアプローチするかがキモとなりました。しかしそこは手練揃いのマスターズなので、どのワームを使ったらよいかまで突き止められており(ま、アレですよ、アレ)、前日プラの段階で皆がそれをリグっている状態。キャストを続けているとたまにバスの反応があるので、リトリーブやフォールのスピード、アクションなどを色々試しながら突き詰めていくと、おぼろげながらわかってくることがありました。まず、

①サイズ
②ボリューム
③色

この3つは絶対にシラウオに合わせなくてはダメ。僕が選んだのはエコワンナップリング(サワムラ)。これの4インチと5.5インチをシラウオサイズ(3インチ位?)に短くカット。色はもちろんシラウオカラー。

④フォールスピード
⑤アクション
⑥タイミング

④については同じ長さにカットしたワンナップリングだけど太さが違うので自重が違う。よってフォールスピードも差がつけられるし、使っているうちに中のソルトが抜けてベストなフォールスピードに仕上げていくって裏技もある。

⑤のアクションは無用なシェイクをいれずにワームの波動のみ。シラウオはロールしないのでフックをキールバランスフック(スミス)というオフセットタイプを選ぶことでロールを抑制することにした(ココ細かいけどこだわり)。

⑦のタイミングはスポットをまわるタイミングだけでなく、どこでどう喰わせるかってこともある。シャローの岩や杭などに付いているバスや、差してくるバスを投げにくいノーシンカーで喰わせるには、きっちりキャストしてタイトに落とす、リトリーブコースをしっかりコントロールすることが肝心。特に風が横から吹いている場合は、どうしてもラインがふけてしまいワームが引っ張られるので、そのコース取りが難しい。そのあたりを強風の中、集中力を持続させながら試合を戦い抜くことが最大のキモとなった。
試合前ともなるとタックルは大量に用意する。ライン巻き替えだけでも大変。

で、結果ですが・・・。
初日、第1フライトで狙い通りのスポットへ入ることが出来たので、うっすら見える杭のそばへカット版ワンナップリングノーシンカーを風向き考えつつキャスト。3投目、うまく風に流されたワームが杭のそばへフォール・・・“コン!”という吸い込むようなバイトでTAV-GP64SULJ(ミドストだけでなくノーシンカーにもGood)が弧を描く!!慎重なやり取りの後ネットに収まったのはパッと見1キロくらいのグッドサイズだ!
「よっしゃ!!」
いやぁ、思わず声出たよ、コブシも握ってたな、たぶん。なんせ貴重な1本が3投目ですよ。1日1本でOKって試合展開だと思っていたので、3投目で今日の仕事終了(笑)。それからは2日目の場所探しや魚探しに時間を費やすも、風ビュービューでほとんど釣りにならず。しまいに行くところも無くなり風裏のワンドでじっくり昼飯食べたり(試合中にそんなこと、普段はしませんよ)・・・。初日は21位で折り返し。184人中28人しか釣っていないスーパータフ試合となっていました。
疾走(迷走?)。JB戦では結構ゆっくり走りますがね。


2日目も風ビュービュー。まぁ昨日と同じことをやり続けるしかないのだけど、正直この日は完全に失敗。水温は上昇していたし、シラウオパターンは終わりかけ。差してくるバスをサイトで狙うとか、風で濁ったシャローには押しの強いベイト(ワンナップシャッドとか)を積極的に投入するとか、狙い方をシフトするべきだったかな?
結局、2日目はノーフィッシュ。2日目は22人しか釣ってこなかったので、結局総合33位で野尻湖決勝の権利はあっさり獲得。まずまずの開幕戦となった。

それにしたってイイ歳した大人が、思わず雄叫びあげてガッツポーズ出しちゃうなんて、日常生活では考えられませんよ。トーナメントはたまらない刺激を与えてくれる場なのです。

日々是開発 Part14 鬼形 毅

2007.5.23 Update
前回の日々是開発(http://www.tiemco.jp/blog/archives/2317) では、僕の表現が至らなかったせいか、「トーナメントを引退する」と思われた方がいたようで、釣り場で出会った際には「辞めるの?」と数名の方から質問されました。
もちろん、トーナメントは辞めませんよ。何年も続けてきて多くの知人がいるし、過酷な条件下で1匹を釣り上げるために知力体力精神力を振り絞るトーナメントの釣りから得るものは大きいですからね。

さて気が付けばゴールデンウィークも終わり、バスのスポーニングも進んでハイシーズンを迎えようとしています。そんな中で僕のトーナメントも開幕、開発作業も忙しくなってきました。

3/28~29 利根川(ロッド、ルアーなどテスト)
利根川は私がエントリーしているTBC(利根川バスクラブ)トーナメントが開催されるフィールドで、魚探しが非常に面白い。テトラや杭、アシなどストラクチャーも豊富なので色々テストするにはなかなかGOOD。
今回は2008年に向けた新製品ロッドのテストと開発が佳境に差し掛かっているクランクのテストのために訪問した。
ロッドの開発は、まずは「こんな感じのロッドが欲しいな」といったおぼろげな欲求からスタートします。僕の場合はすでに何年もフェンウィックロッドの開発に携わっているので、過去に作製したサンプルにそのおぼろげな欲求に見合うものが無いかを、1本1本記録してきたデータを基に探します。そこで選びだしたサンプルロッドをまずはフィールドに引っ張りだして、使用感を確認するというわけです。
今回のテストはまさにその段階。それゆえ何年間も暖め続けたサンプルなどもあり、必ずしも新たに作製したサンプルが優れているわけではないのが難しいところですね。

プロスタッフの意見が色濃く反映されるもの、私自身の意見のみで開発されるものなど出来上がったロッドには様々な顔がありますが、開発にあたって重要なことは「最終形をハッキリとイメージする」ことです。目的に合ったロッドとはいかなるロッドなのかを、技術的、釣り人的見地に若干の商業的見地を加え、しっかりと見据えることが何よりも肝心です。釣り人的見地だけならばトップトーナメンターやプロスタッフには及びませんが、そこに技術的見地を加味するとなると彼らだけでは不完全なのも事実。

今回は利根川で世界のT.N氏らが某D社スタッフとともにロッドテストを行っており、しばし業界ネタで歓談したりして、お互いご苦労さまって感じです。

ルアーの開発作業はロッドと違い、生みの苦しみが長く続きます。なんせ釣れるかどうかは魚次第ってこともありますし、短期間に劇的に釣れるルアーっていうのは大抵持続力がありません。かといって、オーソドックスで威力に継続性があるもの(代表的なのはファットペッパー、マッドペッパーマグナム)は、既に市場に多く存在するわけです。
プロトのクランク。地道、ゆっくりですが確実に進んでいます。


3/29 河口湖 (市村プロのプラクティスに同船)
2日間の利根川テストから帰ったらすぐにタックルを入れ替えて、JBクラシックのプリプラクティスのために河口湖に滞在している市村氏と同船してロッドのテストや情報交換。

3/30 利根川(TBCトーナメントプラクティス)
で、河口湖から戻ったら再び利根川へ。TBCの第1戦が翌々日に迫っていたので、直前プラというわけ。シャッドのただ巻きによるプリスポーン狙いが好調だったので(社員ブログ参照)、そのパターンを試しつつ、プリのバスが立ち寄りそうなクリークマウスなどにある縦ストラクチャーをチェック。パターンとしては絶対に縦スト狙いが正解だと思うのだけど、O津君のシャッドパターンがかなり強烈な印象であったうえに、自分としてもシャッド巻き巻きパターンを練習したいという気持ちが強かったので、結局プラの大半はシャッドに費やされることに。とりあえず魚は触れたけれど、自信は全く持てないままプラを終えました。
船を下りてからもオカッパリでテストとプラ。ライブリーペッパー60、釣れます。

3/31 吉羽園 (B-AREA GAMES)
僕はB-AREAに参加はしないのだが、カミサンが出るのと釣友のお子さんであるユータ君(小学校4年)の応援も兼ねて吉羽園へ。B-AREAも4年目を迎え、管釣りバストーナメントというスタイルは完全に確立されたといえます。もちろん課題も多く、これから継続的に盛り上げていくためにはどうすれば良いか?を主催者側、参加者の皆さんと考えていければ良いと思います。

4/1 利根川 (TBCトーナメント)
と、ここまで読んでいただければわかるかと思いますが、毎日違うところで釣りしているので、移動に時間と労力がかかり過ぎ!しんどい・・・。
TBCの開幕戦は予想通りタフな試合展開。とりあえず1匹!っていう感じだったのだが、その1匹が難しかった。結果はノーバイトノーフィッシュ。まだまだ修行が足りません。
TBCは北総マリンが会場。スロープ広々だし、フィールドは広大。バスボートが活躍します。

4/6 河口湖 (相羽プロのプラクティスに同船)
JBクラシック前日プラの相羽プロに同船させてもらい、お勉強。放流バスは何とかなりそうだが、ネイティブはなかなか厳しい感じ。
(結局、相羽プロは放流オンリーで戦い7位。市村プロはネイティブを混ぜて3位!二人ともサスガです。)

4/20~22 河口湖 (JBマスターズ第1戦)
詳細はPart 15で!

4/23~26 海外出張
試合の翌日でグッタリですが、大事な海外出張へ。朝イチのフライトなので眠いのなんの。機内食も完全無視して爆睡です。しかし、ふと目を覚ますと機内映画上映タイム。そのタイトルは・・・
「ロッキー・ザ・ファイナル」・・・ え~、コメントは差し控えさせていただきます(笑)
最近は映画館で映画を見ることは無く、もっぱら出張時の機内鑑賞。
前回の出張では「フラガール」を鑑賞。何度も泣きそうになるのを隣席の同僚にばれないようにするのが大変でしたよ。なんと言っても蒼井優ちゃん素晴らしかった!!好きです。
帰りにはケビンコスナーの「守護神」を鑑賞。う~ん、「海猿」+「トップガン」+「愛と青春の旅立ち」って感じ。
今回はパスポートが更新で新品に。古いパスポートとはお別れです。その昔「深夜特急」(沢木耕太郎著)のドラマ版で、「パスポートには旅の思い出が詰まっている」ってくだりが合ったが、まさにその通り。あのたくさん押されたスタンプを見るとその当時が思い出されますな。
さよなら!思い出のパスポート。

いや、もちろん仕事もバッチリしてきましたよ。その内容は、後日ってことで。

4/27~5/1 北の某湖へ遠征
詳細はPart 16で!

と、いうことで続くPart15、16も続けて読んでください。

日々是開発 Part13 鬼形 毅

2007.3.28 Update
もうすぐ4月ですね。いよいよ本格的にバスフィッシングのシーズン到来ってことで、各地でトーナメントも開幕します。

私は営業部に所属していたころにトーナメント活動を本格的にスタートさせました。もちろん学生時代からローカルな大会は出ていましたが、大きな団体の主催するトーナメントに参加しはじめたのは今から11年位前のことです。
以来、辞めることも、カテゴリーを下げることもせずに毎年参加し続けてきました。

でも、今シーズンでトーナメント中心のバスフィッシングからはちょっと離れようかな、って思っています。引退とかトーナメントに出場しないってわけではありません。でも、仕事上、バスフィッシングに深~く関り続けなくてはならない立場であるので、今までトーナメントに割いてきた時間や労力、情熱を別のバスフィッシングへ振り分けたい、というわけです。

日本のトーナメントは開催フィールドが決まっています。私がエントリーしているTBCは利根川。JBのマスターズでは、河口湖、桧原湖、霞ヶ浦、野尻湖と4つのフィールドです。JBは4つのフィールドを転戦するので、開発担当としてローカルな釣りや、いろんなスタイルを学ぶには好都合です。ですが、所詮4つ。しかも年1回のみ。試合のための釣り、試合にあわせた練習では、そのフィールドを深く理解は出来ません。
もっと、いろんなフィールドにも行きたいし、いろんな釣り方があるはずなのに、トーナメント中心になると、他の場所に行く時間がありません。
また、1箇所のフィールドのみに徹底して通うことも、開発担当の立場では出来ません。使う道具が偏ってしまうからです。まぁ、性格上、いつも同じ場所っていうのは無理なんですけどね。

そういう意味では、営業部のO津君は社員ブログ(http://www.tiemco.jp/blog/archives/2332)
でもわかるように、大変熱心で、毎週利根川に通い詰めていますし、釣りもかなり上手いです。昨年のTBCでも上位入賞連発でしたし、今年もあの情熱があればイイ線いってくれるでしょう。社内的な立場が違うとは言え、彼の情熱、体力が羨ましく感じるときがあります。

今、私にとってのバスフィッシングは趣味でもあり、仕事でもあります。私の中で、遊びと仕事の区別はしていませんし、出来ません。いつでも開発の立場を忘れることはないし、試合であろうと、プライベートであろうと、開発の仕事に結びつく何かを探していることに変わりはありません。
そうなると、トーナメントに臨む心構えとしては、イマイチなものになります。本来、「勝ち」を目指し、ひたすら練習に励むべきなのに、そうはなりません。
良い開発をするために必要だから試合に出る、タダそれだけの理由になっているのです。

良い開発をするためなら、試合に集中しすぎず、契約スタッフと一緒に釣りすることや、国内外の様々なフィールドに赴くこと、オカッパリや管釣りなど、別スタイルを経験することなど、やるべきことがたくさんあります。

う~む、なんだか上手く説明できませんが、シーズン初めに、ちょっと思うところがあっての更新でした。
ではまた。

日々是開発 Part12 鬼形 毅

2007.3.22 Update
さて、かなりサボり気味な「日々是開発」です。
「日々是~とか言って、なんもしてなかったんじゃね~の?」
「ちゃんと更新せんかい!」
と社内外からもちらほらと聞かれるも、更新できずにいたには理由があります。
今月26日発売「Basser」5月号(釣り人社刊)にフェンウィックBOOK 2007“Are you experienced?”が付録として挟み込まれます。
この原稿の執筆作業に追われまくっていたので、他の文章書きに充てる時間がまったくなかったというわけです。
今年のフィッシングショーでティムコブースに来られた方ならご存知だと思いますが、今年はフェンウィックのカタログがありませんでしたね。
実は、水面下でフェンウィックBOOK 2007として着々と準備が進められていたのです。
「へぇ~、じゃあ、カタログなのね」
と思われた方、それは早計ってものです。わざわざ「Basser」に挟み込むのに単なるカタログじゃ、ちょっと物足りません。
相羽純一、沢村幸弘プロを始め、琵琶湖ガイド勢や新契約スタッフなどが語るフェンウィックの魅力や、実戦的使い分けなど、濃ゆ~い内容が盛りだくさんです。
もちろん、私が担当したカタログページも過去の使いまわし文章ではなく、加筆修正されたり、完全新規書き下ろした文章ばかりです。
カタログページのほかにも、開発担当者としての思い、考え方を綴ったページもあります。

読んでいただければ伝わると思いますが、このフェンウィックBOOK 2007の根底に通じる理念があります。それは、
「道具は使い手の能力を引き出す手段に過ぎない」
ということです。フェンウィックロッドの販売宣伝が重要な目的であるこのカタログの理念としては、ちょっと不似合いな感じですよね。しかし、私自身が常々感じていたことなんです。
最近のロッド、ルアーの開発から販売に至る流れは、いかに“商品が優れているか”のアピールに注力しています。商品を販売する以上、その優位性をお客様にアピールするのは当然なのですが、その手法、表現にちょっと違和感があったわけです。例えば「究極の~」「最高傑作」「これでしか釣れない」「○×△*#!!(意味不明なカタカナ連発)」云々といった、大げさ且つ抽象的な表現が氾濫しすぎているように感じたからです。
もちろん、私も新たなフェンウィックロッドのアピールをするときには、ノリノリでついつい行き過ぎた表現をする場合があります。開発担当として思い入れが強いので、仕方ないことかもしれません。
でも、
「このロッドでなければ釣れない」とか、
「このロッドは究極だ」とか、
それって少し言いすぎじゃないの?って感じていたもので。

だから、
「ロッドがバスを釣ってくれるわけじゃないけれど・・・」
ってくだりを目次のページに書きました。

ロッドから受ける恩恵はたくさんあります。開発担当者としてそれは胸張って言い切れます。
だけど、バスフィッシングがあまりに道具寄りになりすぎて、本来の楽しさに気づかれていない現状は、バスアングラーのはしくれとして、すごく悲しいことだと思います。
だから、今回のフェンウィックBOOKの原稿を書きながら、常に意識してきたのは、
「道具は使い手の能力を引き出す手段に過ぎない」
って事なんです。

うーん、メーカーの人間としては矛盾が多い内容ですかねぇ・・・。

ま、なにはともあれ、今月発売の「Basser」付録フェンウィックBOOK 2007 “Are you experienced”は必見です!!お楽しみに。

日々是開発 Part11 鬼形 毅

2006.12.28 Update
12月を振り返る

12/8 忘年会~横浜(ロックフィッシュ)
この日は社の忘年会。とはいっても僕はノンアルコールなんで、忘年会終了後そのまま同僚の潮味氏所有の海ボートでロックフィッシュを釣りに。途中やはり仕事上がりのカミサンをひろい、横浜ベイサイドマリーナへ。 う~む・・海のマリーナってのはリッチだのう・・・。夜中に来ても電気は点いてるし、暖房は効いてるし、トイレはきれいだし。桟橋も立派。
停泊している船もどこぞのセレブさんが所有しているのか知らんが、家よりでかい!中も間違いなくウチより広いな。泊めてるだけで僕の年収吹っ飛びますよ。

さすがに同僚所有の船はそれらセレブ号と比べると小さいけど・・・ね(笑)。
で、狙うはカサゴとアイナメ。リグはテキサスリグで、ロッドはベイト。ジグヘッドとかで探ればもっと数つれるだろうけど、バス釣り感覚でテキサスリグが楽しい。
横浜の夜景を眺めつつ、カサゴ、アイナメを飽きない程度にキャッチ。お手ごろなサイズのみをキープして食すことに。
僕の持論として、過剰なキープは厳に慎むべきだが、時に美味しく食すことも楽しみ方のひとつだと思う。特に海の魚は美味しいしね。

12/16 ~18宮城県田代島(ロックフィッシュ)
ソルトコーナーの「潮味」でも紹介されたが、宮城県田代島へ初上陸。まさに「Dr.コトー北国版」って感じの離島。いやもう、とにかく素晴らしい。なにがって、人も、魚も、自然も、食事(笑)も。
お世話になったのは「浜や」さん。脱サラして離島ライフを始められたご夫婦が営んでいる。ちなみにおかみさんは島で一番若い(僕と同じ歳)。
宿はかつて島が遠洋漁業基地として栄えた時の船主さんの家を改装したもの。そのため太い柱や柿の一枚板の欄間、はめ込みの家具など立派なもの。そこに雰囲気満点の囲炉裏を備え付け、くつろげる空間となっている。

「浜や」さんは雰囲気満点。最高です。


釣りのほうはと言えば、テキサスリグでのロックフィッシュゲーム。狙いはアイナメとベッコウゾイ。個人的にはアイナメが好きだなぁ。これはバスアングラーなら絶対に面白いと感じるはず。今回使用したタックルは下記の通り。


TACKLE 1
・ロッド:TAV-GP611CMLP+J
・リール:ABU REVO STX-L
・ライン:サンラインFCスナイパー14lb.
・リグ:テキサス10g+ガルプ各種

TACKLE 2
・ロッド:TAV-GP70CHJ
・リール:ABU REVO STX-L
・ライン:サンラインFCスナイパー16lb.
・リグ:テキサス14g+ガルプ各種


まぁ、バスタックルですよ。で、アイナメは口が小さいのでバイトが細かくフッキングのタイミングが結構難しい。当然狙うは岩礁帯なのでネガカリもあるし、掛けた魚が根に潜ってしまう可能性もあり、ゲーム性は高い。

「TACKLE1でキャッチしたブリブリのメス。いや~最高です。


これはTACKLE2でキャッチ。オスですな。めちゃ引きます。最高です。


で、釣りから帰れば(宿まで港から3分!)、暖かい風呂の後にはお楽しみの豪華な夕飯だ! アワビ、カキ、ツブガイ、カレイ、タコ、アイナメ、ソイ、ナマコ・・・刺身や焼き物、揚げ物(アワビなんか丸ごと1個!)、などなどとても食べ切れませぬ・・・。ま、写真を見てくださいな。




こんな感じで海の幸、てんこ盛りです。もう食べ切れないっす・・・


いやぁ~楽しかった、田代島。季節を変えてまた行ってみたいものです。

こんな小さな集落で釣り&食事を堪能。至極の時間です


12/21 某管理釣り場
とあるワームの素材を研究するためにバスの管理釣り場へ。色々思うところもあって試してみるも、結果は思わしくない。すぐ商品化に結びつく話ではないものでも、研究開発作業は行われているのです。

ということで、2006年の日々是開発は終了です。
ティムコHPをご覧いただいた皆様、一年間ありがとうございました。
良いお年を!

日々是開発 Part10 鬼形 毅

2006.12.26 Update
11月を振り返る

11/3 霞ヶ浦
この日はBasser オールスタークラシックに参加する相羽プロのプリプラクティスに同船予定だったが、相羽プロがボートトレーラーの不具合で到着が遅れ、同船はかなわず・・。
多忙を極める相羽プロとの釣行は、少しでもトラブルが発生すればすぐに流れてしまう。開発スケジュールも詰まり気味なこのタイミングでは、予定が狂うと痛い・・・。

11/4 霞ヶ浦
そんなわけで、相羽プロに時間を無理やり作ってもらい、霞ヶ浦近辺のファミレスで打ち合わせ。この日私は実家(埼玉県)へ帰省していたため、夕飯を実家で済ませた後、自宅(千葉県)へカミサンを送り届けたその足で霞ヶ浦へ向かうという、休日なのか何だかよく分からない状況に。相羽プロもプラクティスで別の方と同船後、疲れた体に鞭打ってもらって合流したので打ち合わせ開始は深夜・・・。お互い結構ヘロヘロで時々ハイテンション、時々グッタリ(笑)。打ち合わせ内容は多岐にわたるが、07年新製品の「誰でも簡単相羽ムシ」?がメイン。結局家に帰るのは日が変わってからでした。

11/5~9 琵琶湖(テスト)~大阪ディーラーショー
霞ヶ浦から戻り、ひと眠りして目を覚ますと出張の準備。今回は電車で琵琶湖入りをして、現地でプロスタッフと合流し、テスト。テスト終了後は大阪へ移動し、ディーラーショーをこなすというスケジュール。
琵琶湖では開発中のTAV-GP71CHJ(琵琶湖スローロールロッド)のテストがメイン。実はかなりの完成度なのだが、微妙なニュアンスの調整に手間取っており、今回のテストと相成った。琵琶湖でスローロールと言えば、「D-ZONE」や「B-CUSTOM」がよく使われるスピナーベイトの2トップ。しかしこの2種類、全く異なる性質を持っているのでややこしい。D-ZONEは強いバイブレーション、B-CUSTOMはナチュラルなバイブレーションが売りであり、引き心地は両極端なのだ。この2種類をキャストし、バイブレーションを感じ、ウィードをスパッと切れて、着水後のバイトもフッキングに持ち込めて・・・。
これってかなりややこしい要求ですよ。特にロングキャスト後のフッキングはハードル高し。スローロールのスピナベってブレードも大きめだからフッキング時に瞬時に移動距離を稼ぎにくいのだ。
そこに琵琶湖プロガイドの平村氏、国保氏のシークレットスピナーベイトも絡んでくるのでますますややこしい(笑)。 ま、そんなこんなで湖上でキャスト&リトリーブ&フッキングを繰り返しながら、喧々諤々の議論は続くのであります。

もちろん湖北で癒しの数釣りも楽しみましたがね。07年新製品のELT-SF64SXULJ(ソリッドティップモデル)が激ハマリで、連発モード。また、レッドペッパーベイビーにも好反応で、07年のプロガイドカラーではレッドペッパーにも良い色が出る予定。お楽しみに。


このサイズがまとめて釣れるのがうれしい。レッドペッパーBabyで。

湖北は癒される・・・


琵琶湖の後は大阪でディーラーショー。関西方面の小売店様、問屋様に多数ご来場いただいた。かつてトーナメントで知った仲のお店スタッフさんもいて、結構楽しい時間を過ごす。
僕がトーナメント駆け出しの頃、ひとりで琵琶湖合宿していた折には琵琶湖ほとりの某店2階に泊めていただいたりした。誰も仲間がいなかったあの頃はホントお世話になった。感謝しています。

11/12 河口湖
この日は清掃活動のために河口湖へ。河口湖は環境保全を名目にワーム禁止へと動き出しており、釣具業界としても環境保全に何らかの貢献をしなくてはならないってことでまずはゴミを拾いましょう、ということ。既に全国各地で53Pick Up!などゴミ拾い活動は行なわれているし、釣り人の意識も高くなっている。そのため水辺にある釣り人が出したと思われるゴミは減ってきたと思う。しかし水中に残るネガカリで切れてしまったワームやシンカーはどうだろう・・・。釣りは自然の中で行なう遊びである以上、自然に負荷を強いることは避けられないが、いろいろ考えなくてはならない時代だと思う。

11/16~18 休暇
久々にまとめて休みを頂いた。カミサンと実家の両親と旅行へ。

こんな感じのところに行ってきました


11/22 霞ヶ浦
前半にお流れになっていた相羽プロとの同船プラが何とか実現。2日後からはじまるオールスタークラシックに向け、外浪逆浦~常陸利根川周辺の最終チェックに出撃。相羽プロのアシ撃ちを見ていると、ちょっと流し方が早いような気がしたので「もっと細かく丁寧に流さないと」とアドバイス。今の霞水系では好条件のスポットは想像以上に丁寧、繊細に撃たなくてはバイトを得ることができない。今回も狭いスポットの2流し目でキーパーをキャッチ。相羽プロ的には「ありえね~」そうで、リズムを狂わせてしまったかも?
もちろんタックルはTAV-GP611CMLP+JにフラッピンホッグJrの5gテキサス。溺愛 です。


秘密のショボ葦でキャッチ。


相羽プロは執念のプラ。時には上陸してチェック。


11/24~26 霞ヶ浦(Basser オールスタークラシック)
毎年恒例となったオールスター。国内最大のバストーナメントであり、最高の選手、最高の観客、最高のスタッフと3拍子揃った唯一の大会であると断言できる。あの朝のスタートシーンを見れば、トーナメントを志す者ならば一度は出たいと願うものだし、応援する側は自分のひいきにしている選手がベストパフォーマンスを見せてくれることを祈らずにはいられないだろう。また、ウェインでは全ての選手に惜しみない拍手が贈られる最高の演出が待っている。 今回ティムコプロスタッフからは、相羽、沢村、吉田、古沢の4名が選出され、沢村プロは初日を首位で折り返すという絶好のスタートだったが、最終日にゲーリーの総帥河辺プロが怒涛のまくりを見せ大逆転優勝、惜しくも2位となった。
相羽プロは初日に上位につけたものの、2日目はノーフィッシュで終わり、初制覇はお預けとなった。

オールスターの中ではまだまだ若手!?制覇はまたもお預け・・・。

御大吉田幸二プロはもちろんクランク巻きまくり!初日は出遅れたものの2日目はキッチリビッグフィッシュ2本を持ち込み、存在感を見せつけた。 古沢プロは初日踏ん張るも2日目はノーフィッシュで無念の結果に。僕の愛艇も一緒に頑張ったんですがね・・・(昨年に引き続き古沢プロが使用)。

僕の愛艇は古沢プロの足として一緒に参戦です。

ま、試合の詳細はBasser誌で紹介されるだろうが、個人的には過去のオールスターと比較してもかなり上位に入る良い内容だったと思う。
世代交代が進む中、ベテラン勢が勝負どころを読みきったさすがの試合を展開したし、河辺プロの浚渫フットボール&ヘビキャロは、今の霞ヶ浦マスター達にも大きな衝撃を与えたと思う。また、史上最高の観客数がそれを盛り上げた。バスフィッシングを取り巻く環境が厳しい中、このようなイベントが大いに盛り上がったのはなんとも嬉しい限りである。

ティムコブースはスピードくじで大盤振る舞い!来年もやるよ!!

日々是開発 Part9 鬼形 毅

2006.12.13 Update
10月を振り返る

9/29~10/1 利根川 (TBCオープン)

まぁ、過去記事を読んでいただければわかるとおり、TBC(利根川バスクラブ)のオープン大会の結果は惨憺たるものなわけで。でも、プライベートでもプラでも利根川へ行く回数が増えたおかげで、色々な場所を知ることが出来たし、経験も積むことが出来た。今年は勉強と決めていたので、たくさんある流入河川や黒部川には一切手を付けなかったし、ライトリグも封印した。結果、最終戦はノーフィッシュ・・・。惨敗ですよ。プラで釣れたとか、ノンキーなら釣れたとかね、ま、試合は結果が全て。悔しいけど良い勉強したってことです。

10/6~9 4連休なのに・・・
6日に休みを取り、4連休を取ったにもかかわらず千葉茨城方面は強風&豪雨・・・。こりゃ出船は無理と判断し、仕方なく自宅でこのHP用の原稿書いたり、リールをいじくったりしながら過ごす。僕の愛艇は20ftに225馬力とバスボートの中では最大級だが、荒れた湖上では木の葉みたいなもの。僕は正直言って乗り物についてはビビリなので、スピードも出せないし、荒れた中の操船も怖い。逆を言えば怖いからこそ大きな船に乗っているとも言えるのだけど。

10/14~15 利根川
試合にも仕事にも関係なく利根川で釣りをするのは久々。試合を通じ自分の中で消化し切れていない釣り方やルアーを試しつつ、のんびりと釣りを楽しむことが出来た。
ELT-CS66CMJ+大型フラットサイドクランクでテトラや水門周辺を探っていくとあっさりキャッチ。試合では釣れんのに・・・(苦笑)。それからはやはりメインになるTAV-GP611CMLP+J+5gテキサスリグにフラッピンホッグJr.(プロト)や1/32oz.ネコリグに6.5カットテールの組み合わせ。利根川では定番です。
「TAV-GP611CMLP+JにフラッピンホッグJr,は僕の中でど定番入り。グッドサイズをキャッチ」

10/24~25 ディーラーショー(東京)
ディーラーショーは、開発課にとって重要なイベントのひとつ。いつも弊社製品をお取り扱いいただいている小売店様や問屋様に2007年度の新製品を発表する場なのだ。
もちろん新製品の全てが発表されるわけではないが、ディーラーショーが来年の弊社の取り組み方の指標となるのは間違いなく、製品に対する評価にドキドキなのだ。
「東京ディーラーショーは本社にて開催。こんな感じで新製品が展示発表されます」

10/28~29 霞ヶ浦(ローカルトーナメント)
エリア制限が少ないので敢えて普段トーナメントでは行かないエリアを探索。外浪逆浦~常陸利根川下流を釣ってみることに。
当然ここでもTAV-GP611CMLP+Jに3.5gテキサスリグにフラッピンホッグJrがメインタックルに。MLクラスのソフトティップを持つこのロッドは軽量小型のテキサスリグの重量を感じることが出来るし、短く設定されたリアグリップのお陰でシェイクなど操作性も高い。7ftに匹敵する有効レングスなのでピッチン&フリップにも最高だ。
もう1本は同じロッドに6.5”カットテールのネコリグ。最近はこの2本で霞水系を探っていくことが多い。
前日プラは結構良い感じでバイトが出て、バラした魚も結構良いサイズ。3本くらいは獲れそうだし、ウェイトも3キロ程度は狙えそうな感覚だったのだが・・・。
大会当日もプラどおりのエリアをまわっていくも、想像以上に釣れず・・・。結局チビ2本で終了。ま、あんまり経験の無いエリアだったから仕方がないとしますかね。
「TAV-GP611CMLP+JとフラッピンホッグJr.で2本キャッチ。小さいけどね・・・」

“truth”情報 Part2 平村尚也

2006.11.27 Update
南湖でまったく必要がなくて、北湖では必要なもの。
それがソリッドティップロッド。

ただいま私のガイドでは、07年度新製品のELT-SF64SXULJを投入している。

湖北のディープウォーター攻略のためにはソリッドティップが欲しい。最近、湖北の8mから15mラインを攻めているのですが、ここのバイトが本当に小さい。もちろん、バスのサイズが小さいということも、理由の一つですが、ある程度のサイズでもディープのバイトは小さくソリッドティップが欲しくなる。
この時期は湖北でELT-SF64SXULJで釣りまくってます。


ソリッドであれば、何が有利になるかというと、1つは「ノリ」、もう一つは「バイト感知能力」だろう。

一つ目の「ノリ」というのが重視されるのは当然で、ソリッドなら簡単にフッキングが出来るように言われるが、これはオンシーズンの出来事だ。オンシーズンの活性の高いバス達は普通のカーボンロッドでも釣ることが出来るが、ソリッドならオートマチィックにフッキングにいたる。
しかし、オフシーズンになってくると、カーボンロッドではバイトらしきものを感じるのだが、フッキングには至らないということが多々発生してくる。そのとき、ソリッドならフッキングできるバイトの大きさまで発展させてくれるのだ。
これは、バイトしたバス達にとって違和感が無いために、カーボンだと吐き出してしまうような弱いバイトですら、フッキングできるレベルまで食い込んでしまうという訳だ。 そのため、オフシーズンとなる12月から3月までの湖北ではソリッドティップが有効となる。
今の時期の湖北ではこのサイズを大量捕獲が楽しい。
しかし、ロッドの選択でその結果は大きく変わる。


二つ目の「バイト感知能力」というのは、ソリッドティップが柔らかく弱反発であるために生じる副産物のようなものだ。ロッドの感度というのは高反発でキンキンに硬いロッドの方が天井などに当てたときの感度は高いだろう。
しかし、実際のフィールドでるバイトは天井とは違う。バイトはラインを引っ張ることによってロッドに発生するものだから、柔らかいほどバイトの感度は上昇する。そのため、普通のカーボンロッドよりも、ソリッドティップの方がバイトに関する感度は良くなる。これが「バイト増幅装置」と呼んでいる点であり、湖北のディープでゲストさん達がELT-SF64SXULJを使った途端「バイトが分かりやすい」と口を揃えて感心する。それほど、バイトが捕りやすくなるのだ。

そのため、湖北の冬のディープではソリッドティップロッドを使った方が圧倒的につりやすく、強引に言えばソリッドティップでないとやってられないのである。
バイトは連発ですが、しっかりフッキングを決めるのは意外と難しい。
ELT-SF64SXULJならこのとおり。


では、ソリッドティップは南湖では必要か?

その答えは「ノー」。南湖ではウィードが絡みつき、バイトを出すまでにウィードの餌食となってしまう。ソリッド特有の柔らかいティップが全てのウィードとまとわりつくので、釣りにならないから必要がない。いや、使えないという方が正しいだろう。
ソリッドティップは、湖北のようなディープフラットのあるレイク、山上湖、ストラクチャーの少ないダム湖のもの。あと、港内でのオカッパリのライトリグ、管理釣り場のトラウト、海のメバルなどが使用範囲だろう。

さて、今回のELT-SF64SXULJのインプレですが、従来のFVR-SF(スーパーファインシリーズ)よりもバット部分のパワーが上昇している。それからガイドの繊細化がさらに進んでおり、感度も上昇しているように感じる。
ソリッドでは、ドラッキング的に使いやすい「胴調子型」、繊細なワーム操作に向く「先調子型」の2種類に分けられるが、前者の「胴調子型」がストラクチャーやウィードにシンカーが餌食になりやすくなるのに対して、後者の「先調子型」はストラクチャー回りでは、感度が良くて舐めるようにストラクチャーにひっかける事が出来るのが特徴だが、その半面バイトを弾いたり、極端な先と胴の調子(テーパー)の違いによって折れてしまったりすることが多い。
ソリッドティップの繊細さと粘りはこの急テーパーを可能にする。


しかし、今回のELT-SF64SXULJは、その長さを長くすることによって、「先調子型」のメリットを生かしつつ、「胴調子型」のメリットであるノリを上手く共存させていると思う。

発売は来年ということで、フィッシングショーで発表される予定。来年度新製品の中でも、要チェックなロッドの1本だろう。

日々是開発 番外編 鬼形 毅

2006.11.24 Update
「相羽純一プロ JBエリート5制覇によせて」



11月18日~19日に愛媛県野村ダムにて開催された「JBエリート5」において相羽純一プロが見事優勝を飾った。
相羽プロがプロトーナメントで優勝するというのは今夏、野尻湖で開催されたTOP50戦をはじめ、もはや珍しいことではなくなってきた。

この試合の出場権を獲得した出場選手はインターネットの投票により選出された。たった5名の選び抜かれた我が国のトッププロの本気の戦いだ。

話は脱線するが、契約プロと道具を供給するメーカー(スポンサー)の関係はF1の世界と似ている。つまり、F1ドライバー(契約プロ)がレース(トーナメント)に出て、勝利するためには、優れたマシン(タックル)が不可欠で、そのマシン(タックル)を作り上げるには多くのスタッフが必要なのだ。(規模も認知度も比べ物になりませんが・・・)。だからこそ、選手の活躍を心から誇りに思えるし、選手がベストパフォーマンスを発揮するために最高のサポートを提供したいと考えているのだ。

まぁ、とにかく今回の相羽プロは冷静に試合に臨んでいたようだ。僕の相手はあくまで野村ダムのバス!”(相羽プロ本人のブログより抜粋)というコメントからもその様子がわかる。

試合の数日前に電話で話したときも、「ミノー、シャッド系がはまりそう」と今回のウィニングパターンを予告していたし、そのために必要なルアーも補充していた。この時点で彼には勝利への予感めいたものがあったのかもしれない。
結果、初日の出遅れをものともせず、最終日に大逆転で優勝を飾った。
それは一人のトーナメンターとして純粋にバスに対峙し続けたからこその勝利だったと思う。
この優勝で、相羽プロはまた一つ、トップオブトップへの階段を上ったに違いない。

私の個人的な考えだが、プロには勝たなくてはいけない場面、勝つべき場所、時が存在すると思う。プロがトーナメントを戦う上で、すべてを勝つことは出来ないし、年間数試合を何シーズンもこなしていけば、勝ったところで記憶に残りにくい勝利があるのもまた事実。
しかし、最近の相羽プロの勝利を振り返れば、大本命視されて徹底マークされながらも堂々勝ちきった06年野尻湖戦のように、勝つべき場所で、勝つべきスタイルで勝っている。今回のエリート5も特異な状況下で、しかもその模様は釣りビジョンで徹底密着されている中、堂々競り勝った。
かつて今江氏がリリ禁前の琵琶湖でのハイウェイト戦を制したとき、初のエリート5を僅差で制したとき、「あぁ、やはりトップに君臨する人、スターは違うな」との感想を持ったものだが、今、その感覚に近いものを相羽プロに感じつつある。

と、まぁ、偉そうに色々言いますが、とにかく良かった。ホント、おめでとうございます!!

日々是開発 Part8 鬼形 毅

2006.10.23 Update
~9月を振り返る(遅くてスミマセン)~

9月を振り返ってみると、あんまり釣り場に出てない。9月から10月にかけては来期新製品の開発スケジュールとしては詰めの時期にきており、実際の釣りにおけるテストだけではなく、会社内での事務的な仕事が多くなる。具体的には工場との生産スケジュール調整、品質管理の基準を決めるといった作業や、原価の交渉、小売価格の設定、仕様書の作成などなど、まぁはっきり言えば地味で面倒な作業ながら極めて重要な作業が続いたので、結局のところ釣り場に出る時間が減ってしまったということですな。

そもそも開発作業なんてものは地味なもの。ルアーの色吹き作業なんてシンナー臭充満している作業部屋で指先は塗料まみれ、時には服にも塗料が飛ぶ。そんな中、エアブラシ持って良い色が吹けようものなら「う~ん、かっこいい・・・釣れそう」などとひとり悦に浸っているわけだから、傍から見ればオタクですよ。ロッドだって何本もあるサンプルをブンブン振りながらニヤニヤしている姿ははっきり言って不気味・・・。

僕は釣り好きが高じてこの仕事に就いたし、開発の仕事はやりがい持ってやっているのでぜんぜん気にならないけど、いわゆるサラリーマンの仕事然とした仕事振りではない。僕は子供のころからプラモデル大好き小僧で、エアブラシも使っていたし、釣りも子供のころからずっと続けてきた。ハッキリ言ってバス釣りに関してはオタクだ。もちろんバス釣りを好きでやっている以上、バス釣りはかっこよくあって欲しいのだけど、だからと言って以前のバスブームのような盛り上がりは勘弁して欲しいかなぁ・・。う~ん、なかなか上手く言えないが、もう少しマニアックで深い世界であって欲しいって言うか・・・。

そんなことを考えつつ、9月もあっという間に過ぎてしまいました・・・。

9/1~3 利根川 TBCオープン
TBC(利根川バスクラブ、断じてエステではない)のオープンも後半戦。ここまで僕は1戦欠場に加え、出た試合もボロボロの結果。メインとしているJB戦に比べるとなんとなく気分的に緩めなのが正直なところ。ま、TBC自体もどこかのんびりした雰囲気の大会なので、こんなもんでしょう。
状況は8月と大差なく、狙うスポットも魚のポジションも大きな変化は無いような感じ。それゆえ8月の試合で惨敗だった僕としてはかなり不安。逆に前回お立ち台をゲットした営業のO津君は自信に満ち溢れている。いわゆるコンフィデンス有りってやつです。
メインとなったのはライトテキサス(5g)にフラッピンホッグJr.(プロト)やタイニーブラッシュホッグなどの小型ワーム。小さすぎでは?との疑問もあるだろうが、実はエビ食い系のバスにはめっぽう強い。これと利根川定番のカットテール6.5インチのネコリグをTAV-GP611CMLP+J(07年発売モデル)で使う。
これにグラスのクランキンロッドELT-C66CMLJ(07年発売モデル)にはシャロークランク各種(ブリッツ、RC1.5、ファットペッパーJrなど)、ELT-CS66CMJにはやや大きめなシャロー~ミドルクランク(EDOMON、BB2、FPなど)TAV-GP62CMLJにスモールクランク(RC0.5やファットバグMDなど)をセット。巻物はこんな感じ。
抑えとしてはTAV-GP65SMLP+J(07年発売パワーフィネスロッド)にPEラインでスモールラバージグ、逆に激カバーフリップ用でS-TAV76CMH-TJにPE5号を組んでフラッピンホッグの14gテキサスリグを用意した。
プラではジャストキーパーは簡単に釣れたのだが・・・


・・・で、結果は・・・と。
O津君、再びキター!!
いやはや、またしても5本リミット達成ですか、参りました


3,636gで4位。2戦連続お立ち台です。やはりライトテキサスが効いていたみたい。僕?
う~ん、1本、終了。同じようなエリアで同じような釣り方しているつもりなんですがねぇ?
これは素直に教えてもらうしかない!恥を忍んで「O津、居残り練習付き合ってくれない?」とお願いすると「え~、早く帰りたいんですけど・・・」だと・・・。
「まぁ、そこを何とかさ、不甲斐ない先輩を助けると思って、ね、頼むよ」とここはグッと堪えてお願いする。
「じゃぁ、少しだけ」と渋々ながらも同船居残り練習に付き合ってくれましたよ、感謝感謝。O津君にエレキを任せ、後ろで釣り方を研究。フムフム、どうやらテトラへのアプローチにキモがありそう。いい加減なアプローチではテトラにシンカーが食われてしまうので、それを回避しながらバスの居そうなスポットを正確に撃つことが大事なようだ。
まぁ、結局居残り練習でもあっさりO津君だけが釣ったんですけどね。夕方暗くなるまで付き合ってもらいましたよ。さすがにいつもは片付け手伝ってくれるO津君も「では、お先に!」と急ぎご帰宅。かなりな敗北感を味わいつつ、スロープでひとり片付ける僕なのでした。
利根川ではこんなやつや・・・
こんな珍客も見ることが出来る


9/9 B-AREA GAMES CLASSIC
管理釣り場バストーナメントのB-AREA GAMES。今年開催された2戦の成績上位者のみが参加を許されるのがクラシックなのだ。釣友のI井さんのお子さんユータ君とウチのカミサンが参加資格を獲得したので、応援と運営のお手伝いを兼ねて会場である宮城アングラーズヴィレッジへ。
ユータ君は小学3年生ながら、かなりの釣り好き。あまり釣れないときや天気の悪い時でも飽きて投げ出すことがなく黙々と釣り続ける、
なかなか頼もしい子。僕の釣友でもありトーナメンターでもあるお父さんのI井さんは、桧原湖や霞ヶ浦にユータ君と出撃しており、その指導は結構スパルタ。それでもユータ君はお父さんと一緒に釣りに行くのが楽しく、ゲームやテレビよりも釣りが好きらしい。つまりI井さんにとっては一緒に釣りに行く=家族サービスとなるわけで(ホントかよ?)、世のお父さん!こういう手もありますよ!っテ感じなのだ。
正しい父子のカタチ


そんなこんなでB-AREA GAMESのような管釣りでの大会はお子さんや親子、カップルで楽しむにはもってこいのイベントだと思う。今回は勝ち残ってきた選手のみの参加だったにもかかわらず、ユータ君をはじめ小学生、中学生(偶然にも皆ユータ君だったのは驚き)、妊婦さん、ご夫婦など多様な顔ぶれが見られたのもB-AREAならではだと思う。
来年も様々な趣向を凝らして開催される予定なので是非参加して欲しい。

9/10~ 続々とサンプルが・・・
この日程で釣りに行ったわけではないのだが、07年度新製品開発が最終段階に入る。例年一般の方が新製品を目にするのは1月末のフィッシングショーだが、我々ティムコでは10月に販売店様向けの内覧会(ディーラーショー)を開催しており、その段階で多くの新製品を発表する。ここで発表される新製品は、10月までに原価、利益、販売価格、発売時期などを決めなくてはならず、当然釣り場だけでは仕事にならないってこと。電卓叩いて、原価交渉しまくり、社内文書作成して諸々承認とって、海外とメールして、工場の生産スケジュール調整してと、まぁ、仕事してるって感じですよ。
そんな中、フェンウィックロッドの数機種が発表できる段階にこぎつけることが出来た。
その一部を紹介しよう。

TAV-GP70CMJ
これは新世代オールラウンダーと言えるロッド。いままでなら66Mというスペック(TAV-GP66CMJ、ELT66CMJなど)がオールラウンダーロッドの代名詞だったが、このロッドの登場は新たな定番の誕生になるかもしれない。特に琵琶湖をメインとしているアングラーには是非期待して欲しいロッドだ。
これらのルアーは余裕で守備範囲。もちろんテキサスリグにも使える


僕の場合、エーキンスジグやチャターベイト、ファットイカなどに多用している。

TAV-GP65SMLP+J
これはPEライン+スモラバ、ノーシンカーなどでカバーを撃つ、カバースピニングロッド。もちろんフロロラインにも使える。糸絡みを抑えたガイド設定とパワーと繊細さを兼ね備えたパワー&フィネスロッドだ。バルキーなワームのジグヘッドワッキーなどにも使いやすい。
後ろに見えるようなカバーで1g以下のジグを操り、確実にキャッチするためのロッド


ELT-CS66CMLJ & ELT-CS66CMJ
UDグラス採用のクランキンロッド2機種。エリートのクランクシャフトシリーズに追加される。テトラ、リップラップ、岩盤、倒木などハードマテリアルへのカバークランキングではグラスロッドは必携。カーボンロッドでは絶対に得られないメリットを感じることが出来る。利根川や霞ヶ浦水系では絶対に外せない。
10/29利根川でELT-CS66CMJでキャッチ


このほかにも前述のTAV-GP611CMLP+Jやエリートシリーズ待望のフルサイズフリッピンスティックELT76CH-TJなどがデイーラーショーで発表される予定。一般アングラーの皆さんが直接触れるまでにはちょっと時間があるが、楽しみにしていただきたい。

開発インプレッション~フラッピンホグ~

2006.10.13 Update

既にホグ系ワームというのは、定番として定着した感があり、主にテキサスリグに多用されてきた。そんな中で、サイズやデザインの細部にこだわった各種ホグタイプにはそのマテリアル特性と相まって、それぞれに長所短所が存在している。

ホグ系の特徴としては、水中での存在感が挙げられる。取り付けられた手足のパーツが複雑に水を捕らえ動かす、“水押し”が生み出すその存在感は、マッディ、クリアを問わずバスにアピールする。今までのパドルやグラブにはない複雑で強い水押しこそホグの特徴のひとつである。

さらにその複雑かつ強い水押しを持ちつつもボディサイズが比較的コンパクトにまとめられるのも大きなメリットのひとつである。長いレングスを持つビッグカーリーやバルキーなリザードも強い水押しを持つワームだが、いかんせんサイズが大きく使う側の抵抗感があった。しかしホグ系は強い水押しを持ちつつもボディサイズをコンパクトにまとめることが出来る。このことはバスのアベレージサイズが小さいフィールドやハイプレッシャー下では大きなアドバンテージとなる。

上記の特徴を踏まえつつ、さらに必要な要素を考慮すると、

ウィードレス性能。
フッキング性能とフックサイズのバランス。
応用力。

という3点を付け加えなくてはならない。

は主にテキサスリグで使用されることが多い以上、ワーム本体そのものにも不可欠な要素である。つまり障害物に引っかからない=よりタイトに攻めることが出来るわけで、結果に直結する性能である。特に最近は1/8oz.~1oz.まで幅広いウェイトを背負いつつもネガカリしない(フックが無用に飛び出さない)ことが求められる。
は①と相反する要素である。これはメインのボディサイズを細くすれば事足りるのだが、そうすると①の性能が極端に落ちる。かといって丸く太いボディにするとこのフッキング性能が極端に悪くなる。そして太いボディは使用するフックサイズを選ぶ。つまり太いボディにはワイドゲイプのフックが必要となるが、3”~4”のホグ系には番手の大きいフックサイズが使用しにくい。ましてやカバー撃ちに使うならばフックのワイヤー径も選ばなくてはならず、実は細やかなバランスが要求されるのだ。①、②とフックサイズは釣果にダイレクトに影響する重要な要素と言える。
はテキサスリグ以外に使い道があるか?という点である。たとえばノーシンカーやダウンショット、キャロなどだが、特にジグのトレーラーとしての性能は出番も多く、重要である。

 

さて、ここまで述べた様々な特徴と要素を盛り込んだ新製品がGary Yamamoto Flappin’ Hogである。

1番目の手は先端の球体があらゆる方向から水を受け細かい振動と水流を作り出し、2番目のフラットな手はその水流を受けて動かしつつも、損なうことなく第3の最も巨大な腕へと流していく。

先端に楕円形の大きなハサミ(正確にはハサミ状ではないが)は外側に水を掴むリブを切ってあり、フォールからステイの際に他より抵抗を大きく受けてブルンブルンと強くアピールする。またエアをはらむ効果も期待できる。

そしてこのFlappin’Hogの名前の由来ともなっている大きいフラットなテール。いわゆるチャンクと呼ばれるジグトレーラーに見られるこの形は表面のとエッジの突起によりしっかりと水を捉え、ロッドワークに機敏に反応し、まさにFlappin’=はためくような動きを見せる。もちろんステイやフォール時にもアピールするのはジグトレーラーとして既に実証されているデザインである。

さて前述の①②③の要素についてはどうだろうか?

のウィードレス性能であるが、このFlappin’ Hogには今までのGaryマテリアルとは違い、ややハードなマテリアルを採用することで、フックのズレを最小限に抑えることが出来ている。よって無用なネガカリを防ぎ、カバー攻略を快適に行うことが出来る。
のフッキング性能は、ボディの断面を半円状に設計し、ややフラットで幅を持たせることにより、自重とバルキーさ、コンパクトな長さを理想的なバランスに仕上げ、なおかつノーマルゲイプのオフセットフック(#1/0~2/0)使用で完璧なフッキングが可能なデザインになっている。ビッグフィッシュからスモールフィッシュまですっぽ抜け防ぎ確実なフッキング性能を持つ。
の応用力は、Flappin’ の名の通り、チャンク状の大きなテールが付いているのでそのままラバージグのトレーラーとしても使うことが出来る。オフセットフックで頭部が割れてしまったカットしてからジグに装着してやれば良いし、従来のホグワームと違いジグを中層で泳がした際に回転することがない。ハサミが無くたってそのままパドルだと思えば使い続けることが出来るし、逆付けノーシンカーもアリだ。

 

以上のように、ホグ系に求められる要素は満載されているのがこのFlappin’ Hogである。プロトを使ったテストは日本各地はもちろん、強いベイトが求められるアメリカ南部のフィールドでも行われ、予想を上回る結果を残してきた。

Gary Yamamoto Flappin’ Hog。

満を持してデビュー。

開発課 鬼形 毅

■オンラインカタログはこちら

日々是開発 Part7 鬼形 毅

2006.9.15 Update
例年8月はJBの試合も無く、会社も夏休み組が多く(弊社は一斉に休むことは無いので7月後半から夏休みな人とそうでない人が混在して微妙な空気)、暑さや人出の多さにうんざりであんまり釣りに行かない月。当然テスト釣行にも適さないし冷房の効いた社内でじっくり仕事をするのが得策というもの。しかし、今年はTBC(利根川バスクラブ)のオープン大会にエントリーしたので、そうもいかず。また仕事の進み具合、新製品入荷(検品は開発者の仕事なので)の都合で7月中に夏休みをとることが出来ず、8月のお盆明けから夏休みとなったため、例年と違う8月になった。

8/5~6 利根川 TBCトーナメント~O津君の快進撃!
猛暑と言うか酷暑の中行われたTBCオープン。今回はプロ部門と併催。ゲストにGo for it!でマイゲームなN.T氏を迎えなかなかの盛り上がり。プラの段階では正直言ってまぁまぁ釣れた。

スタート直前!最も緊張する、最も好きな瞬間


サマーパターン全開だろうから、水通しの良いアウトサイドベンドでシェードが出来やすくて、あ、でも減水傾向だから水深がある程度確保されてて・・・と考えて中流域のテトラ、乱杭をライトテキサス、ベイトネコリグなどで撃ちまくる。もちろんロッドはプロトのTAV-GP611CMLP+J(日々是開発 Part6も見て下さい)。
しかし・・・試合本番ではなぜか釣れず。タイミングなのか?と結構移動を繰り返しつつ何度もスポットに入りなおすが1本のみ。うなだれて帰ると一緒に参加している営業のO津君がご機嫌顔で
「釣れました?」ときた。
「ダメ、1本。そっちは?」とうなだれつつ。
「いやぁ~揃っちゃいました。入れ替えもしてトレーラーウェインかも。」だと・・。
そうなのだ。TBCでは帰着時に自分のウェイトを申告し、上位の可能性が高い選手はトレーラーにボートを乗せてのウェインが出来るのだ!むむぅ~O津君に先を越されたか・・・。

そんなわけで僕は屈辱のトレーラー運転手。運転して写真も撮ってとバタバタですよ。

トレーラーウェイン直前。運転手の僕は車内からカメラ係も・・・
ライブウェルから魚を取り出しポーズを決めるO津君。そんな笑顔は会社では見たこと無いぞ!


ということで記録は5本で3859g!これはお立ち確定です。

左のグッドサイズが効いてますな


世界のN.Tにマイゲームを語るO津君。会議では見られない堂々とした話しっぷり


8/25~27桧原湖
今年は夏休み8月後半にとったのだが、持病の膝痛が悪化して休みの前半は自宅で引きこもり。まぁ、それはそれで熱戦続きの高校野球を堪能出来たし、良かったんだけど(僕は大の高校野球好き。桑田、清原のKKコンビがいたPL学園の夏の甲子園は3年間全試合生で見たのが自慢)。 で、膝痛も治ってせっかくだから桧原湖へ3日間ほどプライベート釣行。初日こそ暑かったもののさすが福島県の裏磐梯、すっかり秋の気配で朝夕はかなり涼しい。
今回の釣行で最もはまったのはシャロークランクとロングリーダーのキャロまたはスプリット。シャロークランクは巻くスピードが肝心で、まさに限界ギリギリの高速巻きにしか反応しない。疲れて少しでもゆっくり巻くと、バイトがあっても乗らなかったり、追ってくるだけでUターンしてしまう。おそらくスピードにリアクションで喰っているだけで、遅いと見切られてしまうだと思う。バイトはカウンター気味にガツンと来るので、乗りの良いグラスロッドだと掛かりが良いだろう、と試してみるがどうも掛からない。
そこでTAV-GP62CMLJ(吉田幸二氏愛用シャロークランキンロッド)を使ってみると、ガンガン掛かるようになった。おそらくクランキングが完全中層であること、高速巻きであること、スモールマウスのバイトが素早いうえに軽く触るだけであることなどが要因で、グラスの粘りが瞬間的なフッキングに適さなかったのだと思う。なんでもかんでもクランキンはグラス!ってわけにはいかないもんですな。

クランキングではラージもヒット。ロッドはTAV-GP62CMLJ


ラージが吐いたウチダザリガニのツメ。これをメインベイトにしている魚を釣るとサイズが良い


もうひとつのメインパターンであるキャロのワームは発売されたばかりのGaryシルクワームが爆発。もちろんバスにとって今まで見たことのないワームであるためファーストインパクトの効果はあるだろうが、それにしてもシルクワームへの反応は異常に高かった。 キャロのワームとしてはサターンワーム3インチがど定番で、それはそれで釣れたのだけど、シルクワームに替えたとたんにバイト連発!が続き、正直驚いた。このシルクワームはキャロ、ジグヘッド、ダウンショット、スモラバのトレーラーと仕様用途も幅広く、かなり使えるワームだってことを再確認させられましたよ。

明らかにバイト数が違ったシルクワーム。釣れ釣れです。


8/29~30 桧原湖 相羽プロに同船
夏休みを桧原湖遠征で締めた僕は、少々ぐったりしながら出勤。と、そこへ相羽プロよりTEL。「プラ付き合ってくださいよ~。」 いや、桧原湖から帰ってきたばっかりなんだけど・・。しかしJBのTOP50桧原湖戦で相羽プロが良い成績を収めるためには少しでもお手伝いしなくては、との使命感もあり、ちょうどテストしたいアイテムもあったので中1.日半で桧原湖へとんぼ返り。

秋色深い桧原湖には、野尻湖で4連覇の偉業を達成した余韻に浸ることなく朝早くから夕方真っ暗になるまでプラに励む相羽プロの姿がそこにはありました。

魚探とにらめっこしながら地形やベイトの有無を把握していく。地味な作業を延々繰り返しながらプラは進められる。


シルクワームやクランクのパターンがこの時は有効だったけど、本番は2週間のオフリミット(立ち入り禁止期間)明け。この記事がアップされるころには結果が出るはず。

フラットエリアで釣ったナイスサイズ。ロッドはS-TAV63SULJ
シルクワームのダウンショットでも連発。このワームは対スモールマウスに新たな流れを作りそうな予感
フラッピンホッグJr.はフットボールジグのトレーラとしても活躍。


テストの方は、開発中のELT-SF64SULJ(ソリッドティップ搭載モデル)の新たなサンプルを試す。正直なところ出来は今ひとつ…。桧原湖や野尻湖で多用されるキャロなど横方向へのロッドさばきには高次元で対応することが確認できたが、いわゆるシューティングやバンク沿いにダウンショットをダウンヒルで操るといった縦方向へのさばきには課題を残した。早速修正サンプルの作製に取り掛からなくては…。

日々是開発 Part6 鬼形 毅

2006.9.15 Update
7/1~2 桧原湖 プリプラクティス
JBマスターズ戦が桧原湖で初開催されることになり、そのプリプラへ。釣りの内容はともかく、強烈な豪雨!雨で前が見えないくらいで、船のビルジポンプも作動しっぱなし! そんな中では移動も出来ず、ひたすら釣りするのみ・・・。カミサンと二人で思わず笑ってしまう。そんなわけで写真はなし。
雨で高活性だと思うんだけど、糠塚島裏のウィードエリアでPDLシャッドシェイプECO+TAV-GP64SULJのミドストでボッコボコ!ビッグサイズは期待できないものの400g~600gまでがまとめて釣れることを確認。 プラ終了後、いろんな選手の話を聞くと、結構釣れていたようで景気の良い話が飛び交う。「3キロは要るね」「2500gではただの人だよ」などなど・・・。
しかし、僕個人の意見は違った。一応、桧原湖でJBトーナメント(地方プロ戦ですな)が開催されてから8年間毎年出場してきた経験もあるし、優勝経験もあるのでそれなりの自信があるのだけど、2500g(5本)でTOP5に入らないなんてあり得ない。ましてやハイレベル大人数のマスターズ戦で2デイとなればウェイトが下がるのは確実。優勝は初日2400g、2日目は2200gで可能と見た。2000gを2日間続ければお立ちだろうと。

7/7~9 桧原湖 JBマスターズ戦
試合当日は雨も降らなければ風も無く、前週の釣り方は崩壊・・。例年にない水位の高さとスポーニングの遅れがシャローのサイト組に幸いし、結局河口湖の釣りとほとんど変わらない展開が優勢となってしまった。初日の結果を見ると桧原湖常連組の多くが大ハズシ(皆気負いすぎだって)。僕もプリプラを引きずりすぎて手堅いキーパーパターンへ移行するのがワンテンポ遅れ(大人数試合ではこれが致命的)、狙いたいポジションに入れず苦戦。
ふと閃きで入ったプラでは触ってない場所でキッカーとなる40オーバー(950g)を獲って雄叫びをあげるも後が続かず、無念の3本で帰着。初日81位と痛恨の出遅れ。
2日目はきっちり5本揃えたもののキッカーが入らず35位。総合44位で終了。

7/11~14 ロッド開発のため海外工場へ出張
2007年モデルの開発も佳境に入りつつあり(05年から継続していた仕事が多数)、サンプル作製のため海外工場へ。精度の高いサンプルを作ることで実釣テストでの絞り込みが容易になるので、開発過程において非常に重要です。

7/15~16 江戸川 テナガエビ釣り
友人家族がテナガエビ釣りをやってみたいってことなので、江戸川へ(15日は下見です)。友人のお子さんはお兄ちゃんが小学3年生、妹ちゃんが1年生。お母さんも結構マジで釣りまくって堪能しました。

7/27 ~ 31 北の某湖 テスト
というわけで、海外出張で作りこんだサンプルなどを携えて北の某湖でテスト。湖はアオコ大発生で結構タフ。また猛暑で人間にもタフなため、真っ昼間の釣りはちょっと厳しい。朝の4時から昼まで頑張って、いったん休憩(昼寝とも言う)、夕方4時から再び湖上へ出て7時まで釣るというスケジュール。
ELT-CS66CMLJELT-CS66CMJはELITEクランクシャフトシリーズの追加モデル。ベースはFVR-CSシリーズなので出来は全く問題ない。後はグリップの長さやロッドアクションの確認作業で、こういう目的では釣りまくるのが一番。

ELT-CS66CMLJでのクランキングで。リップラップやテトラ帯でのクランキングにはグラスが欠かせない


今回特に念を入れてテストしたのはTAV-GP611CMLP+Jという6’11”のミディアムライトパワープラス設定のロッド。このロッドは超ソフトティップを持つピッチンフリップロッドで、ベイトワッキーやノーシンカー、ウルトラライトテキサス、ウルトラライトラバージグといった、アシなどのカバー撃ちを目的としながらも限りなくフィネスなスタイルに対応すべく作られた。霞ヶ浦や利根川水系をメインフィールドにしている方なら「あ、あの釣りね」とすぐに理解してもらえると思う。

6.5インチカットテールネコリグ、5g以下テキサスリグ+スモールワームなどはハイプレッシャー下のアシやテトラ攻略には欠かせないが、リグが軽量なのでヘビーなロッドではノー感じになってしまうし、シェイクなど小技も利かせにくい。だからといってカバーを撃つからには掛けたらバスを引きずり出すパワーが不可欠。それゆえスピニングのようなソフトティップを持ちながらもベリーからバットにかけてしっかりとしたパワーのあるロッドで無ければならないというわけですな。

フィネスなカバー撃ちはこれから需要の高まる釣り方。しかしバランスの取れたタックルがなければノー感じになる


ウルトラライトテキサスには対応できるワームが案外少ない。ネガカリしないボディを持ち、適度なアピール力ながらもコンパクトサイズ。トータルなボリュームとアピールのバランスが取れていて、3.5g、5gといったシンカーでも投げやすい自重となると選択肢は非常に限られる。「そんなに小さいテキサス用のワームなんて要るの?」と思われる方もいるかもしれないが、メインベイトが小さなエビ類の時や、何らかの原因でタフ化した場合にはノーマルサイズを圧倒する場合が多々ある。事実、このテストでは僕の使うフラッピンホッグJr.(プロト)の5gテキサスが同船者のフラッピンホッグやZBCウルトラバイブスピードクローに圧倒的な差をつけてしまったのだ。

今回はこのフラッピンホッグJr.(プロト)が激ハマリ
“>
オリジナルサイズとJr,サイズの比較。このボリューム差が劇的な釣果の差に繋がった?


琵琶湖、桧原湖、北の某湖、利根川、霞ヶ浦・・・テストの繰り返しで製品の熟成は進んでいくのですが・・・しんどい作業です。

USA奮闘記Part2 古沢勝利

2006.9.7 Update

みなさん、こんにちは! 日本はベストシーズン突入だと思うのですが(暑過ぎか?)僕はもうすでにシーズンオフです?実は、僕が出場しているトーナメントは、1月~8月までで、全ての日程が終了してしまうので、今がシーズンオフなんだ。しかし、まだどこにも釣りに行ってません。日本では。(笑)そのうちどこかに行こう!とは思っているのですが、まだ未定。なので、話題がありません。(嘘です。笑)

冗談はさて置き、今シーズンのトーナメントで僕が多用していたルアーの話を少し。 僕は、基本的には何の釣りでもやるのですが、個人的にはクランクベイトの釣りが好きなんだ。特に浅いレンジを釣るシャロークランクの釣りが好きだけど、今年はあまり出番が無かったなぁ。でも、ミドルからディープレンジを釣るクランクベイトの釣りをする機会は、とても多かったんだ。この手のクランクの釣りは、今までにもしていたけど、こんなにやったのは初めて!って思うくらい、今年は投げまくった。その中でも、特にディープクランクの出番は多かったなぁー。アメリカでは「ディープクランク=DD-22」みたい風潮があるので、アメリカ人がディープクランクをやる場合、このルアーを使う人がすごく多いんだ。僕の場合、ディープクランクの釣りは日本で覚えたので、マッドペッパーマグナムを使う事が多かったけどね。(ウィ-ドエリアはファットペッパー)このルアーを覚えた頃は「ディープクランク=マッドペッパーマグナム!」みたいな図式があって(「これじゃなきゃ。ダメ!」みたいな雰囲気もあった。そういう時代だったんです。笑) 他のルアーを試してこのルアーを使い出した訳じゃなく、ただこのルアーを使ってたんだ。もちろん釣れるから使ってたんだけどね。でも、それ以上の事もそれ以下の事も分かってない事に、今年初めて気が付いた。(笑)「郷に入っては郷に従え!」ではないけれど、アメリカではアメリカの定番ディープクランクを使うじゃないですか、その事でマッドペッパーマグナムの長所、短所が見えてくるんですよね。(こうやって書き出すと分ってくるけど、意外に気がつかないよね。俺だけか?)ルアーの長所、短所が見えてくる事で、そのルアーの効果的な使い方が今までより明確に分ってくるね。
今年のトーナメントで活躍したDD22とマッドペッパーマグナム

この手の釣りをする時って、朝から晩までやってる事が多いんで、1日1000投してるか2000投してるか分らないぐらい投げてるんだけど、マグナムは引き心地が軽いんで、疲れ具合が全然違う、楽!(笑)これって大事だよね。
疲れてくると集中力が落ちてきて(若い頃は平気だった?)キャストが雑になる→あまり飛ばない→潜らない→狙いたい所を上手くトレース出来ない→釣れない。
または、巻くのが雑になると→根がかる→ルアー無くなる。仮に魚が掛かっても、バラス確率が高くなるだろうしね。
それからもう1つ、忘れちゃいけないのが、重心移動が付いてる事。最近、重心移動については、色々と意見が分かれてるみたいだけど、やっぱ投げ易いし飛ぶよ!この手の釣りって、飛距離が重要になってくる場面が多いんで、飛ぶって事は大事だよね。確かに、ルアー自体が重たければ、重心移動が付いて無くても同じ距離を飛ばす事は理論上可能だけど、実際は投げ易くないと上手く飛ばせないよね。まして、1日1000投2000投、風が強い日などを考えると、1日中安定した距離を出すためには、投げ易さは重要なファクターだよね。

あぁ、何かこうやって書き上げていくと「ディープクランクは、マッドペッパーマグナムがあれば、やっぱOKじゃん!」みたいになってきちゃうね。でも、ルアーは適材適所と言うか、1つのルアーで全ての場面をこなす事は出来ないよ。(アクション、カバーのすり抜け、投げ易さなど、全てに於いて満点のルアーがあれば別だけど、残念ながら今のところは無さそうだね。)ディープのクランクベイトフィッシングを僕がやる場合、必ず他のルアーも視野に入れてるし、使う事もあるよ。
ディープクランクにおいては飛距離と投げ易さは重要なファクター

教訓その1 「他のルアー見て、我がルアー見直せ!」
(「人のふり見て我がふり直せ!」にかけてみました。ちょっと違うか?)
それでは、また。(笑)

日々是開発 Part4 鬼形 毅

2006.7.31 Update

6月を振り返る(遅いですが・・・)

 

6/2~3 利根川 (TBCオープン)

 

今年からエントリーしているTBC(利根川バスクラブ)のオープントーナメント。前日プラでは下流域の水深のあるアシやクリーク、その周辺のクイなどアフターの魚が付きそうな場所で好感触。関東では最近不可欠なライトテキサス(1/8oz.にスモールワーム)やベイトのネコリグ(1/32oz.ネイルシンカー+6.5“カットテール)で探るとキーパーがポツポツと獲れる感じ。この釣り用に開発が進むプロトロッドも少しずつ熟成されてきた。ただスタート地点からは遠い!30km以上ありそうで結構走ります。
で、試合当日ですが・・・。
チビ1本で終了!朝から全開で走って撃ってを繰り返すもなぜか釣れず・・・。同じような場所を回っている他の選手とのバッティングを避けながらなんとかバスとのタイミングを合わせようと試みるも不発・・・。
優勝は結局支流の川だったので、まぁこれは仕方なし。しかし!表彰台の一人はバッティングしていたあの選手・・・。やっていることは似ていたけどタイミングなのか?いや、それだけではないね、たぶん。やっていることの精度が違うんだろうなぁ。

 

6/11 フィッシングパル佐野 (B-AREA GAMES)
 


管理釣り場のバス釣りを誰でもより楽しく、刺激的に楽しむために企画されたのがB-AREA GAMES。この管釣りのトーナメントに参加するのは、僕の場合は市場調査的な意味合いも多分にあるのだが、参加者の皆さんは熱い!友人のお子さん(ユータ君、小学校3年生)が今年から参加しており、応援するのもまた楽しみの一つだ。。

「ちょっと遠いけど、雨の中でも集中して釣り続けるユータ君。並み居る管釣りマスターに混じり、なんと予選2位!」

 

当日はあいにくの雨だったが、なんとその友人のお子さんが予選を2位通過!うちのカミサンも敗者復活戦からなんとか決勝へ。終わってみれば二人とも夏に予定されているクラシックの権利を獲得。めでたしめでたし・・・。

6/19~24 琵琶湖 (テスト)
 
詳細は別編で!



6/24 江戸川 (テナガエビ釣り)

 
まぁ、この時期の風物詩ですよ。釣って楽しい、食べておいしいテナガエビ。自宅近くがまさに人気スポットだしね。江戸前の粋な釣りってやつですな。琵琶湖の帰りに直行。我ながらよくやります・・・。
「このサイズなら引きも強烈」 で、ご覧の通り、おいしくいただきました」
 
6/28~29 桧原湖 (テスト)
 
スモールマウスの聖地、桧原湖。今年はやはりシーズンがずれているようだ。高く保たれた水位。そしてスポーニングの遅れ(というよりダラダラと続いている感じ?)。この2日間は好天で蒸し暑く、まとまった雨が降っていなかったこともあり、いつもより多いシャローの水がいまいちのように感じられた。とりあえずテストなので魚を掛けなきゃ話にならないし、それもテストアイテム(今回の場合はELTシリーズ初のソリッドティップモデルだ!)に応じたリグ、場所で使わなきゃならない。色々考えた結果、プリスポーンの個体よりも早めにスポーンを終えたサイズの良いポストを狙うことに。ポストの魚は食いが渋く、よりソリッドティップの利点を感じることが出来るはずだしね。

スポーニングエリアのやや沖(このときはシャローにネストがあったので、なるべくネストの多いエリアの沖)のフラットに絡む何か、ウィードやスタンプ、岩などが狙い目。結果は上々、テストとしては上出来だったんだけど、残念ながらプロトロッドの出来は不合格・・・修正が必要となってしまった。
もちろん、スモールマウスに効くミドストでも好釣果。こちらは回復系の魚が狙い目となり、エビフレーバー入りのPDLシャッドシェイプECOが抜群だった。
 
「プロトロッドでキャッチ。このサイズならアベレージよりは大きい」
6月は琵琶湖に1週間いたせいか、他の場所での釣りは少なめ。もちろんテスト前にはその準備、サンプルの作成があるし、テスト後には結果をうけて修正点をまとめ、新たなサンプルを作ったり、生産に進む場合はその手配などを行わなければならず、会社のデスクで仕事もしてますよ。




日々是開発 Part5 鬼形 毅

2006.7.31 Update

琵琶湖テスト編 7/19~24

 

琵琶湖はロッドのテストに最適な場所のひとつである。なにより釣れる魚が大きい。こんなに50オーバー、60オーバーがシーズン中に多く釣り上げられるフィールドは国内には無いし、本場アメリカでさえそんなに無いだろう。また、豊富なウィード、複雑な浚渫、大規模な湖流と多種にわたるベイトフィッシュの存在、取水塔などマンメイドストラクチャーの存在、北湖と南湖のロケーションの違いなど、その特徴は数多くある。
もちろん、だからと言って誰でもどこでもビッグバスがボコボコ釣れるのかと言うとそんなに甘くは無い。多くの特徴を持つということはそれだけ釣るためには多くの要素を考えた釣りを展開しなきゃいけないということ。きっちり狙っていいサイズのバスを釣り上げるのはそんなに簡単なことじゃないのだ。

そんな琵琶湖でガイド業を営んでいるティムコ契約スタッフがいる。琵琶湖の今を知る、今を釣るなら、彼らと一緒に釣りをするのが最善の選択と言えるだろう。テスト釣行となれば尚更ってわけだ。
で、今回は琵琶湖ガイドと一緒に琵琶湖を攻略(テストだからね)、ビッグバスをガンガン釣って(ま、テストだし当然だな)、夜は近江牛で満腹だ!(ん?)

ティムコスタッフの琵琶湖ガイドは総勢4名。今の琵琶湖クランキングブームの火付け役、でかバス専門ストロングスタイルの国保誠氏。今や予約困難売れっ子ガイド、週刊ルアーニュースの連載でもおなじみの理論派、平村尚也氏。若手有望株、今期からガイドをスタートさせたTOP50プロの市村直之氏。そしておなじみアイバーソンこと相羽純一氏。スタイルも経歴も違うが凄腕の4名と日替わりで琵琶湖を釣ることで、今の琵琶湖で求められるタックルを研究しようというわけ。

特にテーマとしたのはスピナーベイトのスローロール用ロッドの開発。TAV-GPシリーズでのリリースが決定している。そのほかにもいくつかのプロトロッドを持ち込み、テストは進められた。ヘビーウェイトのスピナーベイトを投げ倒せるキャスト性能、ブレードのバイブレーションを感じる感度、ウィードにスタックさせずにリトリーブを可能にするシャープさ、ビッグバスの硬い口をぶち抜くフッキング能力など、求められる要素は多い。
とにかく投げる、巻く、掛けるを繰り返すことで不具合点を洗い出していくしかないのだ。

 
今回はスローロールロッドを念入りにチェック。グッドサイズをヒットさせるも課題多し

まぁ、平村氏はルアーニュースの記事を読んでいる方はお分かりのように、なにせ理論派(ま、平村ファンドマネージャーですからな)。それゆえロッドのへの要求も具体的で厳しい。湖上でビシビシしごいていただきました。

今回はなんとアメリカへ移住し本場のバスフィッシング習得に励んでいるコジコジこと小島宏氏も一時帰国の合間をぬって急遽合流。ロッドに関する意見交換のみならず、アメリカネタも満載での湖上テストとなった。
コジコジ登場!昨夏にレイクユーファウラで釣りした時以来の再会ですな。さすがに釣ります あっさりデカバスキャッチ。これからの動向が注目されるガイドのひとり
国保氏はストロングスタイルばかりが注目されるが、実はかなり要求は細かい。プロガイドカラーを提案されたときも細部にわたるコダワリに驚かされたものだ。今回はそのプロガイドカラーの新色もテスト。これからのウィード周りのクランキングには強烈に効きそうな色が完成した。もともと「オリーブアユ」というグリーン系の透けるカラーがファットペッパーにはラインナップされていたのだが(他社も最近真似してますな)、それをさらに煮詰めた結果、生み出されたのが新色「藻ギル」。夏以降、必携です。


プロガイドカラー新色「藻ギル」。釣れます

夜にはお楽しみの近江牛を食べながら、楽しい時間を過ごす。平村、国保、小島氏に加え、O熊氏が合流。実は僕と彼らはJBトーナメントで同じカテゴリーに出ていた時期があり(平村氏はJB2のパートナーでもあった)、個人的な付き合いは結構長い。僕がトーナメント出始めたころは琵琶湖の周囲のことなど良くわからず、彼らに食事や風呂の場所を教えてもらったり、船の上げ下ろしを手伝ってもらったりとずいぶん世話になったものだ。
当然、バス釣りに関してもたくさんのヒントやアイデアを僕に与えてくれる。
今となっては小島氏が渡米、平村、国保両氏はプロガイドへ、O熊氏はJBトップカテゴリーへ昇格と選んだ道は皆違うが、私にとって釣りを通じて得た大切な大切な友人である。「今度このメンツが集まるのっていつになるんだろ?」

後半はミックバスクラブへ移動し、市村、相羽両氏と同船。市村氏は今年からフェンウィックチーム入り。20代前半の若さながらJBトップカテゴリーに昇格し、琵琶湖でのガイドもスタートさせたまさに期待の星だ。実は彼との同船は初めて。開発担当として彼のスタイルや考え方は気になるところだし、楽しみにしていた。ま、テストはもちろんだけど、契約プロのスタイルを深く知るっていうのも大事な仕事だからね。

プライベート釣行を楽しむ市村プロ TAV-GP70CHJでグッドサイズキャッチ。

翌日の相羽氏とはひたすらトップウォーターゲームを展開。ライディングペッパー、デュアルソニックと好反応であったが、いかんせん天気が激雨。写真は残念ながら無し・・・。

さて肝心の釣果だが、琵琶湖としてはイマイチだったように思える。とは言え写真のようにグッドサイズが釣れるのだから、やはり琵琶湖のポテンシャルは凄いものがありますな。

 
僕も釣らせていただきました。テストだからね、釣っておかないと TAV-GP610CHJ(スローロール用プロト)でグッドコンディションをキャッチ。浮かない顔しているのはロッドに不満点があるから




野尻湖攻略ガイドPart4(長谷川武宏)

2006.7.31 Update
~相羽プロ4連覇達成編、そしてムシ~



JB TOP50野尻湖戦は皆さんご存知の通り、相羽純一プロの同レイクメジャートーナメント4連覇という偉業によって幕を閉じました。プリプラクティス
から本戦まで、相羽プロの心理的な心の動揺・自信・不安など、様々な思いに、時には落ち込み、時には異常なくらいハイテンションに、という彼の変化を見てきた私にとって、昨年とは違い、今回の野尻戦は相羽純一の楽勝!と予想できないほど、パターンもエリアもめまぐるしく変化してしまったという状況でした。長野県での災害でお分かりになりますように、豪雨による異常な増水、考えられないような場所でのインレット(雨による)の出現など湖の環境面での大きな変化、季節の変化などが複雑に入り乱れての状況変化。まさに野尻湖解禁以来、初ともいえるようなすさまじい変化を湖は見せていました。それは本戦の初日、2日目の結果を見れば明らかだと思います。その中で勝利を引き寄せることが出来たのは、まずムシ本来の持つ能力の差(アイバムシ・プロト)、キャスト距離、方法(TAV-GP70SL-Jプロト)そして風、湖流などの状況変化に即座に対応したエリア選択、更に落とし場所といった、ムシ攻略の全ての要素を見切ることができた相羽プロの素晴らしい技術、センス、能力の賜物であったと思います。本当におめでとうございます。

今年の野尻湖は冬の豪雪という異常な季節を経て解禁しましたが、気温・水温などは例年より約1ヶ月近い遅れという状況の中で、水位の変化などは例年通りの変化をみせ、ある意味では順調に時間が経過してゆきましたが、この梅雨入りから状況が一変、雨また雨という日が続き、ボトムでの釣で爆釣、そしてムシパターンでも爆釣とも言えるように異常なくらい好釣果が続出してきました。特に6月中旬から7月18日までのブレイク系(ボトムの釣)の釣れ方は凄まじく、ガイドでも1日2人で60本以上(それもほぼ40がらみ)という結果も見られました。そしてJB戦プラ初日(7月19日)、いきなりボトム系が完全沈黙!変わってムシ・セミパターンが爆発!何でもどこでも!といった状況で、混戦必死の様相でした。そして本戦初日。やはりムシ系組がほとんど上位を占め、ボトム系は苦戦、というよりもムシ系攻略がほとんど、といっても良いほどムシ爆釣モードに突入!2日目もか?と思いきや2日目はムシパターンは急降下!かといってボトム系がいきなり完全復活とはゆかず、初日上位組のプロもかなり苦戦をしいられ、搾り出すように拾ってくる、という激変にみまわれました。これは初日まで一気に増水し続けた水位に対して初日夕方6時頃から始まった減水と少しばかりの晴れ間、の事実が大きな原因だと断言出来るでしょう。従ってこの事実に気がついたプロは、エリアの大きな変更、ムシ・セミの落とし場所を変える、という大きな戦略変更が可能であったと思われます(相羽プロもこれには気がついていたのでしょう)この事実から分かるように、野尻湖のムシ・セミパターンはまずムシの精度(色・重さ・浮き方など)、キャスト距離、エリア選択が必要不可欠になります。浮かせた方が良いのか、サスペンド(スローシンキング)させた方が良いのか?完全風裏が良いのか、潮目(湖流の緩み)が良いのか?ブッシュ・オーバーハング際(奥)が良いのか、ブレイクの岩の上か?といった状況判断をする必要が絶対あります。野尻湖では基本的にボトムの釣は南系の風と北系の風では狙い目となるエリアが全く違ってきますが、ムシ・セミのパターンであってもそれは全く同じだと私は思っています。ムシパターンでは原則としてボトム系とは違い、風の無いエリアが第1の選択だとは思いますが、状況の変化にあわせて即座に変更してゆくのです。そして出来る限りロングキャストを心がけることだと思います。その点ではTAV- GP 70 SL- J(プロト)は最高です。相羽プロ4連覇記念の限定ロッドとして発売の予定ですので楽しみにしていてください。

7月末現在、ムシ・セミパターンは絶好調です。もちろん先述ように様々な条件を絞り込んでの結果とも言えますが、ビッグ・ラージ、50Upスモールも含めかなり楽しめる事と思います。ただし、これからは一般プレジャー系・ジェット・遊戯船・遊覧船などの水遊びが最盛期を迎えます。このプレッシャーも加わってきますので、難しくはなってきますが、梅雨明けと共にベイトがらみのディープでの釣も面白くなって来ると予想されます。
ムシ・スモールラバージグ(シャッドシェイプトレーラー)・シルクワームを持って、是非野尻湖にお越し下さい。

日々是開発 Part3 鬼形 毅

2006.6.15 Update

「5月を振り返る」

 

5/2~5 霞ヶ浦

 

5月は大型連休からスタート。例年だと連休を使って某北の聖地に遠征に出かけるところだが、今年は連休明け翌週にJBマスターズ戦が霞ヶ浦で開催されるため、そのプリプラクティスをきっちりやろうってことで、4日間霞ヶ浦へ。この前週にも行って、本湖東岸でプリスポーンの良いサイズが出たので(釣ったのはウチのカミサンですが・・・)、試合本番は季節が進んでネストか思いっきりポストと予想。他の選手のプレッシャーも考慮すれば、フィネスな釣りを中心に展開することを意識して練習した。

「フラッピンホッグ、当然釣れますな。」
 

PEラインセッティングによるスピニングでのカバー撃ち(スモールラバージグ+シルクワームプロト)、1/8oz.テキサスリグ(タイニーブラッシュホッグ)、ベイトネコ(6.5カットテール)なんかを中心に使用。釣果は「結構釣れるなぁ~」と好感触。

それにしても、5月の連休中の霞ヶ浦って久々に行ったけど、常陸利根川なんてウェイクボード、ジェットスキー、パワーボートが縦横無尽。引き波凄くてうんざり。僕は嫌い。あとこの時期は強風が吹いてババ荒れになることが多く、いかに僕の愛艇をもってしても結構辛い日も。連休中もしっかり荒れて体の節々が痛い。車中泊ってのも原因かな。

 
5/12~14 霞ヶ浦


JBマスターズシリーズ第2戦のため木曜日の夕方から霞ヶ浦入り。12日木曜日に前日プラ。朝から強風が吹き、スタート地点の大山スロープ前は既に白波状態。それでも愛艇を駆ってプラで好感触の常陸利根川、本湖東岸をめぐって終了。
実はプリプラの段階で得た感触を元にロッドを見直してきて、ある旧モデルをベースにグリップやガイドの仕様を改造したロッドを3本導入していた。これは来期新製品の開発に良いヒントとなった。ロッド開発には多くのサンプルが必要になるが、過去にボツになったサンプルや廃番商品の中に、重要なヒントが隠されていることがままある。僕の場合も既に数百本というサンプルを手がけてきた(製品化されたのも百は超えている)ので、それだけヒントを多く持っているとも言える。それゆえ、サンプルの管理と内容の把握は非常に重要な仕事なのだ。

マスターズ戦の結果は、初日と2日目の魚のポジションの変化や選手のプレッシャーへの対応、フィネスな釣りのスキルなど、自分の力不足を痛感させられることになり、48位。10月末の野尻湖決勝への出場権は獲得したものの、う~む、イマイチ・・・ですな。

 

5/21 利根川本流

 

プライベートで課題にしている川でのバスフィッシング。特に潮の干満に影響を受けるいわゆるタイダルリバーの攻略は、日本のフィールドで体感できる場所が少なく、自分の釣りの幅を広げる上では不可欠と考えていた。正直、全く理解出来ていないので、今年は勉強の意味合いを込めて最近勢力を拡大させつつある団体、TBC(利根川バスクラブ)のオープントーナメントにエントリー。その練習もかねて利根川へ。とにかくエリアが広く(スロープから最下流までは50kmくらい?)水中堤防など危険箇所も多数なので、まずは安全に走ることが出来る航路を確認し、GPSに入力する作業を繰り返す。流れの強く当たるアウトサイドにある乱杭、テトラの構造、小さなクリークの水深などを確認して作業終了。はっきり言って釣れません。でも魚探しは楽しいね。

 
5/25~30 北の某湖
 
春の訪れが遅れていると言われ、連休中は不調が伝えられた某湖へロッド開発のフィールドテスト。営業のO君に同行願い、みっちり釣り込み。とにかく朝の4時に宿を出て、夕方6時半まで湖上にいて釣りをするという生活を5日間。霞ヶ浦の試合で導入した改造ロッドやカバーフィネス系スピニング他諸々のロッドの進むべき方向性や、迷っていた点の答えが見えかけてきた。机上の計算では絶対にわかりえない細かな感覚は実際の釣りにおいてのみ知りえることが出来る。だから開発の仕事において実際に釣りをすること、フィールドテストは不可欠なのだ。

さて北の某湖の状況だが、田んぼの代掻き水の流入もあり、なかなか安定した状況ではなかった。エリアによってプリ、ネスト、ポスト、アフターの魚が存在しており、滞在中の天気や水温の変化でそれらのポジションが変化していった。それでもポジションと釣り方を掴んだときの爆発力はなかなかのものがあり、5本で5500g程度まで伸ばした日も。ちなみに同日開催されたマリーナの大会では優勝が5本で5900g程度だったので悪くはない釣りをしていたとは思う。本数的には毎日船中50本程度。

フラッピンホッグのテキサス、PDLデュアルソニックプロト、ハーフスピンなどが活躍。ロッドは開発中プロト以外には、S-TAV76CMH-TJ+PE5号+5/8oz.テキサスリグ、TAV-GP69CMHJ+10gテキサスリグ、TAV-GP69CMJ+ヘビーダウンショットリグ、ELT-CS70CMJ+PDLデュアルソニックといったセッティングがメインとなった。



「プリの魚を見つけるとこのサイズ。ブレイクラインに近い、アシ先端でヘビダンひたすらシェイクだと連発。意外とシビア」

「プロトのPDLデュアルソニックでもキャッチ。騒がしさ、衝撃など完成度高し」


アシ撃ちを中心にした釣りなので、フリッピンスティックは不可欠。何度も言うが、フリッピンスティックは専用のものが絶対。7ft程度の強めのジグロッドとは別物だと考えなくてはいけない。フリッピングは投げ方や釣り方だけを指すのではなく、システム全体を現すもの。ロッドはもちろん、ラインやフックなどバランスが重要で、その選択を間違えると本来の働きが出来なくなる。
個人的にはシャローマッディーウォーターにフリッピンスティック持って行かないなんて考えられないなぁ。

「こういうカバーから確実に魚をキャッチするにはフリッピンスティックにPE5号程度は欲しい。」   「フリップでは多数キャッチ。フックに目が行った方、鋭いです」
 

と、5月は怒涛のように過ぎていった。琵琶湖周辺のアングラーから見ればショボイ釣果だろうけど、東日本に住んでいるとこんなもんです。釣れないなら釣れないなりの楽しさもあるけどね。バスフィッシングは魚を探す釣りだから、いろんなところで釣りするのはやはり最高です。




シケイダージャンボ詳細情報!

2006.5.22 Update

70mm 13gフック:カルティバST-36BC #5
適合ライン ナイロン6~12ポンド 価格¥1,680(本体価格¥1,600)

各地のフィールドやトーナメントシーンにおいて、トップウォータープラグによる「水面に落下した昆虫」を演出する虫パターンの有効性はトリックトラウト・シケーダーシリーズにより、ラージ、スモールマウスを問わず数々の実績から夏場のスペシャルメソッドとして証明されました。今回発売する「シケーダー・ジャンボ」は、シリーズに最大70mm/13gのボディによりベイトタックルによるロングキャストを可能にしました。また、リアルプリントソフトウィングとラトルサウンドは、セミが水面でもがく姿と音をリアルに再現しました。

■リアルアクション

シケイダージャンボはリトリーブするだけでローリングしながらウイングで水を掻き、昆虫が水面に落下しもがき震えるようなアクションを演出します。リトリーブ開始直後からアクションするため、プロダクティブゾーンを効率よく攻めることが出来ます。

リトリーブだけで水面に落下した昆虫を演出。アクションだけではなくボディデザインもリアルに表現。


■使いやすいボディーサイズ

ベイトタックルで楽に扱えるボディーサイズとウエイトにすることで、「スピニングタックル+ライトライン」ではなかなか攻め切れなかったオーバーハングの奥などのハードストラクチャーも安心して攻めることができます。また、飛距離も大幅にUPするため、セレクティブは大型バスにプレッシャーを与えることなく広い範囲を効率よく攻めることができます。

ベイトタックルで楽に使えるボディサイズ。ロングキャストを可能にしました。


■リアルプリントソフトウイング

シケイダーシリーズの特徴でもあるソフトプラスチック製のウイングは、デッドスローリトリーブから水を捕らえてアクションを開始します。リトリーブスピードを上げた場合でも、余計な水圧をウイングから逃がすため、様々なリトリーブスピードにも対応します。ソフトウイングが生み出す「柔らかい波紋と水音」はまさにリアル!セミの羽をイメージした葉脈のプリントもリアル!

リアルなプリントウイングはセミの葉派をイメージ。柔らかい波紋がバスにアピール。


■効果的な使用方法

まずは、スローにリトリーブしたときに動き始める限界のリトリーブスピードを覚えてください。かなりデッドスローリトリーブからアクションし始めるはずです。ロッドで細かくシェイクした時とあまり変わらないアクションがデッドスローリトリーブするだけで簡単に演出します。またリトリーブすることにより、突然のバイトにも素早く対応することが出来るため、トップウォーターでアリガチのバイトミスも極端に減らすことができます。リトリーブスピードの変化とポーズを織り交ぜることにより、様々な状況に対応できるルアーとして完成しました。

リトリーブすることによりバイトミスが極端に軽減。


カラー:全8色(上段左から) 047スズメバチ、048ダークハルゼミ、049アブラゼミ、052ミンミン、053ツクツク、063ビートル、090メタルハルゼミ、095パール羽化

オンラインカタログこちら

日々是開発 Part2 鬼形 毅

2006.2.1 Update

~ELT-CS70CMJ開発秘話~

 

さて、前回はフィッシングショーの注目新製品として、フェンウィックSmartシリーズのコンセプトを紹介しましたが、もちろん新製品はだけではありません。既存のブランドにも追加機種が登場します。その中から今回はELT-CS70CMJをご紹介しましょう。

■ELT-CS70CMJ

ミディアム~ディープクランキンを中心に、バイブレーションやスピナーベイトまで使用範囲を広めたUDグラス100%のグラスクランキンロッドです。個人的にグラス好きな私としては、シャロークランクのみではなく、ファットペッパーやマッドペッパーマグナムなどミドル~ディープクランクをグラスで使いたいという欲求があったのですが、なかなか需要の高まりを感じることが無く、保留としていたネタでもありました。また、ウィードの濃いエリアではグラスは不向きとする考え方が一般的であったのも製品化への障害となっていたのも事実です。
私は関東に住んでいることもあり、琵琶湖のような広大なウィードエリアを持つ湖が近くには無く、霞ヶ浦や利根川に代表されるハードボトムでのクランキング、つまり岩盤やテトラ、リップラップでの使用をメインに考えていたので、グラスのクランキンロッドは欠かせないものになっていました。で、本当にグラスはウィードエリアで不向きなんだろうか?と考えていたわけです。

琵琶湖ガイドの意見、契約プロの意見、はっきり言って皆バラバラ・・・。極論すればグラスかカーボンかは好みの問題となっていました。そんな悩みを吹っ切らせてくれたきっかけが、アメリカ訪問した際に会ったプロの意見であり、フィールドでの経験でした。

ある有名プロは、ウィード(アメリカではグラスって言うけどややこしくなるので、ここではウィード)エリアでバイブレーション引くのにもグラスロッドを使っていました。彼曰く「ウィード切るには張りがあるカーボンロッドの方が向いているかもしれないけど、バイトを弾く可能性があるし、デカいバスのヘッドシェイクでバレやすい。ただでさえバイブレーションはバレやすいから、それを少しでも防ぐ意味で粘りのあるグラスロッドを使う。ウィード切る目的は伸びの少ないPEラインで対応する。」また、ラリーニクソン(フェンウィック契約プロ、いわずと知れた大御所、Legendですな)と話したときも、「グラスロッドは欠かせないよ。トラップ(バイブレーションですな)やクランクにも使う。私はグラスが好きなんだ。ジャークベイトにも使うくらいだからね。」とのこと。

昨年夏に小島宏氏とジョージア州レイク・ユーファウラで釣りをしたときも、太めのPEライン(40lb~)とグラスロッドの組み合わせが実はものすごく使いやすいことにも気付かされました。太いPEはバックラッシュなどのトラブルも少ないし、伸びの無さがフッキングやウィードを切る作業を容易にしてくれたからです。

確かにシャロークランク専用に近かった従来のライトなグラスクランキンロッドではデカいシングルフックの付いているスピナーベイトや引き抵抗が大きいディープクランクは完璧に使いこなしにくいものがありました。またウィードの濃いところでは、やはりしなやか過ぎるブランクは必要以上にルアーがスタックしやすく、使いにくいのも事実でした。それでもなお、グラスロッドを必要とするアングラーも、その場面も少なくなかったのです。

新しいELT-CS70CMJはオールUDグラス。持ち味である粘りはそのままに、全体的にパワーを持たせてあるので、結構硬めに感じるはずです。当然オールグラスなのでそれなりの自重はあります。しかし、グラスで極端な軽量化を進めた上で、硬いアクションを出そうとすると、ブランクの薄い、いわゆるスカスカな感じに仕上がってしまいます。グラスはカーボンと比べ反発力が低いので、スカスカなブランクではルアーを飛ばすことも、魚を寄せることもままならなくなります。このELT-CS70CMJは、むしろ無理な軽量化を図らないことでブランクそのもののトルク、言うなればブランクの重さでブゥ~ンと投げることで投げやすく、魚のパワーにも負けないロッドに仕上げてあります。ファットペッパークラスを中心にミドル~ディープクランク、ウィードエリアでのバイブレーション、スピナーベイトにマッチします。裏ワザとしてはグラスの乗りの良さを生かし、ハードビッグベイト(40g~50g程度)に無理やり使うのもアリです。岩盤やテトラ、リップラップと言ったハードボトムエリアでは反発力を抑えたグラス特性がさらに際立ちます。根ガカリ回避能力も格段に上がります。

正直、グラスのロッドはナントカ~カーボンとかマルチ~製法とか関係ないし、クランキングに必要な性能を突き詰めればデザインもシンプルになっていきます。しかし確実に言えるのは、「必要なもの」はいつの時代も根本的には変わらないということです。グラスを使ったクランキンロッドは何10年も前から求められる要素は変わらないし、その答えを出すために、製品の精度を高めることこそが必要なのです。

グラスクランキンロッドはシャロークランク専用でも、タフコンでション専用でもありません。ELT-CS70CMJはグラスクランキンロッドの世界をより広げてくれる1本となるはずです。

ELTCS

さぁ、いよいよフィッシングショーです。ティムコブース内フェンウィックコーナーでお会いしましょう。


日々是開発 Part1 鬼形 毅

2006.1.19 Update

フェンウィック・スマート開発秘話

 
今年もいよいよフィッシングショーの時期が近づいてきました。2月3日からはインテックス大阪、2月10日からはパシフィコ横浜で開催される釣具業界最大のイベントであり、我々にとっても非常に重要で楽しみなイベントでもあるのだが、同時に体力勝負の2週間でもあるのです。というのも会場準備まで考えれば、各会場とも4日間連続の立ち仕事な上に、商品説明でしゃべりまくりの喉カラカラ、おまけに人ごみだらけで風邪ひきさんも多数ご来場となれば、感染するのも時間の問題ってな具合で、毎年倒れるスタッフが続出。昨年も大阪まで乗り込んだものの、ホテルでひたすら闘病生活を強いられた社員が何人かいたっけ…。
それでも、フィッシングショーは楽しみなイベント。新製品が実際に手にとって見ることが出来るのはもちろん、開発担当者に直接質問が出来るし、店と違って買わなくても嫌な顔されないで済むし(笑)。私も釣具業界人のはしくれだが、同時にいち釣り人でもあるわけで、当然他社の商品も気になるし、なにか面白いものはないかとワクワクしている。また、実際に商品をお使いいただいているユーザーの方と直にお話できるのもフィッシングショーの楽しみです。ロッドの選び方、ルアーの使い方、フィールドの情報など、教えていただくこともたくさんあるし、また、私のほうから発信できることもあるかと思います。ご来場いただく方は、ぜひお声をおかけください。大阪も横浜も全日程ティムコブースにおります。

さて、そのティムコブースで注目といえば、フェンウィック!でしょう。今日はその中から新シリーズである『Smart』シリーズのコンセプトを解説しましょう。

そもそもこの『Smart』シリーズの開発は、誰もが頭を悩ますロッド選びを、よりわかりやすく、それでいて的確に目的の1本にたどり着くために、作り手側がどうしたら良いか、ということを考えることから始まりました。特に廉価版のロッドにありがちな、「何でも使える汎用性」というのは、初心者の方には一見良さそうなコンセプトに感じますが、一歩間違えると「使い方は自分で考えろ」ともとれるし、何にでも使っちゃう=何用かわからないまま釣りを続けてしまう、そういう危険性もあるわけです。
ましてや、クランク用、ジグ用、ライトリグ用など様々な用途にいったいどんなアクションが適しているのか?なんてことは経験豊富なベテランバサーならいざ知らず、さぁこれから本格的にバスフィッシングに取り組むぞ!って考えている方々にとっては、そう容易に判断できるものではないはず。
例えば。

基本的な教則本(最近はそういうのもなくなってきたが・・・)を読んだり、ショップの店員さんに聞けば、「クランクベイト2.5m用」のロッドと「テキサスリグ用」のロッドとなると、大抵6′~6′6″のミディアムアクションがオススメってことになるでしょう。で、フェンウィックの6′6″ミディアムってなればTAV-GP66CMJ、ELT66CMJがあるわけですが、この2本って2.5mダイブのクランクベイトにははっきりって向いてない。スピナーベイトはいけるけど、クランクには向いてないのだ。もっと言えばジグ&ワームに向いている。

つまり。

同じミディアムでもロッドのアクション(テーパーとも言える)が設計段階でクランク向きに作られているかどうか、が重要なポイントで、6′6″のミディアムだからなんでもOKって訳ではないってことです。
だから多くのロッドが「クランクなど巻物系のロッド」とか、「ジグ系に最適」というように細分化されていくわけなんだけど、ならば「巻物用」ってどんなアクションが良いの?「ジグ&ワーム用」って?という疑問がわくのは至極当然の流れだと思います。
思えば、最近の作り手側は、ユーザーのそういった根本的な疑問をないがしろにして、「このロッドにこのルアーをつけてここで投げれば釣れる!」的な情報を流しすぎてきたように感じるのは私だけでしょうか?もっと基本的かつ普遍的な情報を正しく発信していただろうかと考えると疑問が残りますね。
ことロッドに関して言えば、「巻物系」「ジグ&ワームなどボトムコンタクト系」「ライトリグ系」などに大分され、それぞれに適したアクション=使いやすいロッドというものが存在するはずであり、その知識は基本的で普遍のものになるはずなのです。

『Smart』シリーズでは、「For Fast Moving」=巻物用、「For Jig & Worm」=ジグ、ワームなどボトムコンタクト用、「For Finesse Style」=ライトリグ用として、それぞれの釣り方に合わせたアクションを明確にロッドに味付けしています。だから、巻物用をお探しなら迷うことなく「For Fast Moving」の中から選んでもらえばよいし、どんなアクションがジグ&ワームに適しているのかを知りたければ、「For Jig & Worm」を手にとっていただけば良いってことです。

『Smart』シリーズを手にすることで得られるロッド選択の基準は、他のフェンウィックロッド、フラッグシップであるテクナなどを選ぶことになったとしても、十分役立つものです。あなたがバスフィッシングを続けていく上で、基本的な知識として、普遍的な指標となるはずです。

今回は、結構難しく堅い話になりましたが、ロッドコンセプトを語る以上、致し方なし!なのでご了承を。
いずれにせよ、大阪、横浜のフィッシングショーで何でも聞いてください。お会いできるのを楽しみにしています。

 


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開発インプレッション~フラッピンホグ~

2005.10.13 Update

既にホグ系ワームというのは、定番として定着した感があり、主にテキサスリグに多用されてきた。そんな中で、サイズやデザインの細部にこだわった各種ホッグタイプにはそのマテリアル特性と相まって、それぞれに長所短所が存在している。

ホッグ系の特徴としては、水中での存在感が挙げられる。取り付けられた手足のパーツが複雑に水を捕らえ動かす、“水押し”が生み出すその存在感は、マッディ、クリアを問わずバスにアピールする。今までのパドルやグラブにはない複雑で強い水押しこそホッグの特徴のひとつである。

さらにその複雑かつ強い水押しを持ちつつもボディサイズが比較的コンパクトにまとめられるのも大きなメリットのひとつである。長いレングスを持つビッグカーリーやバルキーなリザードも強い水押しを持つワームだが、いかんせんサイズが大きく使う側の抵抗感があった。しかしホグ系は強い水押しを持ちつつもボディサイズをコンパクトにまとめることが出来る。このことはバスのアベレージサイズが小さいフィールドやハイプレッシャー下では大きなアドバンテージとなる。

上記の特徴を踏まえつつ、さらに必要な要素を考慮すると、

①ウィードレス性能。
②フッキング性能とフックサイズのバランス。
③応用力。

という3点を付け加えなくてはならない。
は主にテキサスリグで使用されることが多い以上、ワーム本体そのものにも不可欠な要素である。つまり障害物に引っかからない=よりタイトに攻めることが出来るわけで、結果に直結する性能である。特に最近は1/8oz.~1oz.まで幅広いウェイトを背負いつつもネガカリしない(フックが無用に飛び出さない)ことが求められる。
は①と相反する要素である。これはメインのボディサイズを細くすれば事足りるのだが、そうすると①の性能が極端に落ちる。かといって丸く太いボディにするとこのフッキング性能が極端に悪くなる。そして太いボディは使用するフックサイズを選ぶ。つまり太いボディにはワイドゲイプのフックが必要となるが、3”~4”のホグ系には番手の大きいフックサイズが使用しにくい。ましてやカバー撃ちに使うならばフックのワイヤー径も選ばなくてはならず、実は細やかなバランスが要求されるのだ。①、②とフックサイズは釣果にダイレクトに影響する重要な要素と言える。
はテキサスリグ以外に使い道があるか?という点である。たとえばノーシンカーやダウンショット、キャロなどだが、特にジグのトレーラーとしての性能は出番も多く、重要である。

 

さて、ここまで述べた様々な特徴と要素を盛り込んだ新製品がGary Yamamoto Flappin’ Hogである。

1番目の手は先端の球体があらゆる方向から水を受け細かい振動と水流を作り出し、2番目のフラットな手はその水流を受けて動かしつつも、損なうことなく第3の最も巨大な腕へと流していく。

先端に楕円形の大きなハサミ(正確にはハサミ状ではないが)は外側に水を掴むリブを切ってあり、フォールからステイの際に他より抵抗を大きく受けてブルンブルンと強くアピールする。またエアをはらむ効果も期待できる。

そしてこのFlappin’Hogの名前の由来ともなっている大きいフラットなテール。いわゆるチャンクと呼ばれるジグトレーラーに見られるこの形は表面のとエッジの突起によりしっかりと水を捉え、ロッドワークに機敏に反応し、まさにFlappin’=はためくような動きを見せる。もちろんステイやフォール時にもアピールするのはジグトレーラーとして既に実証されているデザインである。

さて前述の①②③の要素についてはどうだろうか?

のウィードレス性能であるが、このFlappin’ Hogには今までのGaryマテリアルとは違い、ややハードなマテリアルを採用することで、フックのズレを最小限に抑えることが出来ている。よって無用なネガカリを防ぎ、カバー攻略を快適に行うことが出来る。
のフッキング性能は、ボディの断面を半円状に設計し、ややフラットで幅を持たせることにより、自重とバルキーさ、コンパクトな長さを理想的なバランスに仕上げ、なおかつノーマルゲイプのオフセットフック(#1/0~2/0)使用で完璧なフッキングが可能なデザインになっている。ビッグフィッシュからスモールフィッシュまですっぽ抜け防ぎ確実なフッキング性能を持つ。
の応用力は、Flappin’ の名の通り、チャンク状の大きなテールが付いているのでそのままラバージグのトレーラーとしても使うことが出来る。オフセットフックで頭部が割れてしまったカットしてからジグに装着してやれば良いし、従来のホグワームと違いジグを中層で泳がした際に回転することがない。ハサミが無くたってそのままパドルだと思えば使い続けることが出来るし、逆付けノーシンカーもアリだ。

 

以上のように、ホグ系に求められる要素は満載されているのがこのFlappin’ Hogである。プロトを使ったテストは日本各地はもちろん、強いベイトが求められるアメリカ南部のフィールドでも行われ、予想を上回る結果を残してきた。

Gary Yamamoto Flappin’ Hog。

満を持してデビュー。

開発課 鬼形 毅

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スーパーテクナシリーズ

2003.7.10 Update

テクナAV(アラミドヴェール)のファーストシリーズがリリースされて5年の歳月がたつ。その間に多くのラインナップが開発され、2003年にはTAV-GPシリーズによってリニューアルが成された。このTAV-GPシリーズはアクションの徹底見直しから始まり、グリップのセパレートハンドル化など、大幅に改良の加えられたシリーズではあるが、ブランクマテリアルに関しては初代テクナと大きな技術的変更はないと言ってよい。このような開発経過の中で開発担当者として常に頭から離れなかったことがある。それは現段階で「アラミドヴェールは究極の素材か?」というテーマである。

開発担当者として立場上、自社他社を問わず多くのロッドに触れる機会がある。もちろん触れるといってもただなんとなく振ってみるというレベルもあれば、実釣で使い込むまでのレベルもある(当然自社製品は後者)。他社製品に関しても気になるのは買ってみるし、オールドのロッドに関しても名品といわれる類のものはオークションで購入してみたりもする。その結果、「テクナって凄いなぁ・・・」とつぶやくことになるのだ。 特に自社製品の開発に関しては非常に難しい。やるからにはその時点で最高のロッドを作りたいと思うのだが、FVRシリーズやGWCシリーズでも必ず最後に壁として立ちはだかるのがテクナ=アラミドヴェールなのだ。それはあの筋肉と称される独特の粘りであり、軽量化がなされているのにもかかわらず、破損に対する絶対的な安心感があるとか、感度が良いとか魚がバレないとかそういういろいろな要素なのだが、それはおよそバスロッドに求められる要素の全てになってしまうわけで、結果的に「さあ困ったぞ」となっていたのである。

フェンウィック社との打ち合わせの中で「テクナがもう少し軽くなったら、どう?」という提案を受けたのは3年位前だった。もちろんティムコとしてはそれが可能ならば悪いわけがない。早速サンプルを作成して、チェックしてみることになった。 出来あがったサンプルを触ってみた感想は「軽い!」というものだった。ブランク本体は実に15%もの軽量化である。しかし・・・。 「粘り」が無い。反発力が強すぎる。その結果ミートポイントが狭くて投げにくい。挙句の果てにテスト中に折れた・・・。テクナのメリットが大幅にスポイルされてしまっているのだ。聞けばメインクロスを高弾性化したと言う。つまりブランク本体の素材を40tベースから50tベースに換えたというわけだ。やはり単なる高弾性化では駄目なのだ(高弾性のみを謳うロッドがいかに多いことか)。そこで、発想を転換し補強材であるアラミドヴェールを軽量化する方法とることにした。

そもそもアラミドヴェールとはアラミド繊維を薄いグラファイトクロスにランダム(多方向)に付着させたものを言う。この多方向というのがキモでフェンウィックの特許でもあるのだが、これによって「ねじれやつぶれ」に対するウィークポイントがなくなり、独特の粘りを生み出すことが出来る。通常ロッドの補強にはボロンやチタン、グラスなどが使われるが、そのすべてが縦繊維か横繊維といった決まった方向であるため、アラミドヴェールのような強度は出せない。アラミドを標榜するロッドも他社であるが、これも同様に縦横の組み合わせに過ぎない。このアラミドヴェールを軽量化するというのは充分可能な話で、要はアラミド繊維を付着させる薄いグラファイトシートを軽くしてしまえば良いのである。

素材から作り直さなくてはいけなかったため、通常の開発期間よりも長い時間が掛かってしまったが、軽量化されたアラミドヴェールが完成してからは比較的順調に進んできた。今までの扱いなれたテクナAVの感覚から、Newアラミドヴェール仕様のロッドの感覚を掴むまでには細かな修正が必要とされたが、各アイテムのサンプル作成が進むにつれて、その修正点が見えてきた。

たとえば、第1弾リリースが決定しているS-TAV70CMHJ。7′ながらも6′6″程度の取り回しのよさを実感出来なくてはスーパーテクナとは言えない。当然軽量化は最低条件だが、持ち重りしないバランス(リールを付けた状態で)、投げやすさ、強度などが求められる。
テストを依頼している庄司プロからも「5gテキサスを快適に扱えること、バイトを弾かないこと、スピナーベイトのスローロールに使えること」という無理難題(苦笑)を突きつけられ、大いに悩んだが、どうにか完成にこぎつけた。 まず、バランスの面でバット部分のガイドより上を全てアンサンド(無研磨)&無塗装フィニッシュとし、全てを研磨して塗装した状態よりも2%程度の軽量化とバランスの向上に成功した。
5gテキサスとスピナーベイトの両立は、ややソフトティップなティップアクションに仕上げることで満足できる状態になった。当然頑強なバットが必要だが、重量が増加するのは困るので、バット径をやや太めに設計し軽量かつトルクフルなバットを実現。また、高弾性ながらもキャストフィールの向上を目指し負荷がかかった状態でスムースに曲がるテーパーを作り上げた。

次にもう1本のS-TAV62CMJ。こちらはヘビーダウンショットなどに適した1本で、かなりティップアクションな仕上がりとなっている。6′2″という昨今の流れでは短い部類に入るこのロッドは、持った瞬間に頼りなさを感じるくらい軽く繊細である。当然強度面ではアラミドヴェールの補強により不安など一切ない。実はテスト段階でバキバキ折れてしまい、非常に悩んだロッドなのだが、どうにか完成を見た。 1/4oz?のヘビーダウンショットやノーシンカーワーム、シャッドプラグなどに使える汎用性と操作性の高さが魅力となっている。 この2機種に続き、現在開発最終段階に差し掛かっているモデルが2機種ほどある。いずれもスーパーの名を冠するにふさわしい仕上がりとなる予定なのでご期待していただきたい。

スーパーテクナを手にした瞬間は、おそらくかなりキンキンした印象を受けると思う。しかし、負荷をかけるとアラミドヴェールの独特の粘りを実感できるはずだし、使ってみればさらに理解できるはずだ。現段階で開発担当者としてテストにテストを重ねていると感じるのは 「アラミドヴェールは究極の素材。」 と言うことだ。なかなか手強いよ、これを超えるのは・・・・。

開発担当 鬼形 毅