今年の北上川、現時点の本数から言えば、例年をやや下回る程度であるが、水の状況のかなり影響されているように思えるのだ。その証拠に、釣果が顕著に示している。
二月の初旬に、雨によるササ濁り程度の増水で、ファーストランであろう遡上、まずまずの釣果が出、三月の中旬まで「ダラダラ」とした釣果、その後、例年の如く、彼岸近くに雨でまたまた増水、一日5~7本の本格シーズンイン、そろそろ重い腰を上げ釣行開始と思い、通い始めた3月16日、目の前でアングラーの手にするサクラマスを見た瞬間、一気に目が冴え、今まで燻ぶっていたサクラ魂に火が付いた。
翌朝、連日超過の出ているポイントへ向かい、釣友にここ数日の状況を確認後、早速、川面に向かってロッドを降る。数時間後、一番手前のカケアガリで、今年の初のサクラマスが
シュマリ90MDにヒット、数十秒間のやり取り、引き味を官能することなくネットをと、思った瞬間フックアウト。気を取り直し再びキャスト、同じポイントで、またまたヒット、約1分のやり取り、今度は無事ランディング。57㎝2.7kgの今期初サクラ、その一週間後、待ちに待った本格的は増水、「さあこれで一気にラッシュが来る」読みが的中、大爆釣劇の始まりである。

3月27日、前日の夕方短時間に7本キャッチの情報で、ポイントに入る。日が昇り始め、周りのアングラーのロッドが、次々に曲がる。それも私の周りでだ。日が昇りきる間に、5本、モーニングヒットの後、暫しの沈黙、そして漸く自分の
シュマリ90MDにヒット、ネットの中に横たわるスキニーな52㎝1.7kg、サクラマスには悪いがちょっとガッカリである。その後、私のロッドが曲がることなく終了するが、この日、川全体で約50本のキャッチの報告に耳を疑いたくなった。

2本目キャッチの後数回、釣行するが、2、3度アタリがあっただけでノーキャッチの日が続いた4月9日、待望の「至福の時」が来た。この日入ったポイントは、朝早くに同じアングラーが2本出ただけで、ソコリの時間には、ほんの数人になっていた。ただ釣友が帰り際に、沖合いのカケアガリで数回アタリが在ったと聞いていたので、粘る事1時間、ルアー着水後直に、ロッドが大きく弧を描いた。魚が縦横無尽に走る走る、この瞬間をどれだけ待った事か、絶頂感に浸る、気持ち的には5分、だが実際には2、3分のファイト、ネットに収まる64cm3.4kgの白銀の女王をしばし眺める。

昨日と同様のポイントに入り夕方3時まで投げ倒すが、川全体1本のみ、某ショップ店員と旧北(旧北上川)が期待ありそうだと言う話になり、マヅメ狙いで移動、何気なく入ったポイントで、3投目、流芯を横切った
シュマリ90MDを引っ手繰って行った。思わず歓喜の声が出た。数分後59cmのサクラマスがネットに無事に入ったまでは良かったのだが、撮影最中にリリース、とんだオマヌケである(苦笑)。かろうじて、一枚の写真のみが証人にと言う結末が待っていようとは・・・・・。

今後の北上川は、雪代がまったくと言って良いほど出ない今年は、雨待ちである。すればまた、至福の時を官能できるのかもしれない。普段はうっとうしい雨が、今はとても恋しい。このまま終演とならなければ良いのだが、4月の大潮周りで、釣果が著しく悪い。3月末のランがピークならば、疾風の如きあっという間に過ぎ去った、北上川のサクラマスシーズンである。そうならん事を、願わずには居られない。
≪タックル≫
ロッド:8.2ft、8.8ft
リール:シマノ ステラC3000、4000
ルアー:
シュマリ90MD、スプーン21g
ライン:サンライン トラウティスト ワイルド8lb、ソルトウォータースペシャル キャストアウェイPE16lb
PE用リーダー:ソルトウォータースペシャル ポケットショックリーダーFC16lb、20lb