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Bass Fishing社員ブログ 「勝利へのターニングポイントを目撃。北大祐が制したトップ50第3戦」開発担当の観戦記 Part4

2013.07.29

「勝利へのターニングポイントを目撃。北大祐が制したトップ50第3戦」開発担当の観戦記 Part4

Part3からの続き

優勝へのターニングポイント

P6
「ドックの石積みへアプローチする北選手。この時はジャストキーパー2匹のみ。」

我々が陸上から北選手のスキーターを発見したのは9:40ごろ。昨日なら強風でやれなかったかもしれない場所で、ドックの石積みや周囲のクイへアプローチしていました。この時点では小さいキーパー2匹のみ。このままでは苦しい展開になるかも、とこちらが思ったその時、沖目に並ぶクイへヘビーダウンショットをアプローチした直後、力強く合わせたゴールデンウィング(ワンオフプロト)が弧を描きます。
こちらも夢中でカメラのピントを合わせながら連写で撮影。

P8P9
湖上に響く、雄叫び。シャッターを切る我々も思わずガッツポーズ。

9:57 3匹目。キロフィッシュ!

まさに、この1匹が優勝への扉を開く魚となりました。クイの立っている場所、水深、風の当たり方をインプットし、北選手は次に行くべき場所を瞬時にはじき出したようでした。
小移動を告げ、指差した先には同じようにクイが並んでいます。

急ぎ湖岸を移動し、車から降りるや否や「釣るな、これは」と感じました。そして次の瞬間、北選手がフッキング!

P11P12

10:12 4匹目。キロフィッシュ!

再び響き渡る雄叫び。完全にパターンにハマっています。北選手は吹っ切れたように、エレキを上げ、対岸へ向かって走り去って行きました。我々はここで追跡を終了しましたが、立て続けにキロフィッシュをキャッチする現場に立ち会えたこと、そしてパターンを掴んだゆえに、この後も釣るであろうという予感に興奮度MAX。「これは・・・あり得るよ。」と会話をしながらオブザーバーのツイートに注目していると・・・!

11:12  5匹目。キロフィッシュ!
11:13  6匹目。800g。入れ替え!

完全にパターンを捉えた北選手は条件の一致するクイをランガンして撃ちまくった結果、リミットメイクばかりか入れ替えにまで成功したのです。そのうちキロフィッシュが3匹。推定ウェイトは4キロを既に超えています。
上位陣のツイートを見る限りではリミットメイクに成功している選手いなかったので、いよいよ大逆転が現実味を帯びてきました。

 

逆転!トップ50初優勝!
無事帰着を済ませると、トレーラーウェイン、しかも最終を指示されました。Day1
上位陣は大崩れしてはいないものの、風が弱まった関係でさらに釣れる展開となったおかげで、Day2単日では下位に沈む結果となってしまいました。最終ウェインとして北選手が登場した時には、優勝に最も近い存在となっていたのです。
結果は4495g/5匹。単日トップウェイトばかりか、2日間のトータルウェイトでもトップになりました。

P14「トレーラーウェインの順番はラスト。ギャラリーの前で自己の存在をアピールする最高の舞台。」

この試合のターニングポイントはDay2の3匹目。我々の目前でクイからキロフィッシュを釣ったあの瞬間でしょう。北選手自身も、それまでは「まずは揃えることが大事。」という内容のコメントをオブザーバーへ発しているように、キーパーパターンを進めていくことから入っていたはずです。
それが3匹目キャッチの瞬間、キッカーパターンへ移行する号砲となり、身上であるラン&ガンスタイルへ走りだしたのです。事実、発言内容も「ハイリスクハイリターン上等!釣り抜くだけ。」といった攻めの姿勢が全面にでたものになっています。
サマーパターンとしてブレイクにかかるクイはセオリー。しかし風の影響や湖流の当たり方、ボトムマテリアルなど、条件の揃ったクイを見つけておく、瞬時に判断して選んで撃つことは簡単ではありません。

遠賀川戦でもそうでしたが、リスクを冒しても攻め続ける勇気、メンタルの強さが無ければトップ50では優勝はおろか上位入賞も叶わないでしょう。年間成績も気になる、大ハズシすればシード権すら保証されない北選手のような若手世代にとって、リスクを恐れず攻め続けることがどれほど難しいことか。
トップ50で上位を張る選手達の釣りの技術は、それはもう超人的なウマさです。釣り自体の動作だけではなく、魚を探す、ボートを操る能力。トレイルを続ける体力。そして何よりも強い精神力。
いや~、上手く伝えられないのがホントもどかしい!

P15
「表彰式で2位選手が呼ばれ、優勝が決まった瞬間。沢村選手に祝福され感極まった表情に。」

私は北選手がマスターズシリーズ出るときは、毎回同じ宿に泊まっています。当然食事の時間や部屋で過ごす時間など、サポートメーカーの契約スタッフと社員という関係としては、たくさんの時間を共有してきました。苦悩も葛藤も、努力も才能も、良く理解しているつもりです。沢村選手が心の師であるならば、北選手は仲間、いや同志と言った方が良いかな?そんな北選手の初優勝に立ち会えて、感無量でした(また泣きましたよ、エエ)。

P16
「優勝!北大祐!! コールされた瞬間、感情が爆発。」

P17
「この優勝で年間争いもトップに。残り2試合、初戴冠、そしてグランドスラマーへの挑戦が続く。」

遠賀川戦で沢村選手が圧勝し、続くこの試合では北選手が荒れた試合をキーパーパターンとキッカーパターンをしっかりと試合中に決めて、堂々たる逆転劇を演じました。
ティムコチーム、強い!イイ感じです。

P18
「試合が終わって、緊張感から解放されたイイ表情です。沢村選手が要となってチームを盛りたててくれています。」

今後のティムコチームの活躍にご期待ください。

Part1
 Part2
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