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Bass Fishing社員ブログ JBトップ50第1戦「七色ダム」 この地で生まれ育った山岡計文の戦いPart2

2014.04.22

JBトップ50第1戦「七色ダム」 この地で生まれ育った山岡計文の戦いPart2

決勝「期待を背に」

決勝のスタートは予選順位。3番目にスタートした山岡選手は会場付近にある2日目に爆発したスポットへ船を進めました。岸からでも観戦可能な場所のため、私はカメラを携え山岡選手の様子を見守りました。この日駆けつけたギャラリーもそれが山岡選手とわかると「カズ、頑張れ!」「本物のミドスト見せてくれ!」と声援を送ります。

TPMX62SULJにレジェンドリーチのダウンショットでボトム付近を探っていた山岡選手。反応が無いと見るや、中層狙いにシフト。早明浦ダム戦を制したダウンショットのスイミングです。あの時と違うのはワームが自ら開発したレジェンドリーチに変わったことだけです。

「七色ダムのバスに聞きながら(反応を見ながら)作ったワームですからね。ここで使わなきゃどうするってやつですよ。レジェンドリーチもリビングフィッシュもGaryのウェイブモーションだって七色ダムで鍛えたわけですから。」

7時34分、狙いは的中し1匹目がヒットします。慎重なやり取りののちキャッチしたのはアベレージサイズでしたが、決勝の朝にキーパーをキャッチしたことは精神的に大きな余裕を生んだはずです。

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「決勝の朝、1匹目。中層スイミングでキャッチ。」

その後はミドストを中心に中層を探り続けます。ダウンショット、ジグヘッドなどいくつかローテーションするも反応なし。

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「山岡選手の得意技、ミドスト。ラインのたるみと均一なウェーブが美しい。」

10時10分、再びダウンショットでボトムを探りだし、岩にネガカリしたリグを外した直後にバイト!ナイスキーパーをキャッチすることに成功します。2日目の釣れなさを考えるとこのまま順調に数を伸ばしていけば、上位の選手次第では逆転もありうる展開になっていました。

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「再びヒット!ナイスサイズに笑みがこぼれる。」

しばらくこのスポットを休ませる意味もあって会場前に移動、そこでさらにキーパーを追加した山岡選手は小移動を繰り返します。しかし最終日ともなると掛かるプレッシャーも尋常ではありませんし、勝負を賭けて選手が持てるスポットを叩きあう展開になります。結果として朝のスポットも、会場前のスポットも他の選手と入れ替わりで入ることを余儀なくさせられます。会場前ではこの日優勝することになる北選手が怒涛のリミットメイクを果たしており、優勝の行方はこの時点で決まってしまいました。

帰着が終わり、山岡選手は4匹を持ち帰りましたが北選手がリミットメイクに成功したとの報を受け、自らの勝ちが消えたことを悟ります。検量は最終が北選手、その前に山岡選手。

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「検量を待つ山岡選手。残すは自分と北選手のみだがこの時点で自らの勝ちがないことは理解していた。」

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「地元、優勝候補、予選3位。山岡選手の最終検量には多くのカメラが集まった。」

1872g/4匹。単日8位のウェイトでしたが予選順位よりも一つ下げて最終順位は4位となりました。

トップ50において試合前にほぼすべての選手、メディアから優勝候補と挙げられ、プラクティス段階からその動向が注目された試合は今までに例を見ないと思います。そんな中で表彰台を確保したこと、2日目にリミットメイクを果たしたことなど、周囲を唸らせるには十分の内容であったと言えます。山岡選手自身もほっとしたという部分が一番大きかったようです。

試合が終わって数日後、下北山村役場に山岡選手の姿がありました。自身のフェイスブックによるとトーナメントの結果を報告し、地元の協力と応援に感謝の意を伝えに行ったそうです。4位という結果には「微妙やな~」との厳しいお言葉をいただいたとか。バスプロは多くいるけれども、試合の結果を地元の自治体に報告に行く選手は彼をおいて他にないでしょう。そして4位という結果に「微妙」と言われる選手も七色ダムの山岡選手以外に例を見ないでしょう。

「まぁ、終わった時は4位でほっとしたけど、時間がたつにつれ悔しさが増してきますね。次回開催があるのなら、それがどの時期であっても勝つ、そう強く思います。」

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「自らが七色ダムのバスに答え合わせをしながら開発したワームたち。3日間これらを信用しきって戦い抜いた。」

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「ロッドはテクナGPのミドストロッドとPMX2本。いずれもテスト段階から使い込んだロッドたちだ。」

 

【タックル1】
ロッド:フェンウィック TPMX62SULJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ルアー:PDLレジェンドリーチ ダウンショットリグ(1.8g)
ライン:スーパーハードフィネス3ポンド

タックル2】
ロッド:フェンウィック TAV-GP64SXULJ 
リール:ヴァンキッシュ2500S
ルアー:PDLスーパーリビングフィッシュ3インチ ジグヘッドリグ(0.9g)
ライン:スーパーハードフィネス3ポンド

タックル3】
ロッド:フェンウィック TPMX66SLJ (60周年記念モデル)
リール:ヴァンキッシュ2500S
ルアー:PDLスーパーリビングフィッシュ4インチ ジグヘッドリグ(1.4g)
ライン:スーパーハードフィネス3.5ポンド

偏光グラス:サイトマスター インテグラル(スーパーライトブラウン)

Part1

 


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