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Bass Fishing社員ブログ カバー周りで使える回転波動系「スピンキャリバー」

2015.07.01

カバー周りで使える回転波動系「スピンキャリバー」

さて7月、いよいよ【スピンキャリバー】が発売となります!

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このスピンキャリバーの開発コンセプトは「回転波動系プラグをカバー周りで使うことができないか?」というものでした。回転波動系ルアーは昔から存在するスミスウィック社のデビルズホースのようなトップウォーターやステルスペッパーのような水面直下を引くタイプ、そして少し深い場所を引くようなタイプ、ワームにペラがついたタイプなど様々です。とにかくよくつれるルアーのジャンルだと思います。このペラがどういう効能を持っているのか?は本当のところはバスに聞かなくてはわかりませんが、スピナーベイトに付属しているブレードとは異なる波動を持つ、いわば超高速回転型のペラも間違いなくバスは大好きです。

 

ですが、これらのタイプのルアーはストラクチャーをかわすリップのような構造がないため、当然根掛かりが多発します…。テトラ帯やブッシュ周りで使用すると、一瞬で根掛かってしまいます。また、ウィードエリアで使用した場合も、とにかくウィードを拾ってしまい使う気にもなれない。こう考えるとリップという構造は極めて偉大だなと思うわけですが、このジャンルのルアーはあまりボディが動いてほしくない。したがってリップを取り付けるという選択肢はない。

 

散々悩んだ挙句、スピナーベイトのように「ワイヤーを曲げてストラクチャーをかわす」という構造に行き着きました。スピナーベイトやバズベイトしかワイヤーを曲げてカバーをかわすタイプのルアーはなかなか見ることができませんが、この構造はほかにも応用できると常々思っていました。針に直接ガードを設けるタイプやワームタイプのルアーよりもフッキングが明らかに良いし、ルアー本来の動きの安定感も増す。もちろんトレブルのほうがフッキングは良いですが、そのルアーで何をしたいかで求める対カバー性能は変わるので、使い分ければという感じです。

 

構造も最初はざまざまにテスト。テスト段階で一発目にキャッチしたのは、吉田幸二さんにお会いしに霞ヶ浦へ行った時でした。

 

霞ヶ浦での初めての一匹

 

確か4月上旬?最初はハーフスピンを改良して削って曲げて調整していました。このときは上下にペラがあるタイプ。いろいろ問題もあったのですが、これはストラクチャーのあたりが強すぎて却下。下部のワイヤー曲げ部分が鋭角すぎたためです。中層引く分には非常に良かったです。西湖でもそういったエリアでビッグフィッシュをキャッチしています。

 

西湖1

 

利根川ですごく釣れた日もありました。

 

利根川4

 

最終的にはストラクチャーのアタリ具合とペラの乱流の生まれ具合を調整してこのような形になりました。スピンキャリバーの使い方としては、スピナーベイトより弱く、スイミングジグより強いという位置付けで考えれば最初は良いと思います。リアクションで食ってくるスピナーベイトに比べ、追尾してぱくっと食べるような感じも多いのがこのルアーの特徴。これはやはり、搭載された超高速回転ペラの波動によるものなのだと思います。

 

山岡スピンキャリバー

 

また、このペラを搭載したスピンキャリバーはスピナーベイトに比べ浮き上がる揚力が弱く、3/8ozながらスピナーベイトよりもはるかにボトムを引きやすい感じとなっています。また、水面直下速巻きでも非常に快適に扱うことができます。トレーラーワームはつけたりつけなかったり、どちらでも良いと思います。また、トレーラーフックをつけてももちろん良いです。この辺りはシチュエーションで変えていく感じです。

 

小林翼スピンキャリバー

 

まずは難しく考えず、スピナーベイトのように投げて巻いてもらえばOKですが、このスピンキャリバーは前のペラで起こす乱流を後ろでさらに攪拌し、より複雑で強い水流波を生み出すコンセプトになっています。0.3mm厚のステンレスバネ材を使用したスピンキャリバーのペラは、曲げ方で泳ぎ方を変化させることが可能です。より安定感を出したいときは前のペラを少し曲げる。より不安定感を出したいときは前のペラを立てる。こうすると動きに変化をつけることができます。調整のキモはあまり後ろのペラをいじらないことです。後ろのペラの動きは前のペラによって変化していくので、とにかく前のペラを調整することが大切です。

 

時期的にはアフター完全回復となる7月頃から釣れ始めるルアーなので、ぜひとも使ってみてください!!

 

 


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