Bass Fishing記事 | ティムコ

社員ブログ

Bass Fishing  社員ブログ   【Sight Master】インサイドストーリーVol.8 「釣りに必要な遮光性とは何か」

2017.03.01

【Sight Master】インサイドストーリーVol.8 「釣りに必要な遮光性とは何か」

InsideStory8_001

 

いよいよサイトマスターの2017年新モデルが発表になりました。インジェクション2型、メタル1型です。

 

今回のインジェクションモデルのテーマは以前からずっと温めていた「遮光性を極限まで高める」ということでした。実は単に遮光性を高めたメガネを作ることは簡単です。フレームを顔に密着させ、光が入らないようにすれば良いことです。しかしながら、こと釣りのギアたる偏光サングラスの場合は一つ大きな問題が出てきます。普段の生活で掛けるメガネと違い、身体の運動を伴う釣りに使用する偏光サングラスはレンズの曇りへの対策をしなければ使い物になりません。

 

InsideStory8_003

 

 

釣りの場合、完全に顔に密着したサングラスというものにはもう一つデメリットがあると考えています。釣り人はあらゆる情報を五感で感じ取りながら釣りをしています。一見不必要とも思える情報(この場合は例えばサングラスの端からわずかに目に入る光や景色)が正しい状況認識に役立っているのです。つまり没入感を適度に減らし、意識の分散を図ることでバランスを取るのです。

 

これは最近流行のTVゲームのVR(バーチャルリアリティ)のヘッドセットの世界に近いかもしれません。部屋の中でゲームなどの世界に没入するのには良いですが、同じことを外の釣り場で行うことは注意のバランスが取れていないと言えます。自然を相手にする釣りは、他のスポーツと違い、周囲のあらゆる状況の変化を敏感に感じ取ることも大事な要素だと考えます。

 

InsideStory8_002

 

 

今回はまずこの難題を8カーブレンズではなく、6カーブレンズでのアプローチをすることから始めてみました。6カーブレンズは以前からお伝えしているようにプリズムの影響が少なく、一日掛けていても疲れが少ないです。反面、顔との距離が離れて光は入りやすくなります。6カーブなのに遮光性が高いフレーム、これは釣り人にとって大きなアドバンテージになります。デザインの方向性としてはレンズと顔との隙間をフレームでいかに埋めていくかということになります。これをバイザードデザイン(Visored Design)と名付けました。左右だけではなく、上下にもバイザーがデザインとして組み込まれています。人の顔の形は千差万別であり、バイザーをどのくらい深くするか、各調整機構とのバランスを取るのが非常に難しい作業でした。

 

InsideStory8_005

 

レンズの曇りに対してはベンチレーションで低減する方法になりますが、穴を開ける場所が問題となります。場所によってはそこから入った光がレンズの裏面にちょうど反射してしまい、せっかくの遮光性が台無しになってしまいます。空気が抜けていく流れ、光の進入角の見極めが重要です。

InsideStory8_004

 

こうしたデザインは、ともするとメガネの上から掛けるオーバーグラスのように野暮ったくなりがちです。いかにも釣り用サングラスな感じのアレですね。今回はフレーム随所に立体的な造形を取り入れ、またかなりワイドにデザインすることで、そうした違和感を取り除きました。実際にお掛けいただくと普通のサングラスの感覚で顔にスッキリと収まることがお分かり頂けると思います。

 

 

好評をいただいている各種調整機構も盛り込んでいます。テンプル一体成型の弾性蝶番はやわらかで確実なフィット感を実現します。チタン製の芯の入った柔らかいノーズパッドとテンプルエンドはご自身で自由に曲げることが可能で、重量バランスやフィッティングを好みに合わせて調整することができます。曇りが激しい場合などはノーズパッドを手前に出せば、サングラスを顔から離すことも可能です。

InsideStory8_009

 

 

「バレル」はミディアムワイドで、レンズのサイズはインテグラルを一回り大きくしたようなデザインとなっています。スタンダードなスクエアデザインはどなたが掛けてもお似合いになると思います。

 

InsideStory8_006

 

 

「キャノピー」はバレルに比べてさらに一回りレンズサイズが大きいモデルです。より広い視野とともに、ラージサイズのサングラスの雰囲気を存分に味わえるモデルとなっています。

 

InsideStory8_007

 

 

カラーはそれぞれ艶のあるブラックと、マホガニーというブラウン系の2色をご用意しました。ブラックは定番カラーとして、またマホガニーは今回始めて採用する新色になります。ブラウン系は顔に馴染みやすくとても掛けやすいカラーです。

 

InsideStory8_010

 

 

今回のインジェクションモデルは一度店頭でお掛けいただけると良さを実感していただけるものと自信をもってオススメいたします。ぜひお試しください。

 

 

次にメタルモデルについて解説していきたいと思います。

 

InsideStory8_011

 

 

大きなポイントとしてはサイトマスターのメタルモデルとしては初めて4カーブレンズを採用したことです。この普段使いのメガネと同様のフラットに近い4カーブレンズは、目に対して光が真っ直ぐに入るため、プリズム現象が抑えられ、疲れにくいです。この違いは一日釣りをした後、はっきりとお分かりいただけるはずです。8カーブなどのサングラスが苦手な方にもおすすめです。

 

InsideStory8_014

 

 

インジェクションモデルに対するメタルモデルの弱点は、フレームが細くなるために顔との隙間がどうしても多くなることです。今回はまずレンズの横幅58mmというワイドな形状にすることで、メタルモデルにありがちな視野の狭さを解消することにしました。そのおかげでそうは見えませんが、実は高さも35mmと意外にあります。ワイドデザインのおかげでメタル特有のシャープさを失わずに視野を確保することができました。見ているところの情報がメインで、小さいレンズでも支障のない普段掛けのメガネと違い、より広い範囲の視野を得ることで釣りの情報量が格段に上がります。

 

またサイドからの光の進入を抑えつつキャップとの干渉を避けるため、やや幅広に設定したサイドのパーツをレンズ上面よりも下げて設置しています。こうした細かい積み重ねが、釣り場でのストレスを減らし、釣りへの集中を促していくと考えています。

 

InsideStory8_016

 

 

パーツの随所にウェッジシェイプされた意匠デザインを取り入れ、また全体的にシャープな印象を強く残すようにしています。ディグニティという名前が表す通り、レベルの高いアングラーが持つ威厳のようなものを表現しました。フレームはもちろんチタン製です。カラーはソードシルバーとマッドシルバーPROの2色です。ソードシルバーはまさに日本刀のような光を放ち、逆にマッドシルバーPROカラーは光の反射を抑えるためにヘアライン加工を施したスペシャルなプロカラーとなっています。

 

3つの新モデルはいずれも4月に入荷予定です。ぜひ店頭でお確かめください。

 

 


Like