フィールドインフォ：利根川Part18　福光正樹　「利根川TBCトーナメント初戦優勝」

2013.04.25

利根川Part18　福光正樹　「利根川TBCトーナメント初戦優勝」

春本番、皆様各フィールドで春の釣りを楽しんでいますか？そして各団体のトーナメントも開幕する中、利根川でおこなわれるTBCも4月14日に開幕を迎えました。

昨年後半は好調でしたが前半の不振で年間の成績が振るわなかったこともあり、オフには魚探掛けやタックルの入れ替え等出来る準備は全て行い、気合十分で開幕戦を迎えました。

年間成績を考えると大切な開幕戦、春は苦手で昨年もノーフィッシュでした。結果は南西の強風で釣りが成立するエリアが少なく、そういった意味でタフなローウェイト戦でしたが3本2342ｇで優勝する事が出来ました。

プラクティスは2週前に1日、前日に半日しか行うことが出来ませんでした。というのも4月の第1週に日本列島を横断した爆弾低気圧によって1週前の練習が出来なかったからです。

2週間前の状況としては本流の少し水深があるテトラ帯やリップラップエリアでシャッドやスピナーベイトを巻き続けることでクルーズするプリのメスをキャッチする事に成功していました。本戦もある程度そのパターンは使えそうだという感触を掴んでいたものの、爆弾低気圧による雨の濁りが入ってしまい、そのパターンが崩壊している事を確認できたのが前日でした。

前日は雨の濁りが魚にどの様な影響を与えているかを、チェックするのを一番の目的としていました。予想とは裏腹に濁りは取れかけていましたが、下流から上流まで駆け回り300ｇ程の魚をばらして他はワンバイトのみ。しかし、私としては想定内でした。

過去にも春先濁りが取れかけてきているとみてストロングな釣りを押しとおし、散々な釣果に終わったことが何度もありました。

濁りが入ると同時に本流は流速も上がって魚も体力を使い、口を使う状況には無いというのが私の推測です。

前日のこの貧果と南西風が10ｍ以上吹くという予報で、完全に本流は見切りました。風は吹かない朝は本流をやる選択肢もありましたが、釣れるリズムを掴むためにも朝から支流である長門川を釣ることを選択しました。

長門川は利根川に注ぐマッディーシャローリバーで、ブッシュやレイダウン、オダ等豊富なストラクチャーがあります。タイダルリバーですので水位によって、頻繁にバスも居場所を変えることは本流と変わりません。

実は３月の初旬、今回同様に南西風が強い日に釣りをして水位の変動に合わせて良い釣りを出来たことがあり、今回はその時のイメージで釣りをしてみようという戦略。一番のテーマは“メンタルを崩さない”ことでした。

試合では朝や風の吹き始めはスピナベ等の巻き物で、日が差すタイミングではテキサスやノーシンカーでというのが実際行った釣りです。水位の上がり始めは何か張り出したもの、上がってからは少し奥まで。下がってからは張り出したものとその周辺を狙うといった感じでした。使ったルアーはフラッピンホッグJr.の5ｇテキサスリグとSAWAMURAのバレット4inのノーシンカーリグでした。

朝の水位が高い時間にノーシンカーで一本、昼前後の水位が下がったタイミングにテキサスリグで2本追加し今回のウェイトになりました。メインで使ったフラッピンホグＪｒ．は初めリアクション効果を狙ってカールしているパーツを取って使っていましたが、バイトも無かったのでフォールスピードを抑えるために全てのパーツが付いた状態で使いました。こういったフォールスピードの微調整でフィールドの状況に合わせることが出来るのがフラッピンホグＪｒ．の良い所です。ロッドはTAV-GP70CMJ、ブッシュをかわすのに適度な張りがあるのでシャロー撃ちには欠かせない一本です。

ノーシンカーにはS-TAV610CLP+J、バレット4inのノーシンカーリグに最適です。そしてリールも今回はスペシャルでした。

この冬お願いして組んでもらった今シーズン発売予定のK.T.F.アルファスNEO、手返し良く釣り出来る7.9ギアレシオとK.T.F.の軽量スプールならではの低弾道キャストで強風が吹く中でも集中して釣りが出来ました。そしてアルデバランMｇ7にもの7.9レシオのスペシャルスプールを直前に組んでいました。軽量化とハイギア化で今回の勝利に貢献してくれました。今回はタックルの快適性能でメンタルを崩すことなく釣りが出来、集中出来たのではないかと思います。やはりタックル性能とバランスはシビアな時こそ大切です。

第2戦は5月後半、アフタースポーンの時期。今シーズンの新たな戦力であるテクナPMXも加わりますので今回同様好成績を報告させてもらいたいと思います。応援宜しくお願いします。