長谷川武宏：秋の野尻湖の攻め方

2013.10.09

秋の野尻湖の攻め方

皆さん、こんにちは！

先ずは、野尻湖でもなじみの深いプロ、北大祐プロがJBTop50で年間チャンピオンになりました、おめでとうございます！

これで、グランドスラムですか！凄いですね！

さて、野尻湖のシーズンも残り一ヶ月をきってしまいました。ほんとうに、あっという間。秋の気配とともに、寂しい気がします。日本の気圧配置も10月に入っても８月並みというように、日中は暖かい日が多く、ある意味では夏パターンを引きずっているような気がします。水温もまだまだ20℃以上と高いのも気になりますね。

今年の野尻湖は、ここ数年とは違いエビが極端に少なく、かわってワカサギの群れが多く確認され、いわゆるワカサギパターン中心で過ぎてきました。

ワカサギパターンのグッドサイズ

ただ、８月に入りエビの姿を見るようになると、そのワカサギパターンにやや陰りがみえるようになり、ワカサギも不安定な行動をみせるようになってきました。そしてここへきて、シャローエリアにゴリ（浮きゴリ？）の稚魚の群れ、15cm位のウグイの群れ、ワカサギの稚魚…とまさに賑やか！スモールの餌がいっぱいです！（汗！）

スモールの行動もこの影響で足が早く、神出鬼没。ワカサギも足が早く、アングラーが本当にこれらを捉えにくくなってきています。うまくタイミングがあえば、キロフィッシュ連発も可能で、非常に楽しいのですが、一転合ってこないとバイトすら無い！という気難しさです。前日入れ食い、当日ノーバイト…ということも日常茶飯事で、我々も振り回されています。

９月に入ってからの、私のパターンは、シャロー狙いと、ディープ狙い…というように極端に狙いに変化をつけています。そのシャロー狙いは、ビッグベイトや大きめのトップウォーター系ルアー。V字に波紋を出しながらゆっくり引いてくるトップ（表層）の釣りです。

ビッグベイトでの50UP

水面下というより、いわゆるトップ。ノッキングペッパー（フローティング）、プロップペッパー（フローティング）といった水面系サーチベイトや、スピットペッパーなどのノイジー的な使い方が有効です。

そして、フローティングタイプのビッグベイト。シャローに群れる10〜15cmクラスのウグイを補食しているビッグ狙いということです。ガイドでも、いい日には、一日数時間のキャストで50UPを含め数本の45UPと非常に楽しめました。狙いめの基本は桟橋などのマンメイドストラクチャーや。護岸ぎりぎりパターン、ボトムのストラクチャー…いずれもシャローです。シーズン終了まで50UPを狙える有効なメソッドだと思います。確実に守っていただきたいのは、できるだけ静かに！エレキで進入する事。先行者がいない事 …そうです、静かに！ってことですね（笑）

ウェイクボードの波が、護岸などにあたっている時はNG !ともすれば、ジッとフィネスの釣り…に終始してしまう野尻湖の釣りにおいては、非常に楽しく面白い釣りだと思いますので、皆さんも是非チャレンジしてみて下さい。

さて、ディープレンジの釣り的にはそうでしょうか？昨年まで非常に有効だったネコのドラッギング。春から初夏までは、変わらすに好調だったのですが、今年のディープエリアでは完全沈黙といってもいいかもしれません。

私は、ダウンショットのドラギングで対応してきました。リーダーは20〜80cm位、マイクロシェイキー（残念ながらソルト系以外は廃盤…）などのガルプ系ピンテールのワームでスローに流してゆくものです。足の速いスモール、ワカサギアジャストしていくにはとても有効で、最高で12連発という記録（笑）もありました。

山岡プロプロデュースのレジェンドリーチも有効でワカサギパターンとしてはシーズンを通して効く、と思っています。動きのある釣り（ドラギング）が良くないときは、いい画像をみつけて、野尻湖定番のライトキャローのズル引きにシフトします。ここで最もだいじなこと、それは何を補食しているか？エビ？ワカサギ？という感じです。

ここへきて、ボトム付近の水も落ち着き気味になり、澄んできている事、エビ•ゴリなどを補食していると思われるケースが多くなってくると、当然それなりのワームを投入です。比重の重い、そうゲーリー素材など重いワームで、小さめのものが有効です。シルクワームや、3inchクラスのイモ系などです。エビ系、ワカサギ系ともに、ワームの比重をアジャストする事で、連発も十分可能ですので、こまめにローテーションしてみて下さい。

水温は、依然として20℃クラスですが、下がってくればバンクの魚も多くなり、型も良くなってきます。昨年は、北プロのクラッシックパターンでもある、ネコリグでいい釣りをすることができましたが、今年はスーパーフィネスクローラの止めネコがグッドです！