Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

2015.08.10

夏休みの野尻湖

連日猛暑が続いておりますが、皆さん如何おすごしでしょうか?野尻湖も夏休みということで、湖上も賑わいを見せ始めています。この時期は、アングラーのボートよりもプレジャー系のボートや、ウィンドサーフィン、カヌーなどや、手漕ぎボート、アヒルボート…と多くの遊戯船が湖に浮かびます。とても賑やかで一年でもっとも活気のあるシーズンとなります。

 

さて、今年の夏。野尻湖の釣りはどうでしょうか?夏と言えばセミ・ムシパターンが定番、そう風物詩とも言えます。私もいわゆるムシパターンの創成期から続けてきましたので、今でもこのシーズンは楽しみで仕方ありません(笑)。7月の中旬からガイドで朝イチ、セミ・ムシパターンを基本にやってきましたが、今年は本当に調子が良く、絶好調!と言えるかもしれません。本当に何年ぶりに楽しめています。8月いっぱいは、まだまだ可能性のなる釣りですので、今日は私のパターンをお話させて頂きます。

 

セミ・ムシパターンですが、基本的に4つのパターンを考えています。

静(動かさない、スロー、アピール小…)→動(動かす、アピール大)

というローテーションになるのですが、まずは…

 

1. ソフト系ムシパターン

パニックシケイダーや、シェイキーバグなどのソフト系素材のルアーにシリコンラバーを刺したチューンVer.です。

 

phpto1

 

タックルですが、軽いルアーを遠投したいために長めのロッドが有利になります。私はテクナPMXのTPMX66SLJTPMX610SLP+J、そしてアイアンホークフックセッターIHHS67SLJなどを使用しています。リールはステラ2500HGS(HGS…ハイギヤの方が回収が早く、見えバスなどを発見した際に素早く回収、そしてキャストに移れるからです)ラインはフロロラインの3lb。フックはFINAのSPIN MUSCLEの1〜2号を使用しています。

 

フルキャスト絶対で、ボートとの距離を出来るだけ離し、着水してからはほぼ動かさずに置いておくだけです。時折波紋をだす程度に動かし、またステイという事も有効な場合があります。着水音の大きさを考えると、ルアーが大きい方が魚を呼び込み易い、と言えるのですが、小さいルアーの方がバイトに至り易い、という傾向は顕著です。今シーズン新発売されましたパニックシケイダータイニーはそんなコンセプトから生まれたものです。魚は浮いて来るけど、なかなかバイトに至らない…という時に投入してみて下さい。一撃で!という事も多々あります。是非お試しを。

 

このムシパターンですが、良く飛ぶから…という事でPEを使用している方がいるようですが、動かさない、というパターンである場合は、PEが風に煽られ、水面上のPEが流され易い為にルアーが意図せずに動いてしまいますので、避けた方が良いかと思います。もちろん色々な考え、使い方がありますので、一概に“そう!”とは言えないのですが(汗!)

 

 

2. ソフトシェルシケイダー(ハセチューン…笑)

コンセプトは1と全く同じなのですが、ルアーの素材がより重く、そして固くなり着水音も大きく、つまりアピール度が増す事になります。動かさない…というパターンですので、私はソフトシェルシケイダーの2枚の羽を取ってしまい、ボディーにシリコンラバーを刺します。

 

photo2-(1)

 

一度注射針などで穴をあけておくと、ラバーは刺し易くなりますので試して見てください。タックル的には1と同じでOKですが、ラインを3.5〜4lbと少し太くし、ルアーのロストを防いでいます。ソフトシェルくらいの重さがあれば、踏ん張りも効いてくるのでPEラインという選択肢もあるかと思います。投げてそのまま“ほっとけ!”は変わりません。

 

 

3. シケイダー(ハードプラグ系)の連続シェイク

シケイダーIIバスチューンを使用するのですが、キャスト後波紋が消えたらシェイク開始。バイトがあるまでシェイクし続けます。ルアーを動かし易いという事からラインはPEを使用します。ロッドはテクナPMXのTPMX62SLJアイアンホークIHHS62SLJがお勧めです。シェイクし続けるのでやや短めで張りのあるロッドが向いています。ラインは先述の様にPEラインの0.3〜0.4号をメインラインに6〜8lbのフロロラインリーダーになります。

 

シェイクする際の注意ですが、出来るだけ…というか確実にロッドは立てて(ティップが空を向くくらい)シェイクをして下さい。これはバイト即ラインを送る必要があるため、立てている分ロッドを倒してよりラインを送れる様に考えるからです。ここでミスしてばれてしまうケースが非常に多いので、是非ご注意を!このパターンは羽が水をかみ、踏ん張ってくれるために、一点シェイクに近いアクションができることが大事です。だから羽が必要なのですね。ソフトシェルをオリジナルのままで使用、ももちろんアリ!ですね。

 

 

4. チョーチンパターン

木の枝などにラインをかけ、チョーチン状態にして動かし続けるパターンです。蛾や蝶が水面に落ちてもがいている、という感じですね。ルアーは今年新発売のタイニーシケイダーバスチューン。まさにこの釣りの為に!といったところです。羽ではなく、ラバー装着というところが重要なのです。従って2のソフトシェルシケイダーのハセチューンもOKです。ただ、ハード系プラグの方が動かした時や着水した時の音が大きいため、より魚に気づかせることができます。また、タイニーシケイダーの方が小さいため、ミスバイトの率は確実に少なくなります。

 

タックルは、シケイダーの連続シェイクと同様で良いと思います。チョーチンというとキャストが難しい、という方もいるかと思いますが、先日のガイドでは、キャストすら初体験の女性でも47cm、小学校4年生でも1投目から40UPと、こつがあります。是非私のガイドにお越し下さい。超簡単な方法をお教え致します(笑)。

 

photo3-(1)

このパターンの強さは、魚からラインが見えない、と言う事に尽きると思います。さらにテールフックをチューンする事によって、ぶらさがっているトリプルフックもやや隠すことが可能ですので、下の写真を参考にして下さいね。昨年のJBトップ50戦で爆発した強力なパターンです、皆さんも試してみてください。

 

photo4-(1)

 

今年の野尻湖のセミ・ムシパターンですが、急深のバンクエリア(竜宮、樅、琵琶…といったバンク系は不調で、水道局をはじめとしたワンドなどのシャローがあり、1stブレイクがあり、葉っぱゴミが浮いている…というようなエリアが好調です。ガイドでも午前中かなり楽しめています。夏休みの喧騒の影響で少しづつストレスがかかってきますが、まだまだ楽しめるパターンです。皆さんも野尻湖の風物詩、セミ・ムシパターンを楽しんで下さい。

 

photo5

 

それでは!

 

 


Like
長谷川 武宏:最新記事