山岡計文：JB Japan Super Bass Classic2012

2012.11.29

JB Japan Super Bass Classic2012

2012年度最後のプロ戦となるジャパンスーパーバスクラシック。
各カテゴリーの年間上位者のみに参加が許された、本当の意味でのナンバー1を決めるビッグタイトルです。
そんな名誉あるクラシックのタイトルを昨年は北大祐プロが、一昨年は沢村幸弘プロが獲得しており、なんと同じティムコプロスタッフが2年連続でゲット。正直、今年は自分が優勝しなければという意識もあり、勝ちにいく試合をするための準備をしてきました。

プリプラクティスは前週に全部で4日間。

初日こそ水温15度と秋の気配がフィールドを支配していた旧吉野川でしたが、そこから連日の冷え込みにより、最終的には朝の水温が11度台まで下がってしまいました。もちろんシャローからディープまで、可能性のあるパターンはすべてチェックし、シャローのビッグベイトパターンから中層のミドスト、ディープレンジの釣りまであらゆる角度から釣りを展開しパターンを絞り込んでいきました。

結果的に私が勝つためのパターンとして行き着いたのが、ディープレンジの釣りでした。シャローやミドルレンジでのビッグベイトやミドストは、来ればグッドコンディションなバスが多く、キロアップが狙える釣りだったのですが、トーナメント中にかかるプレシャーに弱いであろうという判断でキーパーがそろってからのキッカーパターンとして後回しに。

そこで、水温の低下に着目し、フィールドコンディションを考えれば今後バスが増えていくのはディープレンジではないかと。私がホームレイクとしている池原ダムや七色ダムでも水温の低下と共にバス達は水温の安定するディープレンジへと移動していきます。

もちろんそこにベイトとなるエビやハゼ類の存在が不可欠なのですが、この経験から今回の旧吉野川でもこれから冬に向けてのバス達をメインターゲットにすることを決めました。

ポイントはテトラ帯の前にある水深9ｍ前後のディープフラット。全体的に水深の浅い旧吉野川では、ディープといっても5ｍ前後をさすことが多く、このレンジをチェックしている選手も多い状況。なので、あえて私はさらに水深のあるポイントを重点的にチェックし、今回メインエリアとなった新広島橋下流のテトラ帯沖にたどり着きました。

しかしながら、いざトーナメントがスタートした初日は、予想以上にバイトがなく、ディープ攻略のメインパターンに考えていたストレートワームのジグヘッドワッキー（1.8g）への反応がありません。そこでバス達はさらにスローになっていると判断し、食わせではなくリアクションで探ることに。メタルバイブにシフトし同じくテトラの沖をショートピッチのリフト＆フォールで狙ってみます。

すると1200gのバスが反応してくれ、なんとか1本目をゲット。その後、メタルバイブとジグヘッドワッキーの両極端な釣りで他のポイントも探っていきますがバスからの反応はなく、最終的にもう一つのディープエリアである三つ合堰でようやくジグヘッドワッキーにバスがバイトし初日は2本2064gで単日6位。
正直、2本しか釣れず「やらかしてしまったなー」というのが終了後の気持ちでしたが、他の選手もタフコンディションに苦しめられていたようでまさかのシングル。まだまだ優勝の狙えるポジションです。

yamaoka_20121129_3

向かえた2日目、最低2本はウェインしなければと自分に言い聞かせ、短い競技時間を最高の集中力で戦い抜きました。

選んだエリアは初日キロオーバーを仕留めた新広島橋下流のテトラ帯沖。
メタルバイブとジグヘッドワッキーでこのエリアを徹底的に探っていきました。すると、この日はジグヘッドワッキーの方にバスが反応。9m前後のボトムからリグが離れないようラインがボトム付近まで沈んでからアクションさせることが釣果に繋がりました。

結局、2日目も2本でウェイン。

正直、もう一本釣らなければ優勝はきついかなと思っていましたが、予想通り優勝には届かず、準優勝で今年最後のトーナメントは終了しました。

優勝してこそのジャパンスーパーバスクラシック。サイトマスタープロスタッフの青木プロ、優勝おめでとうございます。自分も必ずビッグタイトルを獲得するよう来年度以降も全力で挑戦し続けたいと思います。