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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 GASS6120で阿寒湖のアメマス

2010.07.16

GASS6120で阿寒湖のアメマス

今年もフライフィッシングフェスタが阿寒湖で開催された。大変多くの人にアンダーハンドキャストをご覧いただき、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
さてフライフィッシングフェスタ2010の数日前にアンダーハンドでの湖の釣りを撮影するため阿寒湖入りした。今年の阿寒湖は釣果にムラがあるようで撮影当日に桶屋さんから今日の湖は厳しいという話を聞き、湖には行かず、川での撮影に変更した。しかし午後3時、携帯に連絡が。すると厳しいはずだった阿寒湖でアメマスがモンカゲにライズしているというのだ!自然というのは全くよくわからないものだ。急いで移動し、午後3時半、大島に着くとほとんど貸切り状態だった。

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確かにライズはしていたもののかなり遠かったのでライトツーハンドGASS6120で挑戦した。029のランニングラインにアダプテッドDH6-7(ボディ、ティップともにフローティング)に、サーモンライトリーダー15ftをセットしティペットを1X 60cm+3X70cm足して、フライは#8フックに巻いたモンカゲダンを結んだ。またリーダーとラインにリバイタライザーをしっかり塗った。すぐさま釣りを始めたがいまひとつダンに出が良くない。そこでサンスイの加瀬さんが巻いたモンカゲフローティングニンフに変更するとこれが大当たり!

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静まり返った湖面で30ヤード先のフライに50cmを超えるアメマスがドボーン!とフライに出た。わずかに動かしたフローティングニンフを逃がすまいとして、ものすごい勢いで魚体を水面に出してフライに襲いかかってきた。アンダーハンドで静かにキャストするとライズは止まず何尾も何尾も釣れ続けた。GASS6120はバットから曲がりっぱなしでフライに襲いかかる瞬間からランディングまで全て映像に収めてもらった。とても素晴らしい映像が撮れた。それも桶屋さんをはじめ、阿寒漁協の皆さんのおかげだ。自分はいい状況の中でキャストすればよかっただけだった。幸運だった。

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翌日、同じポイントに入ると2尾釣れたが、昨日のお祭り状態は終わっていた。アンダーハンドキャストは湖にもとても向いている。たまにリトリーブしたヘッドを一回で投げられないのでは?という質問を受けるが、何かの思い違いだろう。数パターンのやり方を映像に収めておいた。今回はライズが遠く、ライトツーハンドでウェイディングして釣ったが、ライズが近ければウェイディングせずにシングル、スイッチの5番か6番で釣るのが最も常識的な選択なのだろう。

阿寒湖の撮影から数日後、竹内君から連絡があり中禅寺湖の山側で50cmのブラウンをドライで釣ったという。オプティストリームラインでウェイディングしないで静かに釣ったとのこと。各地で出会う湖の凄腕フライマンはみなウェイディングすると釣れなくなるという。湖の釣りではキャストうんぬんよりも静かに釣ることのほうが大事だと多くのフライマンが思っているはずだ。遠くを回遊する魚種は別としても盛期の岸寄りする魚では静かにウェイディングせずに釣るのがいい。ウェイディングのみならずキャストで水面を荒らすのも魚を怯えさせるだろう。

もしアンダーハンドがうまくできなくてバックスペースがあるならオーバーヘッドで釣るのがいいだろう。オーバーヘッドは水面を一度も利用しない静かで素晴らしいキャストだ。もしバックスペースがなくアンダーハンドで釣る場合は以下の点に注意すると意外にうまくいくかもしれない。

①ハーフサークルを途中で終わらせずにしっかり最後まで半円を描くこと。こうすると水面に対してリーダーやラインの先端は直線的に接地せずシュートで静かにはがれていく。(理想はハーフサークルを完全に行いながらも早いバックストップをすることなのだが、これが難しいのかもしれない。)
②高番手のシンキングラインやスティルウォーターなどの長いヘッドはしっかりボディーターンをして体を開き気味にしてキャストするとホールもしやすく、ヘッドをコントロールでき静かにキャストできる。

湖は川に比べラインを向こうに持っていってくれる流れがないのでラインテンションがかかりにくい。しっかりとしたハーフサークルでヘッドをコントロールすることが湖のアンダーハンドキャストのポイントだ。

近藤記


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