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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 エヴォテック696で道東のアメマス

2011.02.15

エヴォテック696で道東のアメマス

昨年の秋に道東の川を釣っていた。アメマスで有名な川ではないので釣人には出合わなかった。川のコンディションにムラがあるので遠征でくる釣人もあまりいない。事前の情報では魚は釣れていないとのことだったが、堰堤のある大場所に着いて川を観察すると川底で時折、大きな魚が5、6尾動いている。「アメマスだ!」予想に反して魚がいたことに嬉しくなり、すぐにタックルをセットした。
エヴォテックの696にオプティドライフライリール、ラインはオプティストリームのWF6F、リーダーは自作03X 60cm+0X 40cm2X 2mでビーズヘッドエッグを結んだ。シングルハンドの6番は本来ならマルチリーダー13ftを使うはずだが、とても太い流れの水深1.2m程の川底にフライを転がす必要があったのでイレギュラーな自作リーダーになったのだ。(もちろんこういうリーダーでは通常のプレゼンテーションする釣りはできない。)超ロングティペットでTMCタングステンビーズプラス・ミラー(多面カット)をつけたエッグは不安定に飛んでいき、いい感じでゆっくり川底を流れ下っていた。一応2Xティペットの一番上くらいにストライクディテクターニIIの赤いマーカーをつけた。これはフライの重さを背負うということではなく、水中を流れる目印だ。アンダーハンドでラインを回しながらキャストするとオーバーヘッドでカックンカックンするようなシステムでも安全に投げられた。

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タングステンビーズエッグ

川底にへばりついたアメマスは時折その魚体を川底にこするようにして、その居場所を明らかにしてくれた。釣り始めから数投で流れ下るストライクディテクター;が止まった。すかさず合わせると太ったアメマスがドバドバ水面で暴れた。アメマスは春先には産卵後で痩せていることが多いが夏から秋のこの時期は海から上がって間もないため太っている。エヴォテック696はしなやかに曲がった。エヴォテックロッドはとてもしなやかなロッドでキャストもファイトも柔らかさを感じる。6番ロッドで良かったと思った。もし5番だったら流れが太いためかなりてこずったと思う。ランディングしたアメマスは太陽の光にあたってとてもきれいだった。1尾釣ったら、他の魚は全てどこかに隠れてしまって釣りはそこでおしまいだった。

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道東アメマス

さて北海道の川でシングルハンドで釣りをする場合、ロッドは4番か5番か6番か?自分自身も悩むことが多くあった。番手の決定には2つの要素を考慮するといい。1つはフライの大きさ(重さ)、もう1つは魚の大きさ。たとえばドライフライで(たとえタランチュラやスティミュレーターのような大型ドライでも)1日通して釣りをする場合はフライが軽いのと水面のドリフト性能を考えて4番がお勧めだ。ドライフライは大型でも軽いので4番でも充分投げられる(シマザキシケーダーの#10などは難しい)。ドライ、#8以下までのビーズヘッドニンフ、#8以下のウェットを使うことを考慮すると5番がいい。#6以上のウェットや同等のフライ2つをつけたり(ドロッパー)、#6以上のニンフを使う場合は6番がお勧めだ。また魚がアベレージで50㎝以上ある場合も6番ロッドをお勧めする。4番、5番で60㎝の大型魚がとれないかと言えば条件と魚種次第でなんとも言えない。先日オプティストリームので75cm太った鯉を釣ったが冬で魚が走らなかったのか問題はなかった。以前マルチロッド590で道北の50㎝オーバーのレインボーを掛けたが倒木に突っ込まれて止めようと思ったがのされて無理だった。いずれにせよ番手の決定はフライの大きさ(重さ)と魚の大きさを考慮するといいだろう。

 

近藤記

 


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