Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2016.04.27

泡の下には

もう10年以上毎年4月に通っている北海道の松前に、今年も4月21日(金)~24日(日)に行ってきた。松前はポイントに変化が多く、他の釣り人も多くは無いので色々なポイントを自分のペースで釣りが出来るのが魅力だ。今回は去年朱鞠内湖のイトウ用に買ったLOOPロッドGASSダブル8116-4パワーラックスが、松前の磯場でも使い勝手がいいのではないかと思っていたので、それをメインに使うつもりだ。

 

とはいっても遠征では天気を選べないのが残念なところで、メインに入りたかった磯場は初日・二日目ともうねりによって波がかぶり危なくて殆どできず、少しうねりを避けられる別の磯場で何とか43cmの小振りだが元気のいいアメマス1匹と、イワナサイズのチビアメマスとホッケを数匹ずつキャッチしただけだった。

 

photo1

 

三日目も朝から風が強く、徐々にうねりも出始めてきたのでもっと風に強い磯場に逃げると、波が磯場に打ち付けて出来た泡(波の華?)が太い帯状に集まっている場所があった。ここでは直ぐに43cmのアメマスが釣れたが後が続かなかった。

 

しかし、海ではないが今までに泡の下からその日一番の魚をキャッチしたことが何度もあり、特にイワナ系の魚にはその傾向が強いので、これだけの泡の帯ならば絶対にもっと良いサイズのアメマスが居てもいいはずと確信していた。

 

そこで、少し時間を空けて再び入ると足元の根の棚の上、水深50cm位の所をゆっくりと泳いでいる良型のアメマスを発見。あわててキャストすると魚に気づかれて逃げられてしまうので、そのまま魚が泡の帯に向かって泳いで行くのを見送ってから、魚の向かった岸際にキャスト、・・・やはり駄目だったかと思い始めた5投目に!?。

 

 

 

ロッドに重みを感じ、続いて首を振る感触。狙い通りのヒットに気を良くしながらもばらさないように慎重に寄せる。泡が邪魔で魚が良く見えないが、この為に用意したラバーコーティングの磯タモ(65cm×50cm)にうまくネットインすることが出来た。

 

測ってみると58cmのアメマスで、60cmには届かなかったものの十分嬉しいサイズ。しかも読み通りの場所で狙い通りにヒットさせることが出来て満足の一匹となった。この日はこの少し後に泡が散ってしまい、風も冷たくなってきたので早めに撤収。明るい内から風呂で温まって気持ちよく眠ることが出来た。

 

photo2

 

 

最終日は今回の中で一番風が弱く波も穏やかだったので、一番入りたかった磯場に入った。ここでは50cm強のアメマスが4~5匹目の前をスクールしてきたが、キャストのタイミングと合わずに通り過ぎてしまった。しかし、その少し後に明らかに60cmは軽く超えている太いアメマスがフライを追ってきた・・・が、魚と目があってしまいヒットさせることが出来ずにUターン。結局イワナサイズを2匹キャッチしただけで、帰りの時間となってしまった。

 

実は、今回はここ数年の松前釣行の中ではサクラマスの気配は一番あった。初日に入ったポイントでは入って3~4分で目の前の波打ち際でサクラが跳ねたり。もじったり、二匹同時に跳ねたりといった姿も見たのでサクラマスは岸に寄っていたと思う。実際に現地で会った同じ宿のフライマンは、岩手から初めて来て、サクラマスをキャッチすることが出来たと喜んでいた。但し岸に上げた後、手でつかむ時に滑って逃げてしまい写真を撮れなかったのが心残りで、来年また来ますと言っていた。

 

私はサクラマス狙いの回遊待ちが苦手なので、どうしても磯場のアメマス狙い中心になってしまうが、どちらを狙うにしても美しい松前の景色の中で、人も少なく自分のペースで思いっきり釣りができるのは心が洗われる。この釣りに興味がある人はぜひ一度挑戦してみてはいかがだろうか。

 

photo3

 

【タックルデータ】
ロッド: LOOP GASSダブル 8116-4 パワーラックス
リール: LOOP エヴォテックG4 HD9-13リール・オレンジ
ライン: SA STダブルOH&D チェンジST29G/8S S2/S3 (バット側18mカット)
リーダー: TIEMCO OH&Dリーダー ダブル14FT 0Xをティップ側とバット側それぞれ30cmカット
フライ: TMC9394#6にサボテンシェニールでボディを巻いたサケ稚魚フライ

 

OGGY

 

 


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