Saltwater Fishing記事 | ティムコ

落合 みゆき

Saltwater Fishingプロスタッフ落合 みゆき 「引き出し増えたらいいな」 Part2

2014.11.28

「引き出し増えたらいいな」 Part2

ソルトプロスタッフの落合みゆきです。三連休はいかがお過ごしでしたか?東京湾では、青物(イナダ・ワラサ)を狙ったアングラーさんが大勢集まりました。しかし例年とは違い湾奥まで入っていかず。大型ジギング船も大変苦労していました。

 

今季は駄目なのかと思っていると、40~50cmのイナダの大群が現れ、表層にバシャバシャ!ウジャウジャ!三連休万々歳!ルアーマンのアドレナリンはMAXレベルでゲームスタート。ところが…チーン。キャスティングにて色々と試すが、これがまた凄く難しく…。各船長も頭を抱える展開に。

【現場の状況解説】
●鳥山は、しっかりあります
ナブラの上で羽ばたいては水面に突っ込み、速いスピードでの移動はしません
●イナダは海面に頭を半分出しながらベイトを補食し、ゆっくりと前進しています
●ベイトは3~5cmぐらいのシコイワシ

 

皆様ならどのように狙いますか?
●20~40gのジグ
●リップ付のミノー
●トップウォーター
●ジグミノー
●ジグヘッドにワーム

この海域に居たアングラーさんの使用ルアーは上記が目立ちました。

 

【ヒットパターンの解説】
上記の状況の場合、一番気にしていただきたいのはベイトの泳ぐスピードです!大型船でナブラに近付くと、魚達も鳥も散ってしまうため、船長さんは船をベイトが沈まない程度の位置に止めます。アングラーはフルキャストで届くルアーを第一優先に考えましょう。

【ルアー選択の解説】
ミノーはリップが飛行中に空気抵抗を受け、飛行姿勢を崩してしまい、飛距離が伸びません。飛距離を伸ばそうと大きくて重たい物を投げようとするのは、かえって飛距離を短くしてしまいます。ジグミノーは小さい物を選んでも、リップが無いため飛距離が伸ばせるのです。

例:小型ジグ/ジグミノー
しかし、着水後の沈下スピードが速く、イナダが追っているベイトの泳ぎとは違ってしまいアタリがでません。これを回避する手段は、沈む前にサミングをすることです。サーフェイスを引けるように、一巻き1mぐらい巻けるスピニング(ハイギア)を装備していると有利です。

 

キーワード: 動作を瞬時に!
※キャスト→ベールを倒す→巻き始める
ベイトが見えない場合はシラス(ジコ)のパターン
シラスに変わるルアーを探そうとすると、小さくて軽いルアー(トラウト用やメバル用)を選択したくなりますが…(>_<)ラインも太いし、竿も硬いため飛びません。そこで、リアクションで仕留める方法を選択しました。

 

【キーポイント】
ベイトの大きさにより波動は違う!
3cmのイワシの波動
7cmのイワシの波動
12cmのイワシの波動

そして泳ぐスピードに視点をおいて下さい!極力動かないルアーを選び、跳びでない程度のスピードで水面直下を引く!持ち合わせがない場合は、下記をご参考にして頂くと幸いです。キャストした際に出るラインスラッグを利用し海面を滑らすように早巻きします。ティップにラインテンションがしっかり乗った状況だと、自分ではただ巻きしているつもりでも速く巻き取る動作でルアーはバタバタ動いてしまいます。ラインスラッグ=リアクションと頭に入れておいてください!ラインに水の抵抗がかかりルアーの動きを抑えてくれるため、ルアーはナチュラルな動きに変わります!海の中にルアーが落ちた瞬間から勝負は始まっています。何気なく巻き取っていたラインスラッグも実は重要なアクションだったという事です。つまり、着水からラインスラッグをとるまでがヒットに持ち込めるチャンスだということです。後は素早く回収し何度もナブラにキャストしましょう。

 

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【今回の使用ルアー】

ディスタンスビクセン28g
(テールにフックを装着)
●スプリットリング4番
●がまかつRB-MH 2番
重要→ルアーに対し針のバランスが悪いと思う方もいます。あえて2番を使用するのには理由があります。
※ルアーのテールに抵抗があると、横に振る動きを抑える事ができます(波動を最小限に!)

オーシャンドミネーターメタペン55g
●水面を意識している魚に対し、着水後の巻きだしは素早く行う!
ベイトが大きいときに有効です♪
大きなシコイワシは遊泳力があります
メタペンのアクションは、ダートや水平フォールといった機能を備えているためワンキャストの間にヒットに持ち込める可能性が高まります!

オーシャンドミネーターセミロング100g(宮城県えびす屋カラー)で2本をキャッチできました。ベイトが底に沈む時もあります。船長さんの指示をよく聞いて、状況にあったタックルをチョイスしてください。※飛距離やベイトのいる層により使い分けるとよいでしょう

 

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【釣果】
約1時間。
フックアウト多数。3名でキャッチ6本。外道に特大アジ。ナブラを見ると興奮してしまい冷静な判断が出来なくなりますよね。それは私かな(笑)。イナダサイズですが、脂が乗り上品な味わいです。あれだけの数がいるなら今後期待出来るかもしれませんね。

「引き出し増えたらいいな」 少しでもお役にたてれば幸いです。

 

 


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