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Trout Fishing社員ブログ テレストリアル系ルアーで狙うストリームトップゲーム!

2017.08.10

テレストリアル系ルアーで狙うストリームトップゲーム!

栃木県奥日光を流れる湯川へとトラウト担当スタッフ二人で足を運んだ。今回のテーマはテレストリアル系ルアーでのストリームトップゲーム!魚が水面を割ってルアーにアタックするところが目視できる、とってもエキサイティングなゲームだ。

 

①

 

テストロッドを持ち込んで、昼過ぎから入渓していった。水の中に浸かって暑さを忘れられるような心地良さの中、自分が最初に選んだルアーは湯川で実績の出ている「ばったろう」。視認性の良いカラーナンバー002のツマグロをチョイス。先輩は来年発売予定の新型セミルアーだ。実は今回、私はストリームトップゲームに初挑戦。「本当に川で水面のルアーに出るのだろうか?ドライフライは分かるがプラグはでっかいのでは?白昼堂々、簡単には水面に魚が出てくるわけが無い」と、半信半疑で先輩についていく。

 

基本的な攻め方はアップ、またはアップクロスでキャストし、水面をナチュラルドリフト。狙い目は深みのあるポイント。そこに日陰や沈み倒木が絡むとなおチャンスが広がる。二人で交互に釣り上がって行くと、しばらくして先輩の投げるセミルアーに魚が水面を割って出た。なんと釣れて来たのはウグイさん。小さい口でよくフッキングしたものだ。狙っていた魚ではなかったのだがテンションがあがる。

 

ウグイ

 

一匹出たので交代し先行させてもらう。しかしその後が続かずなかなか水面に出てこない。午後からの入渓ということもあるのだろうか・・・地味に後ろからのプレッシャーがつらく感じる・・・すると運良く(?) ライントラブルとなったので先輩に先に行ってもらうことにした。後ろから見ているとチョイチョイとカラーチェンジをしている様子。何回目かの交換で「ばったろう」をアップにキャストした。すると「パチュッ」と先ほど釣ったウグイさんよりもおとなしい感じで下から喰い上げる。後ろから見ていて「またウグイじゃないか?」と思いきや、キャッチできたのは綺麗なブルックトラウト。オレンジ色の斑点がとても綺麗な一匹だ。ようやく狙いの魚が釣れたのでテンションがあがる。

 

②

 

控えめながらも、水面を割って出てくる姿に思わず興奮してしまった。ウグイは釣れていたものの、この1匹が釣れるまで「湖ならわかるが、川でトップウォータールアーにトラウトが出るのだろうか?」と疑っていただけに、いい意味でショックが大きかった。次は私の番だと思い進んでいく。しばらくすると私のルアーにゴボッと出てきてくれたもののフッキング失敗。唸る私の姿を先輩に笑われて少し恥ずかしかったが、なんともう一度ゴボッと出て釣れてくれた。

 

③

 

トップに出てきてくれたことと、久しぶりのブルックとの再開に嬉しさ倍増だ。ガッチリとフッキングしているところを見ると、相当食い気が立っているのだろう。この日は地味なカラーや、THEバッタというような001トノサマも使ったのだが、一番反応が良かったのは002のツマグロであった。また、先行がばったろうを投げた後、反応がない場合は後行の方はシュマリやライトニングウォブラーをキャストすると反応してくれるので後ろからでも面白い。水面に反応しない魚でも、水中を流すと一発なんてこともたびたびあった。

 

④

 

湯川は一部を除いて川幅も水深もそれほど無いので、シュマリ44F、シュマリ55F、シュマリ48Sなどの沈みすぎず立ち上がりの早いモデルがオススメだ。ここで来期発売予定のセミルアーを使わせてもらいキャスト。飛距離も問題なく出て、流れの中でもバランスを崩すことなくドリフトしてくれ、いつ釣れてもおかしくない。そんな中、ここぞ!というところで「バシャッ」っと水面を割って魚が出てきた。

 

⑥

 

この日一番のサイズがヒットしてくれた。トップに出てきてくれたうえに、テスト中のルアーで釣れて嬉しさ倍増だ!このセミルアーはタイニーシケイダーのサイズ感で、発泡素材を使っており着水音が静か。そして柔らかい為に口に咥えると少し潰れてくれるのでフッキング率が高まる。さらにはメルティヘアーやティンセルなどでチューニングできるような遊びゴコロも持たせたルアーだ。

 

⑤

 

乾いている状態だと上のように素材がゴワついていて違和感を感じらたり、濡れた後に水から上がると先ほどの写真のように情けない感じになってしまうのだが、水中に入るとあら不思議。写真下のように素材がフワッと広がり、まさにセミの羽のようになる。川や湖で使った際に、少しの水の動きでも羽部分が絶妙に漂ってくれて誘いをかけてくれるのだ。自然渓流はもちろん、湖でのセミパターン、エリアトップゲーム、さらにはバスでの虫パターンでも活躍してくれるプラグとなってくれるだろう。皆様の渓流トラウトルアーゲームに、水面という新たな世界を追加してくれること間違いなしの一品だ。4月発売予定なのでお楽しみに!

 

この日は冒頭で言ったとおり、テスト中のエンハンサー48のパックモデルを使用していた。バット部分に不意の大物に対応できるパワーを持たせ、ティップ部分には柔軟さを持たせて「ばったろう」の様な軽量ルアーを投げられるというのがコンセプトだったが、なかなか良い感じでできていた。特にティップ部分は柔軟性がありながら、シュマリの各モデルに激しくロッドアクションを入れてもまったく問題が無かった。柔軟なティップにパワーのあるバットを組み合わせると、曲がりの部分が気になる方もいるかもしれない。さらには4ピースの節の部分の曲がりの違和感。その部分はまったく違和感を感じないベンドカーブになるように、こだわって作っているところだ。もう少しセッティングを煮詰めたら、再び実釣でテストしていきたいと思う。

 

まだシーズンも半ばだが、このように来季に向けて、トラウト開発担当二人でいろいろと仕込んでいるところだ。皆様に感動をお届けできる製品を鋭意製作中なので、来季のティムコのトラウトルアー部門に乞うご期待!

 

【タックルデータ】

エンハンサー48パック(プロト)
トリックトラウト ばったろう TTB-001 トノサマ
トリックトラウト ばったろう TTB-002 ツマグロ
シュマリSUMARI48S-153 HIRO-SPファイヤータイガー
ソフトシェルタイニーシケイダー(プロト)

 

スタッフ田崎

 


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