季節もすっかり春らしくなってきた今日この頃。自分がメインとしている利根川、鬼怒川などの大河川への釣行は毎年ゴールデンウィーク頃からと決めているので、それまでは小～中規模河川の釣行となる。
幼い時から“ヤマメ”の生息域で生まれ育った自分には“アマゴ”の美しさにはヤマメとは違った特別な感情を抱いている。サイズこそ尺にこそ満たないものの、8～9寸位の美しい良型の幅広アマゴが数年前まではウソのように釣れていた。この時期の山梨の渓は景色の良さもあり、自分の気分を“パラダイス”にさせてくれていた時期もあったのだが・・・。
しかしその渓も河川工事後はこれまでのことが“幻”のように釣れなくなり、自然と足が遠のき、自分の中でアマゴの良型は静岡の渓になってしまい、山梨の渓には年に一度の釣行となってしまった。今回も「どうせ今年も大して釣れないのだろう・・・」と思いながらシュマリ50Sにラインを結び、数投すると「クン！」とバイトがあった。手元に引き寄せたのは９寸位の綺麗なアマゴであった。
「今回もこれで終わりか・・・」と思いきや、その後もコンスタントにバイトがあり、午前中だけで十数本のアマゴと対面することができ、懐かしい感覚が込み上げて来た・・・。
午後は風が強くなりキャスティングもままならなくなったので、早目の納竿としたのだが、気持ちは昔の“パラダイス”を思い起してくれた・・・。
自然に感謝・・・漁協に感謝・・・釣りができる自分の環境に感謝・・・と胸に思いながら帰路についた釣行となった。
