新モデル・ラインアップ
それでは2013年の新モデルを個々に見ていきましょう。
【Barricade】 (バリケード)
快適な掛け心地を実現した大型レンズのインジェクションモデル
昨年の発表以来、その快適性に大変ご好評をいただいているインテグラルですが、今回はその特徴はそのままに、レンズを大型化し、より大きな有効視野を確保したモデルをご用意しようと試みました。ただし、闇雲に大きくするのではなく、違和感の少ないデザインバランスを心掛けました。サイズは前述のレンズ縦幅40mmとし、横幅はインテグラルよりも1mm長い55mmとしました。フロントのデザインも凹凸の少ないややフラットな方向にし、あくまでもスポーツモデルとしてすっきりとシャープな印象が残るものにしました。
レンズ面積の拡大に伴う重量増に対しては、レンズ面をやや奥に設置するなどフレームバランスによって分散を図っています。インテグラルよりも積極的にフレームの肉抜きも行っており、調整可能なチタン製のノーズアーム、蝶番、テンプルのチタン製心棒、眼球に対するレンズ角を可能な限り抑えた仕様によって、一日を通して快適な釣りをお約束します。
【Classico】 (クラシコ)
性能を内に秘めたスポーツ・ウェリントン
男女ともにすっかりファッションの定番となったウェリントンフレームですが、有効視野を大きく確保できるデザインで、まさに今期のテーマにはぴったりのフレームと考えました。またゆったりと安心感のある掛け心地は他のタイプには無い魅力があります。反面、釣りの道具としての偏光サングラスにはやや不向きな点がありました。その形状からどうしても上方からの光の差し込みが多いデザインで、また通常は顔面に対するフロントの角度も大きくマイナスに入り過ぎています。この問題を解決するにあたり、今回はセル(アセテート)ではなく、インジェクション(射出成型)での開発を決めました。ウェリントンタイプのフレームは本来ほぼ平面に近いデザインで一枚の板から作られることがほとんどですが、あえて立体的に捉えてデザインするところから始めました。
まず上部からの光に対しては遮光フードを設けつつ、ウェリントン本来の美しいデザインを損なわないように外からはそれと分からないデザインを心掛けました。サイドにもそこに繋がる遮光性を持たせました。インジェクションモデルのもう一つのメリットとして、セル(アセテート)に比べて精度が格段に上がり、耐久性も大幅に向上しています。
フロント前面の両端にはウェリントンモデルのアイコンである飾りが付きますが、今回は蝶番金具を必要としないインジェクションですので本来は必要ありませんが、左右2つずつ4つのステンレス製のトルクスネジを打ち込んであります。(※トルクスネジは星型のネジで、Apple社のiPhoneなどにも使われていますね)。さらにスポーツモデルにふさわしく調整可能なチタン製ノーズアームにシリコンノーズパッドを採用しました。テンプルにはチタン製の心棒を搭載し、耳周りのあたりを調整する事が出来ます(※素材特性上、大きく曲げることはできません。破損する恐れがありますので、微調整の範囲内で行ってください。)
度付レンズ対応モデル
昨年よりTALEXとの共同で全国のTALEXプロショップにてサイトマスターフレームの度付レンズ対応モデルの販売(フレーム販売)が始まっております。
専用のDLモデルは通常の6カーブレンズモデルと違い、4カーブレンズの溝となり、強い度数のレンズを入れても違和感の少ないフロントフラット設計となっています。今回の縦幅のある大型レンズフレームの登場によってさらにレンズ選択の幅が広がり、糸を結ぶなど手元を見る機会も多い釣りには最適な遠近両用レンズまで入れることが出来ます。【インテグラルDL】と【バリケードDL】の2つのモデルがあり、またそれぞれ通常のブラックとグレーカラーに加え、専用カラーとしてネイビーとシルバーカラーもご用意しておりますので、こちらはぜひお近くのTALEXプロショップでご確認ください。
いよいよ本格的なシーズンの開幕ですね!2013年もサイトマスターとともに良い釣りを!
開発課 姫野