フライフィッシング。毛ばり釣り入門

フライフィッシング入門

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STEP 5「実際の釣り方」

管理釣り場での釣り方

勉強、練習、実践の繰り返し
管理釣り場での釣り方

道具を揃えてキャスティングを練習し、いよいよ魚を釣りに行くわけですが、最初は自然河川ではなく、管理釣り場と呼ばれる場所をおすすめします。管理釣り場と言っても、小さいコンクリートの池で竹竿にイクラを付けて釣るようないわゆる釣堀的な場所ということではありません。ルアーフィッシングとフライフィッシング専用の施設があり、雰囲気も自然に近い釣りが楽しめ、魚も多く入っていますので練習には最適です。たいていは半日や一日券、時間券などの料金システムとなっていますので気軽にフライフィッシングを楽しむことができます。

管理釣り場に到着したらまずは受付に行って入漁券を購入しましょう。初心者であることを伝えると色々と教えてくれると思います。その管理釣り場独自のレギュレーション(ルール)がある場合もありますので確認しておきます。準備ができたらいざ釣り場へと行きます。他の人の邪魔にならないように十分に間隔を空けられる場所に入りましょう。フライフィッシングはフライを流しますので、自分の目の前だけではなく、他の人とラインが交差しないような場所にしましょう。

それでは場所や釣り方の違いごとに見ていきましょう。

1. 渓流タイプの釣り場でのドライフライ
管理釣り場の中でも自然の渓流のように流れている川を区切って魚を入れている施設があります。このような場所では何と言ってもドライフライ(水面に浮かべるフライ)の釣りを練習してみましょう。
2. 渓流タイプの釣り場でのニンフ
管理釣り場と言ってもいつもドライフライで何匹も釣れるというようなことはありません。状況によって魚が水面のフライには全く興味を示さず、水中に流れてくるエサを待っている時があります。そんな時はニンフと呼ばれる水中に沈めるフライを使います。
3. ポンドタイプの釣り場でのドライフライ
管理釣り場の中でも比較的多いのがこのポンド(池)タイプの釣り場です。渓流タイプの管理釣り場とはまた違った釣りを楽しむことができます。
4. ポンドタイプの釣り場でのニンフ
ポンドタイプの釣り場では比較的出番が多いのがこのニンフを沈める釣りです。ポンドは深さがあるので、一日の中でも魚がいる層が刻々と変化していきます。その深さにしっかりと合わせていくことが大事です。
5. ポンドタイプの釣り場でのリトリーブ
この釣り方はポンドタイプの釣り場の特徴的な釣り方です。フライを積極的に動かしていきます。この釣り方は自然の湖の釣りなどでも使いますので、しっかりと練習しておくと良いでしょう。

自然河川での釣り方

釣る前にしっかりと練習をしておきましょう
自然河川での釣り方

練習を積み、自分の思ったところへフライを投げられるようになったらいよいよ自然河川や湖沼でのデビューです。それまでに修得したあらゆるテクニックを駆使して、千変万化の自然のフィールドを攻略していきます。とは言っても、フライフィッシングは自然や生き物を相手にしているものですから、自分の技術だけではどうしようもない時もあります。また近年はゲリラ豪雨など、天候の急変がありますので、安全のため常に注意を怠らないようにしましょう。

一部を除き、ほとんどの河川・湖沼(内水面と言います)では遊漁承認証(一般には釣り券、遊漁券などと言います)が必要になりますので、釣りをする前に購入しておきましょう。たいていは釣り場近くのコンビニエンスストアや商店などで購入することができます。


それでは代表的な魚種ごとに順番に見ていきましょう。

1. ヤマメ
ヤマメは渓流魚の女王とも呼ばれ、人気のターゲットですが、釣るのが難しい魚でもあります。
2. イワナ
ヤマメよりも上流エリアに住むイワナもフライフィッシングの対象魚として人気です。一般にヤマメよりも大胆にゆっくりと捕食します。
3. ニジマス
ニジマスは何と言ってもその引きの強さが魅力のターゲットです。

釣りのルールとマナー

楽しい釣りを心がけましょう
釣りのルールとマナー

釣り場では守るべきルールがあります。自然河川の場合は遊漁規則を守るのは当然のことですが、それ以外にも守るべきマナーがあります。 せっかくフライフィッシングという素晴らしい世界に出会ったみなさんには、心ない釣り人に続くのではなく、未来の釣り人の模範となっていただきたいと思います。最低限守らなければならないことは本当に基本的なことです。

  1. フライフィッシングは広いスペースを必要とします。背後に人がいないことを確認しましょう。
  2. 先行者(先に釣りをしている人)がいる場合は無理な割り込み(川ですぐ上流に入る、湖ですぐ隣に入るなどの行為)は止めましょう。必ず先行者に声を掛け、確認してから釣りを行うのが大人のマナーです。
  3. 釣り場ではゴミを捨てないようにしましょう。
  4. 釣り人同士挨拶をして、お互いゆずりあって楽しい釣りを心がけましょう。

終わりに

釣りは一生の趣味
釣りは一生の趣味

ここまで勉強してきて、フライフィッシングは単に釣りの技術だけでは成り立たないということにお気づきいただけると思います。釣りを理解するには魚を、魚を理解するにはそのエサとなる水棲昆虫を、水棲昆虫を理解するには自然のサイクルを理解しなければなりません。自然に対する知識が増えることで、釣り人としてまた成長することでしょう。

またフライフィッシングにはフライを自分で作るフライタイイングという楽しみもあります。自分で巻いたフライで釣れると喜びはまた格別です。フライタイイングはフライフィッシングを始めてからなるべく早いタイミングで始められることをおすすめします。フライタイイング入門へは次のボタンからお進みください。

ティムコでは1976年からフライフィッシングスクールを開催しています。初心者向けのエントリーコースでは今まで全く釣りをやったことがない方でも、道具なども全てこちらでご用意していますので、まずは体験してみたい!という方にはおすすめの方法です。


素晴らしい世界が待っています。ようこそ、フライフィッシングの世界へ!

次のレッスン (ここから先は一歩進んだステップアップレッスンとなります。)

STEP 6: フライラインの選び方