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Bass Fishing社員ブログ 感動と興奮のJBトップ50第2戦 開発担当の観戦記。沢村幸弘、ベイトフィネスで遠賀川を制す。 Part 2

2013.06.13

感動と興奮のJBトップ50第2戦 開発担当の観戦記。沢村幸弘、ベイトフィネスで遠賀川を制す。 Part 2

JBトップ50遠賀川戦初日。予報では暑くなるとのことでしたが、朝はそうでもない感じ。ボートランチングは行列ができてあわただしい雰囲気でしたが、北、山岡両選手のほかに数名のランチングを手伝ったのちに、試合会場へ向かいます。

会場ではスタート前のひと時、選手はマイボート上でタックルの準備や最終確認、黙してコンセントレーションを高める者など、思い思いに過ごしています。公式プラから終始穏やかな表情だった沢村選手に目をやると、GPSの画面を真剣な表情で凝視しています。

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 「GPS画面を凝視する、沢村選手。試合のプランを確認しているのだろうか」

フライトが始まると、辺りの空気が緊張感で張り詰めます。自分で試合に出る時もそうですが、フライト待ちの緊張感と高揚感は何物にも代えられない感覚です。

8時まで全域でデッドスローが義務付けられている遠賀川。わずか8kmの長さしかないトーナメントエリアもデッドスローでは移動にかかる時間は長すぎます。そのため多くの選手は遠い下流エリアには8時以降に入るプランを組んでいる選手が多いように感じました。沢村選手は最終50番フライトであったため、むしろ焦ることなく釣りする時間を確保しながら下流へ下るプランのようです。

遠賀川は河川敷がランニングコースになっており、駐車場もところどころにあるおかげで、極めて観戦しやすいフィールドです。川の中心部にあるインビジブルストラクチャーを釣る場合も多いですが、岸際、護岸際を釣ることも多いため、川岸からの観戦であっても眼前で選手が釣りをするので、細かなところまでよく見えます。

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 「まっすぐな護岸とランニングコース。観戦にしやすいが、延々と続くこの道を歩く覚悟は必要です・・・」

私もティムコフィールドスタッフでもある平井さんとともに、下流エリアへ車を走らせました。下流エリアに到着すると、デッドスローで北選手がようやく釣り開始。間もなく8時となってプレーンして移動してきた山岡選手を遠目に発見。

すると・・・・

いきなり掛けてます!おおぉ!素晴らしい!!護岸をダッシュ!!カメラマンの平井さんはカメラが邪魔で早く走れない・・・。

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 「遠目に見てもナイスサイズ!山岡選手もガッツポーズ!・・・っが残念ながらピンボケ・・・・。走りながらはきつかったか」

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「この距離まで近づけるのが遠賀川の良さ。試合中にここまで近くで魚持ちの写真撮れるところってなかなかありません」

推定1500gのナイスフィッシュ!戦前の予想を考えると同サイズをもう1本追加すれば優勝争いに絡むことが出来る、貴重なサイズです。しかし遠賀川、そんなに甘くはありません。この1本を釣ったことで、山岡選手の動きがかえって鈍くなったように感じました。どうしても釣れた場所に固執してしまう・・・。また移動しようにも行きたい場所が空いていないのです。トップ50レベルでは秘密のスポットなど存在しないのも同然で、観戦しているこちらからでも、有望スポットがある程度把握できてしまうぐらい、同じピンスポットに入れ替わり立ち替わり選手が入ってきます。

移動のタイミングを逸してしまうと全てが後手に回る・・・、そういった印象を受けました。

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「山岡選手の後ろを移動する沢村選手。下流エリアのピンスポットはバッティングの連続でまさにイス取りゲームのように、空いている場所を探して回ることになっていた」

沢村選手を目撃したのは10時ごろ?ですかね。明らかに余裕を感じる雰囲気でした。移動もゆっくりだし、魚持っているからケアしながら走っているな、って感じ。まずはデコくらわないように、などと多くの選手が口にしていただけに、沢村選手の余裕な感じをみて、ウェインが楽しみになってきたゾ、と思っていました。

初日は3時帰着です。2時前には会場前で待ち構えることにしました。そうすると沢村選手がシャッドを巻きながら上流へ上がっていきます。もちろん余裕の雰囲気です。本命エリアは下流となれば、この上流行きは様子見というか、明らかに流しています。それでも時折ヒットしている小さなサイズ(と言ってもキーパーあるサイズも混じっていた)を測りもせずにリリースしています。そのサイズを釣るのにも苦労している選手が多いのに・・・。ノリノリな感じです。

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そして試合時間を30分残した2時半には帰着。トップで検量へ向かいます。そしてコールされたウェイトは・・・。

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「ドーン! 5160g!!」

まさに驚愕のウェイトです。一番に検量したため、帰着直後、もしくは間際の選手が一瞬動きを止めて「はぁ~っ?」ってな表情で振り返ります。唯一の5キロ台どころか4キロ台さえいない圧倒的なウェイト。2位の選手とは1500gの大差です。完全に沢村選手を中心にこの試合が動く、と皆が感じた瞬間でした。

北選手は3匹で2658g。ウェイトでは沢村選手に大差がついたものの、初日7位の好位置につけました。目撃した限りでは、逃げずに下流エリアのクォリティフィッシュを狙い続けていたように思います。ランガンのペースを落とさず攻め続けたのが奏功したと言えるでしょう。

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「北選手、2658g/3匹。遠賀川で開催されたエリート5を制しており、フィールドとの相性は良い」

山岡選手は残念ながら1本。しかしサイズに恵まれたので24位。とにかく2日目にしっかり釣ってこないと予選落ちの危機です。

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「山岡選手はヘビキャロでキャッチした1本のみ。場所を見切るタイミングに課題を残したか」

個人的な感想としては、沢村選手の5キロ超えはちょっとやり過ぎ(笑)。3キロ台が4人は予想通り。このままいけばやはり残り二日間、3キロを巡る攻防かな、と思っていました。

ウェイン直後、興奮冷めやらぬ沢村選手のコメントです!

続く。

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