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Bass Fishing社員ブログ 開発秘話:HCフロッグ(仮)

2014.02.13

開発秘話:HCフロッグ(仮)

営業の大津です

インテックス大阪にておこなわれたフィッシングショーOSAKA2014も終わり、今年もいろいろな新製品が登場するようで、釣り人の私としては非常に楽しみな部分もあります。

そして弊社も新製品が目白押しです。
そのなかでも私が担当している、未公開の新製品がこの春、登場いたします!これから、徐々にこちらでご紹介していきたいと思いっています。今回はその原型のみご紹介。ひとつはこちらのHCフロッグ(仮称)。

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見ての通り、カエル・・・フロッグです。
しかし、通常の中空フロッグではありません。しかしワームでもありません。特殊素材、エラストマー製のフロッグです。しかし、よくある中空素材ではなく、何故エラストマーを採用したのか??フッキングがよくなることもありますが、その一番の理由はとにかくスキッピングをさせたいためです。

私が考える中空フロッグの最大の弱点は、【スキッピングをさせられない】部分にあると以前から考えていました。っというのもフロッグをカバー周りで使うことがメインになるこの釣りにおいて、もっとブッシュの奥を攻めたい・・・というシチュエーションはかなり多く、私がメインフィールドとしている利根川ではどれだけ奥にフロッグを入れて引いてくるか?が釣果を決めるといっても良いと思っているくらい重要な要素です。

ですが、肝心な中空フロッグは・・・対カバー性能は高いものの、ブッシュの奥に入れるためスキッピングさせたいとキャストしても、まずうまくスキップしません。細かく説明するのは避けますが構造上、失速してバックラッシュするのが普通です。スキッピングを誰でもできるもっと釣れるフロッグを作りたい・・・そこで考えたのがエラストマー素材を採用するということでした。

エラストマーとは、elastic(弾力のある)とpolymer(重合体)を組み合わせた造語、ゴム状の弾力性を有する材料。最大の特徴はその弾力にあり、なおかつそれ自体が浮力を持つので、大きなフックを刺しても沈むことはないという点です。弊社でもシェイキーバグはこの素材でできており、トップ用のルアー製作する際とても効果を発揮します。

この【弾力】と【浮力】を持つエラストマー。この二つの特徴を併せ持つことで、水面を飛び跳ねる、過去誰も体験したことがないようなスキッピング性能を発揮するのです!!

いずれ動画は撮って配信しようと思うのですが、この感覚は異次元です。誰でもスキッピングさせられる性能だと自信を持って言えます。感覚としては、サミングして制御しないと、ブッシュの奥に行き過ぎてしまうくらいスキップし続けていきます。水面にあたっても弾力を持つエラストマーは水面を飛び跳ねていき、浮力を持っているために延々スキップしていくという理論です。もちろん細かな工夫によってさらにスキップさせやすい構造になってはいます。

ですが、このHCフロッグ(仮称)はスキッピングするだけではありません。もちろん【釣れる】フロッグとして仕上げています。中空フロッグを使用された方ならわかると思いますが、とにかくフッキングが悪い!この中空フロッグならではの弱点すら解消してしまうのがエラストマー製フロッグの良いところ。もちろん、ただエラストマーで作ればいいというものではありません。

エラストマーにすることで全体の浮力が抑えられ、バスが吸い込みやすくなるのいうのもありますが、エラストマー素材ならではの全体の細かな構造の工夫や重量バランスが絶対に必要です。中でもどのようにスリットを入れてフッキング時フックを飛び出させるか?は、ワームと違うエラストマーならではの構造が必要だと私は考えて、ちょっと変わったスリットが入っています。首振りさせやすくするにはどうするのか?別のウエイトを付けない、そのものの重量でどのようにひっくり返りを防ぐのか?まったく新しいジャンルなだけに、細かく煮詰める部分がてんこ盛りだったりします。そのあたりはまた後日ということで・・・。

大津


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