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Bass Fishingプロスタッフ JBマスターズ第三戦 三瀬谷戦優勝(北大祐)

2010.08.10

JBマスターズ第三戦 三瀬谷戦優勝(北大祐)

~JB マスターズ三瀬谷戦優勝~

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マスターズシリーズで3年連続開催。現代のマスターズシリーズを戦ううえで外すことのできないフィールドとなっている三重県・三瀬谷ダム。アベレージサイズは250グラム。アベレージサイズは個体数が多いが、同じサイズをいくら釣っても意味がないのがトーナメント。数少ない、そして天才級のキッカーフィッシュをいかに混ぜることができるか?が三瀬谷ダムで上位に食い込むための方程式となっている。

1匹が勝負のトーナメントのため、あえてプリプラクティスは行わず、その時々の状況に臨機応変に対応するように集中した。そして直前プラクティスではフィールド全体を「ステルスペッパー70S」を中心にスピーディーにチェック。オーバーハングやブッシュ際をタイトに通していき、この釣りだけで5本・4キロに届くか?という三瀬谷ダムでは驚異的なウェイトを釣ることができた。正直、釣りすぎでは??っと不安にもなったが・・・。

しかし、この直前プラクティスで釣ったバスのポジションが今回の優勝への道筋となった。
それは中層(水深、約1メートル)にスクールで、それもストラクチャーにコンタクトしながら泳いでいるのが分かった。特に上流域ではアベレージサイズも良く、それらのレンジのバスが目線の上を通る「ステルスペッパー70S」に喰い上げていたのだ。

試合本番では上流域に留まり、リミットメイク優先。そして5本のリミットを捕ってからは残りの時間をすべてキッカーフィッシュ捕りに使う戦略。2日間ともキッカーが1本でも入れば、限りなく優勝に近いだろうと今回の三瀬谷ダム戦を読んだ。しかし、そこはやはりツワモノ揃いのマスターズ。試合ではボートの引き波やフィッシングプレッシャー等で、見つけていたバスの上への意識がなくなった。それに気がついてからはネコリグを使い、バスのいるレンジをミドストで攻略。これが大正解で瞬殺でリミットメイク。でも5本で1300グラムほど。
これではただの人なので残りの時間でキッカー狙いにシフト。
狭い三瀬谷ダムの上流域。今回ばかりは得意のラン&ガンスタイルを封印し、キッカーがコンタクトするスポットを他の選手に入られないように休めながらプレッシャーを与えないように丁寧に狙って最後の最後に1匹キャッチ。1300グラムほどのキッカーフィッシュ。とりあえず、初日の仕事は終わったと安心していたのが詰めの甘いところ。ウェイインするためバッグにバスを移し替える作業中に1匹のキーパーが視界から消えた。まさかのロケット。無念の4本でウェイイン。初日5位前後だったはずが、10位まで転落。
優勝への道は途絶えたかと思ったが。。。。。

いつも以上に気合の入った2日目。必ず取り返す!という良い緊張感を持ってスタートし、この日も1時間かからずリミットメイク。で、何の迷いもなくキッカー狙いにシフト。やはり2日目ともなるとキッカーフィッシュもさらに天才に。数回のチャンスもモノにできず、時間だけが過ぎて行くが、不思議と集中力は高く保ったまま釣りができ、2日目も最後の最後でキッカーフィッシュを釣ることに成功。散々いじめたキッカーフィッシュに口を使わせたのは私の真骨頂ともいえるビッグベイトだった。反応することは分かっていたがまさか最後に喰ってくるとは。

この日は慎重にウェイインし5本・2600グラムでトップウェイトをマークした。
ただ、初日のミスが響いて2位あるいは3位かなぁ。っと思っていたのだが。まさかまさか大逆転で優勝とは。おそらく自分が1番驚いていた。

ミスどうのこうのではなく、今回の試合は正直、自分が描いた戦略がぴったりのハマり、思い通りの形での成績だったのでむしろ優勝ということよりも試合展開を読めていた自分の進歩に納得できた。これしかないと思った戦略で戦い抜いた2日間、ぶれない集中力が3度目のマスターズ優勝カップをもたらしてくれた。

これで今シーズンのマスターズは3戦2勝。
次戦は9月末の最終戦・野尻湖。
ここまでくれば前人未踏?マスターズ年間3勝目指して頑張ります!!

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【タックルデータ】
~ステルスペッパー用~
ロッド:ENG67SULP+J
ライン:フロロ4LB
ルアー:ステルスペッパー70S

~ネコリグ~
ロッド:S-TAV63SULJ
ライン:フロロ2.5LB
ルアー:4インチ前後のストレートワーム

~ビッグベイト~
ロッド:ENG70CMHJ
ライン:フロロ13LB
ルアー:ジョインテッドクロー148(改)
 


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