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Bass Fishingプロスタッフフィールドインフォ 生野銀山湖 Part7 安達裕 「2013・JB生野銀山湖第3戦 2位入賞! 」

2013.07.19

生野銀山湖 Part7 安達裕 「2013・JB生野銀山湖第3戦 2位入賞! 」

大嫌いなネスト時期も終わり、アフターから回復へ向かう良い季節となりました。しかしながら湖のコンディションを見てみると、深刻な雨不足による大減水。加えて田植え時期と重なり、減水スピードは加速。試合一週間前で、この時期にしては珍しく「-9m」。また追い打ちをかけるように、試合三日前にはスコールのような大雨が長時間続き「+3m」。これでは体力回復中の魚にとって過酷な環境だろう・・・・・。

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前日プラクティスは、上流部の水量が豊富であろう黒川筋からチェックしていった。右カーブアウトサイドから上流25mに無数のBIGがいる。土曜朝の段階で総数は約20本。そのほとんどがキロUPのスーパーキッカーだ。この光景を見た瞬間、明日は勝負に出ることを決断!久しぶりの感覚です。インセクや島周辺のビチキーパー守り戦略は無視し、一発満塁ホームランを狙うべく、この上流域にいるBIGの習性を把握するのに多くの時間を割いた。

気付いた点は下記の通り。

1. 難易度はスーパーウルトラS級だ。過去最大級の難しさだ。

2. 口を使わないのに悩んでいるのではない。リングに上がってくれないことに悩んでいるのだ。

3. BIGのベースキャンプはゴミ下だ。ゴミの中では表層にサスペンドしている。ゴミの外でも同様だ。これは厄介だ。 

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4. 一時間に一回ほどベイトを追い回す。最高のタイミングで最高のルアーを投入しても何にも反応しない。

5. ゴミ下の魚には二種類いる。猛烈に依存が強い個体と、下って二度と戻ってこない個体。土曜昼過ぎで半分に減った。

6. 更にゴミ下依存が強い個体にも二種類いる。一つは、ロッドを振ったり遠くでルアーが着水した音だけで逃げ出す個体。そして着水までは気付いていないようだが、ルアーが視界に入った瞬間逃げ出す個体。はっきり言ってこの二種類しかいない。これはお手上げだ。

7. 土曜日は二回口を使わすことに成功した。例の虫系ワームを用いた”フライングダウンショット”とシュリンプ系ワームの超スローフォールネコリグだ。しかし両方ともフッキングまで至らなかった。想像以上にバイトが浅い。そして自分のサイト技術が落ちたことを確認した。

8. 食わす場所は表層でもなくボトムでもない。かといって中層でもない。相手の気分次第だ。但しバスと出会う場所が重要だ。ショアラインのシェードにサスペンドした場合、例のリグが有効だ。意図的に追い込むのか?偶然出会うのか?これが大事だ。

9. 一日やって本当のチャンスは1回~2回程度だろう。

こんな感触でプラクティスを終えた。「バスの気分」「出会う場所」「バスの種類」「付いているルアーとの相性」「距離」「捕食動作」「ルアー落下地点」「その時のプレッシャー」「バスの進行方向」・・・・・・・このような複雑の良い条件が整わないと絶対に口は使わないだろう。2つ3つの好条件ではダメだ。5つ以上の条件が整わないと口は開かないだろう。そんな覚悟をもって当日を迎えた。

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試合当日。フライトは二番目。迷いなく黒川最上流にバウを向けた。そして、お目当ての最上流手前に陣取った。しかし魚はいるのだが、朝のモーニングバイトは全くない。予想通り数は10匹程度。延々3時間は粘っただろうか?全く歯が立たない。リングにすら上がってくれない。表層中層ボトムの問題ではない。またリアクションやI字系、波紋や微波動とかでもない。もう手が出ない・・・・・・。そうこうしていると周辺からバスの姿が消えた。時刻は10:30。とうとう心が折れ、出会い橋をくぐりインターセクションへ。前日練習していないので、釣れる気がしない。菅町最奥へ行くも全くダメ。ここでも心が折れてしまった。下流へ行くか?再チャレンジするか?悩んだ結果、再び黒川最上流へバウを向けた。

時刻は11:45。ゴミ手前で辺りを見渡すと・・・・・・気配を消したバスが戻ってきているではないか。数にして4匹程度。しかし相変わらず反応しない。

時刻は12:15。目の前にBIGが現れた。朝から何度も何度も遭遇しているので、ここにいるバスの顔も覚えた。アプローチを試みるが相変わらずの反応だ。しかし、このバスは着水音では逃げない。ルアーが視界に入ると逃げ出し、また表層でサスペンドする個体だ。ボートがU字を描くようにストーキング。5分は尾行しただろうか・・・・・・・。ボートの上には無残に敗れ去った無数のワームの残骸。もう投げるルアーがない。ふと目をやると、ボックス片隅にシュリンプ系細身ワーム2.5"が・・・・・・・カラーはスカッパノン。無意識にそいつを手にしワッキー掛け。ノーシンカーでバスとコンタクトさせると、視界に入っても逃げない。朝からやって初めての反応だ。バスの左前方で超スローフォールさせると、フォール速度に合わせてバスも降下・・・・・・・そして、この日一回目の大チャンスがやってきた!何と口を使ったのである!!本能的にフッキングし、バスの上顎深くにフックが刺さった!フェンウィックGWT61SXULが大きく弧を描く!そして無事ネットイン!!! 

指先のようなティップで繊細なアクション、また筋肉質なバットから力がフック先端まで伝わり、確実にフッキングさせることができる”フェンウィックGWT61SXUL”に助けられましたよ! 

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何が起こったのか分からない。口を使ったのだ。後付けだが、周辺には無数の小枝が浮いている。選んだのが細身のシュリンプ系ワーム。カラー・形状はまさに小枝。おそらくバスは人間が作り出した異物とは認識しなかったのだろう。枝と同化した物体が、フォールの際手足が微波動。訳が分からないまま思わず口を使ったのだろう。 

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結果は1485gの2位。最終ラウンド逆転KOでした!しかし今回は難しい試合でした。久々に大勝負に出ましたが、昔と違ってバスも賢くなった。また、自分自身のサイト技術が衰えていることに気付きましたよ。早く錆を落として、もうちょっと楽に戦わなければなりませんね。三戦を終え、年間暫定ランキングはTOP!!今年こそ三度目の年間タイトルを奪取したいと思います!! 

【タックル1】
ロッド:フェンウィック・ゴールデンウィングツアーエディション・GWT61SXULJ
ライン:サンラインFCスナイパー3lb

【タックル2】
ロッド:フェンウィック・テクナGP・TAV-GP69CLP+J
ライン:サンラインFCスナイパー7lb

【タックル3】
ロッド:フェンウィック・ゴールデンウィングツアーエディション・GWT610CLP+J
ライン:サンライン琵琶湖ガイドSP8lb

【タックル4】
偏光サングラス(朝ローライト):サイトマスター・ガルフ(ライトローズ)
偏光サングラス(日中):サイトマスター・ウルティモ(スーパーライトブラウン) 
 


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