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Bass Fishingプロスタッフフィールドインフォ 四国エリアPart5 平井清博 「グリマー7の交換用リアフックの作り方」

2017.02.28

四国エリアPart5 平井清博 「グリマー7の交換用リアフックの作り方」

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ハイ・シーズンにサスペンドバス攻略に於いて、クリアウォータでハードプラグによるミドストで釣果が得られる「グリマー」シリーズです。そのグリマーに搭載されているフックは、刺さり易さとフック自重の軽減によるルアー・アクションを重視している為、細軸のフックが標準搭載されています。耐久力はやや犠牲にされています。その為、魚を掛けた時や根がかりするとどうしても、フックポイントが鈍ったり、フックが伸びたりします。

 

そうなると、フックを交換する訳ですが、サスペンド・ミノーやサスペンド・I字系ルアー系は、標準搭載されたフックと同じフックに交換するのが、ルアー・アクションやルアーの沈下スピードが変わらず、サスペンド調整が標準搭載されたフックをベースに替えるとやり易くなります。交換フックは、「グリマー7」の背中側がリューギ製ピアスダブル #8、リア側がリューギ製ピアストレブル・ダガー #10となります。

 

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リアフックを交換するとなると、市販の状態ではティンセルが巻かれていないので、自分で手巻きすることになります。今回は、「グリマー7」のリアフックのスペアの用意と行うことにします。タイイングツールとして、今回は、「TMCソリッドバイス」・「TMCレイザーシザース」・ボビン・補修糸(釣具屋さんで売っている物)の4点です。

 

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タイイングマテリアルは、今回3種類用意しました。通常の替え用のティンセルとして「カスケイド クリスタルミラーフラッシュ」。応用編として、「ワカサギフラッシュ」と「TMCモルフォファイバー」を用意しました。

 

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【タイイング手順1】トリプル・フックのベンド部をバイスのジョーに銜えます。

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【タイイング手順2】トリプル・フックのベリー部にスレッドの下巻きを行います。

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【タイイング手順3】ティンセル(カスケイド クリスタルミラーフラッシュ)を用意します。標準では、52本装着されています。今回は、その半分の26本を用意します。

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【タイイング手順4】トリプル・フックのスレッドの下巻き廻りにティンセル(カスケイド クリスタルミラーフラッシュ)を巻きます。

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【タイイング手順5】ティンセル(カスケイド クリスタルミラーフラッシュ)の抜け防止の為、アイ側のティンセルをベンド部側へ180度曲げます。

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【タイイング手順6】トリプル・フックのアイ側からスレッドをティンセル(カスケイド クリスタルミラーフラッシュ)の上に巻きます。

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【タイイング手順7】巻き終わりに、ループ状のスレッドの切れ端を用意してます。

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【タイイング手順8】その上から5回程、スレッドを巻きます。

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【タイイング手順9】ループ状のスレッドの切れ端のループにスレッドの終端を入れて、ループ状のスレッドの両切れ端を同時に引き抜いて、スレッドを止めて、タイイング終了です。

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ティンセルの長さは、フック長の2倍程度が目安でカットします。また、ティンセルの色や長さをいろいろ変えてみるのもタイイングの楽しみです。

 

応用編

ティンセルの代わりに、フライマテリアルを使います。タイイング手順は、ティンセルをフライマテリアルに替えます。

 

【ワカサギフラッシュ・バージョン】

ワカサギフラシュを使うと、ホワイトの極細ヘアーと紫外線に反応して、パープル系の耀きを見せるシンセティックファイバーのミックスで、ワカサギの紫の光沢感とツヤ感が出ます。

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【TMCモルフォファイバー・バージョン】

ブラジル産のアマゾン川流域に生息するモルフォ蝶の発色原理を応用して作られたマテリアルで、光が当たると発色する構造になっています。屈折率の違う成分が幾十にも織り成して形成されており、繊細な光方をします。

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上から「ティンセル(カスケイド クリスタルミラーフラッシュ)・バージョン」、「ワカサギフラッシュ・バージョン」、「TMCモルフォファイバー・バージョン」となります。

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フライマテリアルの浮力や水の抵抗にて、「グリマー7」のアクション時の移動速度を変化させ、フライマテリアル毎の特有の自然な耀き・フレーア感のバリエーションを変えての組み合わせは、無限の可能性を創出します。

 


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