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Bass Fishingプロスタッフフィールドインフォ 岡山Part54 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー5日目」

2018.06.18

岡山Part54 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー5日目」

5日目はアメリカ最大のトーナメント団体B.A.S.S.エリート戦でも度々使われるカユーガ湖への釣行。

 

カユーガ湖はバファロー市から車で東へ約3時間ほど走った所にある面積172km2の最大水深133mと深い湖です。(霞ヶ浦168.18km2と面積だけだと同等)。2日目で訪れたコネサス湖と同様の成立ちで形成された南北に細長い湖。(大体の事はPart51「ニューヨーク州釣行ツアー2日目」で説明してますのでご参考に)。

 

フィンガーレイクスマップ

 

 

オンタリオ湖の南側に面したフィンガーレイクスの中で一番細長い湖です。細長く急深ともなると、山深い日本のリザーバー的なイメージをもってしまいがちですが、実際に現地を訪れてみると全くイメージとは違い空が開けて広い緑豊かな“天然湖”な雰囲気な場所です。

 

緑豊かなカユーガ湖

 

 

今回使わせて頂いた下流域のスロープはB.A.S.S.エリート カユーガ・レイク戦でも会場として使われる有料スロープ。(基本どこも有料ですが、ここのスロープはプロ選手の場合は一般よりも使用料が高いらしいです)。

 

スロープ前

 

 

GPSマップ上の湖深線を見ると、下流域と最上流域一部以外はバンクから一気に湖深線の幅がギュッと寄って急深な事が見てとれました。水質はクリアーで中流域では4m位までのボトムが確認でき、下流に向かうと徐々に濁りが強くなって行き最下流では濁りが強めな感じです。5日目は晴天無風のピーカンで暑いくらいにまで気温が上がり体温調整が大変なほど。釣りとしては高気圧ど真ん中でクリアーなカユーガ湖は釣りずらい状況ではあります。

 

晴天無風なカユーガ湖

 

 

まずは近場のバンクの張出し、水中岬上になった岩回りをテクナPMX TPMX66CLP+Jでの3/8ozチャター+リンキンシャッド4inセットでスローに岩へ当て気味に巻いてみます。すると早速ビミョーな違和感!巻きアワセてグリグリ巻いて寄せてみるとビッグなラージで明らかな薄掛を確認出来たので丁寧に寄せてハンドキャッチ!初カユーガ湖フィッシュは2kgオーバーなビッグママ!!

 

ビッグママ!

 

 

お腹と腹ビレの感じから産卵を何度か済ませたメスのラージで、産卵前の状態だったら3kgオーバーあるようなデカいサイズでした!フックの掛方から見ても薄皮1枚のギリギリの掛方でPMX TPMX66CLP+Jの無理が出来るロッドだから獲れた魚です

 

皮一枚!

 

 

フックを外す際にチャターを引っ張ったら簡単に薄皮が切れました(汗)。強めのロッドだと間違いなく巻きアワセ後のグリ巻きの時点で抜けてしまい、貴重な魚が何事も無かった事になってたかとと思うと、魚のコンディションにロッドやギア比で合わせていく事の大切さを改めて感じさせられました。

 

この魚から、ラージが好みそうな水質とシャローフラットが多い下流域の産卵後期?かなと予想して、広く浅く釣って行きますが…。高気圧の無風ピーカン、アフターが多い状態でよりスローになっているのだろうと予想は出来ても、スローに釣れるようなピンのエリアも何も知らない広大なカユーガではファーストムービングで拾ってエリアを絞っていくしか手がないので、広範囲に探りを入れるものの釣れるのはパイクのみ…。

 

カユーガ湖パイク

 

 

中流域にまで走りながらGPSマップを見て気になる張り出しや流入河川周辺、急深の中でもフラットが張っているとこをランガンして回り…ランチをとりながら中弛みになりつつもサイトしていく。流入河川の沖に張り出したサンドバーのシャローに鯉とパイクに混ざって何か分からない魚種が群れていたので「フットボールを大きくパンプさせるとダウンかアップ中にバイトすんだよな~」なんて言っているとホントにバイトが多発して、でもフックアップまでにはいたらず… 。

 

とにかく魚種が気になるので何度かフルフッキングしてるとフックアップ! 一気にゴリ巻きで引抜こうとした瞬間に魚体の全貌が見えた途端に抜けて落ちる…。正体はトラウト!?今度は3人で同じことを試しているとまたヒット!ゴリ巻きして寄せた瞬間にグルグルくねるような80cmオーバーの魚体が見えた瞬間にまたスッポ抜け!!しばし放心状態でいると、後ろのM君にヒットしてそのままネットで一気に!魚体が火傷しないように注意して確認すると…レイクトラウトでした!!その後もサイトでジグのパンプさせると、40cm~1m近いサイズのレイクトラウト群れがが見に来ては帰ってを何度か繰り返しながら、ジグとの間合いを詰めてきてバイトする様子を確認出来ました。

 

と、しばらくトラウトに遊んでもらって気分転換させてもらいバスを求めて流していると、シャローの巻きでナイスサイズのスモールがウシオ氏にヒット!しかし後が続かない…。シャローを見て回ってもスモールの産卵行動も魚も見受けられない事から、まだ急深の中流域では水温上昇が鈍くスモールの産卵行動すら停滞しているような感じでした。

 

その後は最下流域にまで一気に移動。非常に浅く、航路チャンネルがハッキリとした先の鉄橋を越えて直ぐの濁りが激しいエリアのリップラップとボトルネック状になったバンクが気になって打っていくと…M君とウシオ氏にラージが狭い範囲で連続ヒット!

 

ポットべーりなラージ

 

 

でも僕にはリズムが合わず…

 

ロックバス

 

 

アメリカではブルーギル的扱いのロックバスが連発…。その後は午前中にビッグママを釣ったエリアに戻りシャロー側を見てみると… 水深1m位に産卵行動のラージがうろうろとしているのを確認。スモールの状況は掴め切れませんでしたが、ラージの大まかな今の状況が把握出来た頃に終了となりました。

 

カユーガ湖は難しいタイミングと天候での釣行でしたが、広大で綺麗な湖を走り回りながら少ない情報と釣れた魚の状況からエリアを絞って行く、バス釣りの基本が楽しめたカユーガ釣行でした。

 

そして翌日の予定はメジャーレイクな「オネーダ湖(オネイダ湖)」のため、バッファローには帰らずに宿を探すために早めの上がりだったのですが…、スロープでボートを上げる際にエンジンペラが回らない症状に陥り、確認してみるとペラのゴムブッシュがスリップしていることが発覚して翌日のオネーダ湖釣行は急遽中止となり、バファローへ帰る事となりました…。

 

「ニューヨーク州 釣行ツアー6日目」へ続く…

 

 

【タックルデータ】

(3/8チャター)
ロッド:フェンウィック テクナPMX TPMX66CLP+J “Bait Finesse Special”
リール:アルファスSV
ライン:エクスレッド12ポンド
ルアー・リグ:3/8ozチャター+リンキンシャッド4in

偏光:セプターブラック イーズグリーン
その他:Foxfireマルチマッフル ブラウンカモ

 

岡山Part53 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー4日目」

岡山Part52 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー3日目」

岡山Part51 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー2日目」

岡山Part50 塩見友広 番外編「ニューヨーク州釣行ツアー1日目」


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