Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

Bass Fishingプロスタッフ長谷川 武宏 野尻湖攻略ガイドPart32

2012.09.05

野尻湖攻略ガイドPart32

「野尻湖の2匹のネコ!?」

皆さんこんにちは!暑いですねえ! 汗!
お盆休みは如何でしたでしょうか?至る所で渋滞がおこり、もううんざりっ!って感じですね。

野尻湖もお盆休みは、一年で一番の観光シーズンです。この後は秋の行楽シーズン。紅葉を楽しむ比較的年配(失礼!)の方達が訪れる位で、どんどん静かになっていきます。
野尻湖の夏は本当に短いんですね…。

さて昨年秋のクラッシック戦、北大祐プロの優勝!まだまだ記憶に新しいところですが、そのメインパターンであるバンクでのネコリグ。今年のシーズン、私のガイドでのメインパターンもネコでした。というより、これからもネコ中心!となるでしょう。

ティムコプロスタッフ長谷川武宏

 

数年前のエビの異常繁殖から、その分布領域はどんどん広がり、現在では全湖どこにでも見られるようになりました。それにつれ、エビパターンがより効くようになり、以前はアフター初期に効果的だったものが、今ではシーズンを通して確実に有効なパターンになりつつあります。

 

野尻湖のスモールはみんなエビを基本に捕食し、気がむくとムシやワカサギといった他のベイトを狙う…という感じになって来ているのではないでしょうか?ムシで釣ったスモールや、ボイルで釣ったスモールがエビを良く吐く!…
現実的に頻繁に見られる事からも想像がつきます。

ティムコプロスタッフ長谷川武宏

 

そのエビータ?(笑)達にこのネコリグが非常に効くのです。
ネコリグの代表的な使い方としては、シェイクをする事によって、いわゆるヘコヘコ!させて引いて来る、つまり動かし続ける「活発なネコ」。さらにもう一つのネコ「良く寝る子」があります。寝る…訳ですからあまり動かないんですね(笑)
北プロのパターンもこのネコと言えるでしょう。

 

私も、"活発に動くネコ"と、うとうととしている"うたた寝のネコ"(笑)という、2匹のネコを…
うーん、飼っています!?(笑) あっ!申し訳ありません!そう、使い分けているのです。

使いわける事によって、ボトムにベッタリ(底べた)のスモールだけでなく、やや浮き気味のスモール達にも非常に効果的になり、バイトも多く出せる様になります。また特筆すべきは、サイズが良い!という事もあります。

ここで、使用しているタックルをご紹介しましょう。
"活発なネコ"には、フェンウィック・ゴールデンウィングツアーエディションGWT-SF61SULJです。シェイクし易く、疲れない長さと張り感が最高の1本です。リールはハイギヤタイプのヴァンキッシュ2500HGSにメインラインは2〜2.5lbのフロロライン。糸よれを軽減させ為に、極小スイベル(トリプルクレン22号)を結び、リーダーに30cmほど3lbのフロロを結びます。そしてフックはがまかつC13Kの#12~#16をワームの大きさなどによって使いわけます。シンカーは1/64oz~1/96ozを水深、風、湖流の強さなどによってチョイスします。

ワームはもちろん!新発売のウルトラフィネスクローラーです。まさにスモールマウスのネコリグの為に造られた!と言っても良いですよね。必殺秘密兵器登場!ってとこですか(笑)このサイズでは波動が弱く、反応が無い時には、更にサイズを上げた3inchから3.5inch位のストレート系ワームを使用します。

基本的には、ボートをドラッギング(と言っても私のドラギングパターンの中では最も遅いスピード!)しながらシェイクし続けます。よ〜く、真剣にティップを見てみましょう。
あっ、そう言えばこのGWT-SF61SULJをはじめとするゴールデンウィングスーパーファイン、ティップが赤とチャートで塗ってあるのに気がつきましたか?

ティムコプロスタッフ長谷川武宏

 

これがティップを凝視し、バイトを見る時に非常に有利で、集中しやすいんです!野尻湖のスモールの釣りにおいては、手に来るバイト感だけはでなく、ティップで…という事がまさにより釣る為の必須項とも言えるのですね。見る為の細かい配慮なのです。

 

さて、バイトがあった!どうします?
そう、即アワセは絶対厳禁です!まだまだちゃんと喰ってはいないのです。
食い込むまで、少し我慢です。

活性の高い時は「ギュン!」と持っていってくれるのですが、プレッシャー時などはなかなか持っていく、ということにはなりません。こういった時はある程度時間をおいてから、強め(ここが大事!)に、大きなストロークで合わせましょう。

この強め!という事。このことをご説明するだけで文面がいっぱいになってしまうくらい大事なんです。また改めてお話致しますが、決してスィープではない!とだけ言っておきたいと思います。
これでのってくれたら、あとはスモールの引きを十分に堪能して下さい(笑)

それでは、うたた寝をしている2匹めのネコはどうでしょう?
一番大切なのは"寝ている"つまり動かない事なのです。
表現すれば"うとうと、ゆらゆら"って感じでしょうか(笑)
釣り的に表現すれば、まさにステイ!しかも"張らず緩めず"なのですが、このステイは喰わせるタイミングであって、非常に絶妙な喰わせでありこのパターンには必要不可欠なのですが、スモールを呼び込むにはちょっとアピールが不足します。

呼び込むための有効な手段は幾つかあり、使い分ける事によって、浮き気味だったり、べた底だったりと、様々な状態のスモールの呼び込みに非常に有効だ、と言う事がわかってきました。
それは…………もう少し、シークレットにさせておいて下さい(汗!)

この秋に、私のガイドで実践し、シーズン全体を通しての傾向、パターンが見えて来るかと思いますので、後日必ずお話させて頂こうと思っています。
今は…………申し訳ありません。

ガイドのゲストさんには、全てご説明し、更に一緒にパターンを煮詰めていこうと思っています。ゲストさんはこのパターンを深めていく良きパートナーとも言えるでしょう。

さて"うたた寝のネコ"、のタックルはどうでしょうか?
先程の活発なネコと同様のタックルでも可能です。
ただし、このパターンをより有効にさせるには、スモールを呼び込む為のアクションです。このアクション、時により効果的にワームを動かす事のできるロッドというと、まさにフェンウィック・スーパーテクナS-TAV61SLJ、そう、今年ティムコが提唱するUltra Finesseのハイエンドモデルです。 そしてもう一本このパターンに有効なのが、ゴールデンウィングツアーエディションGWT60SLJ-K.T.Fです。前述の呼び込む!というファクターにおいて確実に差が出るロッドです。このパターンにおいては喰わせのアクションと呼び込むアクションを明確に区別し、使い分けることにより、バイトも多発するのですが、その呼び込むアクション時にワームをよりアクティブに動かす事のできる張りとパワーが必要になってきます。そう、チューブラの方が有利になる訳です。

リールはやはりハイギヤタイプのヴァンキッシュ2500HGSにメインラインは2.5lbのフロロライン。スイベルは付けずにフックはがまかつWorm329SF#10を使用しています。シンカーは1/32oz〜1/64ozを風、湖流の強さなどによって使いわけています。ワームは先述のウルトラフィネスクローラーや、サイズの少し大きなストレート系の物を多用しています。

ティムコプロスタッフ長谷川武宏

 

今年のシーズンもあと2ヶ月というところまできましたが、シーズンを通してエビパターンの有効になって来ている野尻湖。
このパターンに非常に有効なネコリグで、この秋のシーズンも瀑釣!といきたいところですね(笑)

 

なかなか文章では説明しきれず、ちょっと分り難いこともあるかとはおもいますが、どうかご容赦を。バイトも、今までにない特有の感覚がでるこの2匹のネコ。
この秋ご一緒に楽しみませんか?

それでは!

長谷川武宏プロホームページhttp://www.hiro-hasegawa.com/


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