Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

2014.09.30

秋の野尻湖攻略法

皆さん、こんにちは!

夏休みも終わり、野尻湖もいよいよ秋のシーズンそして、終盤へとさしかかってきました。恒例の減水も徐々に進み、水温も低下してきましたが、それでも今年は異常に高く、9月初旬でもまだ20℃をきってきません。また、局所的なターンオーバーも頻繁におこり、水が悪いエリアが入れ替わりに…という状況です。これらの影響か、9月に入って強烈なタフ状態になっています。サイズも小さいものしか反応せず、ということも多々あり、かなり厳しい野尻湖となっています。

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例年では、ワカサギパターンに対してはダウンショット、ライトキャロのドラッギング。エビ・ゴリパターンに対してはネコ、ライトキャロ、スモラバといったパターンで対応してきましたが、なかなか良い結果がでず…というかオデコと背中合わせ(汗!…笑)という厳しさに連日振り回されています。ここへきて朝夕の冷え込みも厳しくなり、水温も確実に低下してきていますので、これから秋本番!といきたいところですね、楽しみです。

スモールの足が異常に速い!ということも言われています。ドラッギング気味にながしていても、前の漁探には映っても後ろには映らない、逆もしかりです。今年は本当にこのパターンが多くみられます。つまり捉えにくい、という事になる訳ですね。ダウンショットやライトキャロなどでは、かなりゆっくりとした流し方ですので、反応が極端に少ない昨今では、流すテンポを速めたリグをローテーションする様などの工夫もしています。

 

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まずは、

1. キャロクランク
トラウトなどで使用する小型のクランクをキャロに装着してドラギングします。流すスピードはGPS表示では1.7〜2.0km。ロッドは、テクナTAV-GP62LJやエナジーENG64LJなどを多用しています。ラインはフロロの3.5lb、シンカーは3.5g、リーダーもフロロの3.5lbで80〜120cm。底付近を引いて来るイメージでいいでしょう。

 

そして更にスピードをあげて…

2. キャロミノー
ステルスペッパー55Sなどスクリューベイトをキャロに装着
するリグです。流すスピードはミノーによって違いますが、ステルスは比較的遅めですが、マックスで3.0km位までは速くします。シンカーなどが底に着く事はなく、ひたすら中層を引いてきます。ロッドやシンカー、ラインは、キャロクランクと同じで良いと思います。

 

3. キャロシャッド
今や野尻湖の定番となっているもので、サスペンドシャッドを装着します。スピードは1.2km位とやや遅めですが、ドラギングしながらジャークを入れる為、リアクション的な要素が高く、タフコンディション時にはかなり有効になります。これからの時期は、例年でもメインにもなる是非押さえておきたいリグの一つです。
ロッドは、スピニングでテクナTAV-GP65SMLP+J、ラインはフロロの3.5lb、シンカーは4〜5g、リーダーは同じラインで80cm前後。私の場合は、シンカーがボトムを軽くスタックしながら泳がせて来る感じ、といっていいでしょう。もちろん強烈なジャークは必要不可欠です(各自ジャークの強さは様々ですが…)。リーネ55SPといったサスペンドシャッドをメインにしています。動き的には、ダートする、いわゆる暴れ系の方が良いと思います。

 

これらテンポの速いドラッギング系の釣りもバックアップとし、定番のダウンショットライトキャロなどを基本に組み立ててみることをお勧め致します。

 

これからの時期は、バンク系を中心にゴリ・エビを補食していうるスモール狙いにネコリグが有効になってきます。タックル的には、何と言ってもゴールデンウィング・ツアーエディション・スーパーファインのGWT-SF61SULJ。この竿に勝るものは無いと思います。降り易さはもちろん、離しにくい繊細なティップでこの釣りには無くてはならないロッドです。ラインは2〜2.5lbのフロロ。スーパーフィネスクローラーに1/32〜1/42OZのネイルシンカーを使用します。ごくゆっくり!シェイクしながらドラッギングします。何かにスタックした感じが出たら、すかさず一点シェイク。と言った様に底を舐める様に引いて来ます。ただ直近の感じでは、ワカサギ狙いのパターンよりも、ゴリ…狙いの方がサイズ的にも良い結果がでていますので、私的にはネコリグがメインになります。

 

また、よりスローに、ということであれば、ライトキャロも非常に有効です。ロッドは、これももちろんゴールデンウィング・ツアーエディション・スーパーファインのGWT-SF68SULJです。そしてこのパターンには是非お勧めしたいのがシルクワーム。野尻湖では超定番になっているワームですが、高比重のマテリアルの優位さ、そして一風変わったシルエットがスモールには良く効きます。このシルクワームですが、フックのセット方法に工夫が必要です。一般的にはマス針ちょんがけ、ということになりますが、私はいわゆる“縫い刺し”にしています。

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こうする事によって、ワームを水平にゆっくりスイングしながらフォールさせる事ができます。これ、結構大事な、有効なキモだと思っています。針は縫い刺しし易い桑原テンカラの4〜6号を使用しています。ラインは2.5〜3lbのフロロ。1/16ozのバレットシンカー、リーダーはメインラインと同じものを“ひとひろ”の長さで。ズル引き、ステイをゆっくり繰り返し、ハードボトムを感じたら、チャンス!長めにステイさせます。漁探に良い画像が映っている時などは、直撃しロングステイ…も有効になります。

 

 

この様に、ゴリ・エビを補食しているスモール狙いにはネコ、ライトキャロを基本にし、ワカサギ狙いとなれば、ダウンショット、ライトキャロ(ワームは逆に比重の軽いものが有利な事が多いです)を基本に。それでも反応してくれない時には、先ほどの3つの速めの釣り…という組み立てになるかと思います。

 

そして番外編、大穴狙いには、昨年も50UPをゲットすることができたシャローのビッグスモール狙いです。湖面が穏やかなことが絶対条件ですので、限られてしまいますが、朝マズめの静かな時や、風裏などが狙いになります。使うルアーは、ビッグバドなどの大きめの表層系プラグや、ビッグベイトです。ビッグバドなどの表層系プラグにはTPMX70CMJやTAV-GP70CMJなどを、ビッグベイトには60周年記念北大祐プロモデルTPMX72CXHJを使用しています。

 

これからは比較的静かにじっくり釣りをする事ができますので、是非野尻湖へお越し下さい!秋晴れの清々しい野尻湖、最高ですよ!しかし朝夕の冷え込みは厳しいですし、天気が崩れれば一気に地獄!ということも良く有ります。今年もすでに7℃という気温を確認しています(汗!)防寒対策は決してお忘れないよう、お願い致します。

 

それでは!

 


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