Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

Bass Fishingプロスタッフ長谷川 武宏 ソリッドは、もう要らない! Part2「ライトキャロ&ダウンショット」

2016.11.16

ソリッドは、もう要らない! Part2「ライトキャロ&ダウンショット」

前回Part1からの続き

 

③ライトキャロ(ボートステイ、ズル引きパターン)

スポーニング期からアフターへ移行する過程で、注目するべきはエビやゴリといったベイトに絡むパターンです。このパターンは、スポーニングエリアとなったフラットに隣接する緩やかなブレイクにエビやゴリが集中し、徐々に水深を下げて行くスモールの足をとめてくれる事によるパターンです。釣り的には、スモラバや、ネコ、なども有効ではあるのですが、基本はやはり1m〜ヒトヒロ位のリーダーによるライトキャロが基本と考えています。

その理由は、装着するワームの比重を変える事によって、簡単に魚のスタンスに合わせる事ができるからです。浮かせる事も、ベタにする事も、動かす事も、止める事もできるのですね。この場合も、いままでは6.8FTというレングスのソリッドティップオンリーでしたが、今年はGW68SULP+J(プロトタイプ…2017年春新発売予定です!)一本でした。このパターンで狙う、砂間や、菅川などの緩やかなブレイクはハードボトムが絡むものの、それほどではありません。当然ノー感じ的なズル引きになり易いのですが、フルチューブラーでありながらソリッド並みの繊細さと言うティップならではのボトム感を得る事ができます。ズル引いている際にボトムが明らかにハードになった、と感じられる事で、すかさずロングステイ!また、リアクションスプリット同様ボトムの何かにハングさせ、外す事によりリアクションバイトを誘発させる…という一連のロッドアクションが容易になります。ここ数年増えてきたゴリのパターンでもかなり有効である事は間違いありません。

 

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④超ロングリーダーのライトキャロ

アフターに入りワカサギの群れがフラットエリアに入り出すとこのリグの出番です。今年のシーズン後半も絶不調ながら、このリグで40UP後半のスモールをゲットすることができました。この釣りはドラッギングし続け、小さなバイトに合わせて行く、というかなり繊細な釣りです。今までは、もう廃盤になってしまったゴールデンウィングのフルソリッド系のロッドを使用していました。フルソリッドのノー感じ(感度の悪さ?…笑)が魚に違和感を与える事が無く、有効であった訳です。その意味では今年新発売のGW68SXULP+Jは、まさに“待ってましたあ!”という感じのロッドでした。先述のレングス6.8FTのSULをさらに柔らかく、繊細にしたロッドです。魚に違和感を感じさせないロッドでありながら、稀にコンタクトするボトムのハードさや、障害物を確実に感知し、ドラッギング中にすかさず止めに入るという複合技も出来る優れものである訳です。今年終盤では、広大なフラットエリアをドラッギングし、スモールの個体らしい映像を魚探で確認し、またハードボトムを感知出来たらそこで超ロングステイ(長いときは5〜6分も…!)する事によってのみバイトを得られる、というパターンもありましたが、このロッドは非常に有効な武器になったと言う事は、言うまでもありません。

 

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⑤バンクのダウンショット

今年の野尻湖シーズン終盤は本当に厳しい状況でしたが、特にバンクの釣れ出しがかなり遅れた、ということもその要因の一つだと思います。閉幕の約10日程前から、バンクがいきなり好調になったのですが、リグ的にはまったのが、バンクのダウンショットでした。昨年の終盤も同リグで釣果をあげる事ができたのですが、マイクロシェイキー(廃盤)等細身のピンテール系ワーム、20cmほどの短めのリーダーのダウンショットです。バンクをゆっくりズル引き(落とし込んでくる)し、ステイを織り込んでバイトを待ちます。このパターンも今まではソリッドティップ系のロッドを多用していましたが、今年はGW60SULやGW60SXULの出番となりました。この2本を、水深やショットの重さ、風の強さ、湖流の強さなどによって使い分ける事により、出来るだけ軽いリグ、繊細なアプローチが可能になりました。

 

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これらの5つのパターンが野尻湖のライトリグのメインであるのですが、繊細で魚に違和感を与えない、というソリッド重視の方向性から、プラス感度や魚とのやり取り時にこちらのペースで、という優位性が加わった事は非常に大きく感じました。ソリッドを凌ぐ程の感度や繊細さ、というフルチューブラーのロッドは、他社のロッドでは現状無い物です。

 

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まだ、触った事がない、振ってみた事が無い、という方は是非ショップなどで手に取ってみて下さい。来年はフィッシングショーにティムコも出展予定です。こちらでも全て見て触ることができますので、是非お越し下さい。野尻湖でもかなり有効なロッドもラインナップされていますので、乞うご期待です!お楽しみに!

 

Part1      Part2

 

 


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