Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

2017.09.21

ハイブリッドネコ!

皆さん、こんにちは!お盆休み、そして夏休みも終わりましたが、皆さんのお休みは如何でしたでしょうか?遠征釣行など行かれたのでしょうか?野尻湖の夏もいよいよ終わりで、周りの気配も確実に秋へと動き始め、これからは加速度をまして寒さが戻ってくると思います。

 

今シーズンの野尻湖は、冬にナウマン象の発掘調査などが無かった事、新潟方面の米処の水関係などの事情から、大きく水を落とす事無く年末を越え、比較的水位を保ったままシーズンに突入という経緯がありました。その影響で見た目にも、勿論私達も感じる程にも水があまり良くなく、濁りもキツい、と思う事も多くありました。また、春から水温が上昇する反面、気温は低い日が非常に多く、釣り的にもかなりの影響を与えたのは明らかだと思います。

 

先ず、スポーニングの規模が非常に小さく、期間的にも短かったように思います。その後、異常に雨が多く、異常に気温も低め…汗!だったことからムシ•セミパターンも不調で、全く野尻湖らしくない夏になってしまいました。ルアー解禁当初からの野尻湖を知っている私的には、一番の釣れなさ!と言ってもいいほどですね。本当に残念でした。

 

反面、アフター初期から夏にかけて、いわゆるエビパターンを言われる、ウィンディサイドに群れるエビを補食するスモールを狙って、非常に素晴らしい釣りを展開する事ができました。エリア的には島東、砂間がメインです。

 

写真A

 

解禁からスポーニング時期などで好調な、ノーマルのネコリグは、ドラッギングし続けたままバイトを取っていくのですが、そのドラッギングと完全ステイ(止めネコ)の合わせ技(ハイブリッドネコと言っています…笑)でのものです。このパターンはドラッギング中に、小さなバイト(前アタリと言っていますが、時として非常に小さな、触りレベルのものもあります)を感じたら、即座にロッドを送り、ベールを起こしラインを出す、ボートを止める、そしてロングステイさせます。

 

結果かなりの確率でラインが走るので、合わせるのですが、ラインが持っていかれなければ、ラインが緩んだ状態からシェイクし始め、ゆっくりボートを進めるとロッドに重さがかかってくるので合わせる、という感じです。練習を繰り返す事で、この小さな前アタリが感度の良いロッドでないと出ない!全くわからない、という事がわかりました。過去メインにしてきたソリッドティップ系のロッドでは全く感じられないのです。ネコリグ用に現行で私が使用しているのが…

エイシスACES56SLJ

ゴールデンウィングGW60SLJ

スーパーテクナS-TAV60SLJ

④ソリッドティップモデルのゴールデンウィングGWT-SF61SULJ(廃盤モデル)ですが、何といってもこのパターンにはACES56SLJに勝る物はありません。

 

沢村プロが言っていますように、この感度は特筆すべきもので他に類をみません。さらにこの感度を更に上げる方法も発見しました。ロッドの持ち方なのですが、ちょっと文面でご説明出来ないのが残念です。私的に思っているのですが、高感度順には①→②→③→④となりますが、スーパーテクナまではバイトを感じられたのですが、やはりソリッドでは全くダメでした。固めのソリッドであれば可能かもしれませんが、エイシスやゴールデンそしてスーパーテクナの、チューブラーながら極細繊細ティップならでは…という事だと思います。

 

 

このパターンを確信した島東での練習時、ACES56SLJで7連発→GW60SLJで5連発→GWT-SF61SULJで4流しノーバイト→56SLJで3連発→S-TAV60SLJで2連発→更にGWT-SF61SULJでノーバイト…となったのですが、この時の前アタリは殆どが本当に小さいものでした。カサッ!チクッ!モヤッ!といった感じでしょうか。とは言え、その後のガイドで初心者の方でも、あまり慣れていない女性のかたでも、きちんと規則正しくシェイクできれば感じることは可能でしたので、タックルセレクトがキーと言えると思います。

 

その後の状況変化の中で、この前アタリはロッドに重さがかかってくる様な大きなものが出る時もある、とわかりました。7月にお二人のゲストさんに16連発をして頂いた砂間での時は、とても大きな前アタリであったのです。この時はソリッド系でも大丈夫だな、と思いましたが、状況によってはごく、小さい前アタリ、という事を考えると、タックルの重要性は大きいと思います。直近では、9月19日にも、午前中このパターンで49cmを含む40upばかりで6連発!という事もありました。

 

写真C

 

スモールマウスの反応は、言ってみれば非常に極端であり、動と静、大と小、明と暗…というように両極端な変化で劇的に反応が変わる事が多くあります。このパターンは、まさに動と静を組み合わせる事によって生み出す事が出来るバイトチャンスの為の“ハイブリッドパターン”ですね。

 

写真D

 

9月発売のルアーマガジンにこのネコパターンのリグの説明が掲載されますので、宜しければご覧くださいね。それでは!

 


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