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平本 直仁

Bass Fishingプロスタッフ平本 直仁 2019年 JB霞ヶ浦第2戦

2019.04.19

2019年 JB霞ヶ浦第2戦

皆様こんにちは。ティムコプロスタッフの平本です。今回はJB霞ヶ浦第二戦に出場してきましたのでレポートしたいと思います。WBS戦でエンジンが焼き付いてから載せ替えの目処が立たず、一時はJB戦のキャンセルも覚悟していたのですが、多方面の皆様からバックアップして頂き、無事に載せ替えが完了し、試合に出場する事が出来ました。今回の件で色々な方々に支えられて自分のトーナメント活動が成り立っている事を改めて実感しました。そして、その全てを力に戦ってきたのですが・・・

 

状況

連日の寒さと降雨による水温低下、水門操作、そして試合当日の強風予報等、状況的に楽観視できる要素は無く、相当厳しい戦いになるだろうと予測していました。今年は暖冬で水温の上昇が早く期待していましたが、度重なる寒の戻りによって逆に季節の進行が遅れているように感じます。

 

 

前日プラクティス

季節的にもスポーンに絡んだバスは外せない事から、シャローを中心にチェックを開始しましたが、全く反応が無い上に、更に追い打ちをかけるように水門操作による減水パンチが…シャローは早々に切り捨てました。一時は例年季節的な進行が早く、バスのストック量が多い北利根川をメインにすることも頭をよぎりましたが、水門操作による環境変化を考えるとマイナスと判断し消去、減水の影響を受けにくいドック・テトラ撃ちは手堅いとは言え、出場選手が多いJB戦では相当なプレッシャーにさらされるのでこれも消去、最終的に自分の得意なスタイルである浚渫エリアでの釣りに勝機ありと判断し、バスが上がってきそうなコンタクトポイント、メスが浮きそうなハンプをイメージし各所をチェックしました。

 

王道としてはハードベイト。個人的にはこの時期『弱』が基本なので110クラスミノーとシャッドがメイン。110クラスミノーには2019年モデルACES-FM68CMLJがドハマり!テイクバックではしっかりタメの効くベンドカーブがルアーウェイトをしっかり受け止め、弾き飛ばす様にルアーを撃ち放ってロングキャストを決めてくれます。非常に軽くてブレが抑制されたグラスコンポジットロッドになっているので、シャロークランク~ミディアムダイバーまで幅広く扱えるとても汎用性が高い巻き物ロッドです。

 

ミノーとシャッドの使い分けは、レンジ、アクション、ルアーボリュームを浚渫跡の形状、深さに合わせて持ち替えます。シャッドでボトムに当たり過ぎたらミノー、ミノーで届かなければシャッド。まずはそんなザックリした概念でOK!でもそのボトムに触るか触らないかはとても重要なのです。この時期はバスの最盛期ほどアクティブではないので、スローなタダ巻きとポンプリトリーブを中心に、止めたいときに止められるSPタイプを選択。ちなみにフローティングタイプにスイッチするのは、個人的にはバスがサスペンド傾向になり、目線が上を向くアフター回復個体が増え始める5月以降です。

 

もう一つの攻め方は個人的にその実力に魅了され続けているキャリラバ。メインは素早いストレートフォールに加え、ボトムをガサガサゴツゴツとズル引いたり、テンポよくリフト&フォールで誘ってみたり、ボトムを叩く音とスピードで威嚇するイメージです。このイメージでのキャリラバ使用法は例年プリメスに効果を発揮し、実績も十分なので、是非トライしてみてください。トレーラーはTIEMCO Gary ピックルワーム!ですのでお忘れなく!

 

浚渫のチェックでは、バスが上がってきそうなコンタクトポイント、メスが浮きそうなハンプを回り、シャッドとキャリラバで3度反応を得ることができましたが、全てショートバイトとファイト中に抜けるような謎のフックオフ。しかし、内1本はバスであることを確認(しかもデカい!)したので、本戦ではこれをヒントに浚渫のビッグママを2本仕留めることに照準を定め、狙いのスポットに手を変え品を変え投げ続けてバスが刺してくるタイミングを待つ作戦に絞りました。

 

 

試合当日

晴れ予報だったので、巻物よりキャリラバの出番が多いと予想していましたが、湖上に出るとうす曇りな天候だったので巻き優先に。とにかく浚渫エリアで投げては巻きを繰り返してエンカウンターを狙いました。1スポット1時間を目安に3スポットをローテーションし、じっくり時間を掛けましたが生命反応ほぼ無し・・・。

 

水温が上がり始めた11:30過ぎにようやく1本目のバスをキャッチする事が出来ました。ハーモニカ食いで二本掛かってはいたものの、両フックとも薄皮一枚・・・。状況を物語ってます。バスのコンディションも狙いのパンパンキロアップには程遠くイカリ虫だらけのチョイ痩せバスだった事から、パターン的にも外していたようです。残り時間も少ないので強引に二匹目のどじょう!と投げ続けましたが、追加ならずタイムアップ。厳しい戦いでした。

 

hiramoto01

 

全体的に想像以上にタフだったようで1本が貴重な試合だったので、狙いの魚では無かったもののキャッチすることが出来てよかったです。優勝は水門開放による流れと、減水を嫌って個人的にバッサリ見切った北利根川の葦だったそうです。そんなにストログだったとは・・・ほんとバスフィッシングは奥が深いですね。こうしてしっかり釣って来る選手がいて、当日の答え合わせを出来るのがトーナメントの魅力ではありますが、他の選手の話しを聞いてばかりでは悔しいので、次戦は参加選手に胸を張って自分のパターンを語れる様なパターンを見つけて結果を出せる様に精進したいと思います。

 

次回はJB戦翌週に開催されるWBS第二戦をレポートする予定です。ご期待ください!

 

【タックルデータ】

(キャリラバ 3/8oz・1/2oz)
ロッド:Fenwick ACES510CMJ
リール:KTF Abu Revo Elite LC6 ギア8.0改 KAHEN NEO
ライン:TORAY SEABASS PE 26ポンド(白)
リーダー:EXTHREAD 13ポンド

(シャッド)
ロッド:Fenwick Techna-GP TF-GP64CULJ
リール:KTF アルデバランフィネス
ライン:TORAY EXTHREAD8ポンド
フック: ICHIKAWA FISHING RC KAMAKIRI Light #10

(110クラスミノー)
ロッド:Fenwick ACES-FM68CMLJ
ライン:TORAY ポリアミドプラス16ポンド
フック:ICHIKAWA FISHING RCKAMAKIRI Light #6

 

 


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