皆さん、こんにちは!TIEMCOプロスタッフの平本です。ようやく私の2021年のトーナメントが開幕となりました!今回は6月27日に開催されましたJB霞ヶ浦 第一戦のもようをレポートさせて頂きます。しかし憎きコロナ。まだまだ油断できる状況ではありません。うつさない!もらわない!為に最大限の対策を行ったうえでトーナメントに参戦していきたいと思っています。皆さんもくれぐれもお気を付けください!
JB霞ヶ浦 第一戦の出場に向け、プラクティスから本戦まで4週間連続で霞ケ浦に通いました。水温が上昇し、バスフィッシングのハイシーズンになったとはいえ、現状の霞ヶ浦水系は決してイージーではありません。狙いを一歩外すとノーバイト地獄モードもあり得えますが、タイミングを捉えればビッグウェイト天国モードとなる可能性を秘めた爆発力があるのが現在の霞ヶ浦水系のフィールドコンディションといえます。
第一週
アフタースポーンから回復一歩手前のテナガエビを強く意識したバスは前回レポートの通りクリーピー45、スキッドファイヤー3“が効果的でした。
第二週
前週同様にシャローを中心にチェックしましたが、水位が下がったことにより、シャローカバー周りのテナガ喰いバスは完全に入れ替わりジャストキーパー(25cm程度)にサイズダウン。このサイズでも野良ネズミを消し込んでくれるので楽しい釣りなのですが、試合を考えると勝てるパターンではないので、沖に出てしまったであろう大型個体を探すプランに変更しました。
まずはファーストブレイク×ベイト×沈み物。幾つかのファクターが複合して絡むスポットに狙いをシフト。釣り込んで行く過程でバスは完全回復一歩手前で“早い動きにまだ付いてこれない”と感じたので、キャリラバのアクションをリフト&フォール主体ではなく、ステディーなズル引きにスローダウンして丁寧に釣って行きました。すると、時間か掛かるものの狙い通りバスからの反応があり、その後も似たようなエリアを同様にチェックするとすぐにバイトが出たので、パターンとしての手ごたえを感じました。
バイトがあれば全てキロアップ!夢の扉が開いた気分でした。通常キャリラバは バーチカル思考で縦のアプローチをする為にボトム感知力優先でFenwick ACES 510CMJ×PEラインを組んでいますが、今回はズル引きメインになるのでハングオフした際に移動距離を最小限に抑える為にフロロカーボンラインにタックルシステムを見直し、ロッドもFenwick ACES 510CMHJに組み替えました。
第三週
相変わらずの減水傾向でしたが、テナガエビを意識しているバスが必ず存在すると信じてシャローをチェック。するとエビボイルに何度か遭遇し、スキッドファイヤー3“をキャストすると2回中1回はキャッチ出来る反応の良さでした。エビボイルが発生した際は強烈に効くルアーなので、即座に手の届くところにタックルを組んでおくことをお勧めします。※タックルは前回のレポート参照
シャローはそれなりの手応えを感じていましたが、トーナメントプランを考えると、減水・プレッシャー・濁り・バッティング等の不確定要素が高いことから、やはりシャローはカット。前週の通りやや沖合のインビジブルストラクチャーに狙いをシフトして4発。全てキロアップ!この時は夢の扉の先にある天国に続く階段も捉えた気分でした!(笑)
第四週(プラ)
前日プラクティスはメインエリアを温存して強風時のバックアップ探しに時間を費やしました。一旦増水した霞ヶ浦でしたが、水門操作により再度減水傾向に一転。しかし、時期が時期だけにシャローも少しだけチェックすると水質はかなり良くなっている印象でした。この水質向上で他の選手もシャローをメインパターンにする率が上がるであろうことから完全に切り捨てることを決意。その後はプラ後半にメインエリア近くのインビジブルスポットにてバイトを確認。自分のメインパターンが生きている事を確信し、あとは釣るだけと鼻息荒く本戦を迎えました。
第四週(トーナメント本戦)
試合当日の朝は温帯低気圧に変わった台風の影響を気に掛けていましたが、幸いにも風は強くなく、狙いのスポットまで問題無く走れそうで一安心。フライトが遅かったのですが、先行者は無く狙いのスポットに入ることができました。試合時間は約4時間半。程よい風、ローライトなコンディションは気分を高めます。ですが好調だったプラクティスの状況とは異なり、ベイトの反応が弱く、レンジが下がっている事が気がかりでした。
そして何より風がプラの時とは真逆。小移動しながらも2時間半ノーバイトが続くとさすがに見えていた天国への階段が崩れ去る感覚に陥りかけました...ですが、魚探のベイトフィッシュアラームと連動するようにバスからの反応があり1500gオーバーのキッカーサイズをキャリラバでGET!そこから更に集中力を増して釣り込むも、合わせきれない超ショートバイトが1回あったのみ。悔しくもキッカーサイズのバスを活かせず時間切れとなってしまいました。
全体的にタフな試合だったことや、シャロー組はジャストキーパーに悩まされていたこともあり、表彰をあと一歩で逃す11位でフィニッシュ。狙い通りの1発は取れましたが、環境の変化を感じていながらレンジシフトできなかった悔しさが残るトーナメントでした。次のJB霞ヶ浦 第二戦は8月に開催予定です。今後も試合に向けて霞水系のバスの動きを追いかけていきたいと思います。
みなさんも、エンジョイバスフィッシング!
【タックルデータ】
ロッド:Fenwick ACES510CMHJ(1/2oz)、Fenwick ACES510CMJ(3/8oz)
ルアー:キャリラバTG 1/2oz、3/8oz
トレーラー:クリーピーエッグ45、リンキンシャッド4“
リール:KTF Abu Revo KAHEN NEO
ライン:TORAY EXTHREAD 14lb(1/2oz)、EXTHREAD 12lb(3/8oz)