阿寒湖を一躍有名にした故西山さんのビデオはモンカゲの釣りを紹介していたが、その後ユスリカの釣りのビデオも出ていた。今年、阿寒湖でそのユスリカの釣りを少し体験することができた。朝の8時くらいにユスリカは出てきた。と思ったらあっという間に水面はユスリカだらけになった。風の具合で水面が吹きだまりになるようなところができ、そこでライズが始まった。
ユスリカのサイズに合わせ小さいソフトハックル風フライを投げるためタックルはロッド エヴォテック590-4M、リール EVOTEC FW3-5、ラインエヴォテック85+マルチライトリーダー12ft+アクロンミスティ4X 90㎝にした。エヴォテック85はオプティストリームと同じ使い方となるがWF3F~7Fまで全てのヘッド長が8.5mとなっている。オプティラインは番手ごとにヘッド長が設計されている。
アンダーハンド&オーバーヘッドでキャストを続けていたら自分の狙っていたポイントの70度右でライズがあった。すかさず70度角度変換してフライをプレゼンテーションすると一発でアメマスが掛かった。アメマスは首を振りロッドはしなやかに曲がった。
湖でも角度変換が便利なことがある。特に魚が移動しながらライズするような場合は一瞬でフライを魚の目の前に届けることができる。ハーフサークルでもスネイクでもやりやすい方法を選ぶといい。
この阿寒湖のユスリカの釣り。例年5月中旬から下旬がいいようだが年によってピークはずれるので、もしいい瞬間に出会ったら幸運をかみしめて釣りをしたほうがいいようだ。西山さんの撮影の時も実際はユスリカの発生場所は限定的だったようだ。
近藤記