Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2011.08.31

フォームアート

フォームを使ったフライはここ10年くらいで使う人が増えたのではないかと思う。特にレインボーやブラウンには効果絶大で昆虫類が大好きという魚にはなくてはならないフライになっている。

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最近よく使っているパターン

フォームフライはフライとしての存在感や浮力、水との絡み方が特徴的だ。サイズを落とすとイワナやヤマメにも効果的だ。だいぶ前に岩手の川でずっとフォームフライで釣りをしたことがあったが小さなヤマメまでがフォームをくわえたまま放さないということがあった。作り方で釣れ方が全く変わってしまうのも特徴だ。フォームは2mm~3mm厚が一般的で色は黒、白、赤、黄色、緑などがある。フックサイズが#4、6、8なら異なる色の2mmフォームを2枚重ねて4mmにしてフックにとめるといい感じになる。(3mmのものは単体で使っても充分な浮力が魅力だ。)ヤマメやイワナ用には2mm単体でもOKだ。フォームの張り合わせは通常の瞬間接着材では難しいといわれていたが近所で売っている瞬間接着剤でやってみるといい感じでくっついた。

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この瞬間接着剤を使いました

さて最近これらのフォームに柄を入れてデザインすることを始めてみた。以前、ソルトフライのアイを作るのに使っていたフィスカースというブランドのハンドパンチを使ってフォームをくり抜き、別のカラーの同形くり抜きフォームを同じ位置に合体させ瞬間接着剤で付けるという簡単な手法で魚にアピールしそうなデザインができた。

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個性的なフライがすぐにできます

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フィスカースのハンドパンチ

本物の大型テレストリアルも観察するとかなり面白いデザインだったりする。普段、繊細なフライで釣りをするフライマンにはこういったフライに躊躇するのもよくわかる。しかし大型のレインボーやブラウンはスズメバチやカミキリ虫、クワガタでも普通に食べているのだ。そんな大型テレストアルを表現するにはフォームは便利だ。

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虫っぽい感じになります

はじめはジャシッドみたいにジャングルコックを何とかフォームに組み合わせて虫っぽい模様をだして、魚に魅力的なフライを作ろうと思ったがうまくいかなかったのでこの手法になった。ハンドパンチには様々な形状があるので組み合わせて使うと自由にデザインすることができるようになった。メッツのロコフォームを組み合わせると一部分だけをビーズヘッドのように輝かせたりすることもできてとても面白い。

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ロコフォームを使って一部光らせた

また黄色と黒でハチを表現しても面白い。必ずしも似ていなくてもそれっぽくなるものだ。

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ハチみたいなデザイン

はたして魚に対してどういうデザイン、色の組み合わせが効果的かたくさん試してみたくなる。もちろん状況によりけりで結論は出ないのは承知の上だが、ある程度効果的なものは次第に判明してくるかもしれない。先日ある有名な管理釣り場で試したところコパー色に光るドットはかなり効果があった。明らかに他のものとは釣れ方が違った。たくさん釣れてフライがボロボロになってしまった。

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管釣りで効果的だったパターン フックはTMC100SP-BL#10

管理釣り場のマスはフライにシビアなので自然河川の方がより遊びの部分を許してくれるかもしれない。興味のある人はハンドパンチでいろいろ作って楽しんでみてください!

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自由な発想でフォームアート

近藤記


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