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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 エヴォテック85 ライン&ビッグドライフライでレインボー

2011.08.25

エヴォテック85 ライン&ビッグドライフライでレインボー

目当ての川に着くと水色、水量ともに素晴らしい状態だった。川沿いの草むらには様々な大型テレストリアルがうねうねしていた。スズメバチやビートル、巨大な毛虫など観察してみるとすごい数の虫だ。その日は午前中2時間ちょっとしか釣りができなかったが、テレストリアルを模したビッグドライフライに大型レインボーが次々飛び出してきた。

ロッドはオプティストリームの590。しなやかな筋肉という表現がぴったりのすばらしいロッドだ。ラインにはいつものオプティストリームWF5Fではなエヴォテック85 WF5Fを選択した。エヴォテック85は5番だとオプティストリームよりもヘッド部分が1m弱長くなっているので少し遠くから攻められるという利点がある。ヘッドの後ろにある2mのバックステップ(リアテーパーではない)がきわめて安定したループを作る。さらにヘッドが長くなるので少し遠投もしやすくなる。もちろんオーバーヘッド&アンダーハンド用だ。

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いい季節に釣りができた

シューティングヘッドの長さは釣りの状況に応じて選択するのがいい。例えばダブルハンドではヘッド長が1m長くなると飛距離は3m近くアップするものだ。だから50cmも違ったら全然違う感じだと思った方がいい。そんな感じでヘッド長をどんどん長くしていき13.5mくらいまで長くしてライン番手が10番以上なら通常の釣用で(LTSシリーズなど)ランニングラインがモノフィラでなくても50ヤードくらい飛んでいくのだ。しかしアンダーハンドやオーバーヘッドで多くの場合、ヘッドは10~12m前後が多く使われている。これは釣りをするとそれくらいの長さが一般的に使いやすいヘッド長だからだ。話は戻ってシングルハンドの場合、5番で川ならやはり7.5mから8.5mくらいが使いやすい。ラインを頻繁に回して何度もキャストするとなるとやはりこの長さに落ち着くのだ。(ちなみにアンダーハンドキャストは通常のキャストでもスネイクのようにグルグル回してもランニングラインはヨレない。シングルでもダブルでも、何日釣りをしても。)オプティスティルウォーターやエヴォテック100ラインなどの10m以上のシングルハンド用ヘッドは川では特殊な場合以外は扱いにくくなる。(フラットなプールを遠投で狙う場合はいい。)川で初心者が頻繁に投げなおしたりする場合はオプティストリームの長さ(約7.5m)が扱いやすくなる。少し慣れればエヴォテックの8.5mヘッドは簡単に扱え、少し離れた所からキャストでき、魚を警戒させにくくなる。

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エヴォテックラインで釣った大型レインボー

さてエヴォテック85 WF5F+マルチライトリーダー12ft+アクロンミスティプラス4Xを120㎝の全長16フィートのリーダーシステムで岩盤の脇の流れの筋に安定したループで、アンダーハンドでキャストした。バックにボサがありオーバーヘッドができなかったのだ。フライはTMC108SPBL#10に巻いたフォームフライ。このフライはボディ部が沈む、いわゆる半沈みフライになり、大型のタランチュラなどにスレはじめた魚にも効果的だ。フックの形状によりバーブレスだがバレる感じがしない。(TMC108SPBLはサイズ#10が残念ながら品薄で入手が困難になっている。)#12や#14で巻くとイワナやヤマメにもいいと思う。

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半沈み系テレストリアル

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アレンジしてドット柄

フライをソフトプレゼンテーションして50㎝ほどドリフトするとかなりの深みから大型のレインボーがまっしぐらにフライに向かってきた。ドキドキする一瞬だ。次の瞬間、魚は何の疑いもなくフライをくわえた。オプティストリーム590ロッドはしなやかに曲がり、しばらくファイトした後にランディングした。

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オプティ590もいい仕事をしてくれた

その後、大型のレインボーをタランチュラやハチパターンなど交えながら次々ランディングできた。川の状態がとても良かったのだ。またエヴォテック85ラインもいい仕事をしてくれた。今回、リーダーは12ftのマルチライトリーダーを選択した。フライが大きい場合はリーダーがフライに負けないようにしっかりしていた方がいいからだ。小さいフライなら9ftのトラウトリーダーでもいいがフックサイズが#10、#8、#6、#4でボリュームのあるフライは5番ロッド以下なら12ftのマルチライトリーダーをお勧めする。6番以上なら13ftマルチリーダーだ。

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ハチを模したマドラーパターンも良かった kondo_20110825_7

 

同行の福嶋さんもイエローラインでレインボー!

9月~10月は北海道でビッグドライの釣りが楽しめます。信じて投げ続ければきっと凄い魚に出会えると思います!

近藤記


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