Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 ビッグパラシュートでヤマメ

2011.08.09

ビッグパラシュートでヤマメ

夏休みを利用して釣りを楽しんできた。7月末はドライフライが楽しい時期なのでサイズの大きなフライをたくさん巻いて挑んだ。午後遅くなって釣場に着き、入渓してすぐにTMC100#8に巻いた黒いビッグパラシュートを結んだ。メッツのナチュラルブラックのテイルに使う部分で巻いた巨大ハックルはフライにすると直径で5cm近くもある。ボックスになかなか収まらない大きさだ。しかし実際に川で使うと、こういった不格好なほど巨大なハックルでもちょうど良く思えてくるのだ。また水面での姿勢が安定し、とても使いやすくなる。

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巨大ハックルパラシュートパターン

エヴォテック490-3MFにオプティストリームWF4+トラウトリーダー9ft5X+アクロンミスティティペット5X 100cmでキャストした。入渓したポイントは川の下流から上流に投げればオーバーヘッドでいけるポイントだが、よりフライを自然に流すためバックスペースのないサイドからアンダーハンドでキャストした。アンダーハンドでキャストするとバックスペースを必要としないため立ち位置が自由になるという利点がある。つまりフライをよりナチュラルに流せるポジションに簡単に立てるのだ。またアンダーハンドは飛んでいくループがオーバーヘッドと同じになり、ラインが先に落ちてしばらくしてからフライが着水するということがないのでドライフライでもウェットフライでもドラグが回避しやすくなる。結果的にドラグが掛かりにくくなり、魚が釣れやすくなる。ナチュラルドリフトが簡単にできる立ち位置からの2投目で体高のあるいいヤマメがビッグパラシュートに飛びついてきた。サイドからベリーの下がらないループで攻めたことが功を奏した。

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体高のあるヤマメ

流れのある川ではライン(ベリー)が着水してからフライが着水するまでのタイムラグが長くなればなるほど魚を釣るのは難しくなるのは昔からずっと言われている。フライを置き去りにしてラインが先に流れてすぐにドラッグが掛かってしまうからだ。この時間差を短くしようとしてラインスピードをアップさせてフライラインのベリーを下げないようにすると今度は魚が早いスピードを警戒し、ソフトプレゼンテーションが難しくなりリーダーやティペットのトラブルも増える。オーバーヘッドもアンダーハンドも生き物のようにゆっくりループが伸びていき、なおかつベリーが下がらないというのが理想的だ。そうならないと様々なテクニック、不自然な動作、特殊な道具が必要になりフライフィッシングはどんどん複雑化していく。シンプルにやると問題は発生しなくなり、気張らずに楽しく釣れるようになると思う。

近藤記


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