Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2015.05.07

GASS288で小渓流のブラウン

5月のゴールデンウィークに関東の小渓流を釣り上がっていた。ヤマメ用にGASS288+オプティCREEKリールをセットしOH&DヤマメWF3Fで#16のドライフライという、この時期の標準的なシステムだ。今年のゴールデンウィークは天気に恵まれ、渓を歩いていても本当にすがすがしく、新緑は美しく、渓は生命感にあふれていた。

 

秋川新緑

 

さて、釣りの方はさっぱり。さすがに先行者がいるようでドライフライに反応すらない。そこで思い切ってニンフに切り替えることにした。ニンフというとあまり馴染みのない人もいると思うが、条件が悪いときはとても有効だ。増水や低水温、先行者がいて魚が水面に出ない場合などなど。釣りは誰もいないところで良い時期にできれば、それに越したことはない。しかし、世の中一般的にはそれほど時間が自由にはならない。

 

秋川ニンフ

 

フライボックスからTMC3761#14に巻いたビーズヘッド・ロイヤルコーチマンCDCニンフを取り出し、現在開発中の6Xリーダーに結んだ。釣り上がっていくと、いかにもニンフ向きの深みが出てきた。大石に流れがあたりとてもいい感じのポイントだ。キャストするとタングステンビーズXSがしっかりとフライを沈めた。フライを長くドリフトさせるとインジケーターが止まった。軽くロッドを立てると、大きな魚が水中で翻った。

 

秋川ブラウン1

 

はじめはニジマスと思い、やり取りしていたが、よく見るとブラウンだった。ブラウンはしばしば小渓流でも大型化するので、こんな川で?と思える小河川にびっくりするような大型がいることがある。さて、掛かったブラウンを浅場に誘導し、上流の深い大石まわりに逃げ込まないように、川に立ち込みブロックしたが、賢いようでサッと岸際ギリギリを泳いで大石の下に逃げ込んだ。ティペットは6X。たぶん石で切れるだろうと思ったがGASSの2番は曲がりに曲がって細ティペットをかばってくれた。

 

秋川ブラウン2

 

相当な格闘の末、ようやくランディングするとすばらしいブラウンだった。ニンフテクニックをマスターすると、川釣りの年間のフライの釣果は格段にアップし、悪条件でも釣りが成立するようになる。ただしマスターするには最低2~3年は集中して取り組む必要がある。我慢してそれを越えれば、楽しい時間を過ごす確率は格段に上がるのだ。

 

近藤記

 

 

 


Like
アンダーハンド釣行記:最新記事