7月中旬にアンダーハンドスクールのため北海道を訪れた。3日間にわたり旭川や札幌をまわり60人くらいのフライマンに会い、楽しい話ができた。北海道はフライマンがたくさんいるし、フィールドもすばらしいと改めて感じた。さて2日ほど自分の釣りもしたので、ここで紹介。訪れた渓流は小さな渓流だったが、いろいろな魚がいるので3番、4番、5番どの番手でいこうか悩んでしまう。
仮に魚が30cm中心なら3番を選ぶが、北海道では40cm以上の魚が普通に掛かるので、そうなると4番?大型フライを投げるなら5番?と結局、北海道に渓流釣りで遠征する場合は全部持っていくのがいいと最近思い始めた。フライロッドにはリールが装着されているので、かなりの大型でも、どの番手でもOKだが、まずは使うフライ、次に魚の大きさで番手を選ぶというのが実際のところだ。
さて、訪れた渓流ではマシュマロタランチュラを多く使った。最近はビッグドライフライにトラウトが出るということがハッキリわかり、かなり多くの人が使うようになった。自分もいろいろ試したが、このマシュマロタランチュラというパターンが、投げやすく、フッキングがよく、しかもドリフトしながら踊ることで信頼できるものとなっている。
フライマンの多くはナチュラルドリフトがうまく、理想的なフライのドリフトをする。しかし北海道ではそれがアダになることが結構あるのだ。実際フライが自然にだけ流れていくと全く反応しない大型トラウトがかなりいるのだ。フィッシングプレッシャーか本能かはわからないが、フライ自体がドリフトしながら踊るように動いていないと興味をもってくれない大型トラウトに過去に何度も出くわしている。ここ数年マシュマロタランチュラはドリフトしながら踊る「ダンシングドリフト(造語)」で多くのトラウトを魅了してきた。マシュマロのボディが不安定に水面でふるえ、さらにラバーレッグが動くという構造になっている。
このマシュマロタランチュラ、とにかくぽっかり浮かせることが大事だ。半沈みではかなり効果が薄れてしまう。ドライシェイクスプレーやドライシェイク(30回くらい)でぽっかり浮かすといい。釣りのほうは50cmを超えるトラウトに出会えた。北海道がすばらしいフィールドとはいえ50cmのトラウトに出会うのは大変なことだが、今回は運がよかった。
GASS494+オプティドライフライは魚が掛かった後も最高の働きをしてくれる。4番ラインのため、シケーダーなどの大型ドライフライは少し投げにくいが最近のお気に入りロッドだ。
【タックル】
ロッド: ヨランアンダーソン・シグネイチャー494
リール: オプティドライフライ
ライン: オプティストリームWF4FもしくはOH&D・WF4F
リーダー: マルチライトリーダー12ft
ティペット: アクロンミスティプラス4~2X(50~100cmくらい)
近藤記