Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2016.06.17

梅雨入り?した中禅寺湖

6月の前半は、関東が梅雨入りした5日(日)と11日(土)にそれぞれ中禅寺湖に行ってきた。その前に中禅寺湖に行ったのが5月14日だったので3週間ぶりとなり、既にセミのピークに突入していると期待していたが、事前の情報ではセミでも釣れているがワカサギが多すぎて、セミよりもワカサギを喰っている魚の方が多いとのことだった。

 

5日(日)は関東地方が梅雨入りした日で、直前の天気予報も雨予報だったが、現地は意外と天気が崩れずに、一日曇りで時々薄日が差す状況。雨も殆ど振らなかったうえに、天気予報と直前に熊があちこちに出没していた影響か、人が少なく結果として釣りがしやすい状況だった。

 

しかし、期待していたセミは時々薄日が差した時に鳴いて、たまに水面に落ちているという程度だったが、朝の7~8時台と14時位には少しまとまって落ちて、一度に3匹~5匹落ちている時もあった。この日は殆どシケイダーフライでやりとおしたが、自分のフライにアタックしたのは3回だけだった。

 

photo1

 

但し、8時過ぎに本物のセミが2匹浮いていて、うち1匹は駆け上がりの真上、もう一匹は駆け上がりと岸との中間のひざ下位の浅場(上の写真の茶色の浅場、岸から2~3m程)だったので、まずは沖の方の駆け上がりの真上のセミの隣にフライを浮かべていると、手前の浅場のセミを殆ど波紋も立てずにそっと喰う魚の頭が見えた。そこで静かに後ろに下がってその浅場にフライを投げ直すと、2~3投目に先程のセミと同じようにそっとフライ出てくれてタイミング良く合わせが決まった。しかし静かなバイトの割には魚が大きそうで、ラインを引き出し中々寄ってこなかった。

 

運よくフックが下あごの真ん中、舌の付け根にしっかりとフッキングしていて、チューブに巻いたシケイダーフライのためファイト中にフライがフックから離れて遊動式となっていたので、バレる心配は少なかったが、予想以上の引きの強さを楽しみつつも慎重にネットインしたのは、60cmのメスのブラウンで、体高のあるコンディションのいい魚だった。(ウェアラブルカメラがバッテリー切れのタイミングで動画は撮れず)

 

photo2

 

 

この日は、この魚が釣れたことで非常に満足していたが、14時過ぎにその魚よりも明らかに大きく、今までに見たことのないようなプロポーションと海サケのような強烈な引きのニジマスがシケイダーフライにヒット。ヒットと同時に空中で反転するジャンプを3回、その後背中を水面に出しながら沖に疾走し、バッキングまで一気に引き出しながら再びジャンプ。暫くファイトしていたのでばれないだろうと思いながら引きを楽しんでいたら、突然ふっと軽くなってしまった(ウェアラブルカメラの電源を入れ忘れていたタイミングでこれまた動画が撮れていなかった)。北海道やトローリングとかでしか見ないような凄いニジマスだったので、非常に悔しい半面、魚の方が一枚上手だったのだと自分を納得させて、翌週に再び来ようと決意するのだった。

 

 

11日(土)の午前中は晴れ、午後も薄曇りで雨は降らず、この日も本当に梅雨入りしているのか不思議に思うほどのいい天気だった。しかし逆に穏やか過ぎて水面が鏡の時間も多く、その割にセミがあまり鳴かず、水面にもたまに1匹だけ落ちているという湖の釣りにはあまり良くない状況だった。

 

当然ライズも朝一番だけで6時頃からは殆ど無くなってしまい、水面に落ちているセミも全く喰われておらず、シケイダーフライにもアタックが無い。しかし良く見ていると岸際の駆け上がり沿いに泳いでいるブラウンが時々見かけられるので、タイミングをはかっていつものフラッシュストリーマーやコンブランナー、モンカゲニンフ等を落とし込むとそれなりに反応してくれた。

 

何回かフライにバイトがあるものの、リーダーキャストで超至近距離なのと、魚の喰いが浅いようで中々フッキングしなかったが、木の枝が被っていて、右側に倒木が沈んでいるポイントで足元に良型のブラウンを発見。こいつは落とし込んだフラッシュストリーマーを素直に咥えてくれて、しっかりとフッキングすることができた。

 

ヒット直後にラインを引き出しながら、やはり右側の倒木に向かって一気に潜りリーダーが枝に擦れる感触があったが、1Xティペットの強度を信じて枝から引きずり出す。その後もジャンプをしたり今度は逆側の沈んだ枝の方に回り込もうとしたりと、さすがに外し方を分かっていて手ごわいが、幸い口の横の一番いい所にフッキングしていたので、時間をかけてそれらを凌いでキャッチしたのは55cmのオスのブラウンだった。

 

photo3

 

 

この日はこの後もフライにアタックはあったものの、結局フッキングしたのはこの1匹だけだったが、至近距離でのサイトフィッシングを楽しむことができて、水面では反応が無かったものの楽しい一日を過ごすことができた。また、同じ週の平日に行っていた知り合いや会社の人も、それぞれドラワカやセミ、モンカケ等で楽しんでいたようで、日によってどのフライの反応が良いかは分からないが、まだまだ今年の中禅寺湖は楽しませてくれそうだ。

 

 

【タックルデータ】
ロッド: LOOPクロスS1シングルCRO896-4MF
リール: LOOP エヴォテック G4 LW6-8 グリーン
ライン: LOOPオプティストリームWF8F
リーダー: TIEMCO OH&Dリーダー シングル 11FT 1X直結

 

OGGY
 


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