天候の安定しない今年の夏。数日前に振った大雨の影響がなくなってから近所の川に行ってみた。増水の影響で川岸の草は倒れていたが、釣りには最適な水量になっていた。家で用意したチャミング用のパンを様子見で数個流すと鯉の口が水面にモコモコ現れ、期待ができると思った。しかし、この川の鯉は賢く、そう簡単にパンフライをくわえない。
いつものようにチャムパンの後にTMC108SPBL#10に巻いたフライを流すも、はっきりと本物とフライを区別してフライだけが残ることに。緩い瀬を2つ流すも結果は同じ。ここであきらめても近いのでまた来られるという考えでいると、3回に1回くらいしか釣れない。
久しぶりにクロスS1の690-4MFが手元にきたのでロッドの曲がりを味わいたく、この日は粘った。エヴォテック85のWF6Fをのせて、OH&D11ft3Xに4Xティペットを1mほど足した。2つ目の瀬をあきらめ、次ポイントに移動しようとしたが草の影に群れた鯉がいるので試しにフライを投げてみた。すると1尾の鯉が何の疑いもなく下から浮上してフライをくわえた。ラッキーだった。
鯉はものすごい力で下流に下った。エヴォテックG4のLW5-8は逆転してバッキング近くまでラインが出た。ウェーダーを履いていたので川に立ちこみ両岸のボサ脇の走りをうまくかわせた。
6番ロッドでのファイトを味わい、ランディングすると金色のきれいな鯉だった。
近藤記