9月の中旬に北海道の川に立っていた。釣行前からTMC2499SP-BLにビーズヘッドのエッグフライを大量に巻いて、頭の中ではもう釣れた気になっていた。最初の川では有名ポイントに入ったが、先に入った釣人が上がってきてからの釣りだった。
たぶん釣れないだろうと思いつつも、クロスS1の590-4MFにオプティドライフライリール、OH&DシングルWF5F+インジケーターリーダー3Xにエッグフライを結んでうろうろすると、瀬の開きでレインボーが何かを食べている。とりあえずエッグフライを流すも魚はどこかに行ってしまった。
やっぱりだめかと思い、上がろうとして、ふと見ると岩盤のスリットに70cmくらいの極太のアメマスが居た!掛かったらどうしようと思い、驚かさないようにほとんど動かずにエッグフライを目の前に流すも全く反応しない。数回目でフライがヒレに触れて、どこかに行ってしまった。結局なにも釣れずに次の川に移動した。
数日後の夕方4時頃、以前動画を撮影したことのある川に立っていた。足元には少ないながらもカラフトマスが横たわっている。今回こそは釣れると思い込んで、エヴォテックキャスト490-4MFでエッグフライを流すと水中で中型の魚がギラッとフライに反応し、合わせるとはずれてしまった。
その後は何度流しても何も釣れない。やはり居ないのかと思って、だめもとでTMC760SPの6番に巻いたウェットフライを流す(アンダーハンドでのダウンのウェットの釣りは本当に安全で快適)。
すると今までの無反応がうそだったかのように次々と魚が掛かってきた。以前にもエッグがだめでウェットがいいことがあった。一度釣り下って、あまりにも魚が掛かるのでもう一度流すことにした。2回目はフライがスイングした後にしばらく見せて誘ってみた。すると2回目も次々と魚が掛かってきた。3回目は流石になのも掛からなかったが、この時はウェットフライが一番マッチしていたように思った。
(6番のウェットフライに4番ラインは質量的に負けていて投げにくいものですが、そんな時はフライを#10、#12と小さくするか、リーダーの先端をカットし短くして、そのまま#6フライを使うか選択するといいです。)
釣場に着いて実際に釣りをすると、事前に予想していたこととかなり違うことがよくある。そのためにもいろいろなフライがあると対応できるとしみじみ思う釣りだった。秋の気配が漂う川の夕暮れは独特の雰囲気で、宿の明かりを目指して車を走らせ、その日の釣りは終わった。
【タックルデータ】
(ウェットタックル)
ロッド:LOOPエヴォテックキャスト490-4MF
リール:LOOPエヴォテックG4 FW3-5 オレンジスプール
ライン:OH&DシングルWF4F
リーダー:OH&Dシングル11ft3X(先端2ftカット)直結
近藤記