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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 養沢で“ホットワックス”フライ

2021.04.23

養沢で“ホットワックス”フライ

4月半ば過ぎに養沢毛鉤専用釣場に行った。朝早くに出発して5:30に着くと早すぎてまだ開いていなかった。受け付けは6:00からなので車の中で先に準備を始めた。受付時間になり1番乗りで、もちろんもらった番号は1番。朝は意外に寒く、気温は6度。朝食を食べながらコーヒーをいただき、ストーブに当たって少し体を温めた。

 

養沢ストーブ

 

準備が終わって、早速最下流のプールから釣り上がるもハッチもなく寒いのでドライでは釣れる気がしない。少し上流まで移動して暖かくなるのを待つことにした。そうこうしていると朝日が差してきた。ぶるぶる震えるほど寒い状況から少し暖かくなりハッチが始まった。ユスリカが動き始め、浅瀬のニジマスやヤマメが時折ライズする。

 

養沢浅瀬

 

しかしここで困ったことにそれに見合ったフライがない。持っているのはアダムスパラシュートとボディをホットワックス処理したカディスとパラシュートでいずれもサイズが12番前後とこの状況には大きい。#20くらいのミッジがあればすぐに釣れるはずなのに。

 

アダムスパラ

 

仕方なくジャコウネズミボディのアダムスパラシュート♯12を付けてキャスト。魚はすぐに反応(フローティングニンフという感じなのかもしれない)するも、ことごとく見切られて掛からない。1尾であるがカディスも出ていたので、このサイズで全くダメということもないだろうと考え作戦を変更。10分ほどしゃがんで自分の気配を消して、1投勝負という作戦。10分後、先ほどライズしたところに超スロースピードでアダムスパラシュートをプレゼンテーションするとバシャっと出て掛かった。ニジマスだ。やはりこちらの気配を嫌がっていた。その後も同じ作戦で次々と釣った。

 

アダムスニジマス-

 

もちろんフライを合わせて気配を消せばもっと釣れていただろう。その後もどんどん上流に移動した。暖かくなったことでカゲロウもカディスも出るようになっていたが、多くの人が入るため上流に多いヤマメは特に小さなユスリカのみに時折ライズするだけだった。そこでニンフでヤマメを釣ってみようと考え気配を消して深場を流すと次々にヤマメが掛かってきた。

 

 ニンフヤマメ

 

ひとしきり釣った後に堰堤の近くまで来た。深みのある瀬に島崎憲司郎さんがTMC113BLH 12番に巻いた、ストレッチボディをホットワックス処理したカディスを付けて流すと、水面を踊るように流れるそのフライにバシャっとニジマスが出た!フライの水分を取り、再びドライシェイクして今度は堰堤下の大きなプールにフライを浮かべるとニジマスが出た。そのニジマスは3度ジャンプした!ボディが全く吸水しないこのフライはその後もぽっかり浮いて魚を魅了し続けた。

 

シマザキカディス

 

ワックスドストレッチボディのブラックパラシュートやエルクカディスも試したが、いずれも驚異的な浮力の持続性だった。ボディが吸水しないと、ここまで違うものかと感心した。

 

堰堤下のニジ-

 

 

【タックルデータ】

ロッド:LOOP GASS 288-4
リール:LOOPオプティクリーク
ライン:OH&DヤマメWF3F
リーダー(ドライ):OH&Dシングル11ft6X(バット2ftカット)
リーダー(ニンフ):インジケーターリーダー6X
ティペット:アクロンミスティ6~8X

 

近藤記

 


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