Fly Fishing記事 | ティムコ

スティールヘッドが住むワシントン州の温帯雨林のなかは、だいたいが曇りか雨。苔がしっとりと水滴を集め、ぽたぽたと滴って川に入る。光環境はだいたいローライトなのだけれど、おもしろいことに、川によっては明るい日中のほうが釣れるときもある。

そんな多様さに対応する、私にとっての標準的な淡水用レンズは、やはりイーズグリーン。魚を見つけるためというよりは、安全なウエーディングと、目の疲労軽減のためであるが、日本の渓流ですばらしい性能を発揮することは多くの人がすでにご存じのことだと思う。

両岸の色彩になかば心を奪われながら、キャスト＆スイング。時に小さく、ときに爆発的にやってくるサインに対して、過剰に反応しようとする手を気持ちで抑えておくと、リールが逆転を始める……至福。

【使用モデル】
サイトマスター・バリケード
（写真の釣行時はプロトタイプを使用。）