高山の川を満喫した次は、夏休みの最終目的地となる福井へと向かう。「ティムコトラウト×福井」となると察しのいい方はわかったかもしれない。今回はプロスタッフの廣瀬さんと渓流釣りをしに福井へと訪れたのだ。九頭竜川でサクラマスをやるときは度々お世話になっていたのだが、一緒に渓流へ向かうのは初めて。
サクラマスはまだまだ未熟だが、渓流はどんなもんだい?
君の渓流釣りの腕前を見てやる!若者の釣りというものを見せてくれ!
行く前に電話でそう言ってもらっていたので、半ば恐怖しながらもこの機会をとても楽しみにしていた。廣瀬さんにガイドしてもらうという贅沢さ満点な1日の初めは、大物を狙って大場所に入ったものの不発。二人で肩を落としながら、支流へイワナ釣りに向かった。それほど水深のある川ではないので、軽量なシュマリ48Sで進んでいく。
先行する廣瀬さんはシュマリ50Sを結び、カラーは廣瀬さんといえばコレ!という153HIRO-SPファイヤータイガー。廣瀬さんはすぐにイワナを釣り私にバトンタッチ。ちょっと苦戦しながらも私も綺麗なイワナをキャッチ。
この後も要所要所でイワナが釣れて進んでいくのだが、最大の難関が訪れる。それは高巻きしながらの藪漕ぎである。自分よりも高い藪を掻き分け踏み倒しながら進んでいく。この過酷な藪漕ぎにげんなりした私の表情に廣瀬さんも思わず苦笑いだった。
藪を掻き分けた先にはイワナの楽園!そういった光景を期待していたのだが、そうはいかずポツリポツリと釣れる程度だ。ここで廣瀬さんがルアーカラーをチェンジしたので、私もルアーチェンジ。私は最近イワナ釣りで気に入っている153HIRO-SPファイヤータイガーに。いくら私といえど、廣瀬さんの代名詞と言えるシュマリ50S-153HIRO-SPファイヤータイガーを廣瀬さんよりも先に結ぶのはさすがに気が引けていたので、ここでようやく出番が来た。
何匹か釣ってから、「やっぱりこの色は釣れますね!」そう言いながらこの川をあとにした。午後からは大物を狙った川へ。あまり魚影は濃くないものの、この時期に大きな魚が居るという渓流だ。渇水とドピーカンということもあって苦戦は予想されたが、案の定チェイスすらない。二人してあの手この手を使うものの、空振りに終わってしまう。かなりの時間歩いたところでようやく私にアマゴがヒット。
薄っすらとサビが入ってきているのは渇水の影響だろうか?この後私に尺クラスのチェイスがあったり、魚の走る影があったりと「少し魚影が濃くなってきたかな?」そう思い始めたところで先行する廣瀬さんのロッドが曲がりこむ。ファイトシーンの写真が撮りたくて走っていくものの、私がたどり着く前にネットイン。ネットに収まった1匹は期待通りの大物。
36cmの迫力のある渓流アマゴ。朱点がかなり薄いもののパーマークがしっかりと出ていてサビが入り始めた貫禄のアマゴだ。釣ったご本人よりも私のほうが興奮してしまい、必死にシャッターを切った。おかげでいいカットをいただきました!
ヒットルアーはシュマリ67S 171HGヤマメオレンジベリー。大場所で大物を狙うときは、大きなルアーを使うのも廣瀬さんの釣り方である。シュマリ67Sはレスポンスが良く、渓流でも軽快に使えるのも特徴のひとつだ。そんなルアーの特長を活かした1匹といえよう。この素晴らしい魚でこの日は幕を閉じた。
【廣瀬さんタックル】
ロッド: エンハンサー MOUNTAIN STREAM EH53L
リール: セルテート2004
ライン: トラウティストエリアマイスター4lb×フロロ5lb
ルアー: シュマリ50S 153HIRO-SPファイヤータイガー
シュマリ50S 170HIRO-SPピンクタイガー
シュマリ67S 171HGヤマメオレンジベリー
【田崎タックル】
ロッド: エンハンサー River Master EH58ML
ルアー: シュマリ50S 153HIRO-SPファイヤータイガー
シュマリSUMARI48S-192 リアルハクヤマメ
シュマリ50FS 197HGヤマメ+
スタッフ田崎