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Trout Fishing社員ブログ 夏のボサ川フィッシング

2018.08.13

夏のボサ川フィッシング

夏になるとボサが生い茂り、遡行が大変な川が増えてくる。そうすると釣り人が減るので魚は残るのだが、いざ進んでみるとクモの巣はすごいし、虫は身体にまとわり付くわ、川原がないので歩くのは大変で、釣り人が減る理由が良く分かる。それでもそこに住む魚は比較的アグレッシブで、コンディションの良い魚が多い。また、キャストの難しさやトレースコースのチョイスなどゲーム性もかなり高い。秋田に行った際、そんなボサ川に友人と果敢に挑戦してきた。

 

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こんな狭い川を友人と交互に釣りあがっていく。流芯ではチェイスがたまにあり、食いきれていないような感じだったのでトレースコースを変えてみる。ボサ際にルアーを落とし、ラインが草にとられないようにメンディングしながら流してくる。すると小さな段差のあるポイントでロッドが絞り込まれた。

 

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コンディション抜群の尺イワナ。50FSのベリーをガップリだ。このように狭い川でも今回はレングスが5’9”ある「エンハンサーカタリストEHCT59ML-2」のプロトロッドを使用した。長いとキャスト時の取り回しが悪いのだが、こういったテクニカルなフィールドではできるだけ長くルアーを水中に留まらせたい。そのためにラインはできるだけ水に浸けないようにするために、ティップポジションは高い場所で保持させたいので、このレングスは有効なのだ。さらには岸際の草からラインを離す意味でもロッドはできるだけ長い方がいい。ポジション取りさえ気遣えばキャストのストレスもほとんど感じないので、一度試して欲しい。

 

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深いところに入っていくにつれてバイトも多くなってくる。しかしトレースコースが狭いので少しでも違和感を覚えられるとミスバイトに繋がるようで、ヒット数のわりにはキャッチが少ない。それでも要所では必ずバイトがあるので、友人と二人でキャッチできるかお互いに観察しながらの遡行はとても楽しい。ここでようやく本命の魚がヒットした。秋田の一部で人気の高いこの魚だ。

 

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実はこの川はブラウンが多い川で、私が釣ったイワナとヤマメはむしろ珍しい部類に入るようだ。バイトがあるものの、キャッチまで持ち込めないのは魚がエサを食うことが下手な部分もあるのかもしれない。それよりも「釣りが雑だ・・・」と魚には言われている気がするが…。友人がバラシてしまった中にはわりとサイズのいいニジマスもいたので、何でもいる混沌としたボサ川だった。残念ながらビッグブラウンのキャッチはできなかったがいい釣りができ、友人との楽しいひと時を過ごしてこの川をあとにした。

 

別の日。この日は別河川をやっていたが陽も上がりきってプレッシャーは高いし、鮎師も多くて本流はやる場所が無い状態。この日は先日とは違い、ショートロッドを持ってボサ川へと入っていった。

 

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ロングロッドの有効性は先に述べたようにたくさんあるのだが、釣り味に関してはエンハンサーカタリストEHCT48UL-2のような柔らかめなショートロッドの方が一枚上手だろう。この日は30度を超える真夏日。午後からは水に浸かりながらショートロッドで楽しい釣りをさせてもらおうという作戦だ。本当はウェットスタイルなら完璧なのだが、残念ながら腰痛もちなので足を冷やさないようにウェーダーだった。ルアーは軽量なシュマリ48S。50Sでも良かったのだが、より水面で誘いやすい48Sをチョイスした。

 

しばらく進むと小さな堰堤があり、いかにも大物がいそうなポイントに差し掛かる。何気なくキャストしたルアーに40cmを優に超えるイワナがチェイスしてきた。まさかこのサイズがいるとは思っていなかったので、ビックリして一瞬アクションさせる手を止めてしまったら、フッと深みに帰っていってしまった・・・。それ以降その魚は反応することなく、この規模の川にも予期せぬ大物がいるというインパクトだけを私に残していった。気を取り直して進んでいくと、ポツポツとヒットがある。どのイワナも総じてお腹の色がとっても鮮やかだ。

 

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クモの巣のわずらわしさや、身体にまとわり付く虫たちを我慢してでも会いたい魚が居ると改めて実感させてもらった。ライトなロッドでの釣りも楽しかったし、表層付近のミノーイングもできて夏らしい釣行となった。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT-59MLプロト
ライン:PE0.4号×フロロ8lb
ルアー:シュマリ50FS 153HIRO-SPタイガー
シュマリ50FS 194HGアカキンオレンジベイリー+

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT-48UL-2
ライン:PE0.8号×フロロ5lb
ルアー:シュマリ48S-153 HIRO-SPファイヤータイガー

 

スタッフ田崎

 


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