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2018.08.24

エンハンサーカタリストEHCT-59ML-2開発記

catalyst

ティムコトラウトのブログ記事や、SNSをチェックしていただいている方はお気づきだと思うのだが、現在2019年の新製品のテストを進めている。今回は最近になって度々ブログの記事に出ている、現在テスト中のエンハンサーカタリストEHCT-59ML-2の特徴をご紹介したいと思う。

 

エンハンサーがベーシックなシリーズだとしたら、エンハンサーカタリストは多様化するテクニックなどに合わせて、さらに専門性を上げたモデルとなっている。EHCT-59ML-2はレングスから想像できる方もいると思うが、中流域から小渓流、そして渇水時期の本流でテクニカルにルアーをコントロールして大物に近づくというのがコンセプトだ。トラウトルアーのベーシックなロッドレングスといえば、5.6ft~6.0ftになるので、EHCT-59ML-2も1本で色々なシーンで使えるともいえよう。

 

大物釣り

 

この単語に心惹かれるアングラーの方にはぜひ一度手に取っていただきたいモデルとなっている。簡単に調子を紹介させてもらうと、先調子で柔軟なティップとパワーを持たせたしなやかなベリー。さらには大物のダッシュに耐え切れるしっかりとしたバットパワー。それに合わせて水中での自由度の高いルアーコントロール性と、狙ったところにスパッと打ち込めるキャストフィーリングを実現させるためのブレの無いブランクとした。これらの特徴を順々に説明させていただこう。

 

t1【テスト中に桂川でヒットした56cmのレインボー】

 

 

【ルアーコントロール】

 

狡猾な大物を狙う際、【ルアーコントロール】の部分が気になるのではないだろうか。まず考えたのは幅広い使用ルアーウエイト。小渓流では5cmクラスで3g程度のミノーが使いたくなるし、桂川などの中規模本流では5cmや6cmのFS系のミノーや5g前後のスプーンが使いたくなると思う。増水時や本流では7cmのミノーも使いたくなるだろう。そんなわがままを限りなく実現させるための調子に仕上げた。軽量ルアーはしなやかなティップで弾くようにアクションをかけられるし、重量級なルアーは粘り強いベリーで重さをしっかりと扱える。全体的にブレのないブランクなので、コントロールの際にアングラーの意図するアクションを実現できる。

 

t2【今年の7月のテスト中に釣れた桂川尺ヤマメ。渇水にもかかわらず狡猾なヤマメを引き出せたのはルアーコントロール性の高さが一因だろう】

 

 

【キャストフィーリング】

 

次は渓流ルアーフィッシングで重要になる【キャストフィーリング】。ピンスポットへスパッと打ち込むようなキャストは決まるだけで快感だし、キャストの精度が高ければ高いほど魚へ近づけるチャンスが増えていくはずだ。そのためにはブレのないブランクが必要になると思うが、EHCT-59MLは高弾性でブレのないブランクに軽量ガイドの組み合わせでシャープ感を上げている。さらには、ティップ部分はソフトな食い込みの良いものになっているので軽量ルアーの重さを乗せてキャストしやすく、ウエイトのあるルアーはパワーのあるベリーまで重さを乗せてキャストするとコントロールがうまくいくようになっている。ピンポイントでギリギリの部分にキャストできることで大物へまた1歩近づくことができると思う。

 

t3【流芯に数回キャストしたあとに、さらに奥の岩盤のエグレにルアーを入れた際に出てきた41cmのイワナ】

 

 

【バットパワー】

 

ファイトの部分でこだわったのは【バットパワー】。大物がかかった際にロッドに求められるのはなんだろう。バラシづらい柔軟さだろうか。それとも有無を言わせずに相手を流れから引き剥がせるパワーだろうか。総合的なバランスの中で重要なのはバットパワーだと思う。大型魚に強烈なダッシュをされたときにバットが曲がりきってしまうと、魚に主導権が渡りがちだ。一生モノのサイズがかかったときに、主導権をずっと持たれたまま縦横無尽に暴れられてフックアウトやラインブレイクということは避けたい。やはり少しでもアングラー側にプラスな要素を増やしたいのだ。

 

t4【50UPのレインボーがかかった際の1枚。重量級の魚がダッシュしているにもかかわらず、バットがしっかりと残っているのが伺える】

 

 

【バラシづらさ】

 

それに相反するのは魚の【バラシづらさ】。魚がバイトしてきたときに、ティップが硬すぎるとバイトを弾く結果になるし、全体的にブランクが曲がらないとファイト中にも身切れやフックが伸びたりしてバラす原因となりやすくなる。それを回避するために、キャストではブレがなく、水中でルアーをアクションさせられるギリギリのパワー感のティップにした。ベリーはパワーを持たせているが、パラボリックに曲がりこんでくれるので、魚がかかってからの違和感を無くしてある。

 

t5【ギリギリのハリを持たせたティップがショートバイトをしっかりと絡めとってくれる。気温30度を越えた渇水でシビアなコンディションの際の1枚】

 

 

こうやって特徴を並べていくと完璧なロッドに感じるかもしれないが、釣りに関しては人それぞれのテクニックや感覚、それぞれのフィールドの特色があると思う。その全てに当てはまるものとは言えないものの、限りなく色々なニーズに応えられる1本だろう。まだまだテストの途中なので、仕様変更を含めて細かい分まで煮詰めていくのだが、さらにいいものになっていくと思う。2019年発売予定なので皆様お楽しみに!

 

t6【渇水期に対岸の小さなスポットから出た34cmの夏アマゴ。細かいシェイキングに反応した】

 

 

スタッフ田崎

 


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