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Trout Fishing社員ブログ 秋の三口大イワナ

2018.10.09

秋の三口大イワナ

9月末の週末。私は木曽川水系の川にいた。秋の色付いたアマゴを狙って暗いうちから目的の川へと入っていったのだが、川はなぜか増水状態。先週末にかなりの量の雨が降ったので、その影響がまだあるのかと思うと驚きだ。

 

それでもどこかに魚はいるはずだと進むものの、そもそもルアーを打ち込むポイントがあまりない。こんなときの秋モードの魚は安全な場所に身を隠していることが多いので、反応が無いか、溜まっている場所で大釣りできるかのどちらかが多い。この日は残念なことに前者のパターンで、時折イワナがヒットしてくれるだけで大物の気配がまったくなかった。

 

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「この川が増水なら下流にある本流は釣りができないくらいの増水かもしれない」と危惧しながら向かうと、不思議と水量は平水くらいだった。車が停まっていないポイントを見つけて入渓していくとすぐに反応がある。ただ、淵だろうが瀬だろうが出てくるのは小さなサイズばかり。

 

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そんな中、小さな流れ込みがある淵にシュマリ50FSを投じると後ろを黒い影が追ってきた。足元でサッと踵を返した魚は黒く染まり、鼻も尖っている見事なオスアマゴ。あれは是が非でも釣りたいと鬼気迫る心境でルアーをアプローチしたものの、すぐに反応がなくなってしまう。「ラインがもっと細ければ」とか「違う角度でアプローチしていれば」とか色々な後悔が頭の中でグルグルと走り回っていた。肩を落としながら釣りを続けていると慰めるように26mのいいアマゴが釣れてくれた・・・

 

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やはりシーズン終盤ということもあり、移動しようとしたもののどこもアングラーだらけ。もう大場所は散々叩かれた後だと思い、普段人をあまり見ない小さな支流へ探索しに行ってみた。久しぶりに行く川だったので入渓点もうろ覚え。この時期に行くのも初めてだったので、釣れていないにもかかわらず探検気分で足取りは軽い。久しぶりについた川はいくらか増水しているものの、相変わらず細い流れで遡行に苦労はしない。

 

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いくつかの流れにルアーを通したが反応はない。落ち込みを攻めようと、岩に寄りかかりながら淵に近づくと浅瀬に魚が定位している。「とてつもなくデカイアマゴだ!」と一瞬興奮したものの、よくよく魚を観察するとヒレの端っこが白い。イワナだと思うとありえないサイズではないものの、それでもかなりデカイ。

 

ルアーをキャストすると、ゆったりとルアーに近づいてきてふんわりとルアーを咥えた。この角度でフッキングすると高確率でフッキングミスをすると思い、リールのベールを返し、魚に違和感を覚えさせないように口の中からルアーをゆっくりと吐き出させた。それでも魚は違和感を覚えたようで、身体を揺らしながらゆっくりと動き出す。

 

深みに入られたらチャンスがなくなると思い、すかさず2投目のアプローチをかけると今度もルアーに襲い掛かった。すぐにフッキングしたくなるのを我慢して、ルアーがしっかりと口に中に入ったことを確認してからフルパワーフッキング。しっかりとフッキングしたことを確信したので、ロッドをしっかりと曲げこんで魚に自由を与えない。あまり走られても怖いサイズなので、スプールに指を当ててラインが出ないようにし、無理矢理空気を吸わせてネットイン。小さなフレームの中からはみ出す魚を見て、ネットのフレームが折れやしないかと心配になりながら浅瀬へと誘導した。

 

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久しぶりにこのサイズを釣ったが、相変わらず蛇のようなフォルムをしている。口も三口になっており、怪獣のような1匹だった。こんな細流にいたせいかほっそりとしていて、良くここまで大きくなれたものだと感心してしまう。メジャーを当てると51cm。まさかここまで大きいとは思っていなかったので、釣った私も改めてビックリだ。

 

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残念ながら翌日を含めて、この後は特にコレといった釣果が出ずに終わってしまった。本当にたまたま出会えた1匹感しかないのだが、こんな予期せぬ出会いも秋らしくて新鮮に感じられる。残念ながら秋アマゴにはフラれてしまったが「来年への課題が増えて楽しみがひとつ増えたので良しとしよう・・・」と自分に言い聞かせながら帰路へとついた。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT-59ML-2
ライン:PE0.8号×フロロ5lb
ルアー:シュマリ50FS 195HGテネシー+
シュマリ50FS 197HGヤマメ+

 

スタッフ田崎

 

 


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