久しぶりのブログとなって申し訳ない気持ちと共に、見ている人がいるのだろうかという微妙な気持ちを覚える、歯切れの悪いブログの始まりとなる今回。この2年間色々な釣りを行紹介してきたのだが、今回は初めて、北海道での釣りをご紹介したいと思う。今回は仕事の合間に道東の小河川にブラウンを狙いに行った。イメル50Sを投入するとすぐに反応があり、元気なブラウンが飛びついてきてくれた。
しかし後が続かず、渇水の影響で魚の着き場が少ないようだ。おそらく水深のある溜まりか、ルアーが届かないような岸際のエグレの中に魚達は入っているのだろう。ボサ際やエグレギリギリにルアーを落とすと、時折魚は出てきてくれるのだが、一瞬でルアーを見切って着き場に帰って行ってしまう。
朝夕のよっぽどいい時合か、ミラクルなルアーコントロールでエグレの中にルアーが入ってくれないとヒットする気が起きない。アングラーができることをあえて言えば、そんな状況を打破するほどの魅力的なアプローチをすることだろうか。私のテクニックではそんな魅力的なアプローチができるとは思えないので、ここで一つカラーに頼ってみることに。北海道ではメインベイトとほぼならないアユカラーをあえて選択。そしてボサ際や岸際ギリギリにルアーをアプローチしていく。するとあっさりヒット。
今までの苦労はなんだったのだろうかと思うほど、本当にあっさり口を使った。実はイメル50Sのアユカラー、開発者がこっそりとある工夫をカラーリングに加えている。その引力が魚を引き出してくれたのだろうか?検証のためにアユカラーを使うとまたあっさりとヒットした。
これは隠してある工夫が本当に効いてるんだな!と確信できるほど先ほどとは打って変わって反応がいい。ブラウンやイワナが派手なカラーが好きなのをご存知の方も多いと思うが、このアユカラー、実はナチュラルに見えて、魚には強烈にアピールするようにカラーリングされている。その魅惑のカラーリングがエグレの中から魚を引き出してくれるのだろう。しっかりとした深みのあるポイントでチャートバックのイメル50Sを投げたのだが、無反応。その後アユカラーを投げたところ、1発でこの魚がヒットした。これもまたカラーの引力を感じた瞬間であった。
その後、別の深みへと同行者のフライマンがアプローチしたのだが、反応がない。同行者は他の深みでは巧みにフライを操り、驚くほどに次々と魚をヒットさせていたのだが、この深みからは魚が出なかった。必ずいると確信できるほどの好ポイントから反応がないので、同行者のあとからルアーをアプローチ。もちろんルアーはイメル50Sのアユカラー。果たして1投目。ミノーが流れに馴染み始めるや否や、ここまでにない重みでロッドが絞り込まれた。今までにないトルクフルな引きに驚きながら、ランディングしたのは40オーバーのグッドコンディション。
本州から来た右も左も分からないアングラーが、初めて入った川でこれだけ釣れれば開拓大成功だろう。細流からこんなサイズが出てくるのだから、本当に気は抜けないと改めて実感させられた。さらにはアユカラーにこっそりと入れたギミックは効いたなぁと、カラーリングを決めた開発担当の笑顔が頭に浮かんだ。カラーをベイトフィッシュに似せなくとも、他の要素で魚が反応する面白い体験をした釣行となった。
【タックルデータ】
ロッド:エンハンサーカタリスト EHCT59ML-2
ライン:PE0.6号×フロロ6lb
ルアー:イメル50S 002HIRO-SP MHアユⅡ
スタッフ田崎