川底の石や砂が茶色っぽく、シルバーやゴールドベースのルアーだと異質感が際立ってしまっているようなことを感じたことは無いだろうか?今回、道東の河川で釣りをしている時に私は今までにないくらいに、すごくそれを実感した。イメル50Sを作る際に、開発担当とカラーリングの話になったのだが、「コパーベースが効く時って絶対あるよね」そう言いながら、レッドバックコパー、通称スズノスケを開発担当が作ったのを覚えている。
「確かに珍しいカラーで釣れそうだ」というのが私の第一印象だったのだが、いざ使うとなるとガッチリとハマるシチュエーションがなかなか思い浮かばなかった。今回歩いた道東の河川では、このスズノスケがドカンと威力を発揮したので、ご紹介させていただきたい。
冒頭で述べたように、今回歩いた河川は川底が総じて茶色っぽい川だった。最初は無難にどこでも使えるシルバーベースのヤマメカラーを結んでいたのだが、フラッシングが強すぎるのか、チェイスの勢いを見ていると反応がとても薄い。シルバーがダメならばと、ゴールドベースのアカキンに変えると異物感がとても増してしまった。かといって反応が良くなったわけでもなかった。
苦し紛れでコパーベースのスズノスケを投げるとアッサリと小さな魚がヒット。手前でバレてしまったのだが、別のポイントからも魚がスッと出てきてくれた。その後もバラしてしまったが、30cmほどのレインボーがヒットしたりと、先ほどまでの微妙な感じは何処へやら。
しばらくしたところでここはというポイントにたどり着いた。対岸がえぐれていて、沈み木なども絡む絶好のポイント。
対岸ギリギリにイメル50Sを落とし、流れに乗せながら時折優しくトゥイッチを加える。極力対岸沿いの流心からミノーがはみ出ないように、ラインコントロールをしていくと、水中でギラッと大きな影が反転したのが見えた。間髪入れずにトゥイッチを入れると、ズドンとロッドに衝撃が。してやったりのヒットに喜びながら、トルクフルなファイトを楽しむ。やっぱりここにはこのサイズがいるよね。そう思わせてくれたコンディション抜群の40半ばのブラウン。
使用していたロッドはエンハンサーカタリストEHCT-59ML-2。60cmの魚をかけても安心のバットパワーを持たせたロッドとはいえ、5lbでこのサイズとやりとりをするといささかヒヤヒヤものだ。
今回はカラーに大きく助けられた釣行となった。コパーベースはいまどき珍しいカラーリングかもしれない。それでも必ず効く場面があるはずだ。コパーベースのスズノスケカラーをまとったイメルを見かけた際には、ティムコのヤツがコパーベースが効くって言っていたなぁ。と思い出してもらえると幸いだ。もうすでに買っていただいた方!次の釣行ではスズノスケを投げることをお忘れなく!
【タックルデータ】
ロッド:エンハンサーカタリスト EHCT59ML-2
ライン:PE0.6号×フロロ5lb
ルアー:イメル50S 009 MHレッドコパーORベリー(スズノスケ)
スタッフ田崎