最近小さな沢の魚に惹かれる思いが強くなっている。この夏にも沢の住人に会いたくなって探索に行ってきた。予想では35度を超える猛暑日だったのだが、沢に降りるとかなり涼しく、ウェーダーに長袖でも汗をかかなくて済むほどだ。
まずはイメル50Sから釣りをスタート。浅瀬から気配は感じられず、ちょっとした深みだけで反応が得られる。しかしチェイスの距離はとても短く、できるだけ着き場や深みから飛び出したくないようだ。さらには深みには大から小までの様々なサイズが溜まっており、先に小さなサイズが食ってきてしまうことが多い。ラクス60Sにルアーを変えてみると、レンジが多少下になるからか、最初よりも奥でルアーにバイトするようになった。
しかし魚たちはルアーに純粋な反面、人の気配にすごく敏感。「こちらが魚を視認できる距離=魚がこちらを視認できる距離」なのだろうか。こちらが魚に気づくと向こうも気づいたように踵を返してしまう。いつもより2.3ⅿ手前からアプローチしてやると多少チェイスの距離が伸びた気がした。
この沢はアマゴとイワナの混生で、6:4くらいの割合だろうか。放流が困難な川なので、どちらも原種に近いのではないかと思っている。とはいっても放流歴を調べたわけでもないので、確信は持てないのだが。
しばらく進んだところ、この日一番のポイントに出くわした。たまたま立ち位置的にいい場所に立てたので、期待がかかったのだが、やはりいいサイズが潜んでいた。流心の一番深いところをさしかかったところでかなりのスピードで食いあげてきた。
虫などを飽食しているのだろう。おなかがパンパンでいいコンディションだ。この後釣れたイワナの尾ビレが擦り切れていた。
大水を生き抜いた証だろうか。それとも生存競争をしているうちにこうなってしまったのか。自然のたくましさを感じさせてもらえる1匹であった。秋に訪れても楽しそうなだなぁ。と思いながらこの川を後にした。
【タックル】
ロッド:エンハンサーカタリストEHCT-59ML-2
ライン:PE0.6号×フロロ5lb
ルアー:プロトルアー
スタッフ田崎