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Trout Fishing社員ブログ ミノーのちょっとこだわった部分

2021.05.17

ミノーのちょっとこだわった部分

ミノーをデザインしながら形を整えていると、妙にお気に入りというか、頑張って削ってしまうところがあります。皆さんもルアーで「この部分が好き」とかあると思うので、同じようなものだと思います。形を整えていた時の「ちょっとしたお気に入りの部分」を書いてみました。

 

シュマリMD90F

MD90-01_LI

●横から見たときのお腹のラインと真ん中のちょっとしたへこみ

「バルサで自作すると、同じ形にできないしな~」と思いながら削っていきました。前年(2002年)に発売したシュマリ55と70も同じ感じです。指でお腹をこすると何となくわかると思います。20年前は個人が気軽に使える切削マシンやPCなんてないですからね。当時は正面からみると〇型のミノー全盛でしたが、初期シュマリシリーズは楕円(扁平)にし、パケに「Flat Body for Flashing」と入れました。現在のMD90Fも同じ文が入っています。

 

イメル50S

イメル_LI

●頭から背中のラインとベリー後半からテイルのライン

シンキングでもフローティングのようにレスポンスよく反応し、ブリブリ動くようにするため、浮力をとることを意識しながら何度も指で確認して整えました。特に頭から背中のラインはお気に入りです。この後で削ったラクスもこの辺りのラインは同じ雰囲気になっていると思います。CADでデザイン出来る時代ですが、なでなでしながら削ったほうが好きです。皆さんもなでなでしてあげてください。

 

ラクス50S・ラクス60S

ラクス_LI

●頭から背中。口元からテイルのライン。正面・後ろから見た時のボディー中盤から背中のショルダーライン・・・う~ん、全部だな

全体的に何度もなでなでしながら整えた形です。「今、自分がハンドメイドミノー作るならこんな形」とイメージしながら削りました。直線は後ろアイのカット部だけ。ぱっと見フラットボディーですが完全な平面ではなく、後ろから見ると限りなく平面に近い楕円にしていきました。幅も浮力を残したかったのでそれなりにとっています。

ラクス2_LI

幅をとった状態で普通のフラットサイドにしたら、なんか野暮ったかったので背中のショルダー部分に丸みを出して形を調整しました。バルサだったら全体的にもう少し薄くしたかな。

 

今回はこのような感じで、お気に入りのポイントを紹介させてもらいました。皆さんのお気に入り部分はどこでしょうか?

 

開発担当 本多

 


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