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Trout Fishing社員ブログ 続・ハイシーズンの桂川とアユの時期の釣り

2021.07.06

続・ハイシーズンの桂川とアユの時期の釣り

前回のブログに引き続き、舞台は桂川。今回のブログは、最近公開された下の動画ありきで話を進めていきたい。未視聴の方はぜひ見ていただいてからこの記事を読むと、より楽しんでいただけるはず。

 

 

今回はアユを意識するヤマメについて少し話させてもらいたい。まず桂川という川にアユは天然遡上していない。これは重要な点で、いつごろアユが姿を現すかといえば、4月の中旬以降だ。6月のアユ釣り解禁に向け、各漁協さんが4月中・下旬から大量に放流してくれる。このアユなのだが、体長が5cm程から15cm程までと大小さまざま。放流後はいたるところでアユの姿が見られるようになる。

 

このアユを食べてヤマメたちは急成長するのだが、これが理由でルアーへの反応が良くなってくる。自然と目の前に流下してくる虫などがメインベイトだったのが、高カロリーで左右上下に活発に動くアユがベイトになったことによって、左右上下に動くルアーへの反応が良くなるのだ。

 

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まずこのアユを食べているようなヤマメたちを狙うにあたって、必要になってくる要素がいくつかある。まずはルアーなのだが、比較的ミノーへの反応がいい。個人的な感想では、多くのアングラーが多用している5cmクラスよりも、6~7cmクラスの方が反応が良いように思う。

 

次にカラーなのだが、まずはアユ系のカラーは絶対だ。そして総じてシルバー系への反応が良くなるので、これも忘れないで欲しい。5cmのミノーを投げた後に6cmや7cmのミノーと投げたら急に反応してきたことや、別カラーからアユ系カラーに変えた途端に反応が良くなったことも多々ある。

 

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次にアプローチの面だが、アップストリーム系とダウンストリーム系の2つに分けて話したい。まずはアップストリーム系。この時期のヤマメたちは意外と速いスピードで流下してくるルアーに反応がいい。理由はいくつもあるのだろうが、アユが逃げる際に流れに乗って下流へ泳いだ方が楽だからというのは少なからずあるのではないだろうか。とはいえ、速く動かしすぎるのはNGだ。いくら良い時期とはいえ、ハイプレッシャーな桂川なので、ルアーを見切る原因になってしまう。簡単なイメージだが、ヤマメが楽して「アユに追いつけるだろうな」という速度で流下させることが個人的には多い。

 

次にダウンストリーム系のアプローチ。ルアーの速度はゆっくり、フラッシングはたっぷり。これに尽きる。なぜなら、定位しながら苔を食むアユを見ていると、あまり激しく移動することなく、キラキラとヒラを打ちながら苔を食んでいる。やはり同じようなアクションを演出してやると反応がいい。

 

どちらのアプローチでも一つ心がけて欲しいのは急激なレンジの上下を避けることだ。他の時期よりもレンジの上下をしやすいとはいえ、急なものはやはり見切りやすいらしい。ただ、徐々に上がったり下がったりすることに対しては、効果的になることも多いのがこの時期。アングラーの工夫で誘い出し、口を使わせられるのがこの時期の楽しいところでもある。

 

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最後に1つ注意。これは釣りに関することではないのだが、梅雨に入るころは桂川流域では毛虫が大量発生することがある。刺されると広範囲に発疹が大量にできてしまうので要注意。また、毛虫の脅威が去っても、次は夏前からは蚊とブヨの脅威が迫ってくる。特にブヨは刺された後2、3日は大きな腫れと、痛痒さが止まらない。長袖は絶対だし、虫よけスプレーやグローブなどで、予防することは必要だ。私の場合は暑くても薄手のレインを着ることが多く、虫にやられないように気を付けている。

 

ただ、その脅威のことを考えても、それを超えるくらいの魅力がこの時期のヤマメにはある。幅広肉厚でパワフルで大きなヤマメは一度釣ったら病みつきだ。私としては一度は出会って欲しいターゲットのひとつだ。釣れなくともルアーを必死に追う40クラスを見てしまったら、きっと私のように桂川のとりこにされてしまうだろう。

 

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【タックル】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT59ML-2
ライン:PE0.6号×フロロ6lb
ルアー:ラクス60S

 

スタッフ田崎

 


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